TikTokを企業で使う時のコツとは?
- 大野 隼
- 記事制作日2022年10月26日
- 更新日2022年10月26日
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こんにちは!
株式会社エイト代表取締役の大野(@eight_ceo)です。
若者の間での人気に始まり、利用者が増え続けているショートムービー型SNSといえば「TikTok」です。
TikTokは、2020年より運用型広告のサービスを始めています。
様々な企業で、若い方々に自社の商品を知ってもらい購入まで期待ができるプロモーション施策として、TikTok 広告が活用し始められています。
TikTok広告を活用するためには、専門の知識とクリエイティブな感覚が必要なのでは?と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
他のSNSへ広告を出したことがある方であれば、クリエイティブをTikTok向けにアレンジするだけで出稿することが出来ますよ。
ここでは、TikTokの特徴、広告を出すメリット、制作や広告を運用する際のポイントをお伝えしていきたいと思います。
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TikTok(ティックトック)の3つの特徴
■ショートムービーに特化したSNS
TikTokは、中国のByteDance社が運営しています。誰もがSNS上でショートムービーを作成し参加できるというアプリです。
ショートムービーの作成は、スマホのTikTokアプリを使い撮影(または動画等を用意)、15秒~3分の長さに編集、そして投稿までを行います。
ユーザーは動画撮影の際、0.3倍速~3倍速に調整出来たり、用意されたフィルターやメイク機能を用いる事が出来たり、中でも人気なのがBGMで、豊富に用意されている中から好きなBGMを選ぶ事が出来ます。
こういった準備されたフィルターやBGMを使う事により、誰でも楽しく盛れる動画を作ることが出来るのです。
■利用者は若者から40代まで幅広い
皆さんのイメージの通り、TikTokは10代20代の若い方が多く利用しています。
しかし2020年には、投稿目的ではなく視聴目的として働き盛りの40代にまでユーザー層が広がってきました。
■新しい出会いへの期待を満たしてくれる
他のSNSは、主にフォロワーの投稿した記事を閲覧するという事が当たり前でした。
それに対しTikTokは、ユーザーが目的を持たずに、気の向くままにあちこちを回遊しながら楽しみ、偶然見かける今まで関心がなかった分野の動画との出会いがある為、そこが魅力となっています。
運用型TikTok広告について
TikTok広告は、「オンライン運用型広告」と「純広告」の2種類に分かれます。
ここでは、予算設定が柔軟に出来て手軽に出稿できる
『運用型広告』
に絞り、広告のポテンシャルを上げるために必要な設定について、又、気になる運用費用についてお伝えしたいと思います。
■広告の配信先は3つの中から選ぶ
『TikTok:インフィード広告』
TikTokの「おすすめ」フィード内に広告を表示させる。
『キュレーションアプリ:BuzzVideo等』
ニュースや話題の情報を掲載するアプリに広告を表示させる。
『Pangle:Tiktokオーディエンスネットワーク』
TikTokをメイン媒体とした動画広告プラットフォームであり、連携しているアプリに広告を表示させる。
広告のフォーマットは上記の配信先により違いますが、例としてTikTokのフィードに広告を出す場合であれば、フルスクリーン表示でインパクトのある9:16の縦型動画での入稿が推奨されています。
■配信先は「自動プレースメント」「手動プレースメント」のどちらかを選択する事によって決める
- 「自動プレースメント」を選ぶと、TikTok、BuzzVideo、Pangleの中から広告効果の高い配信先が自動で選ばれます。
- 「手動プレースメント」広告主が手動で配信するアプリを選択することが出来ます。
■ターゲットを設定する
詳細なターゲッティング設定が出来ます。
- 性別 男性・女性
- 年齢 13-17歳/18-24歳/25-34歳/35-44歳/45-54歳/55歳以上
- 地域 国、州または県、市町村(市町村設定はインドのみ利用可能)
- 言語 ユーザーのアプリ言語設定に基づく広告配信
- 興味関心 旅行/ゲーム/教育/アウトドアスポーツなど
- ユーザー行動 アプリ内の行動(いいね!など)に基づくターゲティング
- 通信環境 WiFi/2G/3G/4G
- OS iOS/Android
- OSのバージョン IOS10.0以上、など
- デバイス価格 ユーザーの端末価格に基づくターゲティング
- キャリア ユーザの携帯電話キャリアに基づくターゲティング
■運用費用について
TikTok運用型広告には課金方式が5タイプあります。
- クリック課金(CPC)/広告が1クリックごとに課金
- 最適化クリック課金(oCPC)/広告が1クリックされるごとに課金(成果重視で調整あり)
- インプレッション課金(CPM)/広告が表示されるごとに課金
- 最適化インプレッション課金(oCPM)/広告が表示されるごとに課金(成果重視で調整あり)
- 再生課金(CPV)/2秒/6秒/最後まで視聴ごとに課金
※「最適化クリック課金」「最適化インプレッション課金」とは:
通常のクリック課金やインプレッション課金よりもコンバージョン(成果)を重視の課金方式です。
成果単価が設定額に可能な限り近づくよう、入札額が調整されます。
また、1日の最低出稿金額が決まっています。
『キャンペーン単位』では5000円/日
『広告セット単位』では2000円/日
例えば、キャンペーン単位で30日間(1か月)広告を出稿したいとすると、少なくとも15万円分の配信予算の確保が必要ということになります。
※尚、広告代理店に依頼をする場合は、手数料などによって最低出稿金額が異なる場合があります。
TikTok広告のメリットについて
ここでは、TikTok広告のメリット2つをご紹介致します。
■広告クリエイティブを見てもらえる
TikTokは、新しい情報に対して興味を持っている世代の10代~20代のユーザーが多いです。
そのため、他のプラットフォームに比べて、「広告クリエイティブもつい見てしまう」というユーザーが多い事がメリットです。
ですので、TikTokになじむクリエイティブな動画を作れば、ユーザーに見てもらえる機会が増えるといえます。
■投稿への反応がいいのでリアルな行動につながりやすい
商品やサービスがTikTokで紹介されると実際に購買行動につながりやすく、他のSNSよりもユーザーの反応がよいという特徴があります。
クリエイティブに作るコツ・制作時に気をつけたい点
■スマホの画面に合わせ縦型に作るのがおすすめ
再度のお伝えですが、TikTokアプリのフィードに広告を配信を行う際は、縦型での(9:16)の出稿がお勧めされています。
これは、縦型で出稿した方が、断然、広告認知や購入・利用意向にポジティブな効果が見られるためです。
横型と縦型それぞれで出稿し、広告認知率を調べた所、横型の広告接触者は、非広告接触者に対し平均+18%、縦型前面広告の場合の広告接触者は、非広告接触者に対し平均+63%と歴然の差でした。
(参考:公式TikTok For Business JPサイト)
動画を配信した時に、ユーザーはその動画を見る見ないかを一瞬のうちに判断します。冒頭の3秒でいかに続きを見たくなるような動画を作れるか、ユーザーの目を引き付けるクリエイティブなものを作れるかが重要になります。
例として、以下の工夫もとても効果的です。
- インパクトのある映像を使用する
- ユーザーの心をくすぐる文言を使用する
■アップテンポなBGMがユーザーの心を捉える!BGMが最重要!
TikTokが他のSNSと比べて人気な事のひとつに、アップテンポなBGMを使った動画が多いという点があります。
BPM(1分あたりの拍)が120以上のテンポの速いBGMは、テンポの遅いものに比べ再生率が高いです。
■他のSNSで利用した動画を活用したい場合
TikTok以外にも、InstagramやTwitterなど他のSNSにも広告を出稿したいとお考えで、すでにそれらに使用する広告クリエイティブがあれば、少し手を加えることによって、TikTok広告向きのクリエイティブに変えることができます。
例として以下の2点があります。
- 動画のスピードを上げる(早送りにする)
- BGMを付ける
TikTokの特徴は、動画スピードやBGMがアップテンポであるため、そのテイストに組み合わせるだけでもTikTokのクリエイティブになります。
又のちにSNS広告用にクリエイティブを作る際でもポイントとして
- あえて一般人に見える人物を登場させる
これは、ビジネス感の強い投稿よりも他の投稿に溶けこむ、素人感あるクリエイティブの方が見てもらえやすいからです。
運営のポイント
運用型広告の日々の運用には、一定の知識とスキルが必要となるため、TikTokをこれから始めたいという方に、運用のコツを2つお伝えしたいと思います。
■違う2~3つのパターンを用意しABテストを行う
TikTok広告は、1つのキャンペーンに複数のクリエイティブを入稿する事が出来ます。是非ABテストをしてみてクリエイティブの勝ちパターンを見つけましょう。
特にABテストで効果的なのが、BGMや冒頭3秒の映像で試すことです。
ABテストのパターン数は2~3つ、多くて5つがベストです。
多すぎると各クリエイティブの配信量が少なくなり、比較のための十分なデータを得られなくなるので注意が必要です。
■ピクセルを設定すれば、データを活用できる
コンバージョン計測やリマーケティングなどのオーディエンス作成に欠かせない「ピクセル」というタグの設定があります。
ピクセルは、広告管理画面からタグを発行できます。
広告からウェブサイトへ誘導する場合は、誘導したいページすべてにピクセルを設置してください。
Googleタグマネージャーを使用すると簡単に設置することができますよ。
ピクセルを設置した後、どんな条件でコンバージョン計測やオーディエンス作成を行うのか、「イベント」を設定します。
条件は、①ページビューイベント・②クリックイベント・③ポップアップイベントの3つのうちから指定できます。
例として、ECサイトで「商品詳細ページを見たユーザーにリマーケティング広告を配信したい」場合は、①のページビューイベントで「商品詳細ページURLを閲覧した」という条件を設定すればよいのです。
まとめ
TikTokを企業で使う時のコツをお伝えさせて頂きました。
若者が利用するイメージがあるTikTok広告。最初は、なんとなく怖いと感じられてたかもしれませんが、コツをつかめばユーザーが目を止める効果的な広告を配信できることがお分かり頂けたと思います。
さらに、この記事を読んで頂いた後は、TikTok公式HPや実際にTikTokで検索し、他の企業のTikTok広告をいくつも眺めてみると、さらにイメージが沸くと思うのでおすすめです。
『スマホの画面にあわせ縦型クリエイティブで作る』
『アップテンポな映像・BGMで、他の投稿に溶け込んだクリエイティブを作る』
『ABテストやピクセルを活用し効果的な広告配信を行う』
作成する際に、まず上記3点は押さえておきたい所です。
参入はライバルが少ない今がチャンスだといえるでしょう。
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