ページネーションを使うことのメリットとデメリットとは?
- 大野 隼
- 記事制作日2022年11月22日
- 更新日2022年11月22日
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こんにちは!
株式会社エイト代表取締役の大野(@eight_ceo)です。
WEBサイトでよく見かける機能に「ページネーション」があります。そう、あの、ページの下のほうにページ数と、「<(戻る)」「>(進む)」等の記号が表示されている、記号と数字の並びのことですね。
日本語だと「ページ送り」とか「ページ割」とか言われている機能のことを指します。
この「ページネーション」機能を使用することにより、サイトを訪れるユーザーにとってサイトの利用がし易くなったり、利便性が高い、とGoogleに評価されることもあり得ます。
今回は、「ページネーション」機能を用いることでSEO対策がどうなるのか、そのメリット、デメリットを中心に見ていきましょう。
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ページネーションを使うことのメリット
ページネーション機能を使うことのメリットは以下の通りです。あらためて確認しておきましょう。
①ユーザーのページの見易さ改善
あらためて言うまでもありませんが、ページ数を表示することでユーザーがサイト中のどの位置にいるのかが明示されるので、特に商品検索等では便利な機能です。
②ページ表示速度の改善
1ページ内にコンテンツを詰め込むよりも、複数ページに適度に情報を割り振ることで、ページの読み込み・表示速度が速くなります。
ページ表示速度の最適化はSEOの観点からも重要視されており、SEOの観点からもページの複数化とページネーションの併用は重要です。
ページネーションを使うことのデメリット
一方でデメリットもあるのです。以下にその内容を見ていきましょう。
「GoogleではページネーションによるSEO効果が期待できない」
いきなり何を言う?という方もいらっしゃるかもしれませんが、実はGoogleではページ
ネーションによるSEO効果は期待できないのです。
かつては、ページネーションの要素である「rel="next"」や「rel="prev"」といったタグを使用することでGoogleの検索エンジンに対して、ページの前後の関連性を認識させることが出来ていました。
しかし、2019年3月21日にGoogleがTwitter上で、「「rel="next"」タグと「rel="prev"」タグのサポートを終了した」と発表したのです。
したがって、それ以降ページネーションの要素を使用しても、Google上は前後のページはそれぞれ独立したものとしての評価しかされなくなってしまいました。
その影響としては、せっかく良質なコンテンツのページを作成しても、ページをまたいでしまうとページの前後で評価が分散し、1ページ内に収めたものよりもSEO効果が下がってしまうということになってしまう(いわゆる重複コンテンツになってしまう)のです。
但し、「サポートが終了した後でもページを分割しても問題はない」と発言するGoogle関係者の方もいらっしゃいます。
ではどうすればよいか、について次にご説明しましょう。
デメリットを軽減するには?
ページネーションを使用しても、そのSEO対策上のリスクを少しでも軽減する方法として主に以下の3つが挙げられます。
①ページを1つにする
当たり前と言えば当たり前ですが、コンテンツを1ページにまとめる方法です。この方法 が可能なコンテンツについてはこの方法が一番お勧めですね。
②ページ毎に独自のタイトルとメタディスクリプションを設定する
分割したページ毎にタイトルと、メタディスプリクションを設定する方法です。
メタディスプリクションとは、一言でいえば、そのページの概要を100文字程度の短文で紹介する説明文で、Googleの検索エンジンによりスニペット(説明文)として認識・表示されます。
これにより検索エンジンでは各々のページ毎に独立したものと認識されるので、SEO効果が落ちないことになりますね。
③canonicalタグを設定してURLを正規化する
canonicalタグとは、存在する重複ページ(コンテンツが複数ページにまたがるもの)を指定した正規のURLに正規化(統合)することができるものです。
canonicalタグを設定すると検索エンジンは、対象のページについて正規化されたURLを優先的に確認するので、重複コンテンツとみなされる可能性は低くなります。
無限スクロールはページネーションの代わりになるのか?
ページネーションと比較される機能として「無限スクロール」があります。
無限スクロールとは、ユーザーがページを下のほうにスクロールするたびに継続的にページが表示されるようにする機能です。
この無限スクロールとページネーションですが、そのどちらがSEO対策上有利なのか、ということはかねてより話題にされてきました。
SEO的には、ページを分割するページネーションよりも、1つのページ(無限スクロール)のほうが効果的にコンテンツの内容を認識してもらえるようです。
但し、長文の記事等でユーザーが自ら欲する情報を見つけるのが難しければ、たとえ無限スクロール化してSEO対策上は有利にできたとしても、結果としてユーザーが対象のコンテンツに対して満足を感じなければ意味がありません。
その点は以下のポイントについて検討し、最終的にページネーションを採用するのか、無限スクロールを採用するのかについて結果を出すのが良いと思います。
ポイント①:コンテンツの内容はどちらに向いているか
ポイント②:ターゲットとするユーザーに対してはどちらが向いているか
まとめ
SEO対策の観点からページネーションの使い方について、メリット・デメリットを中心に見てきました。
SEO対策上、ページネーション機能は必ずしも有効ではないが、各種対策の実施によりその影響を一定レベルで救済できることがお分かりいただけたと思います。
一方、冒頭でも述べた通り、ユーザーのリーダビリティ向上のためにもページネーション機能は有効であり、SEO対策上の効果がないからと言って無条件に止めてしまう、というのも乱暴は話ではないでしょうか?
結局は、ユーザーに対して良質なコンテンツを提供する、というサイト運営者が最終的に目指すべき目標を実現する上で、どちらが有効かということを常に判断したうえで、対応していく必要があるのではと思います。
今回はひとつのテクニックの話になりましたが、より良いWEBサイトを目指していきましょう。
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