はじめに

私は看護師として9年間、医療現場で働いてきました。

看護師の仕事では、患者さんへのケアだけでなく、記録や情報共有、申し送りなど、多くの業務があります。

特に「申し送り」は、患者さんの状態や注意点を次の勤務者へ正確に伝えるために欠かせません。

一方で、忙しい時間帯に情報を整理したり、長い内容から重要なポイントを抜き出したりすることには、時間と負担がかかります。

そこで私は、これまでの看護師経験と現在学んでいるAI・システム開発の知識を組み合わせて、「Handover AI」というAI申し送り支援ツールを制作しました。


■ なぜ申し送り支援ツールを作ったのか

医療現場では、多くの情報を限られた時間の中で扱います。

患者さんの状態、バイタルサイン、治療内容、処置、注意事項、今後の予定など、次の勤務者へ共有すべき情報は少なくありません。

情報量が増えるほど、

・どの情報を優先して伝えるか
・重要な情報が埋もれていないか
・申し送りを簡潔にまとめられているか

といった部分が難しくなります。

「この情報整理をAIでサポートできれば、医療従事者の負担を少し減らせるのではないか?」

これが制作のきっかけでした。


■ Handover AIでできること

Handover AIは、入力された患者情報をもとに、申し送りに必要な情報を整理することを想定して制作したツールです。

テキスト入力だけでなく、音声入力にも対応させています。

また、整理された内容を音声で読み上げる機能も実装しました。

現場ではパソコンの前で長時間入力できるとは限りません。

そのため、「入力する」「整理する」「確認する」という一連の流れを、できるだけシンプルにすることを意識しました。


■ AIは医療従事者の代わりではなく「支援役」

私がAIを医療現場で活用するときに大切だと考えているのは、AIにすべてを任せることではありません。

最終的な確認や判断をするのは人です。

AIには、情報整理や文章作成など、人が時間を使っている作業をサポートしてもらう。

そうすることで、医療従事者が患者さんへのケアやコミュニケーションなど、「人だからこそできる仕事」により多くの時間を使える可能性があります。

私は、こうした「人を置き換えるAI」ではなく、「人の仕事を支えるAI」に可能性を感じています。


■ 看護師経験をAI開発に活かす

AIやシステム開発では、技術だけでなく「現場で何が困っているのか」を理解することも重要だと考えています。

私は看護師として実際に医療現場で働いてきた経験があります。

その経験があるからこそ、

「この作業は時間がかかる」
「ここはもっとシンプルにできそう」
「こういう機能なら現場で使いやすい」

といった視点からツールを考えることができます。

現在は医療分野に限らず、AIを活用した業務効率化、業務支援ツール、API連携などの開発にも取り組んでいます。


■ AIで「面倒な作業」を少しずつ減らしたい

AIというと、大規模で難しいシステムをイメージする方もいるかもしれません。

しかし実際には、

「毎回同じ文章を作っている」
「情報整理に時間がかかっている」
「複数のサービスへの入力を自動化したい」

といった身近な業務にもAIや自動化を活用できます。

小さな業務改善でも、毎日積み重なれば大きな時間削減につながります。

Handover AIも、そうした身近な課題から生まれた一つの例です。


■ 最後に

私は現在、看護師として働きながら、AIを活用したシステム開発・業務効率化に取り組んでいます。

現場経験を活かして課題を見つけ、AIやシステムを使って解決方法を形にする。

今後もそのような開発を続けていきたいと考えています。

AIを活用した業務効率化や、「こんな作業をもっと楽にできないか?」といったご相談がありましたら、ぜひお気軽にお声がけください。