オープンイノベーションの展開における種類

オープンイノベーションを展開していくにはいくつかの手法が存在します。最も多いのは、企業側が抱えている課題を解決できる企業をホームページなどで公募するタイプです。オープンイノベーションでは公募型でマッチングする企業を集める手法が一般的です。その次に多いのがマッチングのタイプです。オープンイノベーション専用のプラットフォームを活用し、その中で企業同士マッチングしていく形になります。その他にも、国や地方自治体など行政による支援によって企業のオープンイノベーションを促す育成型や、実証事業のための場所だけを提供するような手法も存在します。

マッチング率を高める効果的な手法

オープンイノベーションのマッチング率を高める効果的な手法としては、先ほど紹介したマッチング型の手法がオススメです。プラットフォームの活用は、オープンイノベーションを展開したい企業とスタートアップを目指す企業が集まる場でもあります。それぞれ特徴を活かして紹介されているため、自社の希望する企業を比較的見つけやすくなるでしょう。オープンイノベーションのプラットフォームは、2018年に関東経済産業局でも展開がスタートしました。行政でも展開し出したということで、オープンイノベーションのプラットフォームの活性化が更に進んでおります。

 

新規ビジネスの立ち上げに適したタイミング

新規ビジネスを成功につなげるには、立ち上げのタイミングも重要になります。では、具体的にはいつのタイミングで新規ビジネスを検討すればいいのでしょうか?企業の成長サイクルとあわせて紹介していきます。
・創業期
企業を創業したばかりのタイミングは、まだ既存のビジネスが成長軌道に乗っていないことも多くなります。既存のビジネスが上手くいく前に新規ビジネスを始める必要はありませんので、まずは既存事業に注力することが重要です。
・成長期
既存事業が軌道に乗ってきた成長期は、人的リソースや資金面でも充実していることから、安定志向に陥りがちですが、新規ビジネスの立ち上げには適したタイミングになります。従業員のモチベーションも高いタイミングで実施すれば、新規ビジネスも既存事業と同様に成功につながりやすくなります。
・成熟、安定期
このタイミングも新規ビジネスの立ち上げには効果的です。既存事業の安定に伴い、どうしても既存事業の維持にこだわる傾向にありますが、衰退しないように新規ビジネスによって新たな収益源を創出することは重要です。
・衰退期
一般的に、この衰退期における新規ビジネスの立ち上げは非常に難しいといわれています。新規ビジネスの立ち上げには人材や資金が欠かせません。ただ、既存事業が衰退している時期には、この2つが足りず、いかに効果的な企画があったとしても十分に展開できない可能性が高まります。また、既存事業の衰退によって行動が慎重になることも、新規ビジネス成功の足枷になる可能性もあります。
このように、新規ビジネスの立ち上げに関しては、企業の成長・成熟、安定の時期にこそ実施すべき事項になります。どうしても多くの企業は衰退期に新規ビジネスを考えがちですが、既存事業が成功している時こそ新たな収益源を創出することが重要です。