ジョー・バイデン大統領が選挙戦から撤退し、副大統領のカマラ・ハリス氏が民主党の大統領指名を受けたことによって、アメリカの大統領選挙が盛り上がりつつあります。

後ほど説明いたしますが、トランプ氏とバイデン氏のどちらにも投票したくないというNo-no votersの数が増えつつあったなか、バイデン氏の撤退とハリス氏の立候補はアメリカ国民の選挙への関心を高めました。

 

そんなアメリカ大統領選挙の中で、今回の大統領選挙ならではの選挙用語が注目を浴びています。

今回は、大統領選挙で注目を浴びている新しい選挙用語5つを紹介します。

この単語を知っているだけで、アメリカ人と会話するきっかけをつかむことができるでしょう。

 

BANNON LINE(バノン ライン)

バノン・ラインとは、ある一定の数の共和党支持者がトランプ氏を支持しなかった場合に民主党の候補者がトランプ氏を破るシナリオのことです。

2020 年の選挙の際、トランプ前大統領の顧問スティーブ・バノン氏の発言から作られた単語です。

今回の選挙では、2024年以上に頻繁に利用されるようになりました。

 

CHEAP FAKE(チープ・フェイク)

実際には起こらなかったことをあたかも本当のように見せている編集されたオンライン・ビデオ・コンテンツのこと。

特別な編集ソフトや機材は必要なく、市販されているもので、やろうと思えば誰もが簡単に作れてしまうことからチープ・フェイクと呼ばれています。

 

DOBBS DADS(ドブス・ダッド)

共和党に投票していた可能性がある少女や若い女性の父親のうち、娘の出産に関する権利を懸念して民主党に投票する可能性がある父親のこと。

憲法上の中絶の権利を覆し、一連の州による中絶規制措置の導入を招いたドブス対ジャクソン女性健康機構裁判の判決から、このように呼ばれています。

 

FETTERMAN DEMOCRATS(フェッターマン民主党員)

伝統的な民主党のリベラル派や穏健派からは距離を置き、ポピュリストな政治に根ざす予測不可能な政策を掲げる民主党員のこと。

ペンシルバニア州のジョン・フェッターマン上院議員が語源になっています。

 

LAWFARE(ローフェア)

訴訟手続きを戦略的に利用して相手を脅迫したり妨害したりすること。

 

No-No Voters(ノーノー投票者)

トランプ大統領と民主党のジョー・バイデン大統領の両方に否定的な見方をする有権者。Double-Hater(ダブル・ヘイター)と呼ばれることもあります。

しかし、カメラ・ハリス氏の立候補によってNo-No Votersの数が大幅に減っているようです。

 

まとめ

毎回、世界が注目するアメリカ大統領選挙。

大統領選挙では、毎回、新しいフレーズや選挙用語が生まれています。

たとえば、前回2000年の選挙では「Swift Voters」という言葉が話題になりました。

 

「Swift Voters」とは、シンガーソングライターのテイラー・スウィフトの書き込みなどに感化されて、投票する投票者のことを示し、彼らの動きが大変注目されました。

大統領選挙中に作られるキーワードはアメリカ社会を写しています。

特にアメリカへの事業進出などを考えている場合は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

 

 

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