ホームページのローカライズに不可欠なGLITとは?
- 桝村 翼
- 記事制作日2022年8月15日
- 更新日2023年5月1日
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「GLIT」とは「globalization」「localization」「internationalization」「translation」の頭文字をとった言葉です。
グローバル化するビジネス、特にネットビジネスでホームページを構築する際のキーワードです。
一般的にはそれぞれ「グローバル化」「地域化」「国際化」「翻訳」などと訳されますが、グローバルマーケットの文脈では、それぞれの意味をしっかりとおさえておく必要があります。
「GLIT」のそれぞれの意味を知らなければ、交渉がうまくいかなかったり、海外企業からのせっかくのオファーも成立にいたらなかったりするでしょう。
そこで、この記事では「GLIT(globalization、localization、internationalization、translation)」の意味を解説します。
この記事を最後まで読んでいただければ、ホームページをローカライズするときも、海外からオファーがあったときもスムーズにビジネスを進められるようになるので、ぜひ参考にしてください。
「globalization」と「internationalization」何がちがうの?
一般的にグローバル化と訳される「globalization」。活発化する国境を超えた取引、コミュニケーション、人の移動により、同じものが世界のどこにいっても手に入る状況のことを言います。
たとえば、コカコーラは世界のどこの国にいっても飲むことができます。
「コカコーラはグローバル化された商品(Coca Cola is globallized products)」と言っても良いでしょう。
「internationalization」は「国際化」と訳され最近では略して「i18n」と表記されることもあります。
「globalization」が「同じ商品が世界中どこでも手に入る状況」であるのに対して、「どこの国にいっても適応できる商品にすること」がinternationalizationです。
たとえば電源のコンセントをイメージしてください。
国によって形状が異なります。
旅行に行くたびに、行き先に合ったコンセントの変換器を用意しなければいけません。
しかし、一つの変換器で全ての形状に対応できるという商品も発売されています。
このような商品は「国際化された商品(internationalized product)」と言ってもよいでしょう。
ホームページの作成においてはこの「internationalization」が重要です。
世界の人に情報を届けるためには、情報をあらゆる言語で表示させる必要があります。
あらゆる言語で表示させることができる枠組みを整えておくことで、ホームページを国際化する準備ができたと言えるでしょう。
似ているようで意味の異なる「Translation」と「Localization」
「translation」は「翻訳」です。書かれた文字や話されている言葉を違う言語に変換させることです。「translation」は略して「t9n」と表記されます。
「localization」は商品やサービス、情報の伝達方法をターゲットとしている地域の文化や生活になじませるために加工・修正することです。略して「l10n」と表記されます。
「文化や生活になじませる加工や修正」とは、文字の翻訳だけではなく、ホームページの情報に基づいて実際に行動する人に安心感を与えるための調整作業といってもよいでしょう。
たとえば、問い合わせ先です。
「電話:093-1234-5678」という表記を「TELEPHONE:+81-93-1234-5678」と変えるだけの作業は「translation」です。
しかし、この状態だと英語話者をターゲットにしているにもかかわらず、問い合わせをしたい人は国際電話をかけて、さらに日本語で問い合わせをしなければいけません。
また、ホームページで紹介している商品名や説明は日本語から英語に翻訳されているものの、値段は日本円でしか書かれていないというのも十分に「localization」ができているとは言えないでしょう。
文字情報をターゲットとしている地域の人が読める状態にするのが「translation」。
彼らが安心してサービスを受けられるようにホームページの掲載情報を調整することが「localization」です。
まとめ
本記事では「GLIT(globalization、localization、internationalization、translation)について、それぞれの単語の意味を説明しました。
使い慣れた単語でもビジネス、特にウェブサービスやホームページを使った販売においては、しっかりと意味を捉えておかないと商談を成立させられないこともあります。
しかし、実際にホームページを「localize」するとなると、言語以上にターゲットとしている地域の文化や人々の行動、日常生活、ニーズをしっかりと把握した人材が必要です。
ホームページを「localize」する際は、ターゲットとしている地域の文化に通じ、かつ「localization」の作業経験者に相談することをお勧めします。
株式会社LA ORG 桝村(https://la-org.com/)
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株式会社LA ORG 代表取締役の桝村翼と申します。 当社では、英語・中国語・韓国語・フランス語・タイ語・ベトナム語に対応した翻訳・ローカライズ事業を中心に、WordPressによるWebサイト制作、Adobe XD / Photoshop / Illustrator を活用したWebデザイン制作を展開しています。 また、英語学習支援にも力を入れており、小中学生向けの英語学習塾を経営しています。 現在は、世界シェア第4位のグローバル製薬メーカー日本法人様をはじめ、プライム市場上場企業グループ会社様、NASDAQ上場を控えるベンチャー企業様など、業界を問わず多くのクライアントと取引実績があります。 クラウドソーシング(Lancers/CrowdWorks/ココナラ)でも継続的にご依頼をいただいており、SSサロンを通じては翻訳・リサーチ・海外対応等、専門性の高い案件も多くご相談いただいています。 📌 経歴 2015年 神戸市外国語大学 英米学科 卒業 2015年 三井倉庫HD 入社:アメリカ・マレーシアにて物流・フォワーディング業務に従事 2020年 三菱重工業 入社:国産ジェット機「MRJ/スペースジェット」、およびボーイング向けの調達業務を担当 2022年 Schneider Electric 入社:エネルギー分野(UPS)にて海外サプライチェーンを担当 2022年 株式会社LA ORG 創業:翻訳・Web制作・英語教育の3事業を軸に、グローバル支援サービスを提供 🔗 各種リンク 【公式サイト】https://la-org.com 【ポートフォリオ】https://www.portfolio.la-org.com 【Lancers】https://www.lancers.jp/profile/oregonian_office?srsltid=AfmBOop2KwuI5Nr4TQFKMAkwdSj2SAHEAC2A9ZadoikM7A-rmHXQjVdk 【CrowdWorks】https://crowdworks.jp/public/employees/3425349/ 【ココナラ】https://coconala.com/users/2204682?srsltid=AfmBOoqYND8AKR3YqHKQ3-BxWOkyg3sz0PsR36KnLqErFCjzVGkV4nGn
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英語
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WEBサイト設計
・・・(登録スキル数:8)
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