IT業界に携わる人材として一番気をつけなければいけないのはお客様の個人情報やデータを守ることです。

そこで活躍するのがデータの暗号化です。

しかし、エンジニアとの会話でちょっと言葉を間違えると、情報漏洩など大変な事態に発展する可能性もあります。

今回は「データの暗号化」を正しく伝えるための英語表現を紹介します。

 

 

「暗号化」を英語で言うとどうなる?

 

「暗号化」は英語で「encrypt」です。

「誰かこのデータを暗号化してください」を英語でいうと以下の表現を使います。

 

Someone, please encrypt this data.

 

「このデータには暗号化が必要です」と言うときは以下のように言いましょう。

 

This data needs encryption.

 

「暗号化されたデータ」は英語で「encrypted data」です。

「暗号化したデータを送ってください」と英語で言うときは以下の表現が使えます。

 

Please send me encrypted data.

 

 

「暗号を解読する」を英語で表現すると?

 

「暗号を解読する」は英語で「decrypt」です。

「誰かこのデータの暗号を解いてください」を英語でいうと以下のとおりです。

 

Someone, please decrypt this data.

 

「解読するためのコードが必要です」と英語で言う場合は以下の表現がよいでしょう。

 

I need a decryption code.

 

 

Encryptionとencodingの違いはなに?

 

「encryption」とは、データを暗号化して、その内容を他人にはわからないようにすることです。

「encoding」とは、インターネットなどを使ってデータを送るときに、送りやすいかたちに変えることです。

 

「encoding」には「データの内容を人に知られないようにする」という意味はありません。誰もが簡単に復元できて内容を知ることができるように、データのかたちをかえることが「encoding」です。

 

英和辞書で「暗号化」または「暗号」を調べると「encoding」「encode」という単語が出てきます。

一般的な「暗号」について話す場合は「encoding」という単語を使っても問題はありません。

 

ただし、IT分野では先ほど説明したように「encryption」と「encoding」の意味は大きく異なるので注意してください。

 

データの内容を他人に知られないようにするために暗号化して欲しいと言いたいときに「encode」という単語を使ってしまうと、情報漏洩の原因にもなるので気をつけてください。

 

 

情報漏洩って英語でなんていうの?

 

情報漏洩は「information leakage」または「information leak」といいます。

ご存知のとおり「Information」は「情報」という意味です。

 

「leak」は「漏れる」という意味で、「leakage」は「leak」の名詞形です。

ただ、情報漏洩という場合は「information leakage」でも「information leak」のどちらを使っても構いません。

 

また「データ漏洩」を英語で言いたい場合も情報漏洩と同じように「data leakage」または「data leak」と表現して問題ありません。

 

 

まとめ

 

「データの暗号化」の表現方法を解説してきました。

その内容を以下にまとめます。

 

  • データを暗号化する = encrypt
  • 暗号化されたデータ = encrypted data
  • データの暗号を解く = decrypt

 

「データを暗号化する」という時には以下の点に気をつけてください。

  • Encodeという単語は使わないこと。Encodeはデータのかたちを変えるだけであって、他人からデータの内容を守るものではない。

 

大きな間違いを起こさないためにも、重要な会議や文書を作成するときにはIT分野で使われる英語に詳しい翻訳家などに相談することをお勧めします。

 

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