自社製品の説明書やホームページの英語版を作成しなければならず、どうしたらいいか悩んでいませんか?

 

翻訳の専門会社に依頼すると内容は信頼できても値段が高いという問題があります。

 

かといって英語が得意な自社社員に翻訳を任せるのは不安ではありませんか?

 

今回は、海外赴任経験のあるプロの翻訳家が、できるだけ安く、しっかりした翻訳文を作成する方法をお伝えします。

 

この記事を読めば、予算を抑えながら海外でも信頼される商品の説明書、英語のホームページを作成することができるでしょう。

 

ぜひ、最後までお読みください。

 

フリーランスのプロ翻訳家と自社社員のチーム作業はコスパが最高

予算をおさえて英語の説明書やホームページを作成する一番の方法は、フリーランスのプロ翻訳家と英語が得意な自社社員の共同作業です。

 

理由1:完成度の高い翻訳文の作成には何段階にも及ぶチェック機能が必要。

プロの作家や新聞記者であっても、自分の書いた文章をほかの人に確認してもらいます。

ましてや日本人が外国語の文章を作成する、外国人が日本語を読んで英語の文章を作成するという作業において、間違いは必ず起こるものです。

翻訳専門会社ではプロの翻訳家を何人も使って何回も確認作業を行います。

確認の部分だけでも英語を得意とする自社社員で補うことができれば予算をおさえることができます。

英語が得意な自社社員が数名いれば完成度はより高くなることでしょう。

 

理由2:自社社員の翻訳だけでは第三者の視点が欠如する

英語を得意とする優秀な自社社員を数名抱えていたとしても、プロの翻訳家を最低一人はチームに入れることをお勧めします。

自分が勤務している会社の情報や自社製品に関する文書を書くとき、社員しか知らない情報を前提として文章を作成してしまうケースは多いです。

そのような文章を読んでも社外の人間、特に外国人は文章を理解することができません。

社外の人間にもわかるような文章に修正するためにプロの翻訳家をチームに入れることをお勧めします。

 

理由3:会社の意図を的確に翻訳文に組み込むことができる

翻訳家の技能は与えられた文章をできる限り正確に異なる言語で書き直すことです。

取材をして会社の意図を文章に組み込むことに必ずしも長けているわけではありません。

そこで、翻訳家が作成した英文の内容を確認する「会社の中の人」が必要になります。

会社の意図や伝えたいメッセージがちゃんと通じる英語になっているかを確認するのが自社社員の役割です。

 

理由4:自社社員のスキルアップにつながる

英語の説明書やホームページの完成度を高めるためには豊富な経験が必要です。

経験値を高めるひとつの方法がプロの翻訳家との共同作業です。

社員のスキル向上は長期的にコストの削減や労働時間の削減につながります。

社外の人間との共同作業は会社が新しい技能や知恵を獲得するいい機会です。

翻訳文を作成するときは、フリーランスのプロ翻訳家と英語が得意な自社社員の共同作業を強くお勧めいたします。

 

説明書やHPの翻訳で絶対にやってはいけないこと

説明書やホームページの翻訳で絶対にやってはいけないことは、翻訳アプリやインターネットの翻訳ページに頼ったり、自社社員一人に全てを任せてしまったりすることです。

日本人は気がつかないミスであっても、外国人に大きな勘違いをさせてしまうことがあります。

以下はプロの翻訳家が訳したものの大きな損害につながった事例です。

 

2012年のシャープ株式会社の発表

 

2012年11月にシャープ株式会社の株価が大幅に下落しました。

そもそもシャープ株式会社の業績悪化にともない、株価は下落傾向にありましたが、業績の見通しを発表した英語翻訳が下落に追い打ちをかけました。

当初発表された英語の文章は以下のとおりです。

 

The company “is in circumstances in which material doubt about its assumed going concern is found.”

 

この「material doubt(重大な疑問)」という言葉が株主の不安を煽りました。

 

シャープはその後、英語の文章を以下のように訂正しましたが株価の下落は止まりませんでした。

 

“there exist conditions which might raise uncertainties about Sharp being an assumed going concern. However, we judge that no uncertainties about Sharp’s ability to continue as a going concern will exist.”

 

一般の人々が読むことのない説明書であったとしてもミスがあれば会社の信用は下がります。

大きな損害につながる可能性もあるので注意してください。

 

まとめ

今回は予算をおさえながら完成度の高い翻訳文を作成する方法をお伝えしました。

 

ポイントは以下の通りです。

 

翻訳専門会社よりもコストの安いフリーランスの翻訳家と英語を得意とする自社社員の共同作業を行う。

 

このような方法で短期的にも長期的にも完成度とコストパフォーマンスの高い翻訳文を作りあげることが可能です。

 

翻訳文を作成する必要が生じたときには、ぜひお気軽にご相談ください。

 

株式会社LA ORG 桝村(https://la-org.com/)