目次

食品は「リピート力」が武器

だが、競争は激化している

“勝てる型”を理解する

集客の基本戦略(入り口作り)

初回購入からファン化へのステップ

ファンビジネスの完成形

結び


1. 食品は「リピート力」が武器

食品は、化粧品・日用品と並ぶ高リピート商材。
日常の「食」を支えるECは習慣化しやすく、継続購入の土台が作りやすいのが強みです。


2. だが、競争は激化している

・大手(Oisixや楽天の人気店など)も広告費を投下し、集客を強化。
・値段勝負では勝てないため、「ストーリー性」「地域性」「限定感」で差別化が必要。
例:生産者の物語、地域資源、季節・数量限定の企画など。


3. “勝てる型”を理解する

・単品リピート型:プロテイン、スムージー、スープ、冷凍ご飯など
・ギフト・まとめ買い型:高級肉、スイーツ、海産物、調味料、酒類など

まずは自社商品がどの型に当てはまるかを明確にし、訴求軸とKPIを設計します。


4. 集客の基本戦略(入り口作り)

【SNS:体験の可視化がカギ】

Instagram:調理写真・口コミ投稿をシェア

TikTok:調理工程のASMR、開封動画、時短術

X(旧Twitter):運営者の想いや日常を発信して親近感を演出

【SEO:「レシピ」「悩み解決」が鉄板】

「●●(食材名) レシピ」「●●(地域名) お取り寄せ」

「忙しいママ向け」「健康志向」などニッチワードを狙う

【広告:リスト獲得特化で使う】

初回送料無料・割引でまず体験してもらう

最初から利益を狙わず、顧客リストとデータの蓄積を重視

Meta広告・Google広告・LINE広告を併用

【食品は「味」を伝えるのが難しい】
共感を集める言葉選びが重要。
例:「まるで高級料亭の味」「これがあれば、忙しい日の食卓が整う」「おばあちゃんの味を思い出す懐かしさ」


5. 初回購入からファン化へのステップ

【驚きと感動の体験設計】

開封体験:パッケージ・同梱物・世界観にこだわる

手紙・レシピカード・手書きメッセージは鉄板

【購入後フォローが命】

LINEやメールで「ありがとう」メッセージ

数日後に「美味しかったですか?」アンケートや追加レシピ送付

SNS投稿を促すキャンペーン(#〇〇で投稿→次回割引など)

【口コミを増やす仕組み】

初回購入者にレビュー依頼を自動送信(特典つき)

ギフト商品なら「贈った相手にも感想を聞いてください」という文言も有効


6. ファンビジネスの完成形

【顧客参加型で“推し”化】

生産者・工場の裏側を公開、限定ライブ配信

商品開発アンケートで意見を集め、投票で商品化

LINEオープンチャットで共通の話題を語れる場を用意

【年間プラン・定期便で安定化】

「季節の定期便」「おまかせ便」で月額課金化

特典:限定商品・会員限定クーポン・先行予約権

【ファンの拡散力を活かす】

ファンのSNS投稿(UGC)を公式が採用・紹介

「あなたの投稿が採用されました」と通知して喜びを循環


7. 結び

食品ECで最も大切なのは、おいしさを超えた“物語性の共有”。
商品そのものだけでなく、商品を囲むストーリーや共感が最終的にリピートを生みます。