■ はじめに:楽天は“設計で勝つ”モール

「広告を出しても売れない」「イベントを頑張っても数字が読めない」
そんな声を、楽天の運用をしているとよく聞きます。

Amazonが“アルゴリズムで勝つモール”だとすれば、
楽天は“設計で勝つモール”。
つまり、「どんな順序で」「どの要素を」組み合わせるかで成果が変わります。

僕自身も、楽天で月商0円が続いていた企業で10万円/月以上に伸ばした経験がありますが、
特別なテクニックというよりも、“当たり前のことを正しく積み上げた”結果でした。
この記事では、楽天で安定的に売上を伸ばすための4つの基本戦略を紹介します。

 

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■ 1. RPP広告を“日常運転”にする

楽天の売上を左右する最大の要素の一つが「RPP広告(検索連動型広告)」です。

楽天SEOの順位は、“売上実績”だけでなく、“広告経由の販売データ”も影響します。
つまり、RPPは単なる集客ツールではなく、SEOブースターの役割も果たすのです。

ポイントは「掛けっぱなしにしないこと」

多くの店舗がやりがちなミスは、“設定して終わり”にしてしまうこと。
RPPは学習型ではないため、定期的にキーワードを見直すことが重要です。

なおRPP広告は商品一斉に、入札を出すことが出来ますが、商品ごと&キーワード毎に入札単価を決めて出した方が効果改善を検討しやすいです。

・成果のないキーワードを外す

・成果の出ているキーワードの入札単価を上げる

・クリック率(CTR)やCVRを週単位で確認する

特に「スーパーセール前の2週間」は、広告の学習期間としても最適。
このタイミングでRPPを強化し、露出を最大化しておくことで、
セール本番の売上効率が格段に上がります。


■ 2. セールは“設計と準備”が命

楽天のセールイベント(特にスーパーセール)は、
出店者にとって“勝負の場”です。
全体売上の6〜7割がセール期間中に集中するケースも少なくありません。

セール前にやるべき3つの準備

クーポン・ポイントアップ設定
 → 「目を引く割引率」より、「タイムリミットを設ける」方が効果的。
  例:「3日間限定20%OFF」など。

特設ページとバナーを用意
 → 楽天の回遊導線(トップ→特集→商品)を意識した設計が大事。

セール前後のリマインド
 → LINE・メルマガ・フォローメールを活用して“事前告知+終了間際告知”を行う。

「セール=値引き」ではなく、
“一連の販売イベント”としてどう設計するかが成否を分けます。


■ 3. クーポンは「通知を送るための仕掛け」

クーポンは単なる割引ではありません。
発行することで、楽天ユーザーに“自動でリマインド通知”が届く点が非常に重要です。

多くの人はこの機能を過小評価していますが、
実際には「通知→アクセス→購入」の導線が売上を左右します。

クーポン活用の3原則

目的を“通知”と割り切る
 → 利益率を下げすぎる必要はない。5〜10%でも十分効果あり。

限定性を出す
 → 「◯日限定」「先着50名」など、クリック動機を作る。

セールや広告と連動させる
 → RPP広告+クーポンを同時運用することで露出とCVRを同時に上げる。

「安くするため」ではなく、「思い出してもらうため」に配る。
この意識転換ができる店舗ほど、クーポン効果を最大化できます。


■ 4. 楽天は“数字が見える”モール。見ないのは損。

Amazonと違って、楽天はRMSでのデータが非常に細かく取れるのが強みです。
特に以下の指標は、大きな改善ヒントになります。

指標意味改善ヒント
UU数ユーザー数広告・セール・SNSの効果を測る
CVR成約率商品ページ・レビュー改善
流入経路広告・検索・外部流入広告費の最適化判断
離脱ページ離脱が多いページ画像・説明の改善対象

データを見る習慣をつける

データは立ち上げ時は毎日確認、運用が安定してからも2-3日に1回は確認して「どこで止まっているか」を把握しています。
そして、データ→仮説→修正→再テストのループを回すだけで、
売上の安定性が一気に変わります。


■ まとめ:楽天は“積み上げ型”で勝てるモール

楽天で成果を出す為に
「継続して数字を見て、改善を積み上げているか」が重要になります。

・RPPの入札や広告効果を数日単位で見直す。特にセール時期は毎日見直す

・セールをイベントとして設計する

・クーポンで通知を取りに行く

・データを見て、施策を更新する

これを1サイクルで回せば、広告費が少なくても確実に売上は伸びていきます。

楽天は「地味だけど確実に伸びる」モールです。
派手な裏技よりも、“当たり前を積み上げる技術”こそが最大の武器になります。


■ 追記:もし運用を始めるなら

RPPは「CPC30〜40円×クリック率0.5%以上」を目安にスタート

セール前の準備は2週間前から

クーポン通知は週1〜2回の発行で十分

RMSデータは毎週月曜チェック(Googleスプレッドに整理すると◎)

 

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