引越し業界は下請けの構造が出来上がっていて、自社で顧客の獲得ができないといつまでたっても低い単価で仕事を受けなくてはいけません。

しかし、自社での集客の方法がわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では引越し会社の集客方法を解説します。


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引越し会社が自社で集客を行うべき理由

まずはなぜ引越し会社が自社で集客を行うべきなのかについて紹介していきます。

引越し会社の経営者の方は十分わかっていることかと思いますが、改めて確認します。


下請け脱却のため

大きな理由の一つ目が下請けの脱却です。

引越し業界をはじめとする物流業界では、下請け構造ができており自社で顧客を獲得できる会社が、下請けに丸投げしているということも珍しくありません。

しかし、いつまでも下請けの仕事に頼っていると売り上げも安定せず、社員の給料も上がりません。

ある程度は下請けの仕事をするのも仕方ないですが、少しずつでも元請けの仕事を増やしていくことが大切です。


ポータルサイト依存から抜け出すため

次の理由としてポータルサイト依存から抜け出すためです。

引越し業界には比較サイトや見積もりサイトといったものがいくつか存在しますが、それに頼ってしまうとどうしても価格競争に陥ってしまいます。

会社立ち上げ当初にある程度頼るというのはいいかもしれませんが、あまりにも頼りすぎてしまうと、いつまでも売り上げが安定しません。


集客を始める前に整えておくべきこと

まずは集客を始める前に整えておくべきことを紹介していきます。

いきなり広告を始めてしまったり、集客を始めてしまっても一貫性のないものになり広告費を無駄遣いしてしまう可能性もあります。

そこで一旦立ち止まって以下のことを明確にしておく必要があります。


訴求ポイントの明確化

中小引越し業者が打ち出しているポイントは大体が「安い」「早い」など一辺倒なものになってしまっています。

しかし、それだと顧客単価が下がってしまうばかりでなく、競争にも勝てなくなってしまいます。

そこで、他の訴求ポイントを見つけましょう。例えば、引越しの際に物に傷をつけないように、しっかりと梱包をしている、定額プランで安心感を与えるなどできるだけ価格競争に陥らないようにすることが重要です。


サービスの充実

サービスを充実させるというのも、集客をしていくうえで重要です。

具体的に考えられるものとしては以下のようなものがあります。

  • 保証
  • 遠距離引越し
  • 不用品回収
  • 荷造り代行
  • 家具の設置
  • 段ボール無料

顧客単価の向上

顧客単価を上げるように考えることも重要です。

例えば学生や単身の引越しをメインで行うよりも、家族や法人の引越しを行ったほうが顧客単価は上がっていきます。

なので、HP上でもできるだけ家族の引越しや法人の引越しのコンテンツを充実させるようにしましょう。

またサービスの充実という点ともかぶりますが、有料オプションをつけることでも顧客単価の向上も可能です。


引越し業者の集客方法

次に引越し業者の具体的な集客方法のアイデアを紹介します。

予算や状況に応じてできることややるべきことは変わってきますが、短期的にはできるだけ即効性の高い集客方法、長期的には資産性の高い集客方法をしていきましょう。


無料サイト掲載

まず初めにやるべきこととしては無料で掲載できるサイトに情報を載せておくことです。

例えばジモティーや、アイタウンページなどは無料で掲載できますが、そこから問い合わせが来ることもあります。

売り上げの軸としては期待できませんが、広告費がない間はおすすめの方法です。


ポータルサイト・比較サイト掲載

比較的すぐに問い合わせが来るようになるのがポータルサイトや比較サイトへの掲載です。

ただ一括比較サイトの場合、自社の強みなどが出しにくくなってしまうため、価格競争に陥りがちです。

また、比較サイトの場合、ユーザーが見積もりの依頼をするとすぐに競合他社が営業をはじめるため、しっかりと営業の部隊を持っていないとなかなか受注につなげることができません。

なので、会社立ち上げ当初は利用してもいいかもしれませんが、自社で集客ができるようになってきたら、利用をやめるというのも一つの手です。

引越し侍:https://hikkoshizamurai.jp/

SUUMO引越し:https://hikkoshi.suumo.jp/

価格.com引越し:https://hikkoshi.kakaku.com/hikkoshi/

LIFULL引越し:https://www.homes.co.jp/hikkoshi/


MEO対策

MEO対策とはマップを活用した集客方法で、一般的には店舗ビジネスに用いられます。

ただ「引越し×エリア」のKWでもGoogleマップが上位表示されるため、最低限整えておくことが重要です。

MEO対策については以下の記事で詳しくまとめています。

MEO対策とは?具体的なやり方とメリット・デメリットを紹介!>>


チラシ・ポスティング

チラシ・ポスティングはターゲットとなるエリアに絞って配布することが可能です。

特にエリアを限定して行っている引越し業者の場合、有効な方法です。

チラシなどのオフラインの集客方法はwebでは難しい高齢の層にまでアプローチすることができます。

なので、webでの集客に天井がきたという人にもおすすめの方法です。


リスティング広告

webで集客をするなら、まずはリスティング広告を出稿するのがおすすめです。

リスティング広告は少額から始めることができる、いつでも止めることができる、広告がクリックされるまで費用がかからないなどのメリットがあります。

即日で問い合わせが発生するので、すぐに売り上げに貢献することができます。

一方で資産性はほとんどない施策になるので、リスティング広告のみに頼った集客方法は危険になります。

競合が参入してクリック単価が向上してしまうと、費用対効果が合わなくなってしまう可能性もあります。

そこで、広告費のすべてをリスティング広告に投入するのではなく、ある程度の予算を次に紹介するSEO対策に割いて、長期的に安定して顧客を獲得できるようにしましょう。

リスティング広告のサービス詳細はこちら>>


SEO対策

長期的に安定した集客を行うのであれば、SEO対策は必須です。

SEO対策はwebサイトにコンテンツを追加していくことで、継続的に問い合わせを生み出すことのできる集客方法です。

その他の施策と比較すると資産性が高い一方で、成果が出るまでに時間がかかるため、長期的な視点で取り組むことが重要です、

引越し業者がSEO対策をするうえでまずやるべきこととして、HPを整えるということです。

引越しで問い合わせにつながりやすいKWとしては「引越し×エリア」「引越し×単身・家族など」があります。

このようなKWはコラム記事で流入を狙うのが難しいため、HPに対象となるページを作成する必要があります。

「引越し 単身」https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/moving-s/

「引越し 大阪」https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/area/osaka/

このようにHPを整えることができたら、コンテンツを追加します。

コラムのコンテンツで追加するのは、これから引越しをしたいという人が調べるようなキーワードです。

例えば「引越し 挨拶」「引越し 荷造り」などです。

このようなキーワードで質の高いコンテンツを作っていくことで、ユーザーに自社サービスを知ってもらうきっかけになります。

初期段階であまり問い合わせが来なくても、継続して続けていれば成果が出てくるので我慢して続けるようにしましょう。

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まとめ:引越しの集客はフェーズ別に考えることが重要

この記事では引越し業者の集客方法について解説しました。

引越し業者でできる集客方法は予算によっても異なりますが、自社にあった施策を検討して進めていく必要があります。

下請けからの脱却やポータルサイト依存から抜け出すためには、少しずつでも自社で集客を始めて、安定した顧客獲得をしていく必要があります。

株式会社deltaでは元々引越し会社でマーケティングの責任者をしていた代表が、web集客の支援をしています。

少しでも気になる方はまずお問い合わせください。