「Amazonの売上が頭打ちで、次に何をすべきか分からない」
「広告費ばかり増えて、利益がほとんど残らない」
「社内にAmazonを見られる人がいない」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazon運用代行の選び方と費用の目安を解説します。運用代行は、依頼先によって半年後の売上がまったく変わる領域です。同じ月額を払っても、商品ページまで見る会社と、広告アカウントの中だけを触る会社では結果が違います。ところが比較記事の多くは、会社名と対応範囲を並べて終わっています。それでは「自社はどこに頼むべきか」が決まりません。この記事では公式サイトで確認できる事実だけを使って8社を比較します。そのうえで、発注前に何を聞けばよいのかまで書きます。

自社の状況に当てはめて考えたい方は、現状の整理から相談してください。

売上が頭打ちのまま、広告費だけが増えていませんか

LINK株式会社は、Amazonを中心としたEC事業支援を行っています。

  • 商品ページの改善と広告運用を切り分けずに一体で設計します
  • 広告費は金額ではなく、売上に対する比率の上限を決めて運用します
  • 1案件につき最低3名体制(コンサル担当/ディレクター+広告運用者/アシスタント)で支援します

ベストセラー1位多数獲得/売上向上実績100社以上/売上平均上昇率420%以上
※お客様実績に基づく参考値

今の運用のどこに伸びしろがあり、どこから手を付けるべきかの考え方から、一緒に整理します。

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選び方の要点は、私のYouTubeチャンネルでも「鉄則3選」として話しています。あわせてご覧ください。

Amazon運用代行とは|任せられる業務と、任せられない業務

Amazon運用代行とは、Amazonでの販売に必要な実務を外部の支援会社に任せるサービスです。ただし「どこまで任せられるか」は会社ごとに大きく違います。比較の前に、範囲の話から始めます。

運用代行に任せられる7つの業務と、社内に残る仕事

一般的に依頼できるのは次の7業務です。ただし任せても社内の仕事がゼロになるわけではありません。それぞれ「社内に残る仕事」とセットで見てください。

  • 商品ページの改善(商品名・箇条書き・サブ画像・商品紹介コンテンツ)/社内に残るのは、商品の仕様と訴求したい価値を正確に伝えること
  • 広告運用(スポンサープロダクト、スポンサーブランド、動画広告、ディスプレイ)/社内に残るのは、広告費の上限を決めるための原価情報の共有
  • キーワード設計とAmazon内SEO/社内に残るのは、季節要因や新商品の情報を早めに渡すこと
  • レビュー施策(レビューリクエストの送信、Amazon Vineの活用)/社内に残るのは、Vineに出す在庫を確保する判断
  • 在庫計画とセール参加の設計/社内に残るのは、発注そのものと生産リードタイムの管理
  • 競合分析/社内に残るのは、価格を下げるかどうかの意思決定
  • 月次レポートと改善提案/社内に残るのは、提案を採るか採らないかの判断

7つを並べて見えてくるのは、代行を入れても判断そのものは社内に残るということです。だからこそ、後述する社内窓口の設計が効いてきます。

運用代行とコンサルティングは、手を動かす範囲が違う

コンサルティングは方針と判断を出すところまでを担います。運用代行は、そこから手を動かす実務までを含みます。名称は会社ごとに揺れるので、契約前に「実際に誰が入力・入稿・入札変更をするのか」で確認するのが確実です。

どちらを選ぶかは、売上規模で判断するのが基本です。規模が小さいうちはコンサルティングのみで足り、事業が大きくなるにつれて運用代行まで広げる、という順序になります。私が相談を受けるときも、この順序で提案しています。

受注処理やカスタマーサポートは、対象外の会社が多い

意外と知られていませんが、受注処理・在庫管理・物流(SCM)は請けない支援会社が多くあります。カスタマーサポート(CS)も同様です。LINKも請けていません。支援範囲を、販売を伸ばす側(戦略・広告・商品ページ・分析)に置いているためです。

この線引きを知らないまま見積もりを取ると、比較が成立しません。「運用代行」と「受注・CSまで含むBPO」は別サービスとして、それぞれ見積もりを取ってください。

3つのタイプの違いを図にまとめました。見積もりを依頼する前に、自社が必要としているのがどれかを確認してください。

Amazon運用代行で任せられる範囲は3タイプに分かれる。コンサルティング・運用代行・BPOの対応業務の違い

Amazon運用代行おすすめ8社比較【2026年最新】

ここから8社を比較します。掲載しているのは、いずれも公式サイトでAmazonの運用代行またはコンサルティングを提供していると確認できた会社です。記載内容は2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されている事実に限っています。

先にお伝えすると、料金を公開している会社はほとんどありません。実額は各社に直接お問い合わせください。

Amazon以外のモールもまとめて任せられる4社

会社名主な支援範囲対応モール料金の公開状況
LINK株式会社戦略設計、商品ページ、広告運用、改善Amazon、楽天市場、自社EC非公開
株式会社いつも運営代行、広告運用、Amazon DSP、A+・ストア制作、海外AmazonAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社EC初期費用+月額と記載、金額は非公開
StockSun株式会社3C・4P分析、戦略立案、A+制作、画像制作、アクセス解析Amazon、楽天市場、自社EC月額5万円〜と記載
株式会社サヴァリ運営代行、コンサルティング、BPO、広告運用、SNS・PRAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング非公開

Amazonに特化した4社

会社名主な支援範囲公式に掲げている実績料金の公開状況
アグザルファ株式会社コンサルティング、広告運用代行、海外販売、ふるさと納税運用代行2010年設立、国内初のAmazon出品者向けコンサルとして展開非公開
ZONExpert Consulting(アマブースト)SEO、商品ページ最適化、広告運用、レビュー対策、転売対策、アカウント保守売上拡大社数300社以上、Amazon公認パートナー成果報酬型と明記、金額は非公開
株式会社そばに運用代行、コンサルティング、広告運用、商品ページ・カタログ画像作成、越境ECAmazon通販支援数1000社以上、支援歴10年以上非公開
トゥルーコンサルティング株式会社(アマ総研)コンサルティング、運営代行、広告運用代行、越境ECEC案件3,000件以上、200以上のジャンルでトップシェア非公開

LINK株式会社|Amazon・楽天・自社ECを1社にまとめたい企業向け

私が代表を務める会社なので、他社より詳しく書きます。LINK株式会社は、Amazonを中心としたEC事業支援を行っています。Amazon運用代行・コンサルティング、楽天市場支援、D2C実行支援の3領域です。Amazon公認パートナーです。

支援範囲は、戦略設計から商品ページ、広告運用、改善までを一気通貫で担います。広告だけを切り出す形は原則として受けていません。後述する通り、広告効率は広告アカウントの中だけでは頭打ちになるためです。

体制は1案件につき最低3名です。コンサル担当、ディレクターと広告運用者、アシスタントで構成します。代表の南雲はリクルート、Amazon Japan(ECコンサルタント)を経てLINKを創業しました。

公式に掲げている実績は次のとおりです。

  • ベストセラー1位多数獲得
  • 売上向上実績100社以上
  • サービス満足度97%以上
  • 1年以上継続率90%以上
  • 売上平均上昇率420%以上
  • 立ち上げ3ヶ月で月商1,500万円突破

※お客様実績に基づく参考値です。

株式会社いつも|上場企業に発注要件がある場合の選択肢

東京証券取引所グロース市場の上場企業です。公式サイトでは支援実績14,000件以上(延べ、2026年5月18日時点)と記載されています。

支援範囲は、セラーとベンダー両方の運営代行に対応しています。広告運用代行とAmazon DSP運用代行、ブランドストアやA+の制作、海外Amazonへの出品支援まで及びます。Amazon Ads アドバンストパートナーの認定を掲げています。

料金は初期費用と月額費用が発生し、広告予算は別途と記載されています。具体的な金額の記載はありません。発注元の与信要件や社内稟議で上場企業が条件になる場合は、候補に入れやすい会社です。

StockSun株式会社|必要なスキルの人材だけを組み合わせたい場合

公式サイトでは、2,000名以上のフリーランスから上位20%のプロをアサインする体制と記載されています。支援範囲は3C・4P分析、戦略立案、集客施策、A+コンテンツ制作、画像制作、アクセス解析などです。

Amazon、楽天市場、自社ECを同時に最適化するクロスチャネル対応を掲げています。料金は月額5万円〜と記載があり、今回の8社では珍しく下限が公開されています。

この形は、必要な工程だけを切り出して依頼したい場合に合います。一方で、誰がアサインされるかで結果が変わる構造でもあるため、後述の「実際に誰が担当につくか」は特に確認したい会社です。

株式会社サヴァリ|複数モールの運営実務をまとめて外に出したい場合

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングのネットショップ運営代行を掲げています。運営代行、コンサルティング、BPO、テスト販売、SNS・PR、広告運用など、10以上のサービスを展開しています。

「ECのミカタ BEST100」の運営代行部門に選定されています。料金の記載はありません。楽天市場を主戦場にしていて、Amazonも同じ会社にまとめたいケースで比較対象になります。

アグザルファ株式会社|Amazon一本で長く支援している会社に頼みたい場合

2010年設立で、国内初のAmazon出品者向けコンサルティングを展開したパイオニア企業と記載されています。支援範囲はAmazon専門コンサルティング、広告運用代行、海外販売サポート、Amazonふるさと納税運用代行です。

契約者向けに「amatch」という専用ツールを無償提供しています。料金の記載はありません。他モールを持たず、Amazonだけを深く見てほしい場合の選択肢になります。

ZONExpert Consulting(アマブースト)|成果報酬型で始めたい場合

「Amazonのみに特化」と明記しています。支援範囲は、SEO対策、商品ページ最適化、新規商品登録、競合分析、販促、売上分析までをカバーします。さらに広告運用、レビュー対策、ストアページ作成、転売対策、アカウント保守も掲げています。

料金はAmazon月商に対する成果報酬型と記載されています。ストア運用代行の契約者に対しては、広告運用代行の手数料を0円としています。運用体制は3名以上、売上拡大社数300社以上と掲げています。Amazon公認パートナー、Amazon SPN、Amazon Ads認定を取得しています。

成果報酬型は初期の持ち出しを抑えられる一方、算定基準の確認が欠かせません。何を分母にするのかは、必ず契約前に確認してください。

株式会社そばに|支援社数の多さを重視したい場合

Amazon専門を掲げ、Amazon通販支援数1000社以上、支援歴10年以上と記載されています。支援範囲は運用代行、コンサルティング、広告運用代行、商品ページ作成、カタログ画像作成、越境EC支援です。

Amazon Marketplace Approved Partner、Amazon Ads Partner、Amazon SPNの認定を掲げています。料金の記載はありません。国内と越境を同じ会社で進めたい場合に候補になります。

トゥルーコンサルティング株式会社(アマ総研)|メーカーの越境展開を含めたい場合

EC案件3,000件以上、200以上のジャンル・カテゴリーでトップシェアと記載されています。Amazon Global Sellingの正式登録サービスプロバイダーです。日本貿易振興機構(ジェトロ)のパートナー登録は5年以上と掲げています。

米国、カナダ、オーストラリア、ドイツの越境ECに対応しています。メーカー向けに特化しており、同業他社と個人事業主は対象外と明記されています。料金の記載はありません。

なお、検索結果に別ドメインで表示される「アマ総研」は同社の運営です。別会社として二重に検討しないよう注意してください。

8社を並べて見えること

比較表で分かるとおり、料金を公開している会社はほとんどありません。つまり最初の比較軸を「金額」に置くことは、そもそもできません

比較は対応範囲と体制から始めるしかありません。次の章で、その具体的な見方を書きます。

失敗しないAmazon運用代行の選び方5つの基準

ここが記事の中心です。5つの基準それぞれに、そのまま使える確認方法を付けました。商談で聞いてみて、答えが濁されたときの読み方も併せて書きます。

この章と後半のチェックリストで扱う確認項目を、先に一覧にしました。商談の場にそのまま持ち込んで使ってください。

Amazon運用代行の発注前に必ず確認する6項目のチェックリスト

基準①|実際に運用を担当するのは誰か

営業担当と実務担当が別人なのは、非常によくあるパターンです。営業には社内でも優秀な人材が配置されることが多く、知識もあり印象も良くなります。その人に魅力を感じて発注したのに、運用が始まると経験の浅い担当がつく、ということが起こります。

結果として、コミュニケーションが取りづらい、タスクが前に進まないという問題が出ます。発注者にとって最大の損失は、トラブルそのものではありません。思ったように売上が上がらないまま3〜4ヶ月を失うことです。

商談ではこう聞いてください。「実際に運用を担当される方の経歴と、品質管理に入る方を教えてください」。ここを濁されたら、品質管理の行き届いていない体制で担当がつく可能性があります。

基準②|何名体制で見てくれるか

1名で見るのか、チームで見るのかによって、対応スピードとリスクが大きく変わります。個人で受けている方は、1社だけでは事業が成り立たないため複数社を掛け持ちしているのが普通です。能力の高い人ほど案件を多く抱え、対応が後回しになりやすい構造があります。

支援会社の場合は、フロントのコンサルタントとアシスタントの2名体制というケースが多く見られます。私が理想と考えるのは3名体制です。品質管理者、フロントを担うディレクターまたはコンサルタント、実務を担当するアシスタントの3つの役割です。

LINKでも1案件につき最低3名で入ります。私や役員がクライアントのチャットに入り、コミュニケーションの質とレスポンス速度を社内で管理しています。

ただし体制が厚いほど費用は上がります。組織で見てもらう安心と費用のバランスで決めてください。

基準③|代表・責任者は「Amazonのどの部署」出身か

中小規模の支援会社に依頼する場合、代表者の経歴がサービス品質に直結します。ただし「Amazon出身」という肩書きだけでは判断できません。どの部署にいたかが決定的に重要です。

Amazon社内でも、部署によって身につく能力がまったく違います。卸売機能を担うベンダー部門は、大手消費財メーカーなどを担当します。そのため出品者側の販売ノウハウや検索順位のロジックに精通していないケースがあります。私が在籍していたのはセラー事業部の有料コンサルティングチームで、出品者に有償でアドバイスを提供する部署でした。

もう一つ見てほしいのは、事業者としての目線があるかです。売上だけでなく、損益計算書の上で利益がどれだけ残るのか。セールを打ちすぎてブランドイメージを損なわないか。在庫リスクをどう見るか。こうした論点を一緒に考えられる相手かどうかです。

これは自分で事業をやっている支援会社を有利に見せる基準にもなり得るので、断定はしません。ただ、利益・在庫・ブランドに意識を向けてくれる担当者かどうかは、商談の会話で十分に分かります。

基準④|対応範囲に商品ページの改善が入っているか

広告運用だけを切り出して依頼すると、成果が頭打ちになりやすくなります。広告アカウントの中だけで効率を上げようとすると、必ずテクニックの限界に突き当たるためです。

数字で見ると分かりやすいので、簡単な例を置きます。商品単価1万円、クリック単価100円、10クリックで1個売れる状態を考えます。このときCVRは10%で、広告費1,000円に対して売上は1万円です。

ここでサブ画像などを改善してCVRが2倍になると、同じ広告費1,000円で売上は2万円になります。広告を1円も触らずに、広告効率が2倍になったということです。しかもCVR改善は自然検索から来た人にも効くので、広告経由とオーガニックの両方が伸びます。

メイン画像はクリック率と購入率の両方に効きます。サブ画像が効くのは購入率だけです。だからページ改善に着手するなら、メイン画像を最優先に置くのが基本になります。

あわせて確認したいのが編集権限です。相乗り出品では、サブ画像や商品紹介コンテンツを変更できません。ページ改善を含む契約なのに相乗りのままだと、提供できる価値が構造的に制限されます。

商談ではこう聞いてください。「商品ページの改善は対応範囲に入りますか。編集権限はどちらが持つ前提ですか」。

基準⑤|広告予算を金額ではなく「比率」で握れるか

まず前提として、ACOSとTACOSの違いを押さえてください。ACOSは広告経由の売上に対する広告費の比率です。TACOSは自然検索を含むアカウント全体の売上に対する広告費の比率を指します。

具体例で見ます。アカウント全体の売上が100万円、うち広告経由が40万円、自然検索が60万円、広告費が20万円だとします。このときACOSは50%です。数字だけ見ると広告を止めたくなる水準に見えます。

ところが同じ状態のTACOSは20%です。アカウント全体で見れば、十分に利益が出る水準になります。ACOSだけを見て判断すると、アカウント全体の売上を落とす方向に舵を切ってしまいます。

そのうえで重要なのが、予算の握り方です。広告予算は「月◯万円」という固定金額ではなく、売上に対する比率で握ってください。固定額で握ると、次の2つの失敗が起きます。

  • 売上が伸びている月:検索順位が上がっている好機に追加投下すればさらに伸びるのに、予算上限に縛られて機会を逃す
  • 売上が落ちている月:決めた金額をそのまま消化すると広告費比率が跳ね上がり、赤字で売上を作ることになる

多くの事業者では、TACOSは10〜20%程度に収まります。安定期の広告費比率としては10〜15%が一つの目安です。ただし適正値は原価率で変わるため、必ず自社の原価計算から逆算してください。

商談ではこう聞いてください。「広告予算は金額と比率のどちらで管理されますか」。

Amazon運用代行の費用相場と、見積もりで見るべき項目

ここまでで対応範囲と体制の見方が決まりました。ここからが費用の話です。

料金体系は3つある

料金体系費用の決まり方売上が伸びたときの支払額売上が落ちたときの支払額
固定報酬型毎月定額変わらない変わらない
成果報酬型売上や利益に対する料率増える減る
複合型月額固定+料率固定分は同じ、料率分が増える固定分は同じ、料率分が減る

どれが正解ということはありません。参考までに、LINK社での契約は固定と成果報酬の掛け合わせがほとんどです。純粋な固定のみ、成果報酬のみという契約もありますが、少数派です。

「売上ベースの成果報酬は、広告費が膨らんで利益を圧迫する」という注意喚起をよく見かけます。私はこれは正確ではないと考えています。広告費比率(TACOS)の上限をきちんと握れば解消できる話だからです。成果報酬型を検討するなら、料率の高低より先に、比率の上限を握れるかを確認してください。

3つのタイプの特徴を図にまとめました。見積もりを受け取ったら、まずどのタイプで組まれているかを確認してください。

Amazon運用代行の料金体系は固定報酬型・成果報酬型・複合型の3タイプ

費用の目安は「何をどこまで含むか」で変わる

金額をお伝えする前に一つ。以下はいずれも一つの目安であり、商材や含める工程によって変わります。実際の金額は各社に個別にお問い合わせください。

  • コンサルティングと運用代行がセットになった支援:おおむね月30〜50万円が中心。下限はコンサルティングのみで15万円、運用まで入ると20万円以上が一つの目安
  • 広告運用だけを切り出す場合:「広告費の20%」か「固定費+売上の3〜5%」のどちらかが多い
  • 品質管理、プロジェクトマネジメント、ディレクター、広告運用者、アシスタントが入るフル伴走型:市場の相場観として月80〜100万円程度

並べて分かるのは、金額の差の正体が「体制の人数」と「含む工程」だということです。月額だけを横に並べても比較になりません。

見積もりで必ず確認する5項目

  1. 広告費は月額に含まれるか、別枠か/別枠の会社が多いため、総額に直してから比較する
  2. クリエイティブ制作は別料金か/サブ画像は1枚1万円前後、簡単な商品動画は3〜5万円程度が一つの目安(内容によって変わります)
  3. レポートの頻度と、改善提案が出てくるタイミング/月次なのか週次なのか、提案がセットかどうか
  4. 最低契約期間と解約予告の期限/半年や1年の縛りがあるかどうか
  5. 成果報酬の算定基準/売上か利益か、広告経由だけかアカウント全体か

5項目のうち最も差が出るのは1つ目です。月額が安く見えても、広告費とクリエイティブが別建てなら総額は逆転します。見積書は必ず総額に直してから並べてください。

見積もりを並べたけれど、金額の差が何の差なのか分からない方へ

LINK株式会社では、次のような整理からご相談を承っています。

  • 自社に必要な支援範囲がどこまでかの切り分け
  • 広告費を比率で管理する場合の考え方
  • 体制と費用のバランスの取り方

サービス満足度97%以上/1年以上継続率90%以上
※お客様実績に基づく参考値

お手元の見積もりのどこを見るべきかを、御社の状況に合わせて一緒に整理します。

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発注してからの1ヶ月に、運用代行が実際にやっていること

ここからは、提案書にも見積書にも書かれない部分を書きます。運用代行が毎月どんな作業をしているのかです。

目的は、発注後に「ちゃんと運用されているか」をご自身で判断できるようにすることです。各項目に、発注者側が何を見ればよいかを添えます。

月初|広告費比率の着地目標を宣言し、超過月はCPCから戻す

月初にやるのは、前月のアカウント全体売上と広告費を突き合わせることです。Amazonのビジネスレポートで、月別のアカウント全体売上を確認します。次に広告アカウントで同期間の広告費を確認し、割り算でTACOSを出します。

目標が20%で実績が22%なら、徐々に緩めます。目標が20%で実績が10%なら、余力を使い切れていない=売り残しの可能性があるので踏み込みます。どちらも急激には動かさず、1〜2ヶ月かけて調整します。

超過した月の報告は、実績値だけでは足りません。要因、翌月の着地目標、動かすレバーの3点をセットで出すのが本来の形です。

戻すときのレバーは、優先順位がはっきりしています。最優先はメインキーワードのクリック単価を下げることです。キャンペーンを広告費の消化額が大きい順に並べ、影響の大きいところから下げていきます。入札を「アップとダウン」に設定しているなら「ダウンのみ」に切り替えるのも、広い意味では同じ操作です。

発注者が見るところ:月次報告に今月のTACOSしか書かれていない場合は、翌月の着地目標を聞いてみてください。あわせて、そのために何を動かすのかも確認します。

毎週|検索用語の除外と、在庫の見直し

週次で必ずやるのが、検索用語レポートを見て、購入につながらないターゲットを除外する作業です。対象はオートターゲティングだけではありません。部分一致、フレーズ一致、ディスプレイ広告のオーディエンスまで含めて見ます。

部分一致は特に注意が要ります。たとえば「靴 夏物」を部分一致で設定すると、「靴 冬物」など別の掛け合わせにも配信されます。1単語に出稿しているつもりが、実際には100語や200語に出稿している状態になります。

もう一つ、商品ターゲティングの設定画面にある「拡張」の項目は、初期状態でチェックが入っています。これを外さないと、狙った商品以外の類似商品にも大量に配信されます。

在庫も週次で見ます。成長期は販売速度が過去実績を上回るため、過去平均をもとにした発注では構造的に欠品します。最低1ヶ月分の在庫を持つことを基本に、週に一度は販売数量を確認し、向こう1ヶ月の販売見込みを立て直します。

ここを軽く見てはいけない理由があります。在庫切れは、Amazon運用で絶対にやってはいけないことの第1位です。検索順位で最も効く直近の販売個数が一定期間ゼロになり、加えて在庫切れそのものへのペナルティもあります。一度切らすと順位は簡単には戻りません。

発注者が見るところ:週次の報告に「除外したキーワード」と「在庫の残り週数」が出てこないなら、聞いてみる価値があります。

セール月|本セールと最終日の夜間に山が来る前提でシフトを組む

プライムデー、秋のプライムデー、ブラックフライデーに共通するルールがあります。先行セールより本セールのほうがセッションが集まり、最終日の21〜24時に購買が最も集中します。駆け込み購買でカテゴリ全体のトラフィックが集まる時間帯です。

この時間帯は入札競争も激化するため、事前設定のままでは表示シェアを失います。リアルタイムで入札を引き上げる張り付き運用が必要になります。ただしこれは担当者の頑張りではなく、事前のシフトとして組んでおくものです。上限はTACOSの目標内に収まるよう、あらかじめ設定しておきます。

セール期間中は、競合の動きも見ます。同じ検索結果の中で、競合だけが割引バッジと取り消し線を持っているとします。それだけでクリック率と購入率を持っていかれます。監視対象はカテゴリ全体ではなく、自社が戦っている検索上位のプレイヤーに限定します。

評価の仕方も決めておきます。セールの価値は期間中の売上だけではありません。販売速度が一時的に上がることで順位が上がり、その後のオーガニック売上が底上げされるところに本質があります。だから①期間中売上、②期間後のキーワード順位、③期間後のオーガニック売上水準、の3点で見ます。比較対象は前回参加したセールです。通常期と比べれば必ず良く見えるので、評価になりません。

発注者が見るところ:「セールで◯◯円売れました」だけの報告は、評価としては足りていません。順位がどう動いたかまで聞いてください。

月末|報告書のどこを疑うか

月末の報告で私が徹底しているのは、良すぎる数字を疑うことです。順位計測ツールは、取得タイミング、パーソナライズ、広告枠の混入などで誤表示が起きます。大幅な順位改善を報告に載せる前に、シークレットモードで実際に検索して目視で確認します。

これは面倒な作業ですが、誤った好数値は後で訂正することになり、そのほうが信頼を失います。検証の過程をお客様にお見せすると、むしろ信頼は上がります。

報告の書き方にも注意が要ります。検索順位と販売個数は別物です。順位はこれから売れる力を示す先行指標で、販売個数は結果指標です。時間差で連動しますが、同じものではありません。順位改善を報告するときは「売上への反映はこれから」と時間差を添えます。

売上が動いたときは、必ず「セッション×CVR×平均単価」に分解してから要因を特定します。セッションが動いたのなら流入施策を続ける判断になり、CVRが動いたのならページ改善の効果を確認する判断になります。どの変数が動いたかで、翌月の打ち手が変わります。

成長を語るときも、単月の比較では実像が掴めません。「以前は例外だった水準が、今は通常になった」という水準の切り上がりで見てください。

発注者が見るところ:報告書が「順位が上がりました」で止まっていないか。セッション・CVR・平均単価のどれが動いたのかを聞いてください。

依頼前チェックリスト|契約前に必ず確認する6項目

ここまでの内容を、契約書と初回の打ち合わせで確認する形に落とします。

  1. 商品ページの編集権限はどちらが持つか/相乗り出品ではサブ画像や商品紹介コンテンツを変更できません。ページ改善を含む契約なら、アカウント本体を扱う構成かを確認します
  2. 契約終了時に、広告キャンペーンと運用履歴は残るか/終了時にキャンペーンをすべて削除する契約が存在します。運用履歴とキャンペーン構成は次の運用の土台になる資産なので、何を残し何を引き渡すかを契約書に明記してもらいます
  3. 目標はどの指標で握るか/売上か、広告費比率か、順位か。順位だけで握ると、売上に結びつかないまま良い報告が続く状態になり得ます
  4. 報告の頻度と、改善提案が出てくるタイミング/報告だけで提案が出てこない契約になっていないかを確認します
  5. 社内の窓口を誰にするか/必要なのは2つの力です。外注先の提案を批判的に受け止めて指示を出せること。自社商品の性質を正確に伝えて知識の差を埋められること。実務そのものを回せる必要はありません
  6. 複数モールをまとめるか、分けるか/1社が対応できるならまとめるほうが効率的です。ただし、それで特定のモールが伸び悩む場合もあります。LINKで楽天市場も任せていただけるのは3割ほどで、モールごとに分けている企業も多くあります

6項目のうち、後から効いてくるのは2つ目です。契約時には誰も終わり方の話をしませんが、資産が残るかどうかは次の会社に切り替えるときに効きます。

運用代行を入れても利益が残らない3つの理由

最後に、期待値の話をします。運用代行を入れれば利益が出る、というわけではありません。売上は立っているのに利益が残らない事業者には、共通点があります。

①製品原価が高く、そもそも粗利が薄い

利益は、売上から製品原価と販管費を引いたものです。粗利が薄ければ、運用をどれだけ磨いても利益は残りません。この場合に効くのは運用の改善ではなく、原価構造そのものの見直しです。

OEMメーカーは、最初の見積もりを高めに出してくることが多くあります。新商品を開発するなら、最低2回は仕切り値の交渉をしてください。

ただし値切り交渉より効くのは、経済ロットを聞くことです。原価が下がる数量の境目のことで、1,000個や3,000個を境に大きく下がることがよくあります。数量別で見積もりを取るのが鉄則です。

②広告費のかけすぎ|フェーズ設計がない

「どのフェーズで何%まで踏むか」を決めていないと、投資期間が終わったのに赤字を踏み続ける状態になります。

立ち上げやブランド構築のフェーズでは、原価計算上トントンから多少の赤字も覚悟して、広告費比率20%程度まで踏み込みます。立ち上がって利益を残すフェーズに入ったら10%前後に切り替えます。粗利率が高いマーケットなら、5〜7%という低い比率で運用しながら効率を最大化する方向に移ります。

月商300万〜1,000万円の規模まで来て、赤字を踏み続けるのは現実的ではありません。立ち上げから3ヶ月、あるいは半年と期間を決めて「ここまでは投資フェーズ」と定義しておくのがおすすめです。

広告費を落とすと売上が全部下がるのではないか、という恐怖から下げられない事業者は多くいます。私たちも売上と利益を預かる立場として同じ怖さがあります。だからこそ、急激ではなく1〜2ヶ月かけて徐々に調整します。

③人件費が見えていない

EC担当者の人件費は見えづらく、管理から漏れやすい費目です。社員がAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングを兼務しているとします。この場合は社会保険料も含めた人件費を、各モールに按分してください。そのうえでAmazonにどれだけのリソースを振るかを決めておきます。

ここは削減の話ではありません。売上に対する適切な比率を決めて配分する、という話です。運用代行を使う最大のメリットも、実はここにあります。採用費や教育コストを発生させずに、体制を安定させられることです。

3つを並べて分かること

この3つは、いずれも運用代行だけでは解決しません。原価も、フェーズ設計も、人件費の配分も、最終的には事業側の意思決定です。

裏を返すと、商談でこの3つに触れてくる会社は、事業者としての目線を持っているということです。基準③で書いた「利益・在庫・ブランドに意識が向いているか」は、ここで確認できます。

Amazon運用代行に関するよくある質問

個人・フリーランスに依頼するのと、会社に依頼するのは何が違いますか?

大きな違いは体制です。個人で受けている方は複数社を掛け持ちしているのが普通で、能力が高い人ほど案件を多く抱えます。そのぶん対応が後回しになりやすく、その方が動けなくなったときの代替も利きません。一方で費用は抑えられます。まず一部の業務だけを切り出して試したい場合は、個人への依頼が合う場面もあります。

相場より安い会社に頼むとどうなりますか?

安さそのものが問題なのではなく、何が含まれていないかが問題になります。広告費が別枠か、クリエイティブ制作が別料金か、商品ページの改善が対応範囲に入っているかを確認してください。月額が安くても総額で逆転することは珍しくありません。

成果が出るまでどのくらいかかりますか?

商材と現状によって変わるため、一律の期間はお伝えできません。ただし発注者にとっての最大のリスクは、成果が出ないことよりも「思ったように上がらないまま3〜4ヶ月を失うこと」です。だからこそ、契約前に担当者と体制を確認しておく意味があります。

広告運用だけを切り出して依頼できますか?

依頼自体は可能で、その場合の相場は「広告費の20%」か「固定費+売上の3〜5%」が多く見られます。ただし記事本文で書いたとおり、広告アカウントの中だけで効率を上げるには限界があります。商品ページの改善とセットで考えるほうが結果は出やすくなります。

契約期間の縛りはありますか?

会社によって異なります。半年や1年の最低契約期間を設けているところもあれば、月単位のところもあります。あわせて解約予告の期限と、契約終了時に広告キャンペーンや運用履歴が残るかを確認してください。

相乗り出品でも運用代行を依頼できますか?

在庫を集約することが目的なら相乗りでも成立します。ただし相乗り出品ではサブ画像や商品紹介コンテンツを変更できません。運用代行の価値の大半は、商品ページとクリエイティブの改善にあります。ページ改善を期待するなら、アカウント本体を扱う構成にする必要があります。

まとめ

Amazon運用代行を選ぶときの要点を整理します。

  • 料金を公開している会社はほとんどないため、比較は対応範囲と体制から始める
  • 確認すべきは5つ。誰が担当につくか、何名体制か、責任者はAmazonのどの部署出身か、商品ページの改善が入るか、広告予算を比率で握れるか
  • 費用は、コンサルティングと運用代行のセットでおおむね月30〜50万円が一つの目安。金額の差の正体は体制の人数と含む工程
  • 見積もりは総額に直して比較する。広告費とクリエイティブが別建てになっていないかを必ず確認する
  • 契約前に、編集権限の所在と、契約終了時に何が残るかを明記してもらう
  • 原価・広告費のフェーズ設計・人件費の3つは運用代行では解決しない。ここに触れてくる会社は事業者目線がある

比較表を眺めているだけでは、自社に必要な支援範囲は決まりません。まず自社の売上をセッション・CVR・平均単価に分解し、どこが課題かを特定するところから始めてください。課題が決まれば、任せるべき範囲も自然に決まります。

この記事を書いた会社について

LINK株式会社は、Amazonを中心としたEC事業支援を行っています。Amazon運用代行・コンサルティング、楽天市場支援、D2C実行支援の3領域です。Amazon公認パートナーです。

代表の南雲宏樹は、リクルート、Amazon Japan(ECコンサルタント)を経てLINKを創業しました。支援は1案件につき最低3名体制(コンサル担当/ディレクター+広告運用者/アシスタント)で行っています。

公式に掲げている実績は次のとおりです。

  • ベストセラー1位多数獲得
  • 売上向上実績100社以上
  • サービス満足度97%以上
  • 1年以上継続率90%以上
  • 売上平均上昇率420%以上
  • 立ち上げ3ヶ月で月商1,500万円突破

※お客様実績に基づく参考値です。

自社で続けるか、外部に任せるかを決めきれていない方へ

LINK株式会社では、次のようなご相談を承っています。

  • 売上をセッション・CVR・平均単価に分解し、どこが課題かを特定する
  • いま社内で回している業務のうち、外に出すべき範囲を切り分ける
  • 広告費の上限を、原価から逆算して比率で設計する

売上向上実績100社以上/売上平均上昇率420%以上/立ち上げ3ヶ月で月商1,500万円突破
※お客様実績に基づく参考値

御社の現状をうかがったうえで、どこから手を付けるべきかの考え方を一緒に整理します。

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参照した情報

  • 掲載8社の支援範囲・実績・料金の公開状況は、2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されている内容です
  • 料金とサービス内容は改定されるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください
  • Amazonの仕様・手数料・プログラムの条件は変更されることがあります。最新の条件はAmazon出品サービス(公式)およびセラーセントラルのヘルプでご確認ください
  • 本文中の運用上の数値・傾向は、LINKの支援現場での実感値であり、業界統計ではありません