リスティング広告において最も基本的で最も重要なWeb広告のKPI本質理解
- 秋村 拓哉
- 記事制作日2024年4月18日
- 更新日2024年11月10日
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初めまして。
Web広告運用を行い、これまで500アカウント以上のリスティング広告・ディスプレイ広告をコンサルティングしてきました。
そこで得たノウハウを少しずつ提供していきます。
Web広告運用に必要なのは、
商材理解 × ユーザー理解 × 広告プロダクト理解
その中でも、全案件に共通して求められる
広告プロダクト理解 の根底である各KPIについて。
ここで話すのは、
CTRはクリック率で、クリック数/Imp数で、ということではなく
顧客目線で売上・利益に繋げるために、リスティングにおいてどのKPIを改善するのが最速最善なのか、
というポイントについて話します。
CPA
顧客利益のために一番大事なKPI。
CPA(コンバージョン単価)は、
Cost(広告費)/CVですよね。
これをさらに分解すると、
・Cost = CPC × Click
・CV = CVR × Click
つまり、
CPA =CPC / CVR によって算出されます。
CPAを下げたければ、
CPCを下げるか、CVRを上げるかの2択です。
基本的にCVRを上げるのはLP要素が絡んできて難易度が高いので
まずはCPCを下げる打ち手を最優先で考えます。
本ブログの読者なら、この辺は既知ですよね。次。
CPC
CPC(クリック単価)を下げるためには、
入札価格を下げるのが手っ取り早いです。
でも入札単価下げるのってデメリットもあって踏み出しにくいと考えてる人もいるんじゃないでしょうか。
広告予算減少することになるし、オークション勝率下がって掲載順位も落ちちゃうし、、
ただ一定の条件下であれば、デメリットなしです。
私が広告管理画面を開いたときに真っ先に確認する指標が、
インプレッションシェア損失率(予算)
運用型広告にはインプシェアという考え方があって、
以下3つを合算すると100%になります。
・インプレッションシェア
・インプレッションシェア損失率(予算)
・インプレッションシェア損失率(掲載順位)
リスティングであれば例えば「自動車保険」と検索されたユーザーの内、
・インプレッションすることができた
・予算が足りなくてインプレッションできなかった
・予算は足りていたがオークションに負けてインプレッションできなかった
上記3つの割合を示す指標です。
競合にも邪魔されず自社だけでコントロールできる指標なので
インプレッションシェア損失率(予算)は常に0%であることが理想です。
ただ、意外と数%~数10%の予算損失が出ているアカウントが多い印象です。
なぜなら、たいていの顧客は月額予算が決まっているから。
ただ、予算もKPIで分解できます
予算(Cost)= CPC ×Click
100万円の予算が、
CPC:20円 ×5万クリック なのか
CPC:5万円×20クリック なのか では天と地の差です。
インプレッションシェア損失率(予算)が0%でない状況は、
CPC:5万円×20クリック に近しい状況が起きていると考えてください。
その運用者に任せたままで大丈夫か疑った方がいいレベルです。
CPCを20円にして5万クリックを獲得した方が、
CPCが下がる
CPAも下がる
なんならクリック数も爆増して
CV数も伸びる
嬉しいことしかないです。デメリットなしです。
インプレッションシェア損失率(予算)が発生していたら、入札価格を下げましょう。
CTR改善してから~とかより断然効果出ますよ。
インプレッション
最後にインプレッション
CostにもCVにも影響を与える最重要指標です
Cost = Imp × CTR × CPC
CV = Imp × CTR × CVR
顧客の売上を伸ばすために最も重要な指標です
インプレッション(広告表示)するためには、
広告オークションで競合に勝つ必要があります。
オークションはオークションランクが高いものから評価され
基本的にどの広告媒体も
入札価格 × 広告の品質
によってオークションランクが決められます。
広告の品質とは、平たく言うとCTRです。
要は、
1クリック当たりの単価が高く、最もクリックされやすい
≒媒体側が最も儲かる広告が評価されやすい仕組みです。
クリック課金の広告なら、
単価高くていっぱいクリックされた方がビジネス的においしいですからね。
ここを理解されていないマーケターと会話すると
CTRよりもCVRを重視されるケースが多い印象です。
CVRももちろん重要なんですが、
CTRを軽視してしまうと、そもそもインプレッションを獲得できず
サイト流入数を稼げない結果に陥ります。
広告の仕事はLPにユーザーを届けることです。
CVRをあげるのはLPの役目です。
広告ではCTRを上げることを優先(あくまで優先であり、CVRも大事)しましょう。
もちろん、釣り訴求や虚偽訴求で不必要にCTRをあげることはよくない。
オークションランクをあげるために、
CPCはあまり上げたくないはずなので
CTRを頑張って上げましょう
クリエイティブを制作しまくって鬼のPDCAを回す意義を理解してないマーケターは
CTRの重要性を理解していますでしょうか?
CTRが上がれば、オークションランクが上がってインプレッションが伸びます。
CVも伸びます。売上も伸びます。
上記はあくまで既存のオークションで勝つ方法で、
新規のオークションに参入する(新しいKWやターゲティングをためる)ことも
当たり前に実践しましょう。
最後に
リスティング広告の配信ロジックはブラックボックスな部分も多く
理解するのが難しくなりがちですが
これだけを理解しておけば、最低限の運用改善はできます。
もっと詳細を知りたい!現状の広告運用に不安がある!という方はご連絡ください。
広告アカウント閲覧権限を頂ければ、
500以上のアカウントを見てきた経験から、無料で改善施策を提示させていただきます。
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稼働ステータス
◎現在対応可能
- 秋村 拓哉
職種
マーケティング
Web広告運用
希望時給単価
3,000円~5,000円
事業会社、代理店、ツールベンダー、媒体など様々な立場から8年以上にわたりWebマーケティングに従事。500以上の広告アカウントのコンサルティングを行い、Webサイト集客、コンバージョン獲得、CRM領域までを一貫して提案できるスキルが強み。 2016年4月に新卒でヤフー株式会社に入社。 メディア広告営業マネージャー及び運用型ディスプレイ広告PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)として、最大数億円/月規模の広告アカウント改善コンサルティング・プロダクト開発要件定義・注力機能(アプリ広告、動画広告等)のPJ推進・メンバーマネジメントを経験。 2022年10月にAppier JAPAN株式会社に転職。 エンタープライズセールスマネージャーとして、CDP・MA・チャットボットツールの販売及び見込み顧客の開拓、既存顧客のアップセル、契約更新提案を実施。 2023年4月に株式会社Algoageに転職。 PMM及びBPO組織部門長として、LINEチャットボットツールのプロダクト開発要件策定・オペレーション設計・新機能の提案・メンバーマネジメント・採用に従事。 2022年10月より副業でWebマーケティング業務を請け負い、2024年5月に個人事業主として独立。 Webマーケティング戦略設計・広告運用・サイト/クリエイティブ制作ディレクション等に従事。
スキル
WEB戦略設計
リスティング広告
SNS広告
・・・(登録スキル数:11)
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