今回は2025年6月現在、Z世代(1997〜2012年生まれ)の間で大流行しているスラング(英語)を特集します。

SNSやYouTube、TikTok、日常会話でも飛び交うこれらの言葉。

意味を知らないと、まるで別の言語に感じてしまうかもしれません。

 

でもご安心ください!

この記事では、意味・使い方・背景文化までわかりやすく解説します。

この記事を読むことで、Z世代の理解が深まることは間違いありません。

 

Slay(スレイ)

元々は「殺す」「倒す」という意味の動詞ですが、現代の若者言葉ではポジティブな意味で使われます。例えば、ファッション、パフォーマンス、自己表現などにおいて「完璧」「最高」「華麗にキメる」といったニュアンスで使わレることが多いです。元々はLGBTQ+コミュニティやTikTokなどで使われていましたが、そこから火がついて今では、日常的に使われています。

 

使用例:"You slayed that presentation!"(プレゼン、完璧だったよ!)

 

Flex(フレックス)

「筋肉を見せびらかす」などから転じて、今では「自慢する」「誇示する」という意味になっています。

高価な持ち物や特別な体験をSNSでシェアするときに「それ、Flexしてるね」とツッコミが入ることもあるようです。

肯定的にも否定的にも使える、皮肉っぽさを含むスラングです。

 

使用例:"Buying a Tesla just to flex on your ex? Bold move."(元カレに見せつけるためにテスラ買うとか、攻めてるね。)

 

Yeet(イート)

「思いきり投げる」という意味の動詞です。

ゲーム実況やミーム文化を通じて広まり、勢いのあるアクションやテンションの高い時のかけ声として使われています。

感情をストレートに表す言葉としてZ世代に人気です。

 

使用例:"She just yeeted her phone across the room!"(彼女、スマホぶん投げたよ!)

 

Bussin’(バッスン)

本来はアフリカ系アメリカ人のあいだで使われていた英語です。

「すごくいい、美味しい」を意味する表現。

特に食べ物が「最高にうまい!」という意味で使われることが多く、TikTokの「このピザ、バッスン!」という動画などで爆発的に広まりました。

 

使用例:"This sushi is bussin’."(この寿司マジで最高。)

 

Simp(シンプ)

「Simpering(へつらう)」に由来する言葉で、現代では「好きな人に尽くしすぎる人」「自己犠牲的すぎる恋愛スタイルの人」という意味で使われます。

特に「相手に尽くしても報われていない」と感じる人を軽くからかうような文脈で使われます。

 

使用例:"He buys her gifts every day and she barely texts back. What a simp."(毎日プレゼントあげてるのに、彼女はほとんど返信しない。マジでシンプだな。)

 

Sus(サス)

「Suspicious(怪しい)」の略語で、ゲーム「Among Us」で一気に有名になりました。

怪しい行動や人に対して「それ、サスいね」と言うのが一般的です。

日常会話でも誰かがウソをついていたり、不自然な態度をとったときに使われます。

 

使用例:"Why are you acting so sus right now?"(今の行動、なんか怪しくない?)

 

Tea(ティー)

「お茶をこぼす=秘密やゴシップを漏らす」という比喩的表現から、面白い話・噂話を指すようになりました。

Z世代の「情報交換スタイル」を象徴する言葉で、「面白い話があるよ」と言いたいときにぴったりです。

 

使用例:"Spill the tea. What happened at the party?"(その話教えてよ。パーティーで何があったの?)

 

No cap(ノーキャップ)

「Cap=ウソ」というアフリカ系アメリカ人が使っていた英語から派生しました。

「No cap」で「マジで」「ホントに」という意味になります。

話の信憑性を強調したい時に使う、Z世代版の「マジで」です。

 

使用例:"That was the best burger I’ve ever had, no cap."(今まで食べた中で一番うまかった。マジで。)

 

Glow-up(グローアップ)

「Grow up(成長する)」と「Glow(輝く)」を掛け合わせた造語で、見た目や精神的に良い方向へ変化することを意味します。

ダイエットやファッションの洗練、性格の成長など、幅広い「進化」に対して使われます。

 

使用例:"She had a total glow-up over the summer."(夏の間に完全に垢抜けたよね。)

 

Gas(ガス)

「これはガソリン(燃料)レベルで熱い!」という感覚から来たスラングで、「最高」「イケてる」という意味です。

音楽やファッション、パフォーマンスなど、テンションを上げるもの全般に対して使えます。

 

使用例:"This new Kendrick track is straight gas."(ケンドリックの新曲、マジで最高。)

 

Gucci(グッチ)

高級ブランドの名前を借りて、「調子いい」「問題ない」「全部オッケー」といった意味で使います。

テンションの高さやポジティブさを軽く伝える言葉で、Z世代の「軽やかさ」を感じさせます。

 

使用例:"I’m feeling Gucci today."(今日はめっちゃ調子いいよ。)

 

Ghost(ゴースト)

誰かとのやりとりを突然終わらせる、連絡を無視することを「ゴーストする」と言います。

恋愛関係だけでなく、SNSや友人関係などでも使われる言葉です。

 

使用例:"I thought things were going well, but then she ghosted me."(うまくいってると思ってたのに、急に無視された。)

 

Gagged(ギャグド)

英語で「gag」は「口をふさがれる」という意味。

そこから転じて、「驚きすぎて言葉を失う」「衝撃を受ける」といったニュアンスに。

特にドラマの展開やファッションショーの演出などで感情が爆発する時に使われます。

 

使用例:"I was totally gagged by her performance."(彼女のパフォーマンス、マジで圧倒された。)

 

Green flag(グリーンフラグ)

信号やスポーツの「青信号(安全)」に由来し、人間関係・特に恋愛において「この人は信頼できる」「付き合う価値あり」といったポジティブなサインを指します。逆に「Red flag」は注意すべき危険サイン。

 

使用例:"He actually listens to what I say—major green flag."(ちゃんと話を聞いてくれるなんて、素敵すぎる。)

 

Rizz / Rizzler(リズ/リズラー)

「Charisma(カリスマ性)」の略として使われる造語。

"Rizz"は「口説きスキル」や「恋愛における魅力」を意味します。

SNSや学校生活で、誰かが異性にモテていたり、口がうまかったりすると「彼、リズあるよね」と言われます。"Rizzler"とはその達人のことです。

 

使用例:"He just walked up and got her number—he’s got insane rizz."(声かけてすぐ番号ゲットとか、超リズってる。)

 

まとめ

それぞれの世代には、それぞれにスラングや流行り言葉があります。

これらのスラングは単なる流行語ではなく、世代の価値観やカルチャーを反映したキーワードでもあります。

今回、紹介したZ世代についてもスラングから価値観や彼らが大切にしているものがわかります。

 

例えば、個性や自信を称賛する「Slay」や「Glow-up」、正直さを重視する「No cap」、人間関係に敏感な「Green flag」「Ghost」などです。

言葉やスラングを知るだけでなく、その背景にある文化を知ることでZ世代の「共感」や「リアル」な感覚に近づけるかもしれません。

 

 

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