前回、広告動画の制作でClaude Codeをどう使っているかを書きました。
今回は「自分でも試したい」という方向けに、私たちが最初にやった準備と、実際につまずいたところをまとめます。

この記事のポイント

用意するもの

  • Mac(Apple シリコン搭載モデルがおすすめ)
  • Claudeの有料プラン(Pro または Max)
  • ストレージの空き容量(動画素材を扱うので、最低でも50GBほど)

手順1:Claude Codeを入れる

Claudeのデスクトップアプリを入れて、「Code」のタブを開くのがいちばん簡単です。
ターミナルに慣れている方は、公式の手順でコマンドラインから入れることもできます。
最初の起動時にClaudeのアカウントでログインすれば、準備完了です。

手順2:動画を加工する道具を入れる

Claude Codeは、パソコンに入っている道具を使って作業します。
動画編集で必要になるのは主に次の3つです。

  • Homebrew:Macに道具を入れるための入れ物
  • ffmpeg:動画のカット、つなぎ、書き出しをする道具
  • Python(uv):細かい処理を書くための言語と、その管理ツール

実はこの3つも、Claude Codeに「ffmpegを使えるようにして」と頼めば、入れ方を案内しながら進めてくれます。
パスワードの入力など、本人がやる必要がある部分だけ自分で操作します。

手順3:作業用のフォルダを決める

案件ごとに、次のようなフォルダを作っておくと迷いません。

  • 素材:撮影した動画、写真、ロゴ
  • 台本:セリフとテロップの一覧
  • 書き出し:完成した動画
  • 作業:途中のファイル

Claude Codeはフォルダの中身を読んで動くので、置き場所が決まっているだけで指示がぐっと短くなります。

手順4:ルールを書いておく(CLAUDE.md)

いちばん効果が大きいのがこれです。
作業フォルダに「CLAUDE.md」というメモを置くと、Claude Codeは毎回それを読んでから作業します。
たとえば、こんなことを書いておきます。

  • テロップは人の顔にかぶせない
  • フィルターはかけない
  • BGMは声より小さく、効果音は社内の素材から選ぶ
  • 書き出しは縦1080×1920

一度書いておけば、毎回同じことを伝えなくても、チームの基準どおりに仕上げてくれます。

手順5:小さく試す

最初から1本まるごと任せるのではなく、
「この動画の無言の部分をカットして」
「このセリフにテロップを入れて」
のように、1つずつ頼むのがおすすめです。
結果を見て、気になった点をCLAUDE.mdに足していくと、どんどん自分たち好みの編集に近づいていきます。

最初に書いたルールの例

手順4のCLAUDE.mdには、こんなルールを書いています。どれも、実際の修正指示から生まれたものです。

  • テロップは人の顔に被せない(顔の位置を検出して避ける)
  • 色を変えるフィルターはかけない
  • 効果音とBGMは、社内にある実際の音源から選ぶ

指摘をもらうたびに1行ずつ足していくと、同じ直しが二度と出なくなります。

つまずきやすいポイント

  • 素材がクラウドにしかない:Google ドライブなどの素材は、先にパソコンへダウンロードしておく
  • ファイル名に記号が多い:日本語や記号の多いファイル名は、英数字に変えておくとトラブルが減る
  • 一度に頼みすぎる:工程を分けて頼んだほうが、仕上がりが安定する

この記事を書いた人

樋口 慧(株式会社BUZZ MEET)
ショート動画広告の企画・撮影・編集・運用を担当。納品した広告動画は1,000本以上・100社以上、提携演者は1,600名以上。

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