不用品回収業者の集客が得意なWEBコンサル会社・株式会社プラマーケ代表の梅田です。

この記事では、不用品回収業者さま5社近くの集客支援実績をもとに、株式会社プラマーケがどのように集客をしているのかを紹介していきます。


不用品回収業の集客を成功させる5つの手順

ターゲットを決める

不用品回収はゴミ屋敷、遺品整理、訪問買取などと同時にされることが多いです。

各分野ごとでターゲットによる業者の選定ポイントが異なるため、まずはターゲットを決めましょう。


ただ、不用品回収をしてほしい人、ゴミ屋敷を掃除してほしい人、遺品整理をしてほしい人のどれを狙うかを決めれば、それ以上細かく決める必要はありません。

この3つそれぞれでは比較選定ポイントが異なりますが、それ以上の粒度ではニーズにそこまで大きな差は無いためです。


それぞれでおすすめな人は下記の通りです。

 平均顧客単価相見積もりおすすめな業者
不用品回収低い。とられにくい。

・他社との相見積もりを避けたい方。

・小さくとも確実に売上を作っていきたい方。

訪問買取

ゴミ屋敷

遺品整理

高い。とられやすい。

・1訪問あたりの10万円以上の売上を目指したい方。

・商品力、営業力に自信がある方。


不用品回収が他3つより顧客単価が低いため、相見積もりを取られづらいです。

そのため、価格競争に巻き込まれたくない方、実績・商品力などで競合に勝てない方は、不用品回収領域を攻めることをおすすめします。


市場におけるポジションを明確にする

不用品回収業者は年々競争が激化しており、広告費に毎月数百万円以上を使っている業者、全国展開している業者が当たり前のようにいます。

そういった競合がいる中でお客様に選んでもらうには、「この業者を使いたい」と思ってもらえる要素が必要です。


ユーザーが比較するポイントとしては、主に下記があります。

  • 安さ
  • 回収までのスピード
  • 実績が多いか
  • 聞いたことのあるサービス名か

中でも「安心・信頼できる」という点は、立ち上げ当初の方を含め誰でも取っつきやすくおすすめです。

上記4点は、大手がより勝ちやすいポイントなのでおすすめしません。

「金額は業界平均と同水準だが、信頼できるからこの業者にしよう」と選んでもらうのが、参入障壁が低くかつ健全な経営ができると思います。


自社ホームページを作り込む

ターゲット・市場におけるポジションが明確になったので、次は会社の顔ともいえるホームページを作りましょう。

オンライン集客方法の場合、最終的にはあなたの会社のホームページへ訪問し、そこに書いてある内容を見てユーザーは依頼するかを決めます。

またホームページを持っていない業者もいますが、この時代においてホームページが無い業者のことを怪しいと考える方が増えているため、必ず作りましょう。


ホームページを作るうえで気を付けるべきことは下記3点です。

  • SEOで高く評価される構造で作る
  • ユーザーが比較検討するうえで知りたい情報・不安を払拭できる情報を網羅的に載せる
  • 信頼できそうと思えるデザインで作る

※SEO:Google検索時に上位表示されるように行う対策のこと。


ホームページは、訪問者がその業者に回収を依頼するか最終判断をする場なので、安心感・信頼が伝わるように作り込みましょう。


また後述しますが、SEO対策は無料でできる集客方法の1つで、安定して集客できるようになり得る効果的な施策です。

ただ、ホームページがSEOで高く評価されない構造で作られると、他の対策をどれだけ頑張っても上位表示されません。

ホームページの作成には、弊社のような専門業者に依頼すると50~100万円前後かかるため、作り直さなくて済むよう、最初からSEO対策がしっかりされたものを作るようにしましょう。


自社に合う施策を決めて実施する

ホームページが完成したら、ようやく集客に取り掛かります。

おすすめの集客方法として9つありますが、それぞれ下記の観点で異なります。

  • 費用
  • 成果が出るまでにかかる工数
  • 見込める成果
  • やり方


そのため、各施策の特徴を踏まえた上で、自社のフェーズからして最適な施策を選んで実施することが重要です。

例えば事業立ち上げ当初の場合、無料もしくは費用があまりかからないものを中心に実施すべきですし、交渉力に自信がある場合、業務提携を取ることを視野に入れても良いと思います。

このように特徴によって最適な施策が全く異なるため、取り組む施策は慎重に決めましょう。


PDCAを回す

取り組む施策を決めて実施すると分かると思いますが、最初から思うような成果が出ることはほぼありません。

今では安定している大手も、その状態を作るまでに何度もA/Bテストを行い、今の上手くいく型を見つけ出しています。

チラシは訴求したい内容を文字大きくした方が反響が良い、回収に訪問する方とお客様の写真が写っていた方が反応が良いなど、、より反響の出る施策、訴求、デザインを見つけていきましょう。


また事業計画も、集客が上手くいくまでに時間がかかる想定で立てるようにしましょう。


無料で実施できる不用品回収業者の集客方法6選

無料で実施できる施策のみでも、集客はできます。

それらは主に下記が挙げられます。

  • 無料掲載サイト
  • SEO対策
  • MEO対策
  • SNS
  • 別業態サービス会社との提携
  • 既存顧客からの紹介

それぞれ解説していきます。


無料掲載サイト

ジモティーなど、無料で掲載できるサイトに情報を載せましょう。

そこまで大きな売上に繋がることは期待できませんが、無料で露出を多少でも増やせるなら、掲載しておくに越したことはないでしょう。

特に創業当初の頃はお客さんも少なく、時間に比較的余裕がある方が多いと思います。

だからこそ、費用をかけず売上に繋げられる可能性が少しでもあるならば、片っ端から試す姿勢が大切です。


SEO対策

SEO対策は、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)のことで、Google検索結果で上位表示を目指す対策をいいます。

例えば「地域名 + 不用品回収」「地域名 + 粗大ゴミ」などと検索した際、自社が1位に表示されることで、安定して集客できるようになります。


弊社が5社ほど不用品回収業者さまの集客をご支援させていただいている中、SEO経由で多くお問い合わせを獲得できているキーワードは、主に下記2つです。

  1. 地域名との掛け合わせキーワード
    1. 名古屋 不用品回収
    2. 渋谷 ゴミ屋敷
    3. 大阪 遺品整理
  2. 情報収集関連のキーワード
    1. 不用品回収 業者 おすすめ
    2. 不用品回収 安い

情報収集関連のキーワードの中でも、「おすすめの業者を知りたい」というニーズに関するキーワードが再現性高くお問い合わせ獲得に繋がります。


これらのキーワードでは、大きく下記3点を実施することで上位表示を狙えます。

  1. SEO対策がしっかりなされたホームページを作る
  2. 不用品回収業者、その比較サイト等から被リンクを獲得する
  3. 上位表示を狙うためのコラムを執筆する

特に地域名との掛け合わせキーワードでは、コラムを執筆せずとも上位表示を狙えるため、まずは地域名キーワードでの上位表示を目指して施策1,2の実施を進めましょう。


MEO対策

MEO対策は、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)のことで、Google検索時に表示されるGoogle Mapで上位表示を目指す対策をいいます。

SEO対策とは表示場所が異なりますが、特定のキーワードで調べた層へアプローチできる点では共通しており、SEO対策と同様顕在層を集客できる有効な施策です。


無料でできる施策の中でも工数をあまりかけずに多くの問い合わせを獲得できる可能性があります。

しかし、2025年5月現在では口コミ数が検索順位を大きく左右するため、即効性に欠けます。


MEO対策で上位表示を獲得するためにやるべきことは下記です。

  • Googleマイビジネスにて登録できる情報を漏れなく登録する。
  • 最新情報に更新する。
  • 口コミを書いてもらう。


上記を継続的に行うことで、上位表示を目指せます。


SNS(競合SNSアカウントのフォロワーへDMを送る)

X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどのSNSは、プライベートと同じ要領で発信活動をすることで、集客に繋げられます。

例えば掃除のやり方や不用品回収業者の選び方等を具体的かつ分かりやすく投稿することで、ユーザーから下記のように思ってもらい、お問い合わせを獲得できるでしょう。

  • 有益な情報を届けることで信頼してもらい、「頼むならこの業者に依頼したい」と思わせられる。
  • 人間性が伝わることで親近感が湧き、問い合わせへのハードルを下げられる。


X、Instagram、YouTubeそれぞれで継続的に発信しているアカウントが下記です。

継続的に発信していることは、何かしらの成果が出ていることの裏返しともいえるので、発信することで集客に繋げられることは間違いないでしょう。



ただし、SNSは投稿し始めてすぐ多くの人に見られることは少なく、目に見える成果が出始めるまでに時間がかかることが多いです。

SNS運営者側は、その投稿が良い投稿なのか、多くの人に表示させることで皆が満足してくれるのか、誰に表示させたら満足してもらいやすいのかを、いくつかの投稿を様々な方に表示させた結果をもとにAIが機械学習によって学んでいくためです。


しかしX・Instagramでは、自らフォローしたりDMを送るなどすることで交流ができます。

そのため、下記手順で行うことで、手っ取り早く集客に繋げられるでしょう。

  • 不用品回収の依頼を検討している層が、あなたのアカウントを見て「ぜひここにお願いしたい!」と思える情報を網羅的に投稿する。
    ※営業時間、料金、回収対象商品、スタッフ紹介、問い合わせてから回収までどういう流れを辿るのか等
  • 競合の不用品回収業者用アカウントのフォロワーへ、宣伝文章などを送る。
  • 返信のあった方へお困りごとなどを聞いて、サービスを利用してもらう。


別業態サービスとの提携

不用品回収は引っ越し時にも利用されることが多いです。

そのため、例えば不動産仲介会社とお客さんを紹介してもらえるよう業務提携できると、無料かつ時間をかけることなく集客できるようになるので、有効です。


他にも、学生へアプローチするために大学との業務提携も有効です。

ただお客さんの紹介をしてもらうことは難しいと思うので、チラシを置かせてもらえないか交渉してみましょう。

ポスティングとは異なり、ある程度見込みがある方のみチラシを取っていってくれるため、費用対効果はポスティングより高くなるでしょう。


お客さんの紹介をしてもらうには、紹介時に売上の一定割合をお支払いするなどの条件を提示するのが有効です。


既存顧客からの紹介

一度サービスを利用してくれた方に満足してもらえると、知り合いで不用品回収を依頼したい方を紹介してくれる方が出てきます。

これも別会社との提携と同様、費用がかからないだけでなく時間もかけず集客できる有効な方法なので、お客様一人一人に満足してもらえるよう接客を行いましょう。

また、紹介してくれた方、紹介された方双方にメリットのある制度を整えると、より紹介が生まれやすくなります。

例えばAmazonギフト券をプレゼントしたり、割引をしたりなどが有効です。


それに加えて、紹介者側がそのサービスを利用してから一定期間以内に期限を設けると、紹介率が高まります。

ただその期限が早すぎても紹介のハードルが高まるので、サービス利用後1年以内に定めるのが良いでしょう。


有料の不用品回収業者の集客方法3選

次に紹介するのは、お金がかかる施策です。

ただその中でも方法によっては広告費を回収できうるものは、下記3つです。

  • リスティング広告
  • 比較サイト
  • チラシ・ポスティング

それでは、それぞれ解説していきます。


リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahoo!、Microsoft Edgeなどで検索した際、検索結果画面に表示される広告をいいます。

SEOとは異なり、お金を払うことで強制的に広告を表示させることができるため、SEO対策・MEO対策より即効性が高いです。


ただし、広告がクリックされる度に費用がかかるため、下記のような能力が必要となります。

  • ターゲット外の方になるべくクリックされないような広告文を作るスキル
  • 広告をクリックして自社サイトへ流入した際、問い合わせ率が高まるランディングページを作れるスキル
  • リスティング広告の運用スキル


上手く配信ができると、1訪問を3,000~5,000円ほどで獲得できる可能性があります。

リスティング広告は月額1万円でも配信できるため、費用をかけてでも今すぐ集客をしたい方にはおすすめといえます。


比較サイト

不用品回収業者を比較しているポータルサイトへの掲載も、掲載料がかかりますが露出を増やせるため有効です。


例えば下記のメディアが挙げられます。


事業立ち上げ当初でもある程度のお問い合わせを獲得できる可能性はあります。

ただ、掲載料の大小によって掲載順位が優遇される仕組みになっていることが多く、価格競争に陥ることが多いです。

このように他社メディアからの集客に依存することは健全ではないため、ある程度売上が安定してきたら、自社での集客にチャレンジしていきましょう。


チラシ・ポスティング

チラシ・ポスティングも費用こそかかりますが、強制的にターゲット層の目に触れさせられるため、見込み客へのアプローチに有効です。

チラシ・ポスティングで成果を上げるコツは下記です。

  • 過去サービスを利用してくれた方の居住エリアを地図上に可視化し、サービス利用者の多い地域へ集中的にチラシを配る
  • 他のチラシと異なるサイズで作ることで、目に触れさせる機会を強制的に設ける
  • 情報量を詰め込みすぎず、パッと見て何のチラシか、どういう特徴があるのかが伝わるように作る
  • WEB広告で訴求内容、色等が異なるバナーを複数用意して数万円のみ配信し、反響の良いものをチラシに反映させる


チラシ・ポスティングは、一度にかかる費用がWEB広告より高く、巻いてから成果が分かるまでに時間がかかります。

そのため、費用をコントロールできて成果がすぐに分かるWEB広告で検証し、それを活かすことが、より早くより大きな成果を出すために有効な方法です。


不用品回収業者と相性が良くない集客方法3つ

逆に不用品回収業者の集客には向いていない施策があります。それが下記3つです。

  • SNS広告
  • 看板・のぼり
  • 地域メディア(雑誌、交通広告、イベント等)


SNS広告は、リスティング広告のような自ら検索した層ではなく、他の目的でSNSを利用している時にふと目に触れさせる広告です。

そのため、あるタイミングで突然サービスの利用を迫られる不用品回収サービスとは相性が良くなく、費用対効果があまり良くないことが多いです。


また看板・のぼり・地域メディアなどは、オフラインという特性上成果計測がしにくかったり、他施策よりも多く費用・工数が多くかかることが多く、採算が合いにくいです。

これら3つの施策は、かけた費用を回収できるほどの売上を作りにくいため、他の施策をより優先して実施を検討することをおすすめします。


不用品回収業者が問い合わせ方法として用意すべき3つの手段

不用品回収業者がホームページやランディングページ、チラシなどでお問い合わせをしていただく方法として、下記3つを提示するのがおすすめです。

  1. 電話
  2. LINE公式アカウント
  3. お問い合わせフォーム

電話は、引っ越し日が翌日であることを忘れておりすぐ回収にきてほしいと言われる場合があり、すぐ連絡できる方法として有効です。

これら3つの中でも、電話によるお問い合わせが最も多いです。


ただそのサービスを申し込もうとした際、電話を掛けられない環境にいたり、電話をするのが面倒に感じる層が一定数います。

そういった方に向けて、LINE公式アカウント・お問い合わせフォームを用意しましょう。


お問い合わせフォームは、3つのうち最も問い合わせるのが面倒ですが、フォーム経由でお申し込みされた方は高売上に繋がる方が多かったり、温厚な方が多かったりします。

そのため、売上アップには必須の手段です。


これら3つをホームページやランディングページ、チラシなどで案内するようにしましょう。


不用品回収業で売上を底上げするリピーター獲得施策とは

不用品回収業で売上を着実に高めるには、ただ集客するだけでなく既存顧客にリピートしてもらうことも重要です。

集客には基本お金や時間、作業工数がかかりますが、既存顧客によるリピートにはこれらが一切かからないからです。


既存顧客にリピートしてもらうためにやるべきことは、下記3つです。

  • 初回利用の際、満足してもらえるよう優しく思いやりのある対応で提供をする
  • 専用LINE公式アカウントを用意して友だち追加してもらい、次回割引券を発行する。
  • 月1回ほどのペースで割引券のこと、他に役立つ情報等をLINEで発信する


まずは「今後も利用したい」と思ってもらい、その後忘れられないように定期的にコンタクトを取りさえすれば、基本リピートしてもらえます。


不用品回収業で売上を底上げする顧客単価アップ施策とは

不用品回収業で売上を着実に高めるには、集客・リピート獲得に加えて、そもそもサービス利用一回当たりの売上アップも有効です。

その方法として、下記が有効です。

  • トラック詰み放題など、セットプランの提供
  • ゴミ屋敷の掃除、遺品整理など、別サービスの提供
  • 家に眠っている商品の買取


1訪問あたりの売上が高まると、時給が高まりより利益率の高い経営ができるようになります。

もし集客はできているものの利益が充分に確保できていない方は、これらを取り入れてみるのがおすすめです。


WEBマーケティング会社に依頼するのも一つの手

ここまで紹介してきた施策は、知識・ノウハウさえあれば自身でこなせます。

それらが無くとも調べながらできるものもあります。

ただ、WEB集客の専門家にお金を払って依頼することで、よりスピーディに成果を挙げられます。

各施策の外注費は、それぞれ下記のとおりです。

施策外注費
ホームページ制作50~150万円
ランディングページ制作1本30~60万円
SEO対策

被リンク獲得:1本3万円前後

コラム作成:1本4万円ぜんご

MEO対策月額5万円前後
SNS運用月額10~20万円
リスティング広告広告費の15~20%
チラシ1枚5~10円















これらはあくまで相場です。

費用をかけてまで実施をしたい場合は、ぜひ外注を活用するのも有効でしょう。