「韓国ではよく売れているのに、日本で何から始めればいいのか分からない」。日本進出を考える韓国コスメブランドの担当者から、よく聞く悩みです。

日本で売るには、販売する場所を決めるだけでは足りません。化粧品の表示ルール、日本の消費者に届けるPR、メガ割などのイベント対策まで、必要な支援がいくつもあります。

結論から言うと、まずQoo10で売上を立てたいならQハックジャパン、日本での認知づくりから始めたいならPA Communicationかbibin、輸入と薬機法の対応が先ならインターナショナルコスメティックスが候補になります。

この記事で分かること

  • 韓国コスメの日本進出で必要になる支援の種類
  • 支援の種類ごとの選び方と費用の考え方
  • 韓国コスメの日本進出を支援する会社おすすめ5社

韓国コスメの日本進出支援とは|必要になる4つの支援

韓国コスメの日本進出支援とは、韓国の化粧品ブランドが日本で販売を始め、売上を伸ばすまでに必要な業務を、日本の専門会社が代わりに行ったり、助言したりするサービスです。

ひとくちに「進出支援」といっても、会社によって得意な領域がちがいます。まずは、どんな支援が必要になるのかを整理しておきましょう。

1. 輸入と薬機法への対応

日本で化粧品を販売するには、薬機法(医薬品医療機器等法)にもとづく許可を持つ事業者が、製品に責任を持つ必要があります。

成分の確認、日本語の表示ラベルの作成、行政への届出、倉庫での保管などが含まれます。自社で許可を持たない場合は、許可を持つ輸入代行会社に任せるのが一般的です。

2. ECモールでの販売

日本で韓国コスメを買う場所として、特に若い世代に広く使われているのがQoo10です。年に数回の「メガ割」に向けたクーポン設計や広告運用で、売上が大きく変わります。

商品ページの作成、ランキング対策、広告運用、イベント対策を任せる「運用代行」が中心になります。

3. PRとブランドづくり

日本ではまだ知られていないブランドの場合、美容メディアでの露出や、ベストコスメへの受賞などで信頼を積み上げることが大切です。

プレスリリース、メディアリレーション、イベントの開催などを担うPR会社が支援します。

4. インフルエンサー・SNS施策

韓国コスメは、SNSで見た商品をそのまま買う人が多いジャンルです。インフルエンサーへの商品提供(ギフティング)や、PR投稿のキャスティングで購入のきっかけを作ります。

日本の広告表示ルールや、薬機法に沿った投稿表現の確認も欠かせません。

韓国コスメの日本進出支援会社の選び方と費用の考え方

最初に決めたいのは「今いちばん足りないのはどの支援か」です。すべてを1社に任せるより、段階に合わせて得意な会社を選ぶほうが、費用を抑えやすくなります。

今の段階優先する支援向いている会社のタイプ費用の考え方
日本で販売できる状態を作りたい輸入・薬機法対応化粧品の輸入代行会社取扱量や手続きの範囲で個別見積りが多い
まず日本で売上を立てたいECモールでの販売Qoo10の運用代行会社月額固定が中心。公開例では月20万〜30万円程度
日本での知名度を上げたいPR・ブランドづくりPR会社施策の規模に応じた個別見積りが多い
SNSで話題を作りたいインフルエンサー施策インフルエンサーマーケティング会社起用する人数やフォロワー規模で変わる

選ぶときに確認したい3つのポイント

  • 韓国ブランドの支援実績があるか:韓国本社とのやり取りや、日韓での意思決定の進め方に慣れているかで、スピードが変わります。
  • 日本語・韓国語でのコミュニケーション:窓口の言語、資料やレポートの言語を事前に確認しておきましょう。
  • 次の段階へつなげられるか:たとえばPRで作った話題を、Qoo10のメガ割の売上につなげられるかどうか。支援会社どうしの連携も含めて相談できると安心です。

韓国コスメの日本進出支援会社おすすめ5社

会社名得意な支援特徴
株式会社QハックジャパンQoo10での販売・運用代行Qoo10専門。韓国コスメブランドの年商10億〜20億円規模の支援事例を公開
株式会社PA CommunicationPR・ブランドづくり韓国発ブランドの日本参入支援サービス「K-LINE」を2024年に開始
株式会社bibinインフルエンサー・SNS施策日本と韓国に拠点。ギフティングや韓国美容メディアを運営
インターナショナルコスメティックス株式会社輸入・薬機法対応海外コスメの輸入代行。表示の確認から物流、販路づくりまで
しるし株式会社ECモール全般の運用代行Amazon・楽天・Qoo10などに対応。美容領域のECモール支援にも取り組む

1. 株式会社Qハックジャパン|Qoo10で売上を立てたいブランド向け

Qハックジャパンは、Qoo10に特化した運用代行・コンサルティング会社です。韓国コスメブランドのQoo10支援で、大きな売上規模の事例を公開しているのが特徴です。

公開されている事例には、Qoo10の1店舗で年商10億円規模まで拡大したブランドや、1年でメガ割の売上が約3倍になり年商20億円規模へ成長した韓国スキンケアブランドがあります。

メガ割に向けたクーポンや広告の設計に加えて、SNS・広告・PRを含めたQoo10外の施策まで一緒に相談できます。

所在地東京都渋谷区神宮前
費用の目安スポット支援 月5万円/Qoo10内の運用代行 月20万円/モール内外の施策支援 月30万円(最低契約期間6ヶ月)
主な支援内容Qoo10の出店・運用代行、メガ割対策、広告運用、SNS・PRを含む総合支援
こんなブランドにおすすめ日本進出の最初の販路としてQoo10で売上を作りたい韓国コスメブランド

公開事例と支援内容は、Qハックジャパンの韓国コスメブランド向けQoo10運用代行のページで確認できます。

2. 株式会社PA Communication|日本での認知とブランドづくりから始めたいブランド向け

PA Communicationは、1997年設立の、美容やファッションなどライフスタイル分野に強いPR会社です。

2024年からは、韓国発のライフスタイルブランドの日本市場参入を支援するサービス「K-LINE」を始めています。イニスフリーをはじめ、韓国コスメブランドの日本での認知拡大を支援した実績があります。

所在地東京都目黒区大橋
費用の目安公式サイトに記載なし(施策内容に応じた見積り)
主な支援内容戦略PR、メディアリレーション、イベント・発表会、SNS・インフルエンサー施策
こんなブランドにおすすめ日本での知名度がまだ低く、美容メディアでの露出から信頼を作りたいブランド

3. 株式会社bibin|SNSで話題を作りたいブランド向け

bibinは、日本と韓国のインフルエンサーマーケティングを手がける会社です。東京に本社、ソウルに支店を持ち、日韓両方の企業の支援に取り組んでいます。

フォロワー数1,000〜10,000人規模のインフルエンサーを複数起用するギフティングのほか、韓国美肌メディア「bibinews」の運営や美容イベントの開催も行っています。

所在地東京都港区赤坂(韓国支店:ソウル)
費用の目安起用人数・施策内容に応じた見積り
主な支援内容インフルエンサーギフティング、キャスティング、美容メディア・イベント
こんなブランドにおすすめSNSでの口コミを増やし、購入のきっかけを作りたいブランド

4. インターナショナルコスメティックス株式会社|輸入と薬機法の対応から任せたいブランド向け

インターナショナルコスメティックスは、海外コスメの輸入代行を行う会社です。日本の法令に沿った表示や薬機法の確認、行政への届出、品質管理、倉庫での保管と出荷まで、日本で販売できる状態を整える業務をまとめて相談できます。

日本での販路づくりの支援にも対応しています。自社で化粧品の許可を持たないブランドが、最初に相談する先として検討しやすい会社です。

所在地東京都中央区日本橋浜町
費用の目安取扱量・業務範囲に応じた見積り
主な支援内容輸入代行、表示・薬機法の確認、届出、品質管理、物流、販路開拓
こんなブランドにおすすめ日本で化粧品を販売するための許可や手続きを、自社で持っていないブランド

5. しるし株式会社|複数のECモールで広く販売したいブランド向け

しるしは、ECモールに特化した戦略コンサルティングと運用代行の会社です。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10・公式ECに対応しています。

2025年からはトレンダーズ株式会社と協業し、美容領域に特化したECモールのマーケティング・運営支援に取り組んでいます(同年12月にトレンダーズの子会社化)。

所在地東京都渋谷区恵比寿
費用の目安月額固定型・成果報酬型(詳細は問い合わせ)
主な支援内容ECモールの戦略立案、運用代行、データ分析、不正転売対策
こんなブランドにおすすめQoo10だけでなく、Amazonや楽天市場にも同時に広げたいブランド

韓国コスメの日本進出支援に関するよくある質問

Q1. 日本に法人がなくても、日本で販売を始められますか?

始め方によります。Qoo10では、韓国から日本の消費者へ直接届ける越境ECの形で販売している店舗もあります。一方で、日本の倉庫から出荷したり、日本の小売店に卸したりする場合は、薬機法にもとづく許可を持つ輸入事業者が必要です。自社の販売方法に合わせて、輸入代行会社と運用代行会社を組み合わせて検討しましょう。

Q2. 最初に取り組む販路はどこがよいですか?

日本の若い世代に韓国コスメを届けるなら、Qoo10から始めるブランドが多いです。メガ割などのイベントで一気に売上と認知を作り、その実績をもとに楽天市場やAmazon、実店舗へ広げる流れが一般的です。

Q3. 支援会社は1社にまとめたほうがよいですか?

必ずしも1社である必要はありません。輸入・PR・販売はそれぞれ専門性がちがうため、段階ごとに得意な会社を選ぶほうが成果につながりやすい場合もあります。その場合は、支援会社どうしで情報を共有できる体制を作っておくことが大切です。

まとめ:韓国コスメの日本進出支援は「今足りない支援」から選ぶ

韓国コスメの日本進出では、輸入と薬機法、ECモールでの販売、PR、インフルエンサー施策と、必要な支援がいくつもあります。

  • Qoo10で売上を立てたい → 株式会社Qハックジャパン
  • 日本での認知づくりから始めたい → 株式会社PA Communication
  • SNSで話題を作りたい → 株式会社bibin
  • 輸入と薬機法の対応から任せたい → インターナショナルコスメティックス株式会社
  • 複数のECモールに広げたい → しるし株式会社

まずは「今いちばん足りないのはどの支援か」を決めてから、候補の会社に相談してみてください。