「DMの企画から発送まで任せてもらえるのに、お客さんからは今でも『チラシを刷る会社』としか見られていない」

印刷会社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。販促物をつくりたい企業の担当者が、ChatGPTなどのAIに「刷りたいもの」ではなく「解決したい課題」を伝えて、相談先を絞りはじめたためです。AIが返す数社に名前がなければ、見積もりの相談が届く前に候補から外れます。

結論から言うと、従業員10名以下の印刷会社ならエイチリンク株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。BtoB向けのSEOとAI検索への対応を一緒に見直したい場合は、サクラサクマーケティング株式会社も選択肢に入ります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 印刷会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 「印刷+α」への業態転換や、ネット印刷との住み分けを踏まえた対策の違い
  • 費用相場と、印刷以外の相談にもつなげるために整えるページ

印刷会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

印刷会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 製造業またはBtoB企業の支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】印刷会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
サクラサクマーケティング株式会社SEO・LLMOコンサル(BtoB)中小〜中堅SEOコンサル/LLMOコンサル/SEOセカンドオピニオン/記事制作代行要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長が営業も工場も見ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。印刷以外のサービスページ、特殊印刷・加工のページ、小ロット・短納期の条件ページ、対応エリアのページの整備を担当します。AIが読み取れる構造への改修、課題別の事例記事の制作、外部言及の設計まで対応します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな印刷会社におすすめ:従業員10名以下で、社長や営業担当がWebも兼務している会社。DMやWebの仕事も受けているのに、サイトには印刷機の写真と会社概要しか載っていない会社。

公式サイト印刷会社のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. サクラサクマーケティング株式会社

会社名/所在地:サクラサクマーケティング株式会社/東京都渋谷区渋谷3-1-9 YAZAWAビル3階

特徴:SEOコンサルティングと、AI検索に対応するLLMOコンサルティングを提供しています。「BtoBの成長を加速する」を掲げています。SEOセカンドオピニオンや記事制作代行のサービスもあります。

AIO対策で任せられる範囲:SEOコンサルティングとLLMOコンサルティングを組み合わせて依頼できます。いまのSEO施策に対するセカンドオピニオンや、記事制作の代行にも対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:支援サイトは2,000以上、取引実績は6,000社以上です。常時100社以上の支援体制を持ち、20年の実績があります。

こんな印刷会社におすすめ:企業向けの販促支援を新しい柱にしたい中小から中堅の印刷会社。いま進めているSEO施策を、第三者の目で見直してから次の手を決めたい会社。

公式サイトサクラサクマーケティング株式会社

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな印刷会社におすすめ:サービス別のページはすでにあり、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな印刷会社におすすめ:複数の工場や営業拠点を持つ中堅から大手の印刷会社。業態転換にあわせて、広告やCRMも含めた営業の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな印刷会社におすすめ:印刷物の種類や加工ごとに数百ページ規模の情報を持つ、中堅から大手の印刷会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の印刷会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

印刷会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

印刷会社は、AIの回答で「相談先の候補に入るかどうか」が、印刷以外の新しい仕事の獲得に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 販促物をつくりたい企業がAIで相談先を探しはじめている

印刷会社の新規取引は、これまで地域の企業からの紹介、広告代理店やデザイン会社からの外注、飛び込みやルート営業が中心でした。いまは発注する側の担当者が、AIに条件を伝えて候補を絞る動きが出ています。

「新規オープンの告知で、チラシとポスティングをまとめて頼める会社」「既存顧客向けのDMを、宛名印字から発送まで小ロットで任せたい」といった聞き方です。AIはこの条件に合う会社を3〜5社返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、目的が固まった状態で問い合わせてきます。印刷会社でいえば、部数と納期だけでなく「何のための印刷物か」が決まった相談です。企画から入れる分、単価の相談もしやすくなります。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「印刷会社」は月4,800件、「ネット印刷」は月3,300件、「チラシ 印刷」は月2,400件の検索があります。「特殊印刷」は月700件、「印刷 小ロット」は月150件です(2026年9月時点)。

一方で「印刷会社 SEO」は月10件にとどまり、「印刷会社 AIO」は検索データが取れないほど少ない状態です。AIでの見つけられ方に手を打っている印刷会社が、まだ少ないことを示しています。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じ地域、同じ加工の競合が動いていないいまのうちに情報を整えるほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 新しく始めたサービスが、AIにも取引先にも知られていない

チラシやカタログなどの商業印刷の仕事が減り、Web制作、販促企画、DMの発送代行などに事業を広げる印刷会社が出ています。筆者が話を聞く印刷会社でも、印刷以外の売上を育てたいという声は少なくありません。

ところが、会社の紹介ページや外部の企業情報には「印刷業」としか書かれていないことが多くあります。AIは、この情報をもとに「印刷を頼める会社」として扱います。Web制作や販促の相談をされた場面では、候補に挙げる根拠がありません。

自社サイトに、印刷以外のサービスを1つずつページとして書いておけば、AIが新しい事業を認識する根拠を自社で持てます。長年の取引先に新しいサービスを知ってもらうきっかけにもなります。

印刷会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

印刷会社のAIO対策は、「発注者が刷りたいものではなく、販促の課題から相談先を探す」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 「印刷を探す人」と「課題を相談したい人」では、AIへの聞き方がまったく違う

一般的なSEOでは、「チラシ 印刷」「名刺 印刷」のように、印刷物の名前で上位を取る考え方が中心でした。この言葉で探す人は、つくりたいものとデータがすでに決まっています。

一方で、印刷+αの仕事につながる人は、課題の言葉でAIに相談します。「商圏の新規客を増やしたい」「休眠顧客にもう一度来てもらいたい」「展示会で配る資料と、その後のフォローを整えたい」といった聞き方です。

AIはこの相談を、チラシとポスティング、DM、パンフレットとWebページの組み合わせといった解決手段に置き換えます。そのうえで、その手段をまとめて提供している会社を探します。

そのため、サービスページは印刷物の種類だけでなく、課題ごとに組み立てる必要があります。たとえば「来店を増やしたい店舗向け」のページで、チラシの設計、配布、効果の測り方までを一続きで書く形です。

2. 価格で比べられる領域と、価格以外で選ばれる領域を分けて書く

印刷は、ネット印刷の普及で価格と納期が比べやすくなった分野です。ネット印刷は、注文から支払いまでWebで完結し、定型の印刷物を手ごろに頼めるサービスです。発注者にとって便利な選択肢です。

AIに「名刺を安く刷りたい」と聞けば、条件がはっきりした定型の注文として、ネット印刷のサービスが挙がりやすくなります。この領域で、同じ土俵の価格の話をしても違いは伝わりません。

一方で、対面の印刷会社が選ばれる場面もあります。色の再現を立ち会いで確認したい、特殊な紙や加工を相談したい、データの作成から任せたい、明日までに必要で持ち込みたい、といった場面です。

一般的なSEOでは、「高品質」「低価格」「短納期」を並べて書くことが多くありました。AIO対策では、定型の注文と相談が必要な注文を分けます。そのうえで、自社が選ばれる場面を具体的な条件として書きます。

3. 地域名と「来店・持ち込み・配達」の範囲が推薦の根拠になる

印刷会社の取引先は、地域の企業、商店、医療機関、学校、自治体などが多くを占めます。担当者の顔が見えること、急ぎのときに直接持ち込めることが、選ばれる理由になっています。

AIに「〇〇市で、今日データを持ち込んで明日受け取れる印刷会社」と聞かれたとき、答えの根拠になるのは所在地と対応の範囲です。駐車場の有無、来店での相談、配達できる地域、入稿の締め時刻が書かれていれば、条件に合う会社として挙げやすくなります。

一般的なSEOでは、「〇〇市 印刷」の1ページで地域名を押さえる考え方でした。AIO対策では、地域の取引先との事例を業種ごとに積み上げます。「地域の商店街のイベント告知」「市内の医療機関の案内パンフレット」のような事例が、その地域で実際に仕事をしている証拠になります。

自治体の印刷物を受注している場合は、入札参加資格の登録状況を事実として書くこともできます。登録の手続きや条件は自治体ごとに異なるため、書く内容は登録先の案内に合わせてください。

印刷会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

印刷会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

印刷会社の場合は、印刷物の名前、特殊加工、地域、課題を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「〇〇市 印刷会社 当日 持ち込み」「箔押し 名刺 100枚 小ロット」といった聞き方です。

課題の言葉での質問も入れます。「店舗の新規客を増やすために、チラシとDMのどちらがいいか相談できる会社」のような聞き方です。あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。「印刷業」とだけ説明され、新しいサービスが抜けていないかを見ます。

2. 基盤ページの整備

印刷会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 印刷+αのサービス別ページ(DMの企画・発送代行、Web制作、販促企画など、印刷以外の対応範囲を1サービス1ページで)
  • 特殊印刷・加工ページ(箔押し、エンボス、UV印刷、型抜き、特色など、対応できる加工と最小ロット、見本の請求方法)
  • 小ロット・短納期の条件ページ(部数ごとの目安、入稿から納品までの最短日数、当日・翌日対応の可否、入稿の締め時刻)
  • 対応エリア・来店相談ページ(所在地、駐車場、持ち込みと配達の対応範囲、色校正の立ち会いの可否)
  • 課題別・業種別の事例ページ(発注者の業種と目的、つくったもの、部数、実施後に起きたこと)

この5つが埋まっていない状態では、コラム記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「印刷以外に何を任せられるか」と「どんな条件なら自社が合うか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

印刷機の写真と「なんでもご相談ください」だけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

たとえば「当社は、宛名データの受け取りから印字、封入、発送までのDM業務を一括で請け負っています。500通から対応し、データ受領から最短5営業日で発送します」のように、1文で言い切る書き方をします。数字は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

表も、画像ではなくテキストの表にします。加工の種類を行、対応する用紙・最小ロット・納期の目安を列にした「対応表」は、AIにも発注者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

事例を、数字を入れて書きます。取引先の社名は出さなくて構いません。たとえば「地域の学習塾の入塾案内DMを3,000通、宛名の重複を整理して発送」といった形です。「飲食店の新規オープンで、チラシ5,000枚とポスティングを一括で担当」のような書き方もできます。

反応の数字を取れた事例は、特に強い一次情報になります。ただし、反応率は条件によって大きく変わります。数字を書くときは、配布の地域、時期、部数といった条件を一緒に書いてください。

宛名データを扱うDM業務では、個人情報の取り扱いが確認されます。プライバシーマークなどの認証を取得している場合は、名称と取得の範囲を正確に書きます。印刷の品質管理の仕組みや、色の管理の方法も根拠として書けます。

5. 外部からの言及の設計

自社以外の場所で言及される状態をつくります。地域の商工会議所や商工会の会員紹介、印刷の業界団体の会員ページが代表例です。地域の企業との共同の取り組みや、印刷物のコンクールでの受賞ページも含みます。

ここで大事なのは、外部の情報と自社サイトの内容をそろえることです。外部の企業情報に「印刷業」とだけ載っているなら、Web制作や販促支援も事業内容として追記を依頼します。新しいサービスを始めたら、自社サイトと外部の掲載ページを同じ月に更新します。

印刷会社のAIO対策の費用相場

印刷会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+課題別事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+拠点・事業ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、印刷+αのサービス別ページや、特殊加工・短納期の条件ページの整備が含まれているかを確認してください。

印刷会社では、印刷の豆知識の記事よりも「何を任せられて、どんな条件なら合うか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

印刷会社は、業態転換で「印刷」の看板を下ろすべきか

下ろす必要はありません。印刷を軸に残したまま、印刷以外のサービスをページとして足していくほうが、AIにも取引先にも伝わります。

AIは、会社の情報を過去の掲載情報も含めて理解しています。長く印刷会社として紹介されてきた会社が、急に「マーケティング会社」とだけ名乗ると、情報が食い違って見えます。何の会社なのかが、かえってわかりにくくなります。

印刷の知識は、販促の相談でも強みになります。紙の選び方、部数と単価の関係、DMの郵送の段取りは、Web専業の会社では答えにくい領域です。役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 会社の軸:印刷会社であることは残し、「印刷を起点に販促を支援する会社」と1文で書く
  • サービスの広がり:DM、Web制作、販促企画を、印刷と並べて1サービス1ページで書く
  • つなぎ方:印刷物の事例ページから、同じ取引先で担当したWebやDMの事例へつなぐ

こう書いておくと、AIは「印刷もWebもまとめて相談できる会社」として扱いやすくなります。印刷の取引先に、新しいサービスを知ってもらう入口にもなります。

印刷会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の印刷会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 印刷会社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社の主力の印刷物と、印刷以外に広げているサービスを説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「売上のうち、印刷以外の仕事はどのくらいですか」「ネット印刷と比べられたとき、何で選ばれていますか」「持ち込みや配達はどの範囲まで対応していますか」。こうした質問が出てくる会社は、発注者目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な印刷会社では、社長や営業担当がWebを兼務していることが多くあります。年度末や選挙の時期など印刷の繁忙期には、提案書だけを渡されても手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。加工見本の撮影、事例の取材、外部の企業情報の修正依頼が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「印刷会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

印刷会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で印刷以外も含めた相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが印刷以外のサービスも含めて答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「地域×加工×納期」や「販促の課題」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、相談のきっかけ
12か月外部言及と課題別の事例が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる相談件数、印刷以外のサービスを含む受注の件数

何を見れば効果がわかるか

印刷会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(印刷物・加工・地域・課題で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 見積もりや相談のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。見積もりフォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、電話や来店で相談を受けたときにひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「印刷会社」「特殊印刷」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

印刷会社のAIO対策に関するよくある質問

印刷会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の印刷会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ地域に根ざした中小の印刷会社のほうが、効果が出やすい面があります。

AIに「〇〇市で急ぎの印刷を頼める会社」と聞く人にとって、近くで持ち込みや相談ができる会社は大きな価値があります。所在地、対応エリア、入稿の締め時刻は、中小の会社のほうが具体的に書けます。

主力の印刷物、加工、印刷以外のサービスを書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

ネット印刷の価格にはかなわないのですが、AI検索で選ばれる余地はありますか?

あります。AIに相談する人のすべてが、価格だけで印刷物を選ぶわけではないからです。

ネット印刷は、仕様とデータが決まった定型の注文に向いた便利なサービスです。一方で「データがない」「紙や加工を相談したい」「色を確認したい」「目的から一緒に考えてほしい」という相談は、対面の印刷会社が選ばれやすい場面です。

価格で競うのではなく、こうした場面を自社サイトに具体的に書いてください。AIは相談の条件に合わせて候補を選ぶため、条件が書かれている会社が挙がりやすくなります。

Web制作や販促の仕事は実績が少ないのですが、サイトに載せてもいいですか?

載せて構いません。件数が少なくても、事実として書ける事例が1件あれば、サービスページの根拠になります。

大切なのは、実績を大きく見せないことです。たとえば「印刷物をお取引いただいている店舗のWebページを制作」と、取引の流れを含めて書きます。印刷の取引先からの依頼であることは、むしろ信頼の理由になります。

対応していない範囲も書いておくと、相談後の食い違いを防げます。「広告の運用は提携先と連携」のように、社内と外部の分担をはっきりさせてください。

特殊印刷の加工見本は、写真のほかに何を載せればいいですか?

加工の名前、使える用紙、最小ロット、納期の目安、単価が変わる条件を文章で添えてください。

写真だけでは、AIは加工の内容を読み取れません。「箔押し(金・銀・色箔)、厚紙の名刺やショップカードに対応、100枚から」のように書くと、条件で探す人の質問に合う会社として扱われやすくなります。

見本を郵送で請求できる場合は、その方法も書きます。特殊な加工ほど実物を見てから決めたい発注者が多いため、見本の請求は相談の入口になります。

地元の企業からの仕事が中心ですが、AIO対策は必要ですか?

必要性は高いといえます。地元の企業の担当者も、担当が替わったときや新しい販促を考えるときに、AIで相談先を探すからです。

長く取引している会社でも、担当者が替わると、前任者の付き合いは引き継がれないことがあります。新しい担当者がAIに聞いたとき、地元の印刷会社として名前が挙がれば、取引を続けるきっかけになります。

地域の取引先との事例を業種ごとに書いておくと、同じ地域の別の会社からの相談にもつながります。

まとめ:印刷会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

印刷会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の印刷会社。印刷+αのサービスページ整備から実行まで任せたい会社に
  • サクラサクマーケティング株式会社:中小〜中堅。BtoB向けのSEOとAI検索への対応を一緒に見直したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。業態転換にあわせて営業の仕組みごと整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。印刷物や加工のページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の印刷会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

印刷会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

印刷会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。