「うちは自社の職人が塗っているのに、施主さんからは一括見積もりサイト経由の会社と同じに見られてしまう」

塗装会社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。施主や工場の設備担当者が、塗料の違いや業者の選び方をChatGPTなどのAIに聞いてから、相見積もり先を決めるようになったためです。AIが返す数社に名前がなければ、比較の前に外れてしまいます。

結論から言うと、従業員10名以下の塗装会社ならエイチリンク株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。AI最適化を明示した会社を比べたい場合は、株式会社ジオコードも候補に入ります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 塗装会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 塗料のグレード・職人体制・法人塗装で差がつく、塗装会社ならではの対策
  • 費用相場と、一括見積もりサイトに頼りきらない問い合わせの入口のつくり方

塗装会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

塗装会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 中小企業や地域密着型の事業者を支援できる体制が、公式サイトで確認できること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】塗装会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO対策/SEO/Web開発/ChatGPT広告要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長が見積もりにも現場にも出ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。塗料グレード別の説明ページ、職人体制と資格者のページ、法人向け塗装のページの整備を担当します。AIが読み取れる構造への改修、施工事例の記事制作、外部言及の設計まで対応します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな塗装会社におすすめ:従業員10名以下で、社長が現場調査も見積もりも担っている会社。自社施工の強みがあるのに、サイトには施工前後の写真しか載っていない会社。

公式サイト塗装会社のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿区(ミライナタワー10階)・関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開している会社です。公式サイトで「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」も提供しています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMO対策を含むAI最適化、SEO、Web開発。ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんな塗装会社におすすめ:AI検索への対応を、SEOやサイト改修と一緒に進めたい会社。広告も含めて問い合わせの入口を増やしたい会社。関西圏にも拠点のある依頼先を探している会社。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな塗装会社におすすめ:施工事例や塗料の説明ページはすでにそろっていて、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな塗装会社におすすめ:複数の営業所や店舗を持つ中堅から大手の塗装会社。地図検索や広告、顧客管理も含めて集客の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな塗装会社におすすめ:エリアごと、塗料ごとに数百ページ規模のサイトを運営している、中堅から大手の塗装会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の塗装会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

塗装会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

塗装会社は、AIの回答で「相見積もりの候補に入るかどうか」が受注に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 施主と法人の担当者が、AIで塗装会社を探しはじめている

住宅の外壁塗装は、何度も頼む工事ではありません。施主の多くは、塗料の違いも業者の選び方も知らない状態から調べはじめます。

いまは、その最初の相談相手がAIになりつつあります。「築15年のサイディング、シリコンとフッ素どちらがいい」「〇〇市で自社職人が塗る塗装会社」といった聞き方です。工場や倉庫の設備担当者も「稼働を止めずに鉄骨の塗り替えができる会社」とAIに条件を伝えます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、塗料や工事の中身をある程度理解したうえで問い合わせてきます。塗装会社でいえば、「価格だけ」ではなく「どう塗るか」で比べる施主です。

理由2. 検索は多いのに、見つけられ方に手を打つ会社が少ない

弊社がAhrefsで調べたところ、「外壁塗装」は月21,000件、「外壁塗装 相場」は月6,000件の検索があります(2026年9月時点)。「無機塗料」は月1,800件、「フッ素塗料」は月900件です。

一方で「塗装会社 SEO」「外壁塗装 AIO」は、検索データが取れないほど少ない状態です。塗料や相場を調べる施主は多いのに、AIでの見つけられ方に手を打っている塗装会社はまだ少ないことを示しています。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じ商圏の競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 元請や一括見積もりサイトの陰で、自社名が施主に届きにくい

塗装会社の仕事は、ハウスメーカー、リフォーム会社、工務店からの下請けや、一括見積もりサイトからの紹介で成り立っていることが少なくありません。どちらも仕事の量は確保できますが、施主の記憶に残るのは元請やサイトの名前です。

その結果、AIが塗装会社を挙げるときに、自社の名前が材料として出てこない状態になります。実際に塗っているのは自社なのに、ネット上には自社の施工の記録がほとんどない、ということが起こります。

自社サイトに施工の中身と職人の体制を書いておけば、AIが参照できる「自社名の情報源」を自分で持てます。

塗装会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

塗装会社のAIO対策は、「塗料の違い」と「誰が塗るか」をAIに説明できる状態をつくるところから始めます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 塗料のグレードと耐用年数が「比較の軸」として聞かれる

一般的なSEOでは、「外壁塗装 〇〇市」のような地域名のキーワードで上位を狙う考え方が中心でした。AIへの質問は、それより一歩踏み込んだものになります。

「シリコン、フッ素、無機で何年もつのか」「30坪の家で、グレードを上げるといくら違うのか」。AIは塗料のグレードを比べる形で答えを組み立てるため、グレードごとの説明を持つ会社の情報を参照しやすくなります。

ここで注意したいのは、耐用年数の書き方です。塗料メーカーが示す期待耐用年数は、商品や下地、立地によって幅があります。条件を書かずに「フッ素なら20年もちます」と言い切ると、施主の誤解につながります。

AIに引用されやすいのは、条件つきで数字を書いたページです。たとえば「当社で扱うフッ素塗料は、メーカーの期待耐用年数を〇年〜〇年としています。海沿いなど条件によって短くなります」という書き方です。数字は、実際に扱う商品の資料に合わせてください。

2. 住宅の外壁塗装と、工場・倉庫・鉄骨の法人塗装では、探す人も判断基準も違う

塗装会社のなかには、住宅と法人の両方の仕事を受けている会社があります。ところが、この2つは探す人も聞き方もまったく違います。

住宅の施主が気にするのは、色、費用、工事中の生活、近隣へのあいさつです。一方で工場や倉庫の設備担当者が気にするのは、稼働を止める時間、錆の進み具合、下地処理の方法、安全管理の体制です。「鉄骨の錆をどこまで落とすか」「夜間や休日に作業できるか」といった条件でAIに聞きます。

弊社がAhrefsで調べたところ、「倉庫 塗装」は月150件、「鉄骨塗装」は月70件、「工場 屋根 塗装」は月50件でした(2026年9月時点)。数は住宅向けより小さいものの、1件あたりの工事の規模は大きくなりがちです。

一般的なSEOでは、検索数の小さい法人向けの言葉は後回しにされがちでした。AIの回答では、条件を細かく書いたページほど候補に挙がりやすくなります。住宅向けと法人向けの入口を分けて用意することが、塗装会社のAIO対策の特徴です。

3. 「自社の職人が塗るのか」「誰が塗るのか」が問われる

施主がAIに聞くのは、塗料のことだけではありません。「下請けに丸投げしない塗装会社」「職人直営の塗装店」のように、施工体制そのものを条件にする聞き方があります。

塗装の仕上がりは、下地処理と塗り重ねの工程で大きく変わります。そのため施主は、見積もりを出す会社と実際に塗る職人が同じかどうかを気にします。

ここで効くのが、体制を事実で書くことです。自社職人の人数、一級塗装技能士の在籍数、下請けに出す工程があるかどうか、現場ごとの責任者は誰か。一級塗装技能士は、国の技能検定に合格した人に与えられる資格です。「職人の腕が自慢です」と書くより、資格者の人数と経験年数を書くほうが、AIは他社と区別できます。

もし一部の工程を協力会社に依頼しているなら、それも隠さず書いてください。「足場は協力会社、塗装はすべて自社職人」と書けば、施主にもAIにも正確に伝わります。

塗装会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

塗装会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

塗装会社の場合は、住宅向けと法人向けの両方で20〜30パターンの質問を投げます。「〇〇市 外壁塗装 自社職人」「無機塗料 施工実績 多い 塗装会社 〇〇県」「倉庫 鉄骨 塗り替え 休日作業」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。一括見積もりサイトや口コミサイトの古い情報が、そのまま回答に使われていないかを見ます。競合が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

塗装会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 塗料グレード別の比較ページ(シリコン・フッ素・無機ごとの期待耐用年数、扱うメーカーと商品名、30坪あたりの費用の目安)
  • 職人と施工体制のページ(自社職人の人数、一級塗装技能士の在籍数、下請けに出す工程の有無、現場責任者の決め方)
  • 工程と下地処理のページ(高圧洗浄・ケレン・下塗り・中塗り・上塗りの内容と、各工程の乾燥時間の考え方)
  • 法人向け塗装のページ(工場・倉庫・鉄骨・屋根の対応範囲、稼働中の作業、夜間・休日対応の可否、安全管理)
  • 保証と点検のページ(保証年数を塗料や部位ごとに分けて記載、定期点検の時期、保証の対象外になる条件)

この5つが埋まっていない状態では、コラム記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの塗料を、誰が、どの工程で塗るか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

施工前後の写真を並べただけの事例ページを、文章と表の組み合わせに直します。

「当社は〇〇市を中心に、戸建て住宅と工場・倉庫の塗装を自社職人で施工しています。一級塗装技能士が〇名在籍しています」のように、1文で言い切る書き方をします。数字は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

塗料の比較も、画像ではなくテキストの表にします。塗料のグレードを行、期待耐用年数・費用の目安・向いている建物を列にした表は、AIにも施主にも読み取りやすい形です。施工事例は、建物の種類、築年数、外壁材、使った塗料、工期を毎回同じ項目で書きます。

4. 一次情報と権威性の担保

施工事例に、現場でしか出せない情報を入れます。たとえば「チョーキングとひび割れの状態から、下塗り材を変えた」「稼働中の倉庫で、区画を4つに分けて順番に塗った」といった判断の理由です。

建設業許可(塗装工事業)の許可番号、一級塗装技能士の人数、塗料メーカーの研修や認定の有無も、根拠として書きます。持っていない資格を書く必要はありません。持っているものを正確に書くことが大事です。

他社サイトの「塗料の選び方」の一般論を並べた記事には、AIが引用する理由がありません。自社の現場の判断が書かれていることが、引用される理由になります。

5. 外部からの言及の設計

自社以外の場所で言及される状態をつくります。対象は、地域の塗装業の組合や業界団体の会員ページ、塗料メーカーの施工店紹介、地図検索の店舗情報、取引のある元請の協力会社紹介などです。

ここで大事なのは、外部の掲載情報と自社サイトの内容をそろえることです。職人の人数や対応エリア、扱う塗料が食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。資格者が増えたら、自社サイトと外部の掲載ページを同じ月に更新します。

塗装会社のAIO対策の費用相場

塗装会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+施工事例の書き直し+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+営業所・エリアごとのページ整備+法人向け塗装の入口整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「塗料と体制のページ」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、塗料グレード別の比較ページと、職人・施工体制のページの整備が含まれているかを確認してください。

塗装会社では、コラム記事よりも「何を、誰が、どう塗るか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

塗装会社のAIO対策は、一括見積もりサイトへの掲載だけで足りるのか

掲載だけでは足りません。一括見積もりサイトは問い合わせの入口にはなりますが、AIが自社を推薦する根拠としては、自社サイトの一次情報が必要です。

一括見積もりサイトの掲載ページは、決まった項目を埋める形式がほとんどです。そのため「自社施工」「地域密着」「丁寧な仕事」といった同じ言葉が並びやすくなります。AIは、それだけでは会社ごとの違いを判断できません。

もう1つの事情が、紹介料や成約手数料です。一括見積もりサイトからの問い合わせは、手数料の分を見込んで見積もりを組むことになります。問い合わせの入口が1つに偏っていると、その条件が変わったときに受注全体が揺れます。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 一括見積もりサイト:自社以外の場所で言及される「外部の証拠」として使う
  • 自社サイト:塗料・職人体制・工程・保証を書き切る「正の情報源」として使う
  • 両者の関係:掲載ページと自社サイトの情報をそろえ、施主が自社名で調べ直したときに同じ内容が出るようにする

たとえば、現在の問い合わせの8割が一括見積もりサイト経由の会社なら、まず自社サイト経由を2割から3割に上げることを目標にします。すでに複数のサイトに掲載している場合は、掲載内容を一覧にしてください。職人の人数や扱う塗料が古いままのページを直すだけでも、AIの回答が変わる可能性があります。

塗装会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、職人数名の塗装会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 塗装会社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、住宅と法人の比率、元請からの下請けと直接受注の比率を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「主に扱う塗料のメーカーとグレードは何ですか」「自社職人と協力会社の比率はどのくらいですか」「元請の案件を事例に載せてよい範囲はどこまでですか」。こうした質問が出てくる会社は、施主目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な塗装会社では、社長が昼は現場、夜は見積もりという働き方になりがちです。提案書だけを渡されても、春と秋の繁忙期には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。施工事例の取材、現場写真の撮影、塗料比較表の作成、外部掲載ページの修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「塗装会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

塗装会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で問い合わせの内訳に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが扱う塗料や職人体制を正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「〇〇市 外壁塗装 自社職人」「倉庫 鉄骨 塗り替え」系の質問で候補に入りはじめる指名検索数、問い合わせのきっかけ
12か月施工事例と外部言及が積み上がり、住宅向け・法人向けの両方の質問で安定して出るようになる自社サイト経由の問い合わせ比率、現地調査から契約に至った件数

何を見れば効果がわかるか

塗装会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(住宅向け・法人向けで質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 問い合わせのときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。現地調査の日程を決める電話で、ひとこと聞くだけで記録できます。一括見積もりサイト、元請からの紹介、自社サイト、AIの4つに分けて記録すると、入口の偏りが数字で見えます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「外壁塗装」「無機塗料」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

塗装会社のAIO対策に関するよくある質問

塗装会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の塗装会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の塗装会社のほうが、効果が出やすい面があります。

ページ数が少ないため、整備が早く終わるからです。扱う塗料のグレード、自社職人の人数と資格、対応エリア、保証の内容を書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「見積もりに来た人が最後まで現場に立つ」といった小さな会社ならではの体制は、大きな会社が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

塗料のメーカー名や商品名は、サイトに書いたほうがいいですか?

書いたほうがいいです。施主はAIに「〇〇という塗料を扱う塗装会社」と商品名で聞くことがあるためです。

書くときは、グレードの区分、メーカーが示す期待耐用年数、自社での施工件数をセットにします。たとえば「無機塗料〇〇:昨年の施工〇件」という形です。

注意したいのは、メーカーのカタログの数字を自社の保証年数のように書かないことです。期待耐用年数と保証年数は別のものとして、分けて書いてください。

ハウスメーカーやリフォーム会社の下請けが中心ですが、自社名で発信しても問題ありませんか?

発信すること自体は問題ありません。ただし、元請の案件を施工事例として載せる前に、取引先との約束を確認してください。

契約で施工写真の公開を制限している元請もあります。その場合は、建物の種類、外壁材、塗料、工期だけを書き、元請名や場所がわかる写真は出さない形にします。

下請けの仕事で積んだ技術は、職人の人数や資格、対応できる工程として書けます。元請との関係を保ったまま、自社名の情報を増やせます。

一括見積もりサイトからの紹介と、AI経由の問い合わせは両立できますか?

両立できます。やめる必要はありません。一括見積もりサイトの掲載ページは、AIにとって「自社以外の場所での言及」の1つになるからです。

大事なのは、掲載ページと自社サイトの内容をそろえることです。職人の人数、扱う塗料、対応エリアが食い違っていると、AIは判断に迷います。

そのうえで、自社サイトには掲載ページに書ききれない塗料の比較や工程の説明を置きます。入口を複数持つことで、手数料の条件が変わったときの影響も小さくできます。

工場や倉庫の塗装も受けていますが、住宅向けと同じサイトでいいですか?

同じサイトで構いません。ただし、ページは住宅向けと法人向けで分けてください。

設備担当者が知りたいのは、色の選び方ではありません。稼働中の作業の可否、鉄部の錆の処理方法、夜間や休日の対応、安全管理の体制です。

法人向けのページには、建物の用途、面積、塗装した部位、工期、作業時間帯を事例ごとに書きます。たとえば「延床2,000㎡の倉庫、屋根と鉄骨柱、休日のみで6週間」という形です。住宅の事例と混ぜないほうが、AIも条件で照らし合わせやすくなります。

まとめ:塗装会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

塗装会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の塗装会社。塗料と職人体制のページ整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AI最適化をSEOやサイト改修、広告と合わせて進めたい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の営業所を横断して集客全体を整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。エリアや塗料ごとのページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出にくくなります。

従業員10名以下の塗装会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

塗装会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

塗装会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。