「化学系の明細書なら自信があるのに、スタートアップからの相談は、AIが名前を挙げた事務所に流れている」

弁理士・特許事務所の方から、こうした声を聞くことが増えました。企業の知財部や研究開発部門、スタートアップの経営者が、技術分野や費用の条件をAIに伝えて、相談先を絞りはじめたためです。AIが挙げる数件に入らなければ、秘密保持契約を結ぶ段階まで進みません。

結論から言うと、従業員10名以下の弁理士・特許事務所ならエイチリンク株式会社、AI最適化と広告をあわせて相談したいなら株式会社ジオコード、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 弁理士・特許事務所のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 知財部・研究開発部門・スタートアップで、AIへの聞き方がどう違うか
  • 技術分野の専門性と出願費用を、AIに正しく伝えるページの整え方と費用相場

弁理士・特許事務所のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

弁理士・特許事務所のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。事務所の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 支援実績が、数字または社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)、またはその土台となるSEOを正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】弁理士・特許事務所のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO/SEO/Web開発/ChatGPT広告要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。弁理士が明細書の作成や中間処理の期限に追われていても、原稿づくりが止まらない分担を組みます。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。技術分野別の対応ページ、段階ごとの費用ページ、外国出願のページの整備、AIが読み取れる構造への改修、知財の解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな弁理士・特許事務所におすすめ:弁理士1〜数名で、得意な技術分野がはっきりしている事務所。サイトには事務所概要と「特許・実用新案・意匠・商標」の業務名しか載っていない事務所。

公式サイト弁理士・特許事務所のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿区 ミライナタワー10階、関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開している会社です。「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と公式サイトで明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」も提供しています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMOを含むAI最適化、SEO、Web開発に対応しています。ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っているため、AIへの自然な引用と広告の両面から相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんな弁理士・特許事務所におすすめ:商標登録など、広告で集客している分野があり、AIへの引用対策と広告をまとめて相談したい事務所。サイトの作り直しも同時に進めたい事務所。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな弁理士・特許事務所におすすめ:技術分野のページや費用のページはすでに整っていて、事務所サイトの外での言及を増やしたい事務所。予算を月10万円前後から始めたい事務所。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな弁理士・特許事務所におすすめ:複数の拠点と多数の弁理士を抱える特許業務法人。広告や顧客管理まで含めて、新規開拓の仕組み全体を見直したい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな弁理士・特許事務所におすすめ:知財の解説記事を数百本規模で運用している、中堅から大手の特許業務法人。記事の監修体制まで含めて設計し直したい法人。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい法人に向いています。一方で従業員10名以下の弁理士・特許事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

弁理士・特許事務所がいまAIO対策をすべき3つの理由

弁理士・特許事務所は、依頼する側が「どの事務所がどの技術に強いか」を外から判断しにくいため、AIの整理した回答が相談先の選択に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 知財部やスタートアップが、AIで相談先を探しはじめている

特許事務所の新規取引は、これまで紹介や、担当者どうしのつながりが中心でした。いまは、依頼する側がAIに条件を伝えて相談先を絞る動きが出ています。

「電池材料の特許に強く、中国への出願も任せられる事務所」「ソフトウェアのスタートアップで、初めて特許を出したい。費用はいくら?」といった聞き方です。AIは、制度の説明とあわせて、条件に合う事務所を挙げることがあります。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AIとやり取りしたうえで問い合わせてくる人は、技術分野や出願したい国をある程度決めています。特許事務所でいえば、面談から出願の依頼につながりやすい相談です。

理由2. 探す人はいるのに、AIへの対策に手をつけた事務所はまだ少ない

弊社がAhrefsで調べたところ、「商標登録」は月11,000件、「商標登録 費用」は月3,000件、「特許事務所」は月700件の検索があります。「特許出願 費用」は月250件、「外国出願」は月30件です(2026年9月時点)。

特許の検索数は、商標にくらべて小さく見えます。ただし、1件あたりの依頼の金額が大きく、知財部や研究開発部門の担当者が絞り込んで探す言葉です。

事務所側の動きも見てみます。「弁理士 集客」は月10件で、「特許事務所 AIO」「弁理士 LLMO」は検索データが取れないほど少ない状態でした。技術分野や費用の質問に答えるページを整えている事務所は、まだ少ないということです。

理由3. 出願前の発明は外に出せないため、問い合わせの前に候補を絞られる

特許は、出願前に発明の内容が公になると、新規性を失うおそれがあります。そのため依頼する側は、何社にも発明の中身を話して相見積もりを取ることを避けがちです。

結果として、問い合わせの前の下調べで、候補を1〜2社に絞ってから連絡します。この下調べにAIが使われると、候補に入るかどうかが、ほぼそのまま依頼につながります。

事務所サイトに、技術分野ごとの対応力、費用の段階、秘密保持の手順を書いておけば、下調べの段階で比較の材料を渡せます。発明の中身を話す前に「ここなら相談できる」と判断してもらえる状態をつくることが、弁理士・特許事務所のAIO対策の目的です。

弁理士・特許事務所のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

弁理士・特許事務所のAIO対策は、「依頼する側が3種類に分かれる」「技術分野ごとに専門性が問われる」「費用が段階と国によって大きく変わる」の3点を前提に組み立てます。

1. 依頼する側は、知財部・研究開発部門・スタートアップの3種類で、知りたいことがまったく違う

特許事務所に依頼する人は、同じ「企業」でも立場によって見るところが違います。AIへの聞き方も、判断の基準も別物です。

企業の知財部は、知財の実務に詳しい人たちです。「半導体製造装置の分野で、中間処理の対応に定評がある事務所」「外国出願の現地代理人とのやり取りを任せられる事務所」のように、実務の言葉で聞きます。担当弁理士の経歴、年間の取扱件数、連絡の速さ、利益相反の確認体制を比べます。

研究開発部門の技術者は、発明の中身には詳しい一方で、特許の手続きには詳しくないことがあります。「この改良は特許になるのか」「論文や学会で発表する前に何をすべきか」といった聞き方です。自分たちの技術を理解してくれる弁理士かどうかを気にします。

スタートアップの経営者は、知財部を持たないことがほとんどです。「特許を出すべきか、出さずにノウハウとして守るべきか」「商標と特許、どちらを先にやるべきか」「資金調達の前に何を整えるべきか」と聞きます。費用の総額と、優先順位を知りたがります。

一般的なSEOでは、「特許 出願」のような大きな言葉で1ページをつくりがちです。AIの回答では、立場ごとの質問に正面から答えたページが参照されます。知財部向けには実務の体制を、スタートアップ向けには判断の順番を、書き分けることが必要です。

2. 化学・機械・電気・ソフトウェアの技術分野ごとに、担当者の専門性が問われる

特許の明細書は、発明の技術を正しく理解していなければ書けません。そのため依頼する側は、「特許事務所として有名か」より「自社の技術分野を扱える弁理士がいるか」を見ます。

技術分野ごとに、求められる理解は大きく違います。化学やバイオでは、組成や実験データの扱い方が問われます。機械では、構造と動作の説明が、図面とあわせて問われます。電気・電子や通信では、回路や規格への理解が必要です。ソフトウェアでは、処理の流れやビジネスの仕組みを、どう発明として表現するかが問われます。

一般的な事務所サイトは、「幅広い技術分野に対応」とまとめて書くことが多くあります。これでは、AIも依頼する側も、どの分野に強いのかを判断できません。

AIO対策では、技術分野ごとにページを分け、「どの弁理士が、どんな専攻や研究開発の経験を持ち、どの分野を担当しているか」を書きます。特許公報には代理人の氏名が載るため、分野ごとの出願実績は、公開情報とも照らし合わせられます。事務所サイトの記載と公開情報がそろっていることが、専門性の根拠になります。

3. 費用は「特許庁の費用+事務所の手数料」が段階ごとに発生し、外国出願で大きく変わる

特許の費用は、1回払って終わりではありません。出願、審査請求、拒絶理由通知への応答(中間処理)、登録、その後の年金と、段階ごとに発生します。それぞれに、特許庁へ払う費用と、事務所の手数料があります。

外国出願になると、構造はさらに複雑になります。PCT出願(国際出願)を使うか、国ごとに直接出願するパリルートを使うかで、費用が発生する時期と総額が変わります。現地代理人の費用や翻訳費も加わります。

依頼する側、とくにスタートアップや初めて出願する企業にとって、この構造は見えにくいものです。「出願費用◯万円〜」とだけ書かれていても、登録までの総額は読み取れません。AIに「特許を取るのに全部でいくらかかる?」と聞く人が多いのはこのためです。

一般的なSEOでは、最安の金額を目立たせる書き方がよく使われます。弁理士・特許事務所では、段階ごとに庁費用と手数料を分け、外国出願では国数によって変わる点まで書くほうが、AIにも依頼する側にも信頼されます。

弁理士・特許事務所のAIO対策で実際にやる5つの作業

弁理士・特許事務所のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこまでを外に任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自所と競合の事務所がどう扱われているかを調べます。

弁理士・特許事務所の場合は、依頼する側の立場と技術分野を掛け合わせて、合計20〜30パターンの質問を投げます。「医療機器 特許 強い 特許事務所」「ソフトウェア特許 スタートアップ 相談 費用」「PCT出願 中国 米国 対応 事務所」といった聞き方です。

あわせて、AIが自所をどう説明しているかを確認します。退所した弁理士の名前や、いまは受けていない技術分野が残っていないかを見ます。競合の事務所がどの情報源をもとに挙げられているかも、ここで洗い出します。

2. 基盤ページの整備

弁理士・特許事務所で整えるべきは、次の5ページです。

  • 技術分野別の対応ページ(化学・バイオ/機械/電気・電子/ソフトウェアを分け、担当弁理士と扱ってきた技術の傾向を記載)
  • 費用のページ(出願・審査請求・中間処理・登録の段階ごとに、特許庁の費用と事務所の手数料を分けて表示)
  • 外国出願のページ(PCT出願とパリルートの違い、対応している国と地域、現地代理人との連携体制、翻訳の体制)
  • 弁理士・技術スタッフの紹介ページ(弁理士登録年、理工系の専攻、企業での研究開発経験、担当してきた技術分野)
  • 相談から出願までの流れのページ(秘密保持契約の締結、発明のヒアリング、先行技術調査、出願までの日数の目安)

この5つが埋まっていない状態では、知財の解説記事を増やしても効果が出にくくなります。とくに費用のページは、段階ごとの内訳を示すだけで、「総額がわからない」という依頼する側の不安に答える材料になります。

3. AIが読み取れる構造への整備

「国内外の知的財産権の取得をトータルにサポート」といった書き方を、条件を1文で言い切る形に直します。

「当事務所は、化学・材料分野の特許出願を中心に扱っています。所属弁理士3名のうち2名が化学系の修士課程の出身です」のような書き方です。数字は自所の実態に合わせます。AIはこうした文を抜き出して回答に使います。

費用は、画像やPDFではなくテキストの表にします。段階を行、「特許庁の費用」「事務所の手数料」「備考」を列にした表は、AIにも依頼する側にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

解説記事には、執筆または監修した弁理士の氏名、登録年、専門の技術分野を入れます。法改正や審査基準の改訂、料金改定の日付も、確認できる形で書きます。

そのうえで、自所ならではの数字を足します。「技術分野別の出願件数の割合」「外国出願で扱いの多い国の上位」「相談から出願までにかかった日数の傾向」といった形です。

実績は、守秘義務に沿って扱います。出願前や公開前の案件は書きません。公開された案件でも、依頼企業の名前を出すときは同意を得ます。「スタートアップの初めての出願で、発明の切り分けを見直し、2件の出願に分けた」程度の書き方であれば、企業を特定せずに経験を示せます。

5. 外部からの言及の設計

日本弁理士会や地域の支部のセミナー、自治体や産業支援機関の知財相談、大学の産学連携部門やスタートアップ支援施設との連携、業界紙への寄稿など、事務所サイト以外の場所で言及される状態をつくります。

スタートアップ向けには、支援施設やアクセラレーターでの知財セミナーが有効です。「ソフトウェアのスタートアップ向け知財講座」のように、立場と技術分野がそろった言及は、AIが候補を選ぶ根拠になります。

このとき、各掲載先で事務所名、所属弁理士、技術分野の表記をそろえます。セミナーの登壇者紹介と事務所サイトの弁理士紹介が食い違っていると、AIは同じ人物だと判断しにくくなります。

弁理士・特許事務所のAIO対策の費用相場

弁理士・特許事務所のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、事務所の規模と、扱う技術分野と国の数です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+主力の技術分野の解説記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+技術分野ごと・国ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全分野・多言語を含む情報設計+監修体制を含む大規模サイトの運用

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自所がAIでどう扱われているかを知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「弁理士への取材の工程」と「守秘の扱い」を見る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、弁理士への取材と、技術内容の確認の時間が工程に入っているかを確認してください。

技術分野のページは、ライターが一般論をまとめただけでは、知財部の担当者に見抜かれます。1分野あたり60分の取材でも、4分野なら4時間です。この時間を見込んだ計画かどうかで、ページの質が変わります。

あわせて、取材で聞いた案件の情報をどう扱うかも、契約書で確認してください。依頼先にも秘密保持の義務を負ってもらうのが前提です。

弁理士・特許事務所のAIO対策は、商標のページから始めるべきか

商標のページは入口として有効ですが、それだけから始めるのはおすすめしません。事務所の強みが技術分野にあるなら、技術分野のページと並行して整えるほうが、依頼の金額と継続性の両方で効きます。

商標は、特許より探す人が多い分野です。先に見たとおり、「商標登録」は月11,000件、「商標登録 費用」は月3,000件の検索があります。スタートアップや中小企業にとって、最初に弁理士と接点を持つきっかけにもなりやすい分野です。

一方で、商標の出願はオンラインで手軽に申し込めるサービスも多く、費用の安さで比べられやすい面があります。商標だけで集客すると、価格の比較から抜け出しにくくなります。

始める順番は、次の3つが現実的です。

  • 最初:技術分野別の対応ページと、段階ごとの費用ページを整える
  • 次に:スタートアップ向けに「商標と特許の優先順位」を解説するページをつくる
  • そのあと:商標の相談から、技術分野のページや特許の相談へつなぐ

「社名とサービス名の商標を相談しに来たスタートアップが、その場で特許の相談も始める」という流れをつくれれば、商標は価格比較の入口ではなく、長い取引の入口になります。

弁理士・特許事務所がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、弁理士数名の事務所が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自所と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 弁理士・特許事務所の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、主力の技術分野や、出願前の案件の扱いについて話してみてください。最初から詳しくなくても問題ありません。

見るべきは、質問を重ねてくるかどうかです。「依頼元は知財部とスタートアップのどちらが多いか」「外国出願の割合はどれくらいか」「公開前の案件はどこまで伏せるべきか」。こうした確認をせずに、「特許 出願」の記事を量産しようとする会社には、任せにくいと考えてください。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。少人数の事務所では、弁理士が明細書の作成や中間処理の期限で手一杯のことが多く、提案書だけを渡されても手が止まります。

原稿の作成は依頼先、弁理士は技術内容と手続きの正確さの確認だけ。この分担が組めるかどうかで、続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。弁理士への取材、技術分野ページの図表の作成、英語ページの制作、料金改定時の費用ページの更新が含まれるかは、会社によって分かれます。

口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「特許事務所のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

弁理士・特許事務所のAIO対策は、3か月で土台が整い、6か月から12か月で出願の相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。事務所名での質問に、AIが技術分野・外国出願の対応・費用の考え方を正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「ソフトウェア特許 スタートアップ 相談」のような技術分野×立場の質問で候補に入りはじめる指名検索数、相談のきっかけ
12か月外部言及と解説記事が積み上がり、知財部の比較検討でも候補に出るようになる出願の依頼件数、継続して依頼する企業の数

何を見れば効果がわかるか

弁理士・特許事務所の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自所が登場した回数(技術分野と立場で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 事務所名や弁理士名での指名検索の数
  • 相談の申し込み時に聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問い合わせフォームに「AI(ChatGPTなど)」の選択肢を1つ足すか、秘密保持契約を結ぶ前の最初の連絡でひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「特許事務所」「特許出願 費用」で検索しても見つからない事務所サイトは、AIからも見つかりにくくなります。

弁理士・特許事務所のAIO対策に関するよくある質問

弁理士・特許事務所の方からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の弁理士・特許事務所でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ弁理士1〜数名の事務所のほうが、効果が出やすい面があります。

主力の技術分野がはっきりしているため、書くべき内容を絞りやすいからです。技術分野のページ、段階ごとの費用、弁理士紹介を整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「電池材料の出願を長く扱ってきた」「医療機器メーカーの研究開発出身の弁理士がいる」といった強みは、大きな法人がまとめて書きにくい部分です。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

出願前の案件は公開できないのに、実績はどう示せばいいですか?

個別の案件ではなく、分野と傾向で示すのが基本です。

「化学・材料分野が出願の約6割」のような技術分野別の割合、扱いの多い外国出願の国、弁理士ごとの担当分野であれば、案件を特定せずに書けます。数字は自所の実態に合わせてください。

公開済みの案件を事例として紹介する場合は、依頼企業の同意を得てください。同意がなくても、「スタートアップの初めての出願」「部品メーカーの外国出願」程度に伏せて、判断のポイントを解説する書き方ができます。

費用のページには、特許庁の費用と事務所の手数料を分けて書くべきですか?

分けて書くべきです。依頼する側がもっとも知りたいのは、「登録までに、全部でいくらかかるか」だからです。

出願、審査請求、中間処理、登録の段階ごとに、特許庁の費用と事務所の手数料を並べます。中間処理は回数によって変わるため、「1回あたりの目安」として書きます。

特許庁の費用は改定されることがあるため、「いつ時点の金額か」を明記し、特許庁の料金ページへのリンクを添えてください。AIも、根拠と日付がそろった費用の情報を参照します。

外国出願に対応していない事務所でも、AIO対策の効果はありますか?

あります。国内の出願に強みを絞っていることが、はっきり書かれていれば問題ありません。

AIは、条件に合う事務所を選びます。「国内の出願に特化」「機械分野の中小企業の出願を中心に扱う」と明確に書かれている事務所は、その条件の質問で挙げられやすくなります。

外国出願を連携先の事務所に任せている場合は、「どこまでを自所で担当し、どこから連携先に任せるか」を書いてください。対応範囲をあいまいにするより、依頼する側もAIも判断しやすくなります。

スタートアップからの相談を増やすには、何を書けばいいですか?

「何から始めればいいか」の順番と、費用の総額の見通しを書いてください。

スタートアップの経営者は、特許、商標、ノウハウとしての秘匿のどれを優先すべきかで迷っています。「サービス名の商標を先に押さえる」「発表の前に出願を検討する」といった判断の順番を解説したページが、AIに参照されます。

あわせて、特許庁の料金の軽減制度の対象になりうるか、資金調達の前に知財をどう整理しておくか、といった論点にも触れると、スタートアップの質問に合う事務所として挙げられやすくなります。

まとめ:弁理士・特許事務所のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

弁理士・特許事務所のAIO対策会社は、事務所の規模に合うかどうかで選ぶのがもっとも失敗の少ない方法です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の弁理士・特許事務所。技術分野ページの整備から実行まで任せたい事務所に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AI最適化と広告をあわせて相談したい事務所に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい事務所に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数拠点の新規開拓をまとめて整えたい特許業務法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。知財の解説記事を大規模に運用している法人に

最初に確認してほしいのは、自所の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の弁理士・特許事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

弁理士・特許事務所のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。弁理士の方には、技術内容と手続きの正確さの確認に集中していただける進め方をとります。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

弁理士・特許事務所のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

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人材・採用

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。