「化学系の日英なら負けない自信があるのに、それを知ってもらう場所がない」

特許翻訳会社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。特許事務所や企業の知財部の担当者が、ChatGPTなどのAIに言語ペアと技術分野を伝えて、依頼先を絞りはじめたためです。AIが返す数社に名前がなければ、見積もり依頼の前に候補から外れます。

結論から言うと、従業員10名以下の特許翻訳会社ならエイチリンク株式会社、BtoBのSEOとAI検索対応を実績の多い会社に相談したいならサクラサクマーケティング株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 特許翻訳会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 「言語ペア×技術分野」で探される特許翻訳ならではの対策の違い
  • 費用相場と、見積もり依頼につなげるために整えるページ

特許翻訳会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

特許翻訳会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • BtoB企業の支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・専門コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】特許翻訳会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
サクラサクマーケティング株式会社SEO・LLMOコンサル中小〜中堅SEOコンサル/LLMOコンサル/SEOセカンドオピニオン/記事制作代行要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。代表が営業も品質管理も見ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。言語ペアと技術分野の対応表ページ、翻訳者紹介ページ、納期と体制のページの整備を担当します。AIが読み取れる構造への改修、品質管理や料金の説明記事の制作、外部言及の設計まで対応します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな特許翻訳会社におすすめ:従業員10名以下で、代表や翻訳の責任者がWebも兼務している会社。得意な技術分野があるのに、サイトには「高品質な特許翻訳」としか書けていない会社。

公式サイトSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. サクラサクマーケティング株式会社

会社名/所在地:サクラサクマーケティング株式会社/東京都渋谷区渋谷3-1-9 YAZAWAビル3階

特徴:SEOコンサルティングと、AI検索に対応するLLMOコンサルティングを提供している会社です。「BtoBの成長を加速する」を掲げています。SEOセカンドオピニオンや記事制作代行のサービスもあります。

AIO対策で任せられる範囲:SEOコンサルティングとLLMOコンサルティングを軸に、記事制作の代行まで依頼できます。いまの施策を外部の目で見直すSEOセカンドオピニオンも相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:支援サイト2,000以上、取引実績6,000社以上、常時100社以上の支援体制を公開しています。20年の実績があります。

こんな特許翻訳会社におすすめ:BtoBのSEOに長く取り組んできた会社に相談したい特許翻訳会社。すでに社内で施策を進めていて、方向性を外部の目で確認したい会社。

公式サイトサクラサクマーケティング株式会社

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな特許翻訳会社におすすめ:言語ペアや分野のページはすでにそろっていて、翻訳会社の比較サイトや知財関連のメディアでの露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな特許翻訳会社におすすめ:特許翻訳に加えて、技術翻訳や多言語対応など複数の事業を持つ中堅から大手の翻訳会社。広告やCRMも含めて、営業の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな特許翻訳会社におすすめ:言語ペアごと、技術分野ごとに数百ページ規模の情報を持つ、中堅から大手の翻訳会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の特許翻訳会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

特許翻訳会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

特許翻訳会社は、AIの回答で「依頼先の候補に入るかどうか」が見積もり依頼の数に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 特許事務所や知財部がAIで依頼先を探しはじめている

特許翻訳の新規取引は、これまで特許事務所どうしの紹介、既存の取引先からのつながり、翻訳者のネットワークが中心でした。いまは知財部や特許事務所の担当者が、AIに条件を伝えて依頼先を絞る動きが出ています。

「半導体製造装置の明細書を日本語から中国語に訳せる会社で、各国移行の期限に間に合わせてくれるところ」といった聞き方です。AIはこの条件に合う会社を数社返し、特徴まで整理して見せます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、言語ペアと分野と期限が固まった状態で問い合わせてきます。特許翻訳会社でいえば、原文の分量と納期がそろった見積もり依頼です。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「翻訳会社」は月2,600件、「特許翻訳」は月600件の検索があります(2026年9月時点)。「PCT出願」は月40件でした。

一方で「特許翻訳 会社」「中国語 特許翻訳」は、検索データが取れないほど少ない状態です。「特許翻訳 SEO」はデータ自体が出ませんでした。特許翻訳会社の多くが、Webでの見つけられ方にまだ手を打っていないことを示しています。

特許翻訳は、検索数そのものが大きな分野ではありません。そのぶん、AIが参照できる情報源も限られています。同じ言語ペア、同じ技術分野の競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 機械翻訳の普及で「人が訳す理由」を説明する必要が出てきた

同じくAhrefsでは、「機械翻訳」に月1,400件、「ポストエディット」に月300件の検索がありました(2026年9月時点)。ポストエディットとは、機械翻訳の訳文を人が確認・修正する作業のことです。

発注する側は「機械翻訳で足りるのか」「人がどこまで関わるのか」「料金はどう変わるのか」を、AIに聞いて整理するようになっています。

そのとき、自社の工程で機械翻訳をどう使い、どこを人が担うのかが書かれていなければ、AIは自社を比較の中に置けません。機械翻訳を使っていない会社も、使わない理由を書いておく必要があります。

特許翻訳会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

特許翻訳会社のAIO対策は、「知財の専門家が、言語ペアと技術分野と期限で依頼先を選ぶ」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 発注者は「言語ペア×技術分野」の掛け算で探す

特許翻訳を探すのは、特許事務所の弁理士や事務担当者、企業の知財部の担当者です。「翻訳 おすすめ」のような広い言葉では探しません。言語ペアと技術分野を組み合わせて探します。

言語ペアは、日英、英日、日中、中日、日韓などに分かれます。技術分野も、化学、医薬・バイオ、電気・電子、機械、ソフトウェア、半導体と枝分かれします。同じ日英でも、化学の明細書とソフトウェアの明細書では、求められる知識がまったく違います。

一般的なSEOでは、こうした組み合わせは検索数が小さく、優先度が下がりがちでした。AIの回答では事情が変わります。AIは複数の条件をまとめて処理するため、「どの言語ペアで、どの分野を、どんな体制で訳せるか」が書かれたページほど参照されやすくなります。

そのため、「幅広い分野に対応」とまとめて書くより、言語ペアと技術分野の対応表をつくり、分野ごとの実績を文章で書き分けるほうが効きます。

2. 「誰が訳すか」が品質の根拠として問われる

特許の明細書は、技術の説明であると同時に、権利の範囲を決める法的な文書です。訳語ひとつで、請求項の範囲が変わってしまうおそれがあります。

そのため発注者は、会社の規模より「その分野を理解した人が訳すのか」を気にします。翻訳者やチェッカーの技術的な背景、つまり理系の学位や研究・開発の実務経験、特許実務の経験年数が、品質の根拠になります。

ここで大事なのは、翻訳者の個人名を出すことではありません。「化学分野の担当者は、全員が化学系の修士以上か、化学メーカーでの研究経験者」のように、体制として書くことです。条件は自社の実態に合わせてください。

「経験豊富な翻訳者が担当」だけでは、AIは他社と区別できません。分野ごとの担当者の背景を具体的に書くことで、専門性で絞り込まれたときの候補に残れます。

3. 期限が決まった仕事で、「間に合うか」と工程の説明が比較軸になる

特許翻訳には、制度で決まった期限があります。PCTの国際出願では、多くの国で優先日から30か月(国によっては31か月)以内に、各国の手続きへ移行する必要があります。パリ条約の優先権を使って外国に出願する場合は、最初の出願から12か月という期限があります。

発注者は、この期限から逆算して依頼先を探します。「明細書30ページを、いつまでに、どの言語で」という条件がはっきりしているのが特徴です。間に合うかどうかがわからない会社は、最初の候補から外れます。

ここで効くのは、分量と納期の関係を数字で書くことです。たとえば「日英で明細書20ページなら標準10営業日」「期限の2か月前までにご相談ください」といった書き方です。数字は自社の実態に合わせてください。

あわせて、翻訳、技術チェック、用語の統一、請求項の確認といった工程を書きます。機械翻訳とポストエディットを使う場合は、どの工程で使うかも明記します。工程が見えると、料金の違いにも納得してもらいやすくなります。

特許翻訳会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

特許翻訳会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

特許翻訳会社の場合は、主力の言語ペアと技術分野を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「医薬分野 日英 特許翻訳 依頼できる会社」「PCT 各国移行 中国語翻訳 急ぎ 対応」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。対応していない言語が載っていたり、古い料金体系で紹介されていたりしないかを見ます。競合が引用されている翻訳会社の比較サイトや知財関連のメディアも、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

特許翻訳会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 言語ペア×技術分野の対応表ページ(日英・英日・日中などと、化学・医薬・電気・機械・ソフトウェアの対応可否と実績)
  • 翻訳者・チェッカーの体制ページ(分野ごとの学位や研究・開発経験、特許実務の経験年数、担当の決め方)
  • 納期と対応体制ページ(分量別の標準納期、特急対応の可否、各国移行や優先期限の前に相談してほしい目安)
  • 翻訳工程と品質管理ページ(翻訳、技術チェック、用語統一、請求項の確認、機械翻訳とポストエディットを使う工程)
  • 料金と見積もりページ(文字単価かワード単価か、人手翻訳とポストエディットの料金の違い、見積もりに必要な情報)

この5つが埋まっていない状態では、コラム記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの言語ペアの、どの分野を、誰が、いつまでに訳せるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

対応言語を国旗のアイコンだけで並べたページや、会社案内のPDFに頼ったページを、文章と表の組み合わせに直します。

たとえば「当社は、化学と医薬の分野で日英・英日の特許翻訳を行っています。明細書の翻訳は化学系の学位を持つ翻訳者が担当し、別の担当者が技術チェックをします」のように、1文で言い切る書き方をします。内容は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

表も、画像ではなくテキストの表にします。言語ペアを行、技術分野を列にした「対応表」は、AIにも発注者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

翻訳の実績を、数字を入れて書きます。たとえば「電気分野の日英明細書を年間◯件」「用語集の整備で、同じ出願人の案件の訳語の揺れを減らした」といった形です。これは書き方の例なので、実際の件数は自社の記録から拾ってください。

翻訳サービスの規格ISO 17100や、機械翻訳のポストエディットの規格ISO 18587を取得している場合は、その旨を書きます。翻訳者が知的財産翻訳検定などの資格を持っている場合も、品質の根拠になります。

他社サイトの「特許翻訳とは」を言い換えた記事には、AIが引用する理由がありません。自社の翻訳現場でしか出せない情報が必要です。

5. 外部からの言及の設計

翻訳会社の比較サイト、翻訳や知財の業界団体の会員ページ、知財関連のメディアや勉強会での登壇など、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

特許翻訳会社にとって、知財の実務家が読む媒体への寄稿は特に効きます。訳語の選び方や請求項の訳し方など、実務に役立つ解説は引用されやすく、専門性の証拠にもなります。

大事なのは、外部の掲載情報と自社サイトの内容をそろえることです。対応言語や分野が食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

特許翻訳会社のAIO対策の費用相場

特許翻訳会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+分野別の実績記事の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+言語ペア・分野ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+多言語サイトを含む構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、言語ペア×技術分野の対応表ページと、翻訳者の体制ページの整備が含まれているかを確認してください。

特許翻訳会社では、一般向けのコラムよりも「誰が、何を、いつまでに訳せるか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

機械翻訳を使っていることは、サイトに書いたほうがいいのか

書いたほうがいいです。ただし「機械翻訳を使っています」とだけ書くのではなく、どの工程で使い、どこから人が責任を持つのかを分けて書きます。

発注する側は、機械翻訳を使うこと自体より、「知らないうちに機械翻訳の訳文が納品されること」を心配しています。工程が明記されていれば、この不安は小さくなります。

書き分けるときは、次の3点を押さえると整理しやすくなります。

  • 使う工程:下訳に使うのか、用語の確認に使うのか、使わないのか。案件によって選べるのかも書く
  • 人の関わり方:ポストエディットの担当者の技術的な背景と、技術チェックや請求項の確認を誰が行うか
  • 料金と納期の違い:人手翻訳とポストエディットで、単価と納期の考え方がどう変わるか

あわせて、機密の扱いも書いてください。出願前の明細書は公開されていない情報です。外部の翻訳エンジンに原文を送るのか、社内の環境で処理するのかは、発注者にとって大事な判断材料になります。

特許翻訳会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の特許翻訳会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 特許翻訳会社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社の主力の言語ペアと技術分野、主な発注者が特許事務所か企業の知財部かを説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「依頼は期限の何週間前に来ることが多いですか」「翻訳者の経歴はどこまで出せますか」「出願前の案件で、書いてはいけないことは何ですか」。こうした質問が出てくる会社は、発注者目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な特許翻訳会社では、代表や翻訳の責任者がWebを兼務していることが多くあります。期限の迫った案件が重なる時期には、提案書を渡されても手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。翻訳者への取材、専門的な記事の内容確認、英語など外国語ページの修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「特許翻訳会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

特許翻訳会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で見積もり依頼に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが正しい言語ペアと技術分野で答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「言語ペア×技術分野×期限」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、見積もり依頼のきっかけ
12か月外部言及と実績の記事が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる見積もり依頼数、継続発注につながった取引先の数

何を見れば効果がわかるか

特許翻訳会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(主力の言語ペアと分野で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 見積もり依頼のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。見積もりフォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、初回の打ち合わせでひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「特許翻訳」「翻訳会社」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

特許翻訳会社のAIO対策に関するよくある質問

特許翻訳会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の特許翻訳会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の特許翻訳会社のほうが、効果が出やすい面があります。

ページ数が少ないため、整備が早く終わるからです。主力の言語ペアと技術分野、翻訳者の背景、分量別の納期の目安を書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「医薬の日英に絞っている」「同じ担当者が出願人ごとの用語集を管理している」といった専門の深さは、大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

出願前の案件ばかりで守秘義務があるのですが、実績は書けますか?

書けます。出願人の名前、発明の内容、公開前の明細書の文言は伏せたままで構いません。

そのうえで「言語ペア」「技術分野」「分量」「納期」「工夫した点」を書きます。たとえば「電気・電子分野、日英、明細書25ページ、10営業日で納品、出願人の過去案件の訳語に合わせて用語集を整備」という形です。

年間の件数や分野ごとの比率など、個別の案件が特定されない集計の数字も、実績として使えます。

翻訳者の名前を出さないと、専門性は伝わりませんか?

名前を出さなくても伝わります。発注者が知りたいのは、個人名より「その分野を理解した人が担当する体制か」です。

書くときは、分野ごとに「理系の学位や専攻」「研究・開発や特許実務の経験年数」「担当している言語ペア」をまとめます。本人の了承があれば、イニシャルと経歴だけを載せる方法もあります。

翻訳者とチェッカーを分けている場合は、その体制も書いてください。二重の確認があることは、品質の根拠として伝わりやすい情報です。

料金を公開すると、値下げの比較だけされてしまいませんか?

単価だけを並べると、その心配はあります。そのため、料金と一緒に「料金に含まれる工程」を書くことをおすすめします。

たとえば、同じ文字単価でも、技術チェックや請求項の確認が含まれるかどうかで中身は変わります。人手翻訳とポストエディットの料金の違いも、工程と一緒に説明します。

AIは料金を比べるとき、条件の違いも一緒に整理して答えます。工程が書かれていれば、単価の安さだけで比べられる場面は減ります。

特許事務所向けと企業の知財部向けで、ページは分けたほうがいいですか?

分量が許すなら、分けたほうが伝わりやすくなります。両者は、依頼の出し方と気にする点が違うためです。

特許事務所は、期限に間に合うことと、事務所の訳し方の方針に合わせてもらえることを重視する傾向があります。企業の知財部は、自社技術の用語をそろえることや、機密の扱いを重視する傾向があります。

ページを分けられない場合は、1ページの中に「特許事務所の方へ」「企業の知財部の方へ」の見出しを立てて書き分けるだけでも、AIが発注者ごとに答えやすくなります。

まとめ:特許翻訳会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

特許翻訳会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の特許翻訳会社。対応表や体制ページの整備から実行まで任せたい会社に
  • サクラサクマーケティング株式会社:中小〜中堅。BtoBのSEOとAI検索対応を、実績の多い会社に相談したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の翻訳事業を横断して営業の仕組みを整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。言語ペアや分野のページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の特許翻訳会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

特許翻訳会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

特許翻訳会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。