「東南アジアの現地ネットワークが強みなのに、メーカーさんからは『どこに相談すればいいかわからなかった』と言われる」

貿易商社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。海外販路を探す国内メーカーや、海外調達を考える国内バイヤーが、ChatGPTなどのAIに品目と国を伝えて、相談先を絞りはじめたためです。AIが返す3〜5社に名前がなければ、商談の入口に立てません。

結論から言うと、従業員10名以下の貿易商社ならエイチリンク株式会社、取扱品目や国ごとのページを大量に整えたいなら株式会社ウィルゲート、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 貿易商社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 取扱品目と国・地域、貿易条件や決済の実務力で探される、貿易商社ならではの対策の違い
  • 費用相場と、メーカーやバイヤーからの相談につなげるために整えるページ

貿易商社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

貿易商社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • BtoB企業の支援実績、またはSEO・コンテンツ制作の実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】貿易商社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ウィルゲートSEOを主軸とする会社中堅〜大手コンテンツマーケティング/SEOツール「TACT SEO」/編集支援ツール「EditorU」要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長が営業も現場も見ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。取扱品目と国・地域の対応表ページ、輸出支援と輸入調達のページの整備、AIが読み取れる構造への改修、取引事例の記事制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな貿易商社におすすめ:従業員10名以下で、社長が海外出張と営業とWebを兼務している会社。特定の品目や国に強いのに、サイトには会社概要と「輸出入全般を取り扱います」しか載っていない会社。

公式サイトSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ウィルゲート

会社名/所在地:株式会社ウィルゲート/東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F

特徴:SEOを主軸とする会社です。コンテンツマーケティング事業を展開し、SEOツール「TACT SEO」や編集支援ツール「EditorU」を提供しています。M&A仲介事業も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO対策の土台になるSEOとコンテンツマーケティングを依頼できます。ツールを使ったキーワード設計や、記事の編集体制づくりも相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:SEO支援で約200ワードを検索トップ10に入れ、半年間で月8万ユーザーの流入を実現した事例があります。TACT SEOの活用事例では、セッション数が50倍になっています。

こんな貿易商社におすすめ:取扱品目が数百点あり、品目別・国別のページを大量に整える必要がある中堅から大手の貿易商社。社内に編集体制をつくりたい会社。

公式サイト株式会社ウィルゲート

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな貿易商社におすすめ:品目や国のページはすでにあり、業界メディアや海外展開支援の紹介記事など、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな貿易商社におすすめ:複数の事業部や海外拠点を持つ中堅から大手の貿易商社。広告やCRMも含めて、引き合い獲得の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな貿易商社におすすめ:品目・国・事業部ごとに数百ページ規模の情報を持つ、中堅から大手の貿易商社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の貿易商社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

貿易商社がいまAIO対策をすべき3つの理由

貿易商社は、AIの回答で「その品目と国に強い会社として名前が出るか」が商談の数に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. メーカーやバイヤーがAIで相談先を探しはじめている

貿易商社の新規取引は、これまで既存取引先からの紹介、金融機関や支援機関の紹介、展示会が中心でした。いまは海外販路を探す国内メーカーの担当者や、調達先を広げたい国内バイヤーが、AIに条件を伝えて相談先を絞る動きが出ています。

「日本の調味料をタイとベトナムに輸出したい。現地の小売への販路を持つ商社はどこか」「インドネシアの工場で木製家具をOEM生産し、輸入まで任せられる商社」といった聞き方です。AIはこの条件に合う会社を3〜5社返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、条件が固まった状態で問い合わせてきます。貿易商社でいえば、品目、相手国、想定ロット、開始したい時期がそろった相談です。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「輸入代行」は月1,500件、「貿易会社」は月1,200件、「輸出代行」は月350件、「貿易商社」は月150件の検索があります(2026年9月時点)。

一方で「貿易商社 SEO」「貿易商社 AIO」は、検索データが取れないほど少ない状態でした。「輸出 商社」も月20件にとどまります。

貿易商社を探す検索そのものが少ないのは、発注者が「どの品目を、どの国と」という具体的な条件で探しているためと考えられます。条件の組み合わせは、AIがもっとも得意とする聞かれ方です。同じ品目・同じ地域の競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 現地ネットワークや展示会の実績が、外から見えていない

貿易商社の本当の強みは、現地の仕入れ先や販売先とのつながり、展示会で築いた人脈、長年の取引で得た相場観です。ところが、こうした強みはサイトに書かれていないことがほとんどです。

書かれていない情報は、AIには存在しないのと同じです。その結果、AIは大手総合商社や、海外展開支援の公的機関の情報を頼りに回答をつくります。中小の貿易商社が持つ「この国のこの品目なら強い」という情報は、候補に反映されません。

自社サイトに品目・国・ネットワークの中身を書いておけば、AIが参照する「正しい情報源」を自社で持てます。

貿易商社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

貿易商社のAIO対策は、「発注者が品目と国を決めてから、実務を任せられる相手を探す」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 発注者は「取扱品目×国・地域×輸出か輸入か」の掛け算で探す

貿易商社を探す発注者は、「貿易商社 東京」のような広い言葉だけでは探しません。品目、国・地域、そして輸出か輸入かを組み合わせて探します。

たとえば「日本酒 輸出 台湾 商社」「工業用部品 ベトナム 調達」「冷凍水産物 輸出 中東」といった条件です。品目だけでも食品、化粧品、機械部品、化学品、繊維、雑貨と枝分かれし、国・地域の組み合わせで数はさらに増えます。

一般的なSEOでは、こうした組み合わせは検索数が小さく、優先度が下がりがちでした。AIの回答では事情が変わります。AIは複数の条件をまとめて処理するため、「どの品目を、どの国と、どちら向きに扱えるか」が書かれたページほど参照されやすくなります。

そのため「幅広い商品の輸出入に対応」とまとめて書くより、品目を行、国・地域を列にした対応表と、それぞれの説明文で書き分けるほうが効きます。

2. 発注者が「海外販路を探すメーカー」と「海外調達を探すバイヤー」の2種類いる

貿易商社には、立場も悩みも違う2種類の発注者がいます。1つは、自社製品を海外で売りたい国内メーカーです。もう1つは、海外から商品や部材を仕入れたい国内バイヤーです。

国内メーカーが知りたいのは、現地でどんな販売先につなげられるか、最小ロットやサンプル出荷の扱い、ラベルや表示の現地対応をどこまで相談できるかです。国内バイヤーが知りたいのは、どの国の工場を紹介できるか、品質検査や工場監査をどうするか、OEMに対応できるかです。

一般的なSEOでは、1つのサービスページに両方をまとめることが少なくありません。しかしAIは、質問者の立場に合った情報を探します。メーカー向けの輸出支援ページと、バイヤー向けの輸入調達ページを分けて書くと、それぞれの質問で候補に入りやすくなります。

3. 貿易条件と決済の実務力が、信頼の根拠として問われる

初めて海外と取引する会社ほど、「どこまで商社に任せられるか」を気にします。代金の回収や支払いの安全性、輸送中の費用と危険をどちらが負うか、書類をだれが用意するかといった実務です。

貿易では、費用と危険の分担を国際商業会議所(ICC)が定めるインコタームズで取り決めるのが一般的です。代金決済では、銀行が支払いを確約する信用状(L/C)を使う方法もあります。弊社がAhrefsで調べたところ、「インコタームズ」は月5,900件、「L/C」は月800件、「信用状」は月500件検索されています(2026年9月時点)。実務を調べている人が多いことがわかります。

ただし、用語の解説はAIがすでに答えられます。貿易商社が書くべきなのは、「当社はどの貿易条件で取引することが多いか」「どの決済方法に対応するか」「船積み書類や原産地証明の手配をどこまで担当するか」「通関は自社か提携業者か」です。自社の対応を書いたページは、AIにとって他社と区別できる一次情報になります。

貿易商社のAIO対策で実際にやる5つの作業

貿易商社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

貿易商社の場合は、主力の品目と国・地域、輸出か輸入かを軸に20〜30パターンの質問を投げます。「タイ向けに菓子を輸出できる中小の商社」「中国以外で雑貨をOEM生産できる調達先を紹介してくれる商社」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。撤退した国やいまは扱っていない品目が、強みとして紹介されていないかを見ます。競合が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

貿易商社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 取扱品目×国・地域の対応表ページ(品目ごとに、輸出と輸入のどちらで、どの国・地域と取引しているかを表で整理)
  • 国内メーカー向けの輸出支援ページ(販路開拓の進め方、つなげられる販売先の種類、最小ロット、サンプル出荷の扱い)
  • 国内バイヤー向けの輸入・調達ページ(調達できる国、工場の選び方、品質検査や工場監査の方法、OEMへの対応)
  • 取引条件・決済・書類手配のページ(主に使う貿易条件、対応する決済方法、担当する書類の範囲、通関の体制)
  • 現地ネットワーク・展示会実績のページ(拠点や駐在の有無、提携先の数、出展・同行した展示会名と開催年)

この5つが埋まっていない状態では、貿易用語の解説記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの品目を、どの国と、どこまで任せられるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

写真と会社案内PDFだけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

「当社は日本の加工食品を、タイ・ベトナム・マレーシアの小売チェーン向けに輸出しています。初回は1パレットから相談を受けています」のように、1文で言い切る書き方をします。国名や数量は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

会社案内をPDFでしか公開していない貿易商社は少なくありません。PDFの中身も、主要な部分はHTMLのページに書き起こします。対応表も、画像ではなくテキストの表にします。

4. 一次情報と権威性の担保

取引事例を、数字を入れて書きます。取引先名は伏せたままで構いません。たとえば「国内の食品メーカーの商品を、商談開始から初回出荷まで8か月で台湾の小売に導入した」「調達先を1か国から2か国に分け、欠品リスクを下げた」といった形です。期間や数量は、実際の事例の数字だけを使います。

取引年数、取引国の数、現地スタッフの言語対応、業界団体への加盟状況も、実務力の根拠として書きます。輸出入には、品目や仕向け地によって許可や届け出が必要になる場合があります。「該当するかの確認を、どのように進めるか」という自社の手順を書いておくと、初めて取引する会社の不安が減ります。

貿易の一般論を並べた記事には、AIが引用する理由がありません。自社の取引でしか出せない数字が必要です。

5. 外部からの言及の設計

出展した展示会の出展者ページ、業界団体や商工会議所の会員紹介、海外展開を支援する機関のセミナー登壇記録、取引先メーカーの導入事例など、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

ここで大事なのは、外部の掲載情報と自社サイトの内容をそろえることです。取扱品目や取引国が食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。新しい国との取引を始めたら、自社サイトと外部の掲載ページを同じ月に更新します。

貿易商社のAIO対策の費用相場

貿易商社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+取引事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+品目・国ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+多言語を含む大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、品目×国の対応表ページや、輸出支援・輸入調達のページの整備が含まれているかを確認してください。

貿易商社では、「インコタームズとは」といった解説記事よりも、「どの品目を、どの国と、どこまで任せられるか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

貿易商社のAIO対策は、日本語サイトと英語サイトのどちらから整えるべきか

日本語サイトから整えてください。AIO対策で狙う発注者が、国内メーカーと国内バイヤーだからです。

貿易商社は海外の取引先に向けて、英語サイトに力を入れていることが少なくありません。現地の仕入れ先や販売先との関係づくりには、英語サイトが役立ちます。

一方で、海外販路を探す国内メーカーや、海外調達を考える国内バイヤーは、日本語でAIに質問します。日本語サイトに品目や国の情報が薄いと、英語サイトにいくら書いてあっても、日本語の質問で候補に入りにくくなります。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 日本語サイト:国内メーカーと国内バイヤーに向けた「正の情報源」として、品目・国・実務の範囲を書き切る
  • 英語サイト:海外の取引先に向けて、会社の信頼性と取扱品目を伝える
  • 両者の関係:取扱品目・取引国・拠点の表記をそろえ、どちらを読んでも同じ会社像になるようにする

すでに英語サイトの情報が充実している会社は、その内容を日本語サイトに書き起こすだけでも、AIの回答が変わる可能性があります。

貿易商社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の貿易商社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 貿易商社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、主力の品目と取引国、輸出と輸入の比率を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「相談してくるのはメーカーとバイヤーのどちらが多いですか」「取引先や仕入れ先の名前はどこまで出せますか」「商談から初回取引まで何か月かかりますか」。こうした質問が出てくる会社は、発注者目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な貿易商社では、社長が海外出張や展示会の合間にWebを見ていることが多くあります。提案書だけを渡されても、出張が続く月には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。取引事例の取材、会社案内PDFの書き起こし、英語サイトとの表記合わせが含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「貿易商社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

貿易商社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で商談の相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが正しい取扱品目と取引国で答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「品目×国・地域×輸出か輸入か」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、相談のきっかけ
12か月外部言及と取引事例が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになるメーカー・バイヤーからの相談数、初回取引に至った件数

何を見れば効果がわかるか

貿易商社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(主力の品目と国で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 相談を受けたときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問い合わせフォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、初回の面談でひとこと聞くだけで記録できます。貿易商社は商談から初回取引まで時間がかかるため、相談の時点で記録しておくことが大切です。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「貿易会社」「輸出代行」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

貿易商社のAIO対策に関するよくある質問

貿易商社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の貿易商社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の貿易商社のほうが、効果が出やすい面があります。

ページ数が少ないため、整備が早く終わるからです。主力の品目と取引国、輸出か輸入か、任せられる実務の範囲を書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「この国のこの品目なら、小ロットから相談を受ける」といった専門性の高さは、総合商社が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

取引先や仕入れ先の名前を出せないのですが、実績は書けますか?

書けます。取引先名、仕入れ先の工場名、具体的な価格は伏せたままで構いません。

そのうえで「品目」「相手国」「取引の向き」「取引開始までの期間」「数量の規模」「工夫した点」を書きます。たとえば「国内の菓子メーカー、台湾の小売向け、商談開始から初回出荷まで8か月、初回は1パレット」という形です。

業種を「食品メーカー」「産業機器メーカー」程度にとどめれば、守秘義務の範囲で書けることが多くあります。

輸出と輸入の両方を扱っていますが、ページは分けたほうがいいですか?

分けたほうがいいです。輸出の相談をするのは海外販路を探す国内メーカー、輸入の相談をするのは海外調達を考える国内バイヤーで、知りたいことが違うからです。

メーカー向けのページには、つなげられる販売先の種類やサンプル出荷の扱いを書きます。バイヤー向けのページには、調達できる国や品質検査の方法を書きます。

トップページでは両方を並べ、それぞれのページへ案内する形にすると、AIも発注者も迷いにくくなります。

インコタームズやL/Cの解説記事は、書いたほうがいいですか?

解説だけの記事より、自社の対応を書いたページを先に作ってください。

用語の一般的な意味は、AIがすでに答えられます。そのため解説記事を書いても、AIが貿易商社のサイトを引用する理由になりにくいのが実情です。

効くのは「当社で多い貿易条件」「対応している決済方法」「担当する書類の範囲」を書くことです。そのうえで解説記事を書く場合も、自社の取引でよく受ける質問を入れると、一次情報として扱われやすくなります。

AIO対策の費用と、効果が出るまでの期間はどのくらいですか?

従業員10名以下の貿易商社であれば、月15〜50万円が目安です。単発なら30〜80万円で、現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。

期間は、3か月で社名での質問にAIが正しく答えられるようになり、6か月で「品目×国・地域」の質問の候補に入りはじめるのが、ひとつの目安です。取扱品目や取引国がほとんど載っていないサイトほど、整備の効果が早く出る傾向があります。

まとめ:貿易商社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

貿易商社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の貿易商社。品目×国の対応表や輸出入ページの整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ウィルゲート:中堅〜大手。品目別・国別のページを大量に整えたい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の事業部や海外拠点を横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。数百ページ規模の情報を持つサイトを運用する会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の貿易商社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

貿易商社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

貿易商社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

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人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。