「投資先の支援には自信があるのに、起業家から“初めて名前を聞きました”と言われてしまう」

ベンチャーキャピタルの方から、こうした声を聞くことが増えました。起業家がChatGPTなどのAIに「シードでSaaSに投資しているVCは?」と聞き、相談先を絞るようになったためです。AIが挙げる数社に名前がなければ、事業計画を見る機会そのものが減ります。

結論から言うと、従業員10名以下のベンチャーキャピタルならエイチリンク株式会社、起業家向けの発信を量で積み上げたいなら株式会社ウィルゲート、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • ベンチャーキャピタルのAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 起業家とLP投資家という2種類の相手に見つけてもらう、VCならではの対策の違い
  • 費用相場と、良い投資案件の相談につなげるために整えるページ

ベンチャーキャピタルのAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

ベンチャーキャピタルのAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • BtoB企業、または規制や信頼性が問われる業種を支援できる体制が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】ベンチャーキャピタルのAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ウィルゲートSEOを主軸とするコンテンツマーケティング中堅〜大手SEO支援/コンテンツマーケティング/SEOツール「TACT SEO」/編集支援ツール「EditorU」要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。少人数のキャピタリストで投資検討と投資先支援を回しているVCと、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。投資方針や投資先一覧、ハンズオン支援の内容ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、投資先起業家へのインタビュー記事の制作、外部言及の設計まで担当します。ファンドに関する表現は、VC側の法務・コンプライアンス担当の確認を前提に進めます。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんなベンチャーキャピタルにおすすめ:従業員10名以下で、キャピタリストがサイトの更新や発信まで兼ねている独立系のVC。投資方針は明確なのに、サイトにはファンド名と投資先ロゴしか載っていないVC。

公式サイトSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ウィルゲート

会社名/所在地:株式会社ウィルゲート/東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F

特徴:SEOを主軸とする会社です。コンテンツマーケティング事業を展開し、SEOツール「TACT SEO」と編集支援ツール「EditorU」を提供しています。M&A仲介事業も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO対策の土台になるSEO支援と、コンテンツマーケティングを依頼できます。自社のツールを使いながら、記事の企画から編集までの運用を整えられます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:SEO支援で約200ワードを検索トップ10に入れ、半年間で月8万ユーザーの流入を実現しています。TACT SEOの活用事例では、セッション数が50倍になっています。

こんなベンチャーキャピタルにおすすめ:起業家向けの資金調達の解説記事やインタビュー記事を、継続して多く発信したい中堅から大手のVC。社内に編集の担当者を置き、ツールを使って運用したいVC。

公式サイト株式会社ウィルゲート

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんなベンチャーキャピタルにおすすめ:投資方針や投資先一覧のページはすでに整っていて、外部での言及を増やしたいVC。予算を月10万円前後から始めたいVC。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんなベンチャーキャピタルにおすすめ:複数のファンドや、アクセラレータープログラムなどの事業を持つ中堅から大手のVC。事業会社のCVCとして、親会社のWeb施策と合わせて整えたいケース。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんなベンチャーキャピタルにおすすめ:投資先の数が多く、起業家向けのメディアを数百ページ規模で運用している中堅から大手のVC。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下のベンチャーキャピタルであれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

ベンチャーキャピタルがいまAIO対策をすべき3つの理由

ベンチャーキャピタルは、起業家がAIで「自分に合うVC」を探しはじめたことで、見つけられ方が変わりつつある業種です。理由は3つあります。

理由1. 起業家がAIで投資家候補を絞りはじめている

起業家がVCと出会うきっかけは、これまで知人の紹介、先輩起業家からの推薦、ピッチイベント、SNSが中心でした。いまは、起業家がAIに条件を伝えて投資家候補を絞る動きが出ています。

「シードで、BtoB SaaSに投資していて、ハンズオンで採用も手伝ってくれるVCは?」といった聞き方です。AIはこうした条件に合うVCを、数社まとめて返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く起業家は、自社のステージや領域とVCの方針が合うかを確かめたうえで訪れます。VCにとっては、投資方針に合った相談が届きやすくなるということです。

理由2. 探す人はいるのに、条件で比べられる情報が少ない

弊社がAhrefsで調べたところ、「ベンチャーキャピタル」は月8,800件、「ベンチャーキャピタル 一覧」は月300件、「vc 一覧」は月100件の検索があります(2026年9月時点)。一方で、「シード vc」は月60件、「ベンチャーキャピタル シード」は月20件にとどまります。

一覧を探す人は多いのに、ステージや領域の条件をつけた検索は少ない状態です。起業家は、条件で絞り込める情報に検索ではたどり着きにくく、紹介や口コミに頼ってきたと考えられます。

AIは、条件をまとめて処理するのが得意です。「どのステージに、どの領域で、いくら投資するか」を自社サイトに書いておくVCほど、条件付きの質問で候補に入りやすくなります。「ベンチャーキャピタル SEO」は検索データが取れないほど少なく、ここに手を打っているVCはまだ多くないと考えられます。

理由3. VC選びの評判が、検索窓ではなくAIで確かめられるようになった

Ahrefsで「vc 評判」を調べると、検索数は0件でした。起業家はVCの評判を、検索窓ではなく先輩起業家との会話やSNSで確かめてきたと考えられます。

その確認の場に、AIが加わりはじめています。「〇〇キャピタルはハンズオンで何をしてくれる?」「起業家からの評判は?」と聞けば、AIはインタビュー記事や登壇レポート、SNSの発信などをもとに答えます。

投資先の起業家の声や、ハンズオン支援の実例を自社で公開しておけば、AIが参照する「正しい情報源」を自社で持てます。

ベンチャーキャピタルのAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

ベンチャーキャピタルのAIO対策は、「起業家とLP投資家という2種類の相手に、別々の根拠で信頼してもらう」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 集客の相手が「起業家」と「LP投資家」の2種類いる

一般的な企業のSEOでは、集客の相手は顧客1種類です。VCには、投資先候補となる起業家と、ファンドに出資するLP投資家の2種類の相手がいます。

起業家が知りたいのは、「自分の会社のステージと領域に投資するか」「投資後に何をしてくれるか」「どのくらいの期間で返事がもらえるか」です。LP投資家が知りたいのは、運用チームの経歴、投資の考え方、これまでのファンドの運営体制です。

探し方も違います。起業家はAIに条件を伝えて広く探し、LP投資家は紹介や面談を通じて深く確かめます。そのため、起業家向けの情報は条件で比べられる形で広く公開し、LP向けの情報は運用体制や考え方を中心に置く、という書き分けが必要です。

なお、ファンドへの出資の募集は、一般に金融商品取引法の規制に関わるとされています。LP向けの情報をサイトに載せる場合は、勧誘と受け取られる表現にならないよう、法務の確認を前提にします。

2. 起業家は「投資ステージ×投資領域×投資額×リード可否」で探す

起業家は、「おすすめのVC」だけでは探しません。投資ステージ、投資領域、1社あたりの投資額、リード投資家を務めるかを組み合わせて探します。

たとえば「プレシード 医療 リード投資」「シード BtoB SaaS 数千万円」「アーリー 地方発 スタートアップ」といった条件です。投資領域だけでも、SaaS、ヘルスケア、フィンテック、ディープテック、クライメートテックと枝分かれします。

一般的なSEOでは、こうした組み合わせは検索数が小さく、優先度が下がりがちでした。AIの回答では事情が変わります。AIは条件をまとめて処理するため、「どのステージに、どの領域で、いくらを、どの立場で投資するか」を言い切ったページほど参照されやすくなります。

「幅広いステージ・領域に投資」とまとめて書くより、主に投資するステージと領域、投資しない領域まで書き分けるほうが、方針に合う相談が届きやすくなります。

3. 選ばれる決め手は「投資実績」と「ハンズオン支援の中身」の具体性

起業家にとって、VCから受け取る資金そのものに大きな違いはありません。違いが出るのは、誰が担当し、投資後に何をしてくれるかです。

そのため、「ハンズオンで支援します」だけでは、AIはVCごとの違いを説明できません。採用の支援なら何名の紹介につながったか、次の資金調達でどう動いたか、事業会社との連携をどう取りもったか。こうした中身が、投資先の許諾を得たうえで書かれている必要があります。

また、VC選びでは起業家からの評判が重く見られます。投資先の起業家本人が語るインタビューは、VC自身が「支援が手厚い」と書くより、AIにとっても起業家にとっても信頼できる情報になります。

ベンチャーキャピタルのAIO対策で実際にやる5つの作業

ベンチャーキャピタルのAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と他のVCがどう扱われているかを調べます。

ベンチャーキャピタルの場合は、起業家の聞き方を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「シードでヘルスケアに投資するVC」「ハンズオン支援が手厚いVC」「〇〇(自社名) 投資先」「〇〇(自社名) 評判」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。過去の投資方針や、すでに投資期間が終わったファンドの情報が、現在の方針のように扱われていないかを見ます。担当者の異動や退任が反映されていないことも、ここで見つかります。

2. 基盤ページの整備

ベンチャーキャピタルで整えるべきは、次の5ページです。

  • 投資方針ページ(主な投資ステージ、投資領域、1社あたりの投資額の目安、リード投資の可否、投資しない領域)
  • 投資先一覧ページ(社名、事業領域、投資時のステージ、投資時期を、公開の許諾がある範囲で同じ項目で記載)
  • ハンズオン支援の内容ページ(採用、資金調達、事業開発、組織づくりなど支援項目ごとの実例)
  • キャピタリスト紹介ページ(担当者ごとの専門領域、事業や投資の経歴、担当した投資先)
  • 起業家向けの相談受付ページ(相談の送り方、返答までの目安日数、面談で見るポイント、情報の取り扱い)

この5つが埋まっていない状態では、スタートアップ向けのコラムを増やしても効果が出にくくなります。まず「どんな起業家に、誰が、何をするVCか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

投資先のロゴを並べただけのページや、スライドで伝えていた投資方針を、文章と表の組み合わせに直します。

たとえば「当社は主にシードとアーリーの国内スタートアップに投資しています。投資領域はBtoB SaaSとヘルスケアで、リード投資家として出資することを基本にしています」のように、1文で言い切る書き方をします。内容は自社の方針に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

投資先一覧も、ロゴ画像だけでなくテキストの表にします。行を投資先、列を「事業領域」「投資時のステージ」「投資時期」「担当キャピタリスト」にした表は、AIにも起業家にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

投資先の起業家へのインタビューを、支援の中身がわかる形で書きます。たとえば「投資後6か月でエンジニアを3名採用できた」「次の資金調達で投資家を紹介してもらった」など、数字と場面を入れます。数字は実際の事例に合わせ、本人と投資先の許諾を得た範囲で公開します。

投資検討の進め方も、他のVCのサイトの一般論では書けない一次情報です。最初の面談から投資の判断までにどんな段階があるか、各段階でどの資料を見ているかを書きます。

キャピタリストの起業経験、事業会社での経歴、専門領域での発信も、公開できる範囲で書きます。AIは「誰が書いた情報か」がわかるページを参照しやすくなります。

5. 外部からの言及の設計

スタートアップ向けのメディアの取材記事、ピッチイベントや勉強会への登壇情報、投資先のプレスリリース、キャピタリスト個人のSNSや寄稿など、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

ここで大事なのは、外部の情報と自社サイトの内容をそろえることです。投資先のプレスリリースに、自社名と担当キャピタリストの名前を正しく載せてもらいます。新しいファンドを立ち上げて投資方針が変わったら、自社サイトと外部の掲載ページを同じ月に更新します。

ベンチャーキャピタルのAIO対策の費用相場

ベンチャーキャピタルのAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+投資先インタビューの記事化+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+ファンドやプログラムごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上複数ファンドや親会社サイトを横断した情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社がAIでどう説明されているかを知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、投資方針や投資先一覧、ハンズオン支援の内容ページの整備が含まれているかを確認してください。

ベンチャーキャピタルでは、資金調達の一般的な解説記事よりも「どんな起業家に、何をするVCか」を示すページが先に効きます。投資先への取材の調整と、公開の許諾を取る工数も、見積もりの段階で見込んでおくと進行が止まりにくくなります。

LP投資家向けの情報は、どこまでサイトに載せるべきか

LP投資家向けには、「運用する人と考え方」を公開し、ファンドの募集に関わる情報は個別の説明に回すのが基本です。

LP投資家も、面談の前に運用チームのことを調べます。AIに「〇〇キャピタルの運用チームの経歴は?」と聞くこともあります。そのとき、運用チームの経歴や投資の考え方がサイトにあれば、AIは正確に答えられます。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • サイトに載せる情報:運用チームの経歴、投資の考え方、投資先の一覧、ハンズオン支援の実例
  • 個別の説明に回す情報:ファンドの募集条件や、出資の勧誘にあたる内容
  • 確認してから決める情報:過去のファンドの運用成績の数値など、表現によって誤解を招くおそれがある内容

起業家向けに整えた投資先一覧やインタビュー記事は、LP投資家にとっても投資の考え方を示す材料になります。2種類の相手に向けて別々のサイトをつくる必要はありません。1つのサイトの中で、どの情報を誰に向けて書くかを決めておくことが大切です。

ベンチャーキャピタルがAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、数名で運営しているVCが依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. ベンチャーキャピタルの事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社の投資ステージと領域、ハンズオン支援の考え方、起業家とLP投資家それぞれとの関係を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「起業家からの相談は、いまどの経路で届いていますか」「投資先の情報は、どこまで公開の許諾が取れますか」「LP向けの情報で、法務の確認が必要な範囲はどこですか」。こうした質問が出てくる会社は、2種類の相手を分けてページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直し、誰が投資先に取材するのか」を確認してください。少人数のVCでは、キャピタリストが投資検討と投資先支援に追われ、サイトの更新が後回しになりがちです。提案書だけを渡されても、ファンドレイズや投資検討が重なる時期には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。投資先への取材、原稿の許諾確認、外部メディアの掲載情報の修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「ベンチャーキャピタルのAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

ベンチャーキャピタルのAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で起業家からの相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが投資方針や担当者を正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「ステージ×領域」の条件付きの質問で候補に入りはじめる指名検索数、相談のきっかけ
12か月投資先インタビューと外部言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる方針に合う相談の件数、面談から投資検討に進んだ件数

何を見れば効果がわかるか

ベンチャーキャピタルの場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(起業家の質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 起業家からの相談のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。相談受付フォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足し、「AI(ChatGPTなど)」を入れておくだけで記録できます。VCの場合は件数だけでなく、投資方針に合った相談の割合も合わせて見ると、AI経由の相談の質がわかります。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「ベンチャーキャピタル」「ベンチャーキャピタル 一覧」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

ベンチャーキャピタルのAIO対策に関するよくある質問

ベンチャーキャピタルの方からよく受ける質問を5つまとめました。

中小のベンチャーキャピタルでもAIO対策はできますか?

できます。むしろ投資領域を絞った少人数のVCのほうが、効果が出やすい面があります。

「シード×ヘルスケア」のように方針が明確なほど、AIは条件付きの質問で候補に挙げやすくなるからです。投資方針、投資先一覧、ハンズオン支援、キャピタリスト紹介、相談受付の5ページを整えれば、3か月ほどで形になります。

「代表のキャピタリストが直接担当する」「返答が早い」といった点は、大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

投資先の情報は、どこまでサイトに載せていいですか?

投資先から公開の許諾を得た範囲で載せます。社名、事業領域、投資時期は、投資先のプレスリリースなどで公表済みであれば載せやすい情報です。

投資額や持ち株の比率、未公表の資金調達の情報は、投資先の経営に関わるため載せないのが基本です。インタビュー記事も、原稿を投資先に確認してもらってから公開します。

許諾の範囲を投資契約の段階で話しておくと、後から公開の相談をするより進めやすくなります。

起業家からの評判は、AIの回答に影響しますか?

影響すると考えられます。AIは、インタビュー記事、登壇のレポート、SNSでの発信など、複数の情報源をもとにVCを説明します。

VCが自分で「支援が手厚い」と書くより、投資先の起業家が「採用の場面で何をしてもらったか」を語る記事のほうが、具体的で引用されやすい情報になります。

評判を操作しようとするのではなく、支援の中身を事実として積み上げることが大切です。投資先の許諾を得て、支援の場面を1社ずつ記録していく形が現実的です。

LP投資家向けの情報も、AIO対策の対象になりますか?

一部は対象になります。運用チームの経歴や投資の考え方は、LP投資家が面談の前に調べる情報です。AIに聞かれたときに正確に答えられる状態にしておく価値があります。

一方で、ファンドの募集条件など出資の勧誘にあたる情報は、サイトで広く発信するものではありません。ファンドへの出資の募集は、一般に金融商品取引法の規制に関わるとされています。

どこまでを公開するかは、法務の担当者や弁護士などの専門家と決めてから設計してください。

投資方針を細かく書くと、相談の数が減りませんか?

全体の相談数は減るかもしれません。ただ、方針に合う相談の割合は上がりやすくなります。

「幅広く投資しています」と書くと、ステージや領域が合わない相談も届き、キャピタリストが1件ずつ返答する時間が増えます。主に投資するステージと領域、投資しない領域を書いておけば、起業家もAIも判断しやすくなります。

方針の外でも検討する余地がある場合は、「この条件以外もご相談ください」と1文添えれば十分です。

まとめ:ベンチャーキャピタルのAIO対策は「企業規模」で選ぶ

ベンチャーキャピタルのAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下のVC。投資方針や投資先インタビューのページ整備から実行まで任せたいVCに
  • 株式会社ウィルゲート:中堅〜大手。起業家向けのコンテンツを量で積み上げたいVCに
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたいVCに
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数のファンドや事業を横断して整えたいVCに
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。起業家向けメディアのページ数が多いサイトを持つVCに

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下のベンチャーキャピタルであれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

ベンチャーキャピタルのWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

ベンチャーキャピタルのSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。