「薬機法が怖くて、サイトには製品名と会社概要しか載せていない。これでAIに見つけてもらえるのだろうか」

医療機器メーカーの経営者から、こうした声を聞くことが増えました。病院の臨床工学技士や購買部の担当者が、ChatGPTなどのAIに条件を伝えて、製品やメーカーの情報を集めはじめたためです。AIが参照できる情報が自社サイトになければ、比較の場に名前が出てきません。

結論から言うと、従業員10名以下の医療機器メーカーならエイチリンク株式会社、BtoBのSEOとLLMOをあわせて相談したいならサクラサクマーケティング株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 医療機器メーカーのAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 薬機法の広告規制とクラス分類を前提にした、医療機器メーカーならではの対策の違い
  • 費用相場と、医師・臨床工学技士・購買部のそれぞれに向けて整えるページ

医療機器メーカーのAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

医療機器メーカーのAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 製造業またはBtoB企業の支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ施策をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】医療機器メーカーのAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
サクラサクマーケティング株式会社SEO・LLMOコンサル(BtoB)中小〜中堅SEOコンサル/LLMOコンサル/SEOセカンドオピニオン/記事制作代行要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長が開発も営業も見ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。製品の基本情報ページ、保守点検のサポートページ、導入の流れと操作研修のページ、購買部門向けページの整備を担当します。AIが読み取れる構造への改修、記事の制作、外部言及の設計まで対応します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな医療機器メーカーにおすすめ:従業員10名以下で、社長や薬事の担当者がWebも兼務している会社。規制を理由に情報発信を控えてきたが、書ける範囲の事実から整えたい会社。

公式サイト製造業のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. サクラサクマーケティング株式会社

会社名/所在地:サクラサクマーケティング株式会社/東京都渋谷区渋谷3-1-9 YAZAWAビル3階

特徴:SEOコンサルティングと、AI検索に対応するLLMOコンサルティングを提供しています。「BtoBの成長を加速する」を掲げる会社です。SEOのセカンドオピニオンや記事制作代行も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:SEOコンサルティング、LLMOコンサルティング、SEOのセカンドオピニオン、記事制作代行を依頼できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:支援サイト2,000以上、取引実績6,000社以上、常時支援体制100社以上、20年の実績があります。

こんな医療機器メーカーにおすすめ:病院や代理店向けのBtoB集客を、SEOとLLMOの両面から見直したい会社。いまの施策についてセカンドオピニオンがほしい会社。

公式サイトサクラサクマーケティング株式会社

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな医療機器メーカーにおすすめ:製品の基本情報やサポートのページはすでに整っていて、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな医療機器メーカーにおすすめ:複数の製品群や営業拠点を持つ中堅から大手の医療機器メーカー。CRMも含めて、営業の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな医療機器メーカーにおすすめ:数百品目の製品ページや、医療関係者向けの情報サイトを持つ中堅から大手の医療機器メーカー。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の医療機器メーカーであれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

医療機器メーカーがいまAIO対策をすべき3つの理由

医療機器メーカーは、書ける情報が限られるぶん、AIが参照できる「正確な事実」を自社で持っているかどうかの差が出やすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 病院の担当者がAIで製品情報を集めはじめている

医療機器の新規採用は、これまで代理店の営業、学会の企業展示、他院からの評判が中心でした。いまは臨床工学技士や購買部の担当者が、AIに条件を伝えて情報を集める動きが出ています。

「この種類の機器で、保守点検を院内で行えるメーカーはどこか」「既存の機器と接続できる製品の候補を知りたい」といった聞き方です。AIはこうした質問に対して、メーカーや製品の候補を数件に絞って返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、確認したい点が決まった状態で問い合わせてきます。医療機器メーカーでいえば、デモや院内説明会の依頼、見積もりの依頼につながりやすい引き合いです。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「一般医療機器」は月800件、「医療機器 クラス分類」は月500件、「高度管理医療機器」は月500件、「管理医療機器」は月400件の検索があります(2026年9月時点)。区分や規制を調べる人が、一定数いることがわかります。

一方で、「医療機器 SEO」は月150件、「医療機器 マーケティング」は月70件にとどまります。「医療機器 AIO」「医療機器 LLMO」は、検索データが取れないほど少ない状態です。AI検索への備えに手を打っているメーカーが、まだ少ないことを示しています。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じ製品分野の競合が動いていないいまのうちに、正確な情報源を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 規制を理由に発信を控える会社が多く、書ける事実の差がそのまま出る

医療機器は、薬機法による広告規制の対象です。表現を誤るリスクを避けるため、サイトに製品名と会社概要だけを載せているメーカーも少なくありません。

その結果、AIは代理店の商品ページや、数年前のプレスリリースなど、外部の情報を頼りに回答をつくることになります。外部の情報は、旧型の仕様や、変更前の保守体制のまま止まっていることがあります。

規制のなかでも、書ける事実はたくさんあります。一般的名称、クラス分類、承認や認証の区分、仕様、保守点検の体制、導入の流れです。これらを自社サイトに書いておけば、AIが参照する「正しい情報源」を自社で持てます。

医療機器メーカーのAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

医療機器メーカーのAIO対策は、「広告規制の範囲で事実を書き、立場の違う複数の担当者に届ける」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 薬機法の広告規制で、書ける表現が大きく制限される

一般的なSEOでは、導入のメリットや利用者の声を前面に出して、問い合わせにつなげる書き方がよく使われます。医療機器メーカーでは、この書き方の多くが使えません。

薬機法では、誇大な広告や、承認・認証を受けていない効能効果の広告が禁じられています。医薬品等適正広告基準では、効能効果を保証する表現や、医師などの医薬関係者が推薦していると受け取れる表現も制限されています。2021年8月からは、違反に対する課徴金制度も始まりました。

さらに、医療関係者が使うことを前提にした機器のなかには、一般の人に向けた広告が制限されているものがあります。そのため、一般に公開する情報と、医療関係者向けの情報を分けて扱う必要があります。

AIO対策で大切なのは、AIに渡す材料を「効果の訴求」ではなく「承認・認証の範囲に収まる事実」にすることです。AIは、ページに書かれた内容を要約して回答をつくります。あいまいな表現があると、承認の範囲を超えた言い方に言い換えられるおそれもあります。使用目的は、承認・認証を受けた内容に沿って正確に書きます。公開前には、薬事の担当者や専門家の確認を通してください。

2. クラス分類と承認・認証の区分が、探され方と信頼の根拠になる

医療機器は、リスクの程度によってクラスIからクラスIVに分類されます。クラスIは一般医療機器で届出、クラスIIは管理医療機器で原則として登録認証機関の認証を受けます。クラスIIIとIVは高度管理医療機器で、原則として厚生労働大臣の承認が必要です(一部は認証の対象です)。

病院の担当者は、この区分を前提に製品を確認します。一般的名称、クラス分類、承認番号・認証番号・届出番号がわかれば、PMDAのWebサイトで公開されている添付文書などの情報と照らし合わせられるからです。

一般的なSEOでは、こうした番号は製品ページの隅に小さく書かれがちでした。AIO対策では、製品ページの冒頭に、一般的名称・クラス分類・区分・番号をテキストで並べます。AIが製品を特定し、公的な情報と結びつけて扱いやすくなります。

自社サイトとPMDAの公開情報で、一般的名称や型式の書き方がずれていないかも確認します。表記がそろっていないと、AIが別の製品として扱うことがあるためです。

3. 購買の意思決定者が、医師・臨床工学技士・購買部と複数いる

医療機器の採用は、1人の判断では決まりません。実際に使う医師、機器の操作や保守点検を担う臨床工学技士、価格や契約を扱う購買部(用度課)が、それぞれの立場で確認します。院内の委員会で機種を選ぶ病院もあります。

立場によって、AIへの聞き方も変わります。医師は使用目的や使う場面を、臨床工学技士は操作の手順や保守点検の周期、ほかの機器との接続を確認します。購買部は、保守契約の種類、供給の体制、見積もりの窓口を知りたがります。

一般的なSEOでは、1つの「ターゲット」に向けてページをつくる設計がよく使われます。医療機器メーカーのAIO対策では、3つの立場の質問に、それぞれ答えられるページを用意します。どの立場の質問にもAIが自社の情報で答えられる状態が、院内の検討で候補に残る条件になります。

医療機器メーカーのAIO対策で実際にやる5つの作業

医療機器メーカーのAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

医療機器メーカーの場合は、主力製品の一般的名称と、医師・臨床工学技士・購買部の3つの立場を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「この種類の機器のメーカーと保守体制を比べたい」「管理医療機器として認証を受けている製品の候補」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社の製品をどう説明しているかも確認します。販売を終えた製品が載ったままになっていないか、承認・認証を受けていない使い方が自社製品の説明として出ていないかを記録します。誤りのもとになっている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

医療機器メーカーで整えるべきは、次の5ページです。

  • 製品の基本情報ページ(一般的名称、クラス分類、承認・認証・届出の区分と番号、型式)
  • 医療関係者向け製品情報ページ(確認画面を設け、仕様や添付文書・取扱説明書への案内を掲載)
  • 保守点検・修理のサポートページ(点検の周期、修理中の代替機の有無、対応エリア、受付時間)
  • 導入の流れと操作研修のページ(デモや院内説明会の申し込み方法、研修の回数、導入までの期間)
  • 購買部門向けページ(見積もり依頼の窓口、保守契約の種類、供給の体制、取引の開始手続き)

この5つが埋まっていない状態では、コラム記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの区分の、どんな製品を、どう導入し、どう支え続けるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

製品写真とPDFへのリンクだけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

「本製品の一般的名称は〇〇、クラス分類はクラスII(管理医療機器)、認証番号は〇〇です」のように、事実を1文で言い切る書き方をします。AIはこうした文をそのまま抜き出します。効能効果を言い換えた文や、比較で優位を示す文は入れません。

表も、画像ではなくテキストの表にします。製品を行、一般的名称・クラス分類・区分・番号・保守点検の周期を列にした一覧表は、AIにも病院の担当者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

医療機器メーカーの一次情報は、効果の体験談ではなく、会社と製品を支える体制の事実です。製造販売業の許可、ISO 13485の認証、QMSの運用体制を、取得の状況に合わせて書きます。

導入の事例を書く場合も、運用面の事実に絞ります。「導入時の操作研修を2回、院内説明会を1回実施した」「保守点検の窓口を1つにまとめた」といった形です。数字は実際の事例に合わせてください。

医師のコメントや、治療の結果に触れる内容は、広告規制に触れるおそれがあります。載せるかどうかは、薬事の担当者や専門家に確認してから判断してください。

5. 外部からの言及の設計

販売代理店の商品ページ、業界団体の会員ページ、展示会の出展者情報、プレスリリースなど、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

ここで大事なのは、外部の掲載情報と自社サイト、PMDAの公開情報の内容をそろえることです。代理店のページに旧型の型式や古い一般的名称が残っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。製品の変更や販売の終了があれば、自社サイトと代理店への情報提供を同じ月に行います。

医療機器メーカーのAIO対策の費用相場

医療機器メーカーのAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+製品情報の構造化+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+製品群・立場ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上医療関係者向けサイトを含む全社横断の情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

なお、表現の確認を外部の薬事の専門家に依頼する場合は、その費用が別にかかります。見積もりに含まれるかを確認してください。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、製品の基本情報ページや保守サポートページの整備が含まれているかを確認してください。

医療機器メーカーでは、広告規制に配慮が要るコラム記事よりも、「区分・番号・体制」という事実のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

医療機器メーカーのAIO対策は、学会や展示会での営業の代わりになるのか

代わりにはなりません。学会や展示会で生まれた接点を、院内の検討で失わないための「受け皿」として位置づけます。

医療機器の採用では、学会の企業展示で医師が製品を知っても、その場では決まりません。病院に戻ってから、臨床工学技士や購買部が情報を集め、院内で検討します。この段階で担当者がAIに確認したとき、正確な情報が返ってこなければ、検討が止まることがあります。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 学会・展示会:医師との最初の接点をつくり、実機を見てもらう場として使う
  • 代理店の営業:個別の病院の事情に合わせた提案と、価格の交渉を担う
  • 自社サイトとAIO対策:院内の複数の担当者が、あとから事実を確かめられる情報源として整える

展示会の配布資料にある製品情報と、自社サイトの記載をそろえるだけでも、院内での確認がしやすくなります。まず主力の1〜3製品から整えてください。

医療機器メーカーがAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の医療機器メーカーが依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 医療機器メーカーの事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、主力製品のクラス分類と区分、販売の経路、社内の表現確認の流れを説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「広告の表現は社内の誰が確認していますか」「医療関係者向けと一般向けの情報は分けていますか」「採用の決め手を握っているのは、医師、臨床工学技士、購買部のどなたですか」。こうした質問が出てくる会社は、規制と院内の事情を踏まえてページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な医療機器メーカーでは、薬事の担当者が申請業務の合間にWebを確認していることが多くあります。提案書だけを渡されても、申請や監査の時期には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。製品情報の整理、確認画面の設置、表現の修正の往復回数、代理店向け情報の整理が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「医療機器メーカーのAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

医療機器メーカーのAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月でデモや説明会の依頼に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名や製品名での質問に、AIが正しい一般的名称とクラス分類で答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月保守体制や導入の流れを聞く質問で、候補に入りはじめる指名検索数、デモや説明会の依頼のきっかけ
12か月外部言及と製品情報が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる見積もり依頼数、新規に取引が始まった医療機関の数

何を見れば効果がわかるか

医療機器メーカーの場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(主力製品の一般的名称と3つの立場で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名や製品名での指名検索の数
  • デモや見積もりの依頼のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。代理店経由の依頼が多い場合は、代理店に「病院側が何で知ったか」を一言確認してもらう運用にします。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。製品の一般的名称で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

医療機器メーカーのAIO対策に関するよくある質問

医療機器メーカーの経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の医療機器メーカーでもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の医療機器メーカーのほうが、効果が出やすい面があります。

製品数が限られているため、整備が早く終わるからです。主力製品の一般的名称、クラス分類、承認・認証・届出の番号、保守点検の体制、導入の流れを書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「開発者が操作研修に立ち会う」「保守の窓口が1つ」といった体制は、書ける事実として強みになります。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

薬機法があるのに、AIに引用されるためのページを書いても大丈夫ですか?

書く内容を事実に絞れば、規制の範囲で整えられます。AIO対策で必要なのは、効果を強く訴える文章ではないためです。

中心になるのは、一般的名称、クラス分類、承認・認証の番号、仕様、保守点検の体制、導入の流れといった事実です。承認・認証を受けていない効能効果や、効果を保証する表現は書きません。

そのうえで、公開前に薬事の担当者や専門家の確認を通す流れを、最初に決めておくことが大切です。

AIが、自社製品について承認されていない使い方を答えていたらどうすればいいですか?

AIの回答そのものを直接書き換えることはできません。できるのは、AIが参照する情報源を正すことです。

まず、どの質問で、どのような回答が出たかを日付とあわせて記録します。次に、自社サイトの使用目的の記載が、承認・認証を受けた内容どおりに書かれているかを見直します。

誤りのもとが代理店のページや古い記事にある場合は、掲載元に修正を依頼します。対応の方針は、薬事の担当者と相談して決めてください。

医療関係者向けのページは、一般の人にも見られるようにしたほうがいいですか?

製品によって判断が分かれます。医療関係者が使うことを前提にした機器のなかには、一般の人に向けた広告が制限されているものがあるためです。

多くの場合、会社情報、一般的名称、クラス分類、保守サポートの窓口のような基本情報は公開ページに置きます。仕様の詳しい説明などは、確認画面を設けた医療関係者向けページに分けます。

どこまでを公開ページに置くかは、製品ごとに薬事の担当者や専門家と決めてください。

病院の採用は検討期間が長いのですが、費用と効果が出るまでの期間はどう考えればいいですか?

費用は、従業員10名以下の医療機器メーカーであれば月15〜50万円が目安です。中堅企業で月50〜100万円、単発なら30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。

期間は、3か月で社名や製品名の質問にAIが正しく答えられるようになり、6か月で保守体制や導入の流れの質問で候補に入りはじめるのが目安です。採用の決定までは、院内の検討期間のぶん時間がかかります。受注だけでなく、デモや説明会の依頼数で途中の変化を見てください。

まとめ:医療機器メーカーのAIO対策は「企業規模」で選ぶ

医療機器メーカーのAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の医療機器メーカー。製品の基本情報や保守サポートのページの整備から実行まで任せたい会社に
  • サクラサクマーケティング株式会社:中小〜中堅。BtoBのSEOとLLMOをあわせて相談したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の製品群や営業拠点を横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。製品ページや医療関係者向け情報の規模が大きいサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の医療機器メーカーであれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

医療機器メーカーのWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

医療機器メーカーのSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。