「AIに『〇〇市で離婚に強い弁護士』と聞いたら、出てくるのはポータルサイトの名前ばかりだった」

弁護士事務所・法律事務所の方から、こうした声を聞くことが増えました。相談者が、ポータルや検索結果を見る前にAIへ悩みを話し、相談先を絞りはじめたためです。AIが挙げる数件に入らなければ、法律相談の予約にたどり着く前に候補から外れます。

結論から言うと、従業員10名以下の弁護士事務所・法律事務所ならエイチリンク株式会社、AI最適化と広告をあわせて相談したいなら株式会社ジオコード、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 弁護士事務所・法律事務所のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 個人向け分野と企業法務で、AIへの聞かれ方がどう違うか
  • 弁護士の広告規程を守りながら、AIに引用される事務所サイトの整え方と費用相場

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。事務所の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 支援実績が、数字または社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)、またはその土台となるSEOを正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】弁護士事務所・法律事務所のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO/SEO/Web開発/ChatGPT広告要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。弁護士が期日や接見で動けない時期でも、原稿づくりが止まらない分担を組みます。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。個人向け分野と企業法務の入口の切り分け、弁護士費用ページや弁護士紹介ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、分野別の解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな弁護士事務所・法律事務所におすすめ:弁護士1〜数名で、サイトの更新が数年止まっている事務所。離婚や相続などの強い分野があるのに、サイトでは「幅広い法律問題に対応」としか書けていない事務所。

公式サイト弁護士事務所・法律事務所のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿区 ミライナタワー10階、関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開している会社です。「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と公式サイトで明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」も提供しています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMOを含むAI最適化、SEO、Web開発に対応しています。ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っているため、AIへの自然な引用と広告の両面から相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんな弁護士事務所・法律事務所におすすめ:交通事故や債務整理など、すでにリスティング広告を出している分野があり、AIへの引用対策と広告をまとめて相談したい事務所。サイトの改修も同時に進めたい事務所。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな弁護士事務所・法律事務所におすすめ:分野別ページや弁護士費用ページはすでに整っていて、事務所サイトの外での言及を増やしたい事務所。予算を月10万円前後から始めたい事務所。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな弁護士事務所・法律事務所におすすめ:全国に複数の支店を持つ弁護士法人。地図検索、広告、相談予約後の顧客管理まで含めて、集客の仕組み全体を見直したい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな弁護士事務所・法律事務所におすすめ:分野別の法律解説を数百本規模で運用している、中堅から大手の法律事務所。記事の監修体制まで含めて設計し直したい法人。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい法人に向いています。一方で従業員10名以下の弁護士事務所・法律事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

弁護士事務所・法律事務所がいまAIO対策をすべき3つの理由

弁護士事務所・法律事務所は、相談者が「誰に頼めばいいかわからない」状態から探しはじめるため、AIの推薦が相談先の選択に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 相談者がAIに悩みを話して、弁護士を探しはじめている

多くの人にとって、弁護士に相談するのは一生に一度か二度です。知り合いに弁護士がいない人も少なくありません。

そうした人が、AIに状況をそのまま話すようになりました。「夫が不倫して別居中。慰謝料と養育費を請求したい。〇〇市で相談できる弁護士は?」といった聞き方です。AIは、法的な論点を整理したうえで、相談先の候補を挙げます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AIと何往復もやり取りした相談者は、自分の論点を整理した状態で予約を入れてきます。弁護士事務所でいえば、初回相談から受任につながりやすい相談です。

理由2. 検索数は大きいのに、AIへの対策に手をつけた事務所はまだ少ない

弊社がAhrefsで調べたところ、「債務整理」は月30,000件、「交通事故 弁護士」は月7,100件、「相続 弁護士」は月6,100件、「離婚 弁護士」は月6,000件の検索があります。企業側でも「顧問弁護士」が月5,000件、「企業法務 弁護士」が月1,600件です(2026年9月時点)。

集客の方法を探す事務所側の検索もあります。「法律事務所 SEO」は月150件です。一方で「弁護士 AIO」「弁護士 LLMO」は、検索データが取れないほど少ない状態でした。

検索での集客には関心があっても、AIへの対策まで進めている事務所はまだ少ないということです。同じ地域・同じ分野の事務所が動いていないいまのうちに、事務所の情報を整えて言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. AIの回答が、ポータルサイトの情報をもとに組み立てられている

「離婚 弁護士 〇〇市」のような検索では、弁護士ドットコムなどのポータルサイトが上位に並ぶことが多くあります。AIは検索結果を参照して回答をつくるため、ポータルの掲載情報がそのまま回答の材料になります。

ポータルの掲載情報は、事務所が数年前に登録したまま止まっていることがあります。取扱分野を絞ったのに、AIの回答では昔の分野で紹介される、ということも起こりえます。

事務所サイトに、分野・費用・弁護士の経歴を最新の状態で書いておけば、AIが参照する「正しい情報源」を事務所自身で持てます。

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策は、「探す人が分野ごとにまったく違う」「書けない言葉が規程で決まっている」「ポータルと同じ土俵で比べられる」の3点を前提に組み立てます。

1. 個人向け分野と企業法務では、探す人も聞き方も時間軸もまったく違う

同じ法律事務所でも、離婚・相続・交通事故・債務整理の相談者と、企業法務の担当者は別の人です。AIへの聞き方も、依頼を決めるまでの時間も違います。

個人の相談者は、法律用語で探しません。「別居中の生活費はもらえる?」「過払い金は今からでも戻る?」「事故の示談金が低い気がする」のように、困りごとの言葉で聞きます。気持ちが追い詰められていることも多く、数日以内に相談先を決めます。

分野ごとにも事情が違います。交通事故では、自分の自動車保険の弁護士費用特約が使えるかを気にします。債務整理では、家族に知られずに進められるかを気にします。相続では、ほかの相続人とどこまで揉めているかで、相談の中身が変わります。

企業法務の担当者は、総務・法務の担当者や経営者です。「IT企業の契約書チェックに強い顧問弁護士」「未払い残業代を請求された会社側の対応」のように、業界と論点で聞きます。複数の事務所を比べ、顧問料と対応スピードを見たうえで、数週間から数か月かけて決めます。

一般的なSEOでは、1つのサイトに全分野を並べ、検索数の大きい言葉から記事を増やしがちです。AIの回答では、相談者と同じ言葉で、分野ごとに答えているページが引用されます。個人向けと企業向けで入口を分け、分野ごとに「誰の、どんな悩みに答えるページか」を決めることが先です。

2. 弁護士職務基本規程と業務広告規程で、使えない表現が決まっている

弁護士には、弁護士職務基本規程と、日本弁護士連合会の業務広告に関する規程があります。一般的なSEOの書き方をそのまま持ち込むと、規程に触れる表現が混ざります。

業務広告規程では、事実に合致しない広告、誤導や誤認のおそれがある広告、過度な期待を抱かせる広告が禁じられています。ほかの弁護士や事務所と比較する広告も認められていません。訴訟の勝訴率の表示もできません。依頼者の同意がない限り、顧問先や扱った事件を表示することも制限されています。

具体的な言葉でいうと、「最高」「日本一」「必ず勝てる」「確実に減額」はまず使えません。「専門」という表示も、日弁連の運用指針で控えることが望ましいとされています。多くの事務所が「取扱分野」「重点的に取り扱う分野」といった書き方をしているのはこのためです。

集客の契約形態にも注意が要ります。弁護士職務基本規程は、依頼者の紹介を受けたことへの対価の支払いを禁じています。問い合わせ1件ごとに報酬が発生する集客サービスは、この規定との関係を所属弁護士会に確認すべき場面があります。

AIO対策は、この制約と相性が悪くありません。AIは強い形容詞よりも、分野・費用・手続きの期間・弁護士の経歴といった事実を拾うからです。「強い」と書く代わりに、「離婚事件を年間◯件扱っている」「相続は遺産分割調停から遺留分侵害額請求まで対応」と事実で書きます。

3. ポータルが上位を占め、「分野×地域×裁判所」で質問が細分化されている

ポータルサイトは、分野と都道府県、市区町村を掛け合わせた大量のページを持っています。「〇〇市 交通事故 弁護士」のような検索で、1つの事務所サイトが正面から競うのは簡単ではありません。

ただし、ポータルのページは形式が決まっていて、どの事務所も同じ項目で並びます。ポータルが持てないのは、その地域で実際に事件を扱ってきた事務所だけが書ける情報です。

たとえば、離婚調停は原則として相手方の住所地を管轄する家庭裁判所で行います。「〇〇家庭裁判所〇〇支部での調停は、どんな流れで、何回くらいで終わることが多いか」は、地元で扱ってきた事務所にしか書けません。交通事故なら、後遺障害の等級認定から示談までにかかった期間の傾向も同じです。

AIは、質問が細かくなるほど、条件にぴったり合う一次情報を探します。ポータルと同じ「分野×地域」の一覧で勝負するのではなく、そこに裁判所や手続きの実態を重ねたページを持つことが、事務所サイトの役割になります。

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策で実際にやる5つの作業

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこまでを外に任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自所と近隣の事務所がどう扱われているかを調べます。

弁護士事務所の場合は、個人向けと企業法務を分けて、合計20〜30パターンの質問を投げます。個人向けは「〇〇市 離婚 慰謝料 弁護士 相談」「交通事故 弁護士費用特約 使える事務所 〇〇駅」、企業向けは「〇〇県 顧問弁護士 月額 中小企業」といった聞き方です。

あわせて、AIが自所をどう説明しているかを確認します。やめた分野や、以前の所属弁護士の名前が残っていないかを見ます。回答のもとになっているポータルの掲載ページも、ここで洗い出します。

2. 基盤ページの整備

弁護士事務所・法律事務所で整えるべきは、次の5ページです。

  • 個人向けの分野別ページ(離婚・相続・交通事故・債務整理を1分野1ページにし、よくある状況と手続きの流れを記載)
  • 企業法務・顧問契約のページ(月額プランごとの相談範囲、契約書チェックの目安、回答までの日数)
  • 弁護士費用のページ(相談料・着手金・報酬金・実費を分野ごとに示し、計算例を添える)
  • 所属弁護士の紹介ページ(所属弁護士会・登録年・取扱分野・論文や講演の実績)
  • 初回相談の流れのページ(予約から面談までの日数、持参書類、利益相反の確認、オンライン相談の可否)

この5つが埋まっていない状態では、法律解説の記事を増やしても効果が出にくくなります。とくに弁護士費用のページは、「着手金◯万円〜」のような表示だけで終わらせず、分野ごとの計算例まで書くと、AIが費用の質問に答える材料になります。金額は自所の報酬基準に合わせてください。

3. AIが読み取れる構造への整備

「お気軽にご相談ください」「親身に対応します」だけのページを、条件を1文で言い切る形に直します。

「当事務所は、〇〇市を中心に、離婚・相続・交通事故の相談を受けています。初回相談は60分、交通事故は弁護士費用特約の利用に対応しています」のような書き方です。数字は自所の実態に合わせます。AIはこうした文を抜き出して回答に使います。

よくある質問も、相談者の話し言葉で見出しにします。「別居中でも婚姻費用はもらえますか?」「自己破産すると家族に知られますか?」のように書くと、同じ聞き方をされたときに引用されやすくなります。

4. 一次情報と権威性の担保

解説記事には、執筆または監修した弁護士の氏名、所属弁護士会、登録年を入れます。法改正の施行日や判例の年月日も、確認できる形で書きます。

そのうえで、自所ならではの数字を足します。「分野別の年間相談件数」「調停の申立てから成立までの期間の傾向」「債務整理の手続き別の割合」といった形です。

解決事例は、規程と守秘義務に沿って扱います。依頼者の同意を得たうえで、個人が特定されないように加工し、「争点」「事務所がとった対応」「かかった期間」を中心に書きます。結果の金額を載せる場合も、ほかの事件で同じ結果になると期待させない書き方にします。

5. 外部からの言及の設計

ポータルサイトの掲載ページ、所属弁護士会や自治体の法律相談の案内、セミナー登壇の告知、専門誌や業界紙への寄稿など、事務所サイト以外の場所で言及される状態をつくります。

ここで大事なのは、各掲載先と事務所サイトの内容をそろえることです。取扱分野、所属弁護士、所在地の表記が食い違っていると、AIは同じ事務所だと判断しにくくなります。弁護士の入所や退所があったら、事務所サイトとポータルを同じ月に更新します。

企業法務では、業界団体や商工会議所でのセミナー登壇が有効です。「〇〇業界の契約実務」のように業界名と論点がそろった言及は、企業向けの質問でAIが候補を選ぶ根拠になります。

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策の費用相場

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、事務所の規模と、対応する分野の数です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+主力2〜3分野の解説記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+支店ごと・分野ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全拠点・全分野を横断した情報設計+監修体制を含む大規模サイトの運用

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自所がAIでどう扱われているかを知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「報酬の決まり方」と「規程の確認工程」を見る

見積もりで最初に確認したいのは、報酬の決まり方です。月額の固定報酬か、問い合わせや受任の件数に応じて変わる報酬かで、規程との関係の確認が必要かどうかが変わります。

次に、原稿の規程チェックを誰が担当するかです。依頼先が業務広告規程を踏まえて原稿をつくり、弁護士は最終確認だけをする形が理想です。1本あたり30分の確認でも、月4本なら月2時間になります。この時間を見込んだ本数で契約してください。

個人向けと企業法務、弁護士事務所のサイトは分けるべきか

多くの事務所では、サイトを2つに分ける前に、同じサイトの中で入口を分ければ足ります。先にやるべきは、分野ごとに「誰に向けたページか」をはっきりさせることです。

個人の相談者と企業の担当者では、知りたいことがまったく違います。トップページに離婚と契約書チェックが並んでいると、どちらの相談者にとっても自分向けの事務所か判断しにくくなります。AIも、事務所の主軸を読み取りにくくなります。

整理のしかたは、次の3つです。

  • トップページ:「個人のご相談」「企業のご相談」の2つの入口を最初に置く
  • 分野ページ:個人向けは困りごとの言葉で、企業向けは業界と論点の言葉で書く
  • 費用ページ:個人向けは着手金・報酬金、企業向けは顧問料プランと、分けて示す

企業法務の売上が事務所全体の半分を超え、顧問先の業界も絞れている場合は、企業向けの専用サイトを検討する段階です。その場合も、2つのサイトで事務所名や所属弁護士の表記をそろえ、AIが同じ事務所だと読み取れるようにします。

弁護士事務所・法律事務所がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、弁護士数名の事務所が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自所と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 弁護士事務所・法律事務所の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、業務広告規程や守秘義務の話をしてみてください。最初から詳しくなくても問題ありません。

見るべきは、質問を重ねてくるかどうかです。「『専門』と書いてよいか」「解決事例はどこまで出せるか」「個人向けと企業法務の売上の割合はどれくらいか」。こうした確認をせずに原稿をつくる会社には、任せにくいと考えてください。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。少人数の事務所では、弁護士が期日や書面の作成で手一杯のことが多く、提案書だけを渡されても手が止まります。

原稿の作成は依頼先、弁護士は法的な正確さと規程の確認だけ。この分担が組めるかどうかで、続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。解決事例の匿名化作業、ポータルの掲載情報の更新、Googleビジネスプロフィールの整備が含まれるかは、会社によって分かれます。

報酬が固定か、件数に連動するかも、書面で確認してください。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「弁護士事務所のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策は、3か月で土台が整い、6か月から12か月で法律相談の予約に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。事務所名での質問に、AIが取扱分野・所在地・費用の考え方を正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「〇〇市 離婚 弁護士」のような個人向けの質問で候補に入りはじめる指名検索数、相談予約のきっかけ
12か月外部言及と分野別の記事が積み上がり、企業法務の質問でも候補に出るようになる初回相談の件数、受任件数、顧問契約の件数

何を見れば効果がわかるか

弁護士事務所・法律事務所の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自所が登場した回数(個人向けと企業法務で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 事務所名や弁護士名での指名検索の数
  • 法律相談の予約時に聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。予約フォームに「AI(ChatGPTなど)」の選択肢を1つ足すか、電話の受付で利益相反の確認と一緒にひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「離婚 弁護士」「相続 弁護士」で検索しても見つからない事務所サイトは、AIからも見つかりにくくなります。

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策に関するよくある質問

弁護士事務所・法律事務所の方からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の弁護士事務所・法律事務所でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ弁護士1〜数名の事務所のほうが、効果が出やすい面があります。

主力の分野と地域がはっきりしているため、書くべき内容を絞りやすいからです。主力2〜3分野のページ、弁護士費用、弁護士紹介を整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「〇〇家庭裁判所の調停に何度も出ている」といった地元の実務は、全国展開の法人が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

「専門」と書けないのに、AIに得意分野を伝えられますか?

伝えられます。AIは「専門」という言葉よりも、その分野についてどれだけ具体的に書かれているかを見ています。

「離婚事件を重点的に取り扱っています」と書いたうえで、財産分与、親権、養育費、婚姻費用をそれぞれ別ページで解説します。手続きの流れ、かかる期間、費用の計算例まであれば、AIはその分野に詳しい事務所として読み取ります。

強い言葉で目立たせる必要はありません。規程を守った事実の積み重ねが、そのまま引用の材料になります。

弁護士ドットコムなどのポータルに掲載していれば、AIO対策は要りませんか?

掲載は有効ですが、それだけでは足りません。

ポータルは、AIが参照する外部の情報源のひとつです。掲載しておくことには意味があります。ただ、ポータル上ではどの事務所も同じ項目で並ぶため、分野ごとの詳しさや地域での実務までは伝わりません。

ポータルは「外部からの言及」、事務所サイトは「分野・費用・経歴を書き切った正の情報源」と役割を分けてください。そのうえで、ポータルの取扱分野と事務所サイトの分野ページをそろえることが大切です。

解決事例は、どこまでサイトに載せてよいですか?

依頼者の同意を得たうえで、個人が特定されない形に加工して載せるのが基本です。

業務広告規程では、依頼者の同意がない限り、扱った事件の表示が制限されています。書くときは、地域や家族構成、職業をぼかし、「争点」「対応」「期間」を中心にまとめます。

同意を得にくい分野では、個別の事例の代わりに「相談の多い状況」や「手続きの進み方の傾向」を解説する方法もあります。判断に迷う場合は、所属弁護士会の解釈も確認してください。

個人向けと企業法務、どちらからAIO対策を始めるべきですか?

いま売上の柱になっている分野から始めてください。

個人向けは、相談者が数日で相談先を決めるため、整えた効果が予約に表れるまでが早い傾向があります。企業法務は、比較に時間がかかる分、顧問契約になれば毎月の売上として続きます。

どちらを先にしても、最初の3か月でやるのは、分野ページ・費用ページ・弁護士紹介ページの整備です。そのうえで、個人向けは困りごとの質問、企業向けは業界と論点の質問を増やしていきます。

まとめ:弁護士事務所・法律事務所のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

弁護士事務所・法律事務所のAIO対策会社は、事務所の規模に合うかどうかで選ぶのがもっとも失敗の少ない方法です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の弁護士事務所・法律事務所。分野ページの整備から実行まで任せたい事務所に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AI最適化と広告をあわせて相談したい事務所に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい事務所に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の支店の集客をまとめて整えたい弁護士法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。法律解説を大規模に運用している法律事務所に

最初に確認してほしいのは、自所の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の弁護士事務所・法律事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

弁護士事務所・法律事務所のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。弁護士の方には、法的な正確さと規程の確認に集中していただける進め方をとります。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

弁護士事務所・法律事務所のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。