「顧問先の社長が、就業規則の直し方をAIに聞いてから電話してくるようになった。新規の会社は、そもそもうちにたどり着いていない」

社会保険労務士事務所の方から、こうした声を聞くことが増えました。経営者や総務担当者が「助成金」「就業規則」「労務トラブル」といった課題をAIに相談し、その流れで依頼先の社労士を絞りはじめたためです。

結論から言うと、従業員10名以下の社会保険労務士事務所ならエイチリンク株式会社、解説記事を量で積み上げたいなら株式会社ウィルゲート、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 社会保険労務士事務所のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 「課題名で探される」「法改正で質問が増える」社労士ならではの対策の違い
  • 助成金への警戒心に配慮しながら、顧問契約につなげるページの整え方と費用相場

社会保険労務士事務所のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

社会保険労務士事務所のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。事務所の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 支援実績が、数字または社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)、またはその土台となるSEO・コンテンツ制作を正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】社会保険労務士事務所のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ウィルゲートSEO・コンテンツマーケティング中堅〜大手SEO支援/コンテンツ制作/SEOツール提供要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。算定基礎届や年度更新で手が止まる時期も見込んで、原稿の進め方を組みます。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。助成金・就業規則・労務トラブル・給与計算の課題別ページや顧問料ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、法改正に合わせた解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな社会保険労務士事務所におすすめ:社労士1〜数名で、顧問先対応に追われてサイトの更新が止まっている事務所。得意な業種や課題があるのに、サイトでは「労務のことなら何でも」としか書けていない事務所。

公式サイト社会保険労務士事務所のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ウィルゲート

会社名/所在地:株式会社ウィルゲート/東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F

特徴:SEOを主軸とする会社です。コンテンツマーケティング事業を展開し、SEOツール「TACT SEO」や編集支援ツール「EditorU」を提供しています。M&A仲介事業も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO対策の土台となるSEO支援とコンテンツ制作が主軸です。解説記事を計画的に増やし、検索からの流入を積み上げる進め方を相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:SEO支援で約200ワードを検索トップ10に入れ、半年間で月8万ユーザーの流入を実現しています。TACT SEOの活用事例では、セッション数が50倍になりました。

こんな社会保険労務士事務所におすすめ:助成金や労務の解説記事を数十本から数百本の規模で積み上げたい、中堅以上の社労士法人。記事の制作体制を外部と一緒に組みたい法人。

公式サイト株式会社ウィルゲート

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな社会保険労務士事務所におすすめ:課題別ページや顧問料ページはすでに整っていて、事務所サイトの外での言及を増やしたい事務所。予算を月10万円前後から始めたい事務所。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな社会保険労務士事務所におすすめ:複数の拠点を持ち、給与計算や手続き代行を大きな体制で受けている社労士法人。広告や顧客管理まで含めて、営業の仕組み全体を見直したい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな社会保険労務士事務所におすすめ:人事・労務のメディアを運営し、法改正のたびに多数の記事を更新している中堅から大手の法人。監修体制まで含めて設計し直したい法人。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい法人に向いています。一方で従業員10名以下の社会保険労務士事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

社会保険労務士事務所がいまAIO対策をすべき3つの理由

社会保険労務士事務所は、経営者の「どうすればいいか」という相談にAIが先に答えるため、その回答に名前が載るかが依頼先の選択に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 経営者が労務の悩みをAIに相談しはじめている

中小企業の多くには、専任の人事担当者がいません。労務の判断は、社長や総務の担当者が兼務でこなしています。

そうした人が、AIに状況をそのまま相談するようになりました。「パートを正社員にしたら使える助成金は?」「辞めた社員から残業代を請求された。どう対応すればいい?」といった聞き方です。AIは制度の概要を説明したうえで、社労士への相談をすすめ、候補を挙げることがあります。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AIと何往復もやり取りした経営者は、自社の状況と論点を整理した状態で問い合わせてきます。社労士事務所でいえば、スポットの相談から顧問契約につながりやすい相談です。

理由2. 課題名での検索は大きいのに、AIへの対策はまだ進んでいない

弊社がAhrefsで調べたところ、「キャリアアップ助成金」は月27,000件、「就業規則」は月21,000件、「助成金」は月19,000件の検索があります。一方で「社労士事務所」は月1,500件、「助成金 社労士」は月300件、「就業規則 社労士」は月150件です(2026年9月時点)。

課題名の検索には、働く側の検索も含まれます。それでも、依頼先を「社労士」という言葉で探す人より、課題の名前で調べる人のほうが桁違いに多いことがわかります。

事務所側の関心も見てみます。「社労士 集客」は月150件ありますが、「社労士 AIO」「社労士 LLMO」は検索データが取れないほど少ない状態でした。課題名での質問に答えるページを整えている事務所は、まだ少ないということです。

理由3. 法改正のたびに、経営者の質問が一斉に増える

労務の分野は、法改正が続きます。たとえば社会保険の適用拡大では、2024年10月から従業員51人以上の企業も対象になりました。育児・介護休業法の改正は、2025年4月と10月の2段階で施行されています。最低賃金も、例年秋ごろに改定されます。

こうした節目の前後には、「うちの会社は何をすればいいのか」という質問が一斉に増えます。AIは、施行日や対象企業の条件が正確に書かれ、更新日がはっきりしたページを参照しようとします。

改正のたびに自所の解説を出していけば、そのたびにAIが参照する情報源として積み上がります。単発の話題で終わらず、毎年の改正ごとに接点が生まれるのが、社労士ならではの事情です。

社会保険労務士事務所のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

社会保険労務士事務所のAIO対策は、「社労士ではなく課題の名前で探される」「助成金には強い警戒心がある」「法改正と顧問契約の継続が売上を左右する」の3点を前提に組み立てます。

1. 顧客は「社労士」ではなく、「助成金」「就業規則」「労務トラブル」「給与計算」の課題名で探す

社労士に依頼したことがない経営者は、社労士が何をしてくれるかを知らないことが少なくありません。そのため、最初は「社労士」という言葉を使わずに探します。

聞き方は、課題ごとにまったく違います。助成金では「従業員の賃上げで使える助成金」、就業規則では「10人を超えたら就業規則は必要?」、労務トラブルでは「問題社員を辞めさせたい」、給与計算では「給与計算を外注するといくら?」といった形です。

急ぎ具合も違います。労務トラブルは今週中に手を打ちたい相談です。就業規則の見直しは数か月かけて検討されます。給与計算の外注は、担当者の退職や年末調整の前など、きっかけがはっきりしています。

一般的なSEOでは、「〇〇市 社労士」のような事務所名に近い言葉を狙いがちです。AIの回答では、課題への答えを書いたページが先に参照され、そこから相談先が選ばれます。「社労士事務所のサービス紹介」ではなく、「課題ごとの答えと、そこで社労士が何をするか」を書いたページが必要です。

2. 助成金は「成功報酬型」への警戒が強く、受給を約束する書き方ができない

助成金は、経営者の関心がもっとも高いテーマのひとつです。同時に、もっとも警戒されているテーマでもあります。

「国の助成金で数百万円もらえます」といった営業を受けた経験のある経営者は少なくありません。厚生労働省も、助成金の申請をめぐる不適切な勧誘や不正受給について注意を呼びかけています。雇用関係の助成金の申請書類の作成や提出の代行は、社労士の業務として法律で位置づけられています。

そのため、一般的な広告のように「受給率◯%」「必ずもらえる」と訴えるほど、かえって警戒されます。AIも、根拠のない強い表現より、制度の要件を正確に書いたページを参照します。

書くべきなのは、次のような事実です。

  • 扱う助成金の種類と、要件の確認から申請までの流れ
  • 計画書の提出時期など、要件を満たしていても対象外になりやすいケース
  • 着手金と成功報酬の考え方、顧問契約の有無で報酬がどう変わるか
  • 助成金は年度ごとに内容が見直されるため、ページの更新日

たとえばキャリアアップ助成金では、正社員化の前に計画を届け出ておく必要があります。「転換した後に知って、間に合わなかった」という相談は少なくありません。こうした注意点を先に書く事務所ほど、経営者にもAIにも信頼されます。

3. 法改正の節目で探され、顧問契約の継続で売上が決まる

社労士事務所の売上の柱は、単発の相談よりも、毎月の顧問契約です。手続き代行、給与計算、労務相談が月額で続くことで、事務所の経営が安定します。

そのため、AIへの対策も「1回の問い合わせ」で終わらせない設計が要ります。経営者は、法改正のタイミングで初めて社労士を探し、そこで対応の早さと説明のわかりやすさを見て、顧問契約を考えます。

AIに問われるのは、「顧問契約で何をしてくれるのか」「月額はいくらか」「従業員数でどう変わるのか」です。多くの事務所は、従業員数の区分ごとに顧問料を決めています。この区分と含まれる業務がサイトに書かれていないと、AIは比較の材料を持てません。

一般的なSEOでは、記事を公開したら終わりになりがちです。社労士の場合は、法改正のたびに既存ページを直し、「いつ時点の情報か」を示し続けることが、そのまま顧問先から見た信頼の証拠になります。

社会保険労務士事務所のAIO対策で実際にやる5つの作業

社会保険労務士事務所のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこまでを外に任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自所と近隣の事務所がどう扱われているかを調べます。

社労士事務所の場合は、助成金・就業規則・労務トラブル・給与計算の4つの課題を軸に、合計20〜30パターンの質問を投げます。「〇〇市 就業規則 見直し 社労士 費用」「従業員20人 給与計算 外注 相場」「残業代請求 会社側 相談先 〇〇県」といった聞き方です。

あわせて、AIが自所をどう説明しているかを確認します。やめたサービスや、古い顧問料が残っていないかを見ます。法改正の質問で、AIがどの情報源を参照しているかも、ここで洗い出します。

2. 基盤ページの整備

社会保険労務士事務所で整えるべきは、次の5ページです。

  • 課題別のサービスページ(助成金申請・就業規則の作成と見直し・労務トラブル対応・給与計算代行を1課題1ページ)
  • 顧問料のページ(従業員数の区分ごとの月額と、手続き代行・労務相談・給与計算のどこまでが含まれるか)
  • 助成金の対応方針のページ(扱う助成金の種類、着手金と成功報酬の考え方、対象外になりやすいケース)
  • 法改正への対応ページ(施行日ごとに、企業が見直すべき規程と手続きを一覧にし、更新日を明記)
  • 社労士の紹介ページ(登録年・所属する社会保険労務士会・特定社会保険労務士の付記の有無・顧問先に多い業種)

この5つが埋まっていない状態では、労務の解説記事を増やしても効果が出にくくなります。とくに顧問料のページは、「お見積もりします」だけで終わらせず、従業員数の区分ごとに目安を示すと、AIが費用の質問に答える材料になります。

3. AIが読み取れる構造への整備

「労務管理をトータルでサポート」といった書き方を、条件を1文で言い切る形に直します。

「当事務所は、〇〇県の従業員5〜50名の会社を中心に、就業規則の作成と見直し、給与計算、社会保険の手続きを顧問契約で受けています」のような書き方です。数字は自所の実態に合わせます。AIはこうした文を抜き出して回答に使います。

法改正の記事では、冒頭に「施行日」「対象になる企業」「企業がやること」の3点を表で置きます。よくある質問も「従業員が10人を超えたら、就業規則は必要ですか?」のように、経営者の話し言葉で見出しにします。

4. 一次情報と権威性の担保

解説記事には、執筆または監修した社労士の氏名、登録年、所属する社会保険労務士会を入れます。法改正の施行日や、根拠となる法令・通達の名称も、確認できる形で書きます。

そのうえで、自所ならではの数字を足します。「顧問先の業種別の割合」「就業規則の見直しで多い変更点の上位3つ」「労務相談の分野別の件数」といった形です。

顧問先の事例は、社労士の守秘義務に沿って扱います。会社名や地域を伏せ、「従業員規模」「業種」「課題」「見直した内容」「その後の変化」を中心に書きます。厚生労働省の資料をなぞっただけの記事には、AIが引用する理由がありません。

5. 外部からの言及の設計

商工会議所や地域の経営者団体でのセミナー、金融機関や税理士事務所との連携ページ、業界団体の会報への寄稿など、事務所サイト以外の場所で言及される状態をつくります。

社労士事務所では、税理士事務所との相互紹介が多くあります。連携先のサイトに「労務は〇〇社会保険労務士事務所と連携」と書かれていることは、AIにとっても外部からの言及になります。

このとき、各掲載先で事務所名、所在地、対応業務の表記をそろえます。セミナーで話した法改正のテーマと、事務所サイトの解説ページの内容もそろえておくと、AIが「このテーマならこの事務所」と結びつけやすくなります。

社会保険労務士事務所のAIO対策の費用相場

社会保険労務士事務所のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、事務所の規模と、扱う課題の数です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+法改正に合わせた解説記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+拠点ごと・業種ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上人事・労務メディアを含む全体の情報設計+監修体制を含む大規模サイトの運用

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自所がAIでどう扱われているかを知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「法改正と助成金の年度更新」が含まれているかを見る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、新しい記事の本数だけでなく、既存ページの更新が工程に入っているかを確認してください。

社労士のサイトは、法改正や助成金の年度ごとの見直しで、書いた内容が古くなります。古い要件のまま残ったページをAIが参照すると、事務所の信頼を下げかねません。年に1回、4月の新年度に合わせて助成金ページを見直すだけでも、更新の工程として見積もりに入れておく必要があります。

社会保険労務士事務所のAIO対策は、助成金の記事から始めるべきか

助成金の記事だけから始めるのはおすすめしません。助成金は入口として強い一方で、顧問契約につながる就業規則や労務相談のページと組み合わせてはじめて、事務所の売上に結びつきます。

助成金の質問は数が多いぶん、制度の概要を書いた情報源も多くあります。厚生労働省や都道府県労働局の資料、大手の人事・労務メディアが並ぶなかで、一般論だけの記事が引用される余地は大きくありません。

また、助成金だけを目的にした問い合わせは、受給が終わると関係が切れやすい傾向があります。事務所として育てたいのは、助成金をきっかけに、就業規則の整備や労務相談まで任せてくれる会社のはずです。

始める順番は、次の3つが現実的です。

  • 最初:顧問料ページと、就業規則・労務トラブルの課題別ページを整える
  • 次に:扱う助成金を絞り、要件の注意点と報酬の考え方を書いた対応方針ページをつくる
  • そのあと:助成金の記事から、就業規則の見直しや顧問契約のページへつなぐ

助成金の要件には、就業規則の整備が関わるものも多くあります。「助成金を使う前に、規程を整える」という流れを書けば、顧問契約への自然な導線になります。

社会保険労務士事務所がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、社労士数名の事務所が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自所と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 社会保険労務士事務所の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、顧問先の業種や、助成金の報酬の考え方を話してみてください。最初から詳しくなくても問題ありません。

見るべきは、質問を重ねてくるかどうかです。「売上のうち顧問契約とスポットの割合は」「助成金はどこまで扱っているか」「繁忙期は何月か」。こうした確認をせずに、助成金の記事を量産しようとする会社には、任せにくいと考えてください。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。少人数の事務所では、社労士が手続きと顧問先対応で手一杯のことが多く、提案書だけを渡されても手が止まります。

とくに6月から7月の算定基礎届と年度更新、年末の年末調整の時期は、原稿の確認も難しくなります。この繁忙期を見込んで、原稿を前倒しでつくってくれるかどうかで、続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。法改正時の既存ページの更新、助成金ページの年度ごとの見直し、顧問先事例の取材が含まれるかは、会社によって分かれます。

口頭の説明だけで進めると、法改正の時期に「それは別料金です」となりかねません。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「社労士事務所のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

社会保険労務士事務所のAIO対策は、3か月で土台が整い、6か月から12か月で顧問契約の相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。事務所名での質問に、AIが対応業務・対象地域・顧問料の考え方を正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「〇〇市 就業規則 見直し」のような課題名×地域の質問で候補に入りはじめる指名検索数、問い合わせのきっかけ
12か月法改正の解説と外部言及が積み上がり、改正の節目で複数のAIに安定して出るようになるスポット相談の件数、顧問契約の件数

何を見れば効果がわかるか

社会保険労務士事務所の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自所が登場した回数(4つの課題で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 事務所名や社労士名での指名検索の数
  • 問い合わせ時に聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問い合わせフォームに「AI(ChatGPTなど)」の選択肢を1つ足すか、初回面談で従業員数を聞くときにひとこと添えるだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「就業規則 見直し」「給与計算 代行」で検索しても見つからない事務所サイトは、AIからも見つかりにくくなります。

社会保険労務士事務所のAIO対策に関するよくある質問

社会保険労務士事務所の方からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の社会保険労務士事務所でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ社労士1〜数名の事務所のほうが、効果が出やすい面があります。

顧問先に多い業種や、得意な課題がはっきりしているため、書くべき内容を絞りやすいからです。課題別ページ、顧問料、社労士紹介を整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「建設業の顧問先が多い」「介護事業所の処遇改善に詳しい」といった業種の強みは、大きな法人が書きにくい部分です。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

助成金のページで「受給できます」と書けないと、問い合わせは来ませんか?

来ます。むしろ受給を約束しないページのほうが、いまの経営者には信頼されます。

助成金の営業を何度も受けてきた経営者は、強い言葉ほど警戒します。要件、対象外になりやすいケース、申請までの流れ、報酬の考え方を正直に書けば、「この事務所なら相談できる」と判断されます。

AIも、要件を正確に書いたページを参照します。「受給率」を掲げる代わりに、「計画書の提出が間に合わなかった相談が多い」といった注意点を書いてください。

法改正の記事は、いつ公開すればAIに引用されやすいですか?

施行日の数か月前に一度公開し、施行の直前と直後に更新する流れがおすすめです。

経営者の質問は、施行が近づくほど増えます。その時点で、施行日、対象になる企業、企業がやることが書かれたページがあれば、参照される候補になります。

施行後も「実際に顧問先で多かった対応」を追記していくと、ほかのサイトにない一次情報になります。記事の冒頭には、いつ時点の情報かを明記してください。

顧問先の事例は、どこまでサイトに書けますか?

会社が特定されない形に加工すれば、事例として書けます。

社労士には法律上の守秘義務があります。会社名や地域は伏せ、「従業員規模」「業種」「課題」「見直した内容」「その後の変化」を中心にまとめます。「従業員30名の運送業で、残業時間の管理方法を見直した」程度の書き方です。

顧問先に一声かけて了承を得ておくと、関係を損なわずに済みます。事例を出しにくい場合は、「就業規則の見直しで多い変更点」のような傾向の解説で代えることもできます。

給与計算代行や手続き代行のような業務も、AIに推薦されますか?

推薦されます。ただし「給与計算を代行します」と書くだけでは、ほかの事務所と区別されません。

AIに聞く経営者が知りたいのは、「従業員何人から頼めるか」「月額はいくらか」「締め日から支給日まで何日あれば対応できるか」「勤怠システムと連携できるか」です。

こうした条件を数字で書くと、「従業員15人 給与計算 外注」のような質問に合う事務所として挙げられやすくなります。数字は自所の実態に合わせてください。

まとめ:社会保険労務士事務所のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

社会保険労務士事務所のAIO対策会社は、事務所の規模に合うかどうかで選ぶのがもっとも失敗の少ない方法です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の社会保険労務士事務所。課題別ページの整備から実行まで任せたい事務所に
  • 株式会社ウィルゲート:中堅〜大手。労務の解説記事を量で積み上げたい法人に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい事務所に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数拠点の集客と顧客管理をまとめて整えたい法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。人事・労務メディアを大規模に運用している法人に

最初に確認してほしいのは、自所の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の社会保険労務士事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

社会保険労務士事務所のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。社労士の方には、制度の正確さの確認に集中していただける進め方をとります。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

社会保険労務士事務所のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。