「初診相談に来た方が、マウスピースとワイヤーの違いをAIに聞いて、比べ終わった状態で来るようになった」

矯正歯科の院長から、こうした話を聞く機会が増えました。矯正を考える人や子どもの保護者が、ChatGPTなどのAIに装置の違いや総額、期間を相談してから医院を探すようになったためです。AIが挙げる数院に入らなければ、初診相談の候補にも残りません。

結論から言うと、従業員10名以下の矯正歯科ならエイチリンク株式会社、AI最適化とサイト開発や広告運用をまとめて相談したいなら株式会社ジオコード、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 矯正歯科のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 治療期間が長く、装置の比較から探される矯正歯科ならではの対策の違い
  • 費用相場と、初診相談の予約につなげるために整えるページ

矯正歯科のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

矯正歯科のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。医院の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 支援実績が、数字または社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)、またはその土台となるSEOを正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】矯正歯科のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO対策/SEO/Web開発/ChatGPT広告の運用支援要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。院長が診療で手一杯でも進められるよう、原稿の下書きは弊社側で引き受けます。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。装置別の比較ページや費用総額のページ、子どもの矯正のページの整備、AIが読み取れる構造への改修、解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな矯正歯科におすすめ:従業員10名以下で、院長が診療もWebの判断も担っている医院。装置ごとの費用や期間の説明が、サイトでは料金表1枚にまとまったままの医院。

公式サイト矯正歯科のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿(ミライナタワー10階)、関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開する会社です。「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」も提供しています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMO対策、SEO、Web開発。ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っています。AIでの露出を、自然な引用と広告の両面から検討できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんな矯正歯科におすすめ:中小から中堅の矯正歯科。AI最適化に加えて、サイトの改修や広告運用まで1社にまとめて相談したい医院。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな矯正歯科におすすめ:装置や費用のページはすでに整っており、外部での言及を増やしたい医院。予算を月10万円前後から始めたい医院。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな矯正歯科におすすめ:複数の医院を展開する中堅から大手の医療法人。初診相談から契約、長い通院期間の患者管理(CRM)まで含めて見直したい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな矯正歯科におすすめ:複数院を展開し、症例や装置の解説ページを数百ページ規模で、監修体制ごと運用したい法人。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の矯正歯科であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

矯正歯科がいまAIO対策をすべき3つの理由

矯正歯科は、治療を決める前に「装置・費用・期間」をAIに細かく相談される業種です。理由は3つあります。

理由1. 矯正を考える人が、AIで装置と医院を比べはじめている

矯正治療は、治療期間が1〜3年と長く、総額も高くなります。そのため、始める前に多くの情報を集めてから医院を決める人がほとんどです。

この情報集めに、AIが入りはじめました。「マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらが向いている?」「出っ歯でもマウスピースで治せる?」と聞いたあと、「〇〇駅の近くで、矯正の認定医がいる歯科は?」と続ける使い方です。

AIは会話の流れを踏まえて、条件に合う医院を数件挙げます。ここで名前が出る医院が、そのまま初診相談の候補になります。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、装置の違いや費用の目安を理解した状態でサイトを訪れます。矯正歯科でいえば、比べる医院を2〜3院に絞った段階の初診相談です。

理由2. 患者側の検索は多いのに、AIO対策に動いている医院はまだ少ない

弊社がAhrefsで調べたところ、「マウスピース矯正」は月43,000件、「ワイヤー矯正」は月10,000件の検索があります。「歯列矯正 費用」も月10,000件、「矯正歯科」は月9,000件です(2026年9月時点)。

「子供 矯正」も月2,400件、「矯正認定医」も月350件あり、保護者や資格で医院を選ぶ人の探し方も見えます。

一方で、医院側の関心を示す「矯正歯科 seo」は月20件でした。「矯正歯科 AIO」「矯正歯科 LLMO」は、検索データが取れないほど少ない状態です。AIは、複数の情報源で言及されている医院を候補に選びます。近隣の医院が動いていないいまのうちに情報を整えるほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 1〜3年通う医院を、「説明の丁寧さ」で選ぶ人が多い

矯正治療は、一度始めると同じ医院に1〜3年通います。途中で医院を替えると、費用の精算や治療計画の引き継ぎが必要になります。そのため患者は、最初の医院選びにとても慎重です。

慎重な人ほど、費用の内訳、通院の頻度、治療中のトラブルへの対応、転居したときの扱いまで調べます。AIにも、こうした細かい質問を重ねます。

こうした質問に答えられる情報をサイトに書いている医院は、まだ多くありません。説明を丁寧に書くこと自体が、AIに参照される理由になり、患者に選ばれる理由にもなります。

矯正歯科のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

矯正歯科のAIO対策は、「長期間・高額の治療を、装置と総額で比べる人」に向けて組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 「マウスピースかワイヤーか」の比較から探しはじめる

一般的な歯科の探し方は、「〇〇駅 歯医者」のように場所から始まります。矯正を考える人は違います。まず「どの装置で治すか」から調べはじめます。

AIへの聞き方も、「すきっ歯はマウスピース矯正で治せる?」「ワイヤー矯正の目立たない方法は?」「部分矯正と全体矯正の違いは?」のように、装置と歯並びの組み合わせになります。

一般的なSEOでは、装置ごとに記事を分けて検索順位を狙う考え方が主流でした。AIの回答では、比べる質問に答えられるページが参照されやすくなります。そのため、装置ごとの比較ページが効きます。「適応しやすい歯並び」「期間の目安」「費用」「通院の頻度」「装着時間など患者側の負担」「主なリスク」を、同じ項目で並べます。

ここで大切なのは、どちらかの装置を一方的に勧めないことです。マウスピース矯正だけを扱う医院でも、「この歯並びは当院のマウスピース矯正では対応が難しい場合がある」と書くほうが、比較の質問に答える情報源として扱われます。

2. 総額と費用体系の違いが、比較の分かれ目になる

矯正治療は、一部の疾患などに起因する咬み合わせの異常を除き、公的医療保険が使えない自由診療です。費用は医院ごとに決められるため、患者の多くはAIに「総額でいくらかかるか」を聞きます。

難しいのは、医院によって費用の組み立てが違う点です。精密検査・診断料、装置料、毎回の調整料、治療後の保定装置の費用が別になっている医院もあれば、総額に含めている医院もあります。表面の「装置料」だけを比べると、実際の支払額とずれてしまいます。

医療広告ガイドラインでも、自由診療について広告するときは、通常必要とされる治療の内容、費用、主なリスクや副作用などを書くことが求められています。一般的なSEOでは、料金を「〜円から」とだけ書くことも多くありました。矯正歯科では、何が含まれて、何が別にかかるかを書き切ることが、規制への対応とAIO対策の両方になります。

分割払いの回数や、途中で転院した場合の精算方法も、総額とあわせて書いてください。1〜3年の治療では、患者が支払いと転居の不安を強く持っています。

3. 探す人が「大人の本人」と「子どもの保護者」の2種類いて、資格も判断材料になる

矯正歯科を探す人は、大人が自分の治療を探す場合と、保護者が子どもの治療を探す場合に分かれます。同じ医院を探していても、知りたいことがまったく違います。

大人は「目立たないか」「仕事中に困らないか」「期間はどれくらいか」を聞きます。保護者は「何歳から始めるべきか」「今すぐ始めるべきか、様子を見るべきか」「子どもが嫌がらないか」を聞きます。1つのページで両方に答えようとすると、どちらの質問にも答えきれません。

もう1つの判断材料が、担当医の資格です。日本矯正歯科学会の認定医など、矯正の専門的な研修を受けた医師がいるかを調べる人がいます。「矯正認定医」で月350件の検索があるのは、その表れです。

ただし、医療広告ガイドラインでは、広告できる資格の書き方に決まりがあります。資格の名称をどう表記するかは、最新のガイドラインや所属学会の案内を確認したうえで決めてください。確認した範囲で、担当医の経歴、所属学会、矯正を担当する曜日を事実として書くことが、AIに参照される根拠になります。

矯正歯科のAIO対策で実際にやる5つの作業

矯正歯科のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自院と近隣の医院がどう扱われているかを調べます。

矯正歯科の場合は、装置、歯並びの悩み、大人と子ども、地域を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「〇〇駅 マウスピース矯正 認定医」「子どもの受け口 何歳から矯正」「歯列矯正 総額 調整料込み」といった聞き方です。

あわせて、AIが自院の費用や扱っている装置をどう説明しているかも確認します。古い料金や、いまは扱っていない装置が載ったままになっていないかを見ます。近隣の医院が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

矯正歯科で整えるべきは、次の5ページです。

  • 装置別の比較ページ(マウスピース矯正・ワイヤー矯正・部分矯正ごとに、適応しやすい歯並び、期間の目安、通院頻度、主なリスクを同じ項目で記載)
  • 費用総額のページ(精密検査・診断料、装置料、調整料、保定装置の費用、支払い方法、転院時の精算方法)
  • 医師紹介ページ(経歴、所属学会、資格、矯正を担当する曜日)
  • 子どもの矯正のページ(保護者向けに、開始時期の考え方、治療の段階、通院の付き添い、費用の考え方を記載)
  • 初診相談・精密検査の流れページ(相談料の有無、所要時間、診断までの来院回数、治療開始までの期間)

この5つが埋まっていない状態では、コラム記事を増やしても効果が出にくくなります。とくに費用総額のページは、AIに最も多く聞かれる「総額はいくら?」に答える場所です。

3. AIが読み取れる構造への整備

画像にした料金表や、装置の写真だけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

「当院のマウスピース矯正の総額は、精密検査・診断料と保定装置の費用を含めて◯万円です。治療期間の目安は◯年で、通院は◯週間に1回です」のように、1文ずつ言い切る書き方をします。数字は自院の実態に合わせます。

装置の比較も、画像ではなくテキストの表にします。行に装置、列に「期間」「費用」「通院頻度」「患者側の負担」「主なリスク」を置いた表は、AIにも患者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

装置や歯並びの解説には、執筆または監修した歯科医師の氏名と経歴を明記します。

そのうえで、自院ならではの事実を足します。「装置別の年間の治療開始件数」「初診相談から治療開始までの平均日数」「治療中に装置が外れたときの対応時間」「保定期間中の来院の頻度」といった形です。

治療の効果を保証する表現や、患者の体験談は使えません。一方で、治療の体制や通院の仕組みを示す数字は書けます。どこでも読める一般論ではなく、自院の運用を示す数字が、引用される根拠になります。

5. 外部からの言及の設計

Googleビジネスプロフィール、歯科医院の検索サイト、所属学会の会員情報、地域の子育て情報サイトでの紹介などを使い、自院以外の場所で言及される状態をつくります。

このとき、医院名、担当医名、住所、診療時間、扱っている装置の表記を、すべての掲載先でそろえます。矯正の担当医が曜日によって違う医院では、担当日の情報が古いまま残っていないかも確認します。

保護者は、地域の子育ての情報源で医院を知ることも多くあります。AIは1つのサイトだけを見て判断しません。複数の情報源に同じ内容で出てくることが、推薦の根拠になります。

矯正歯科のAIO対策の費用相場

矯正歯科のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、医院の規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+歯並び別の解説記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+医院ごと・装置ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上複数院を横断した情報設計+監修体制を含む大規模サイトの運用

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自院の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「費用ページの作り直し」と「歯科医師の確認工程」を見る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、2点を確認してください。費用総額のページと装置の比較ページの整備が含まれているか。歯科医師による原稿確認と、医療広告ガイドラインに照らした表現の確認が工程に入っているか、です。

矯正歯科では、歯並び別のコラムよりも、費用と装置の比較ページが先に効きます。原稿確認の工程が抜けていると、院長の作業時間が増えます。1本あたり30分の確認でも、月4本なら月2時間です。

矯正歯科のAIO対策は、一般歯科のサイトの1ページで足りるのか

1ページでは足りません。矯正を考える人がAIに聞く内容は、装置、総額、期間、子どもの開始時期と幅が広く、1ページでは答えきれないためです。

一般歯科と矯正歯科を併設している医院では、矯正の情報が「診療メニュー」の1項目にまとまっていることがよくあります。そうしたページには「マウスピース矯正に対応しています」「無料相談を受け付けています」とだけ書かれがちです。これでは、AIは他の医院と区別できません。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 一般歯科のページ:むし歯や定期検診で来院している患者に、矯正も相談できることを伝える入口として使う
  • 矯正のページ群:装置の比較、費用総額、医師紹介、子どもの矯正、相談の流れを書き切る「正の情報源」として使う
  • 両者の関係:一般歯科のページから矯正のページ群へつなぎ、担当医と担当曜日の情報をそろえる

すでに一般歯科のサイトがある医院は、矯正の情報がどこに何行書かれているかを一覧にしてください。数行しかなければ、矯正のページ群を分けて作るだけでも、AIの回答が変わる可能性があります。

矯正歯科がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、歯科医師1〜2名の矯正歯科が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自院と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 矯正歯科の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自院の費用体系を説明してみてください。最初から詳しくなくても問題ありません。

見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。「調整料は総額に含まれていますか」「保定期間の費用はどう扱っていますか」。「子どもの矯正の相談は、どれくらいの割合ですか」「担当医の資格の表記は確認済みですか」。こうした質問が出てくる会社は、患者の比べ方と規制を踏まえてページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。矯正歯科では、院長が診療に加えて初診相談や診断の説明も担うことが多く、スタッフもWeb専任ではないことがほとんどです。

提案書だけを渡されても、費用ページの作り直しは進みません。原稿の作成と更新は依頼先、歯科医師は内容の確認だけ。この分担が組めるかどうかで、続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。歯科医師の監修、装置や院内の写真撮影、料金改定時のページ更新、Googleビジネスプロフィールの更新が含まれるかは、会社によって分かれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「矯正歯科のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

矯正歯科のAIO対策は、3か月で土台が整い、6〜12か月で初診相談の予約に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。医院名での質問に、AIが扱う装置と費用の目安を正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「地域×装置」「地域×認定医」の質問で候補に入りはじめる医院名での指名検索数、初診相談のきっかけ
12か月子どもの矯正や歯並び別のページと外部言及が積み上がり、保護者の質問でも複数のAIで出るようになる初診相談の予約数、相談から治療開始に至った件数

矯正は、相談から治療開始までに数週間から数か月かかることがあります。6か月時点で治療開始数が動かなくても、初診相談の予約が増えていれば順調と考えてください。

何を見れば効果がわかるか

矯正歯科の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自院が登場した回数(装置・地域・子どもの矯正で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 医院名での指名検索の数
  • 初診相談の予約時に聞く「当院を何で知ったか」の内訳(大人と保護者に分けて記録する)

3つ目がもっとも確実です。予約フォームや問診票の選択肢に「AI(ChatGPTなど)」を1つ足すだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「マウスピース矯正」「歯列矯正 費用」で検索しても見つからない医院のサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

矯正歯科のAIO対策に関するよくある質問

矯正歯科の院長や事務長からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の矯正歯科でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ歯科医師1〜2名の小さな矯正歯科のほうが、効果が出やすい面があります。

扱う装置と担当医がはっきりしているため、書くべき内容を絞りやすいからです。装置の比較、費用総額、医師紹介の3ページを整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「初診相談から保定期間まで同じ医師が担当する」といった体制は、患者が知りたい事実です。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

マウスピース矯正しか扱っていないのですが、比較ページを作ってもいいですか?

作ってかまいません。患者は「マウスピースかワイヤーか」から調べはじめるため、比較の情報がある医院のほうがAIに参照されやすくなります。

書くときは、ワイヤー矯正を下げる書き方を避けてください。装置ごとの特徴を同じ項目で並べ、「当院のマウスピース矯正では対応が難しい場合がある歯並び」も書きます。

対応が難しいケースを正直に書くことで、相談に来る人の条件がそろい、初診相談での説明もしやすくなります。

矯正の費用は、総額で書いたほうがいいですか?

総額の目安と、その内訳の両方を書くことをおすすめします。AIに「総額はいくら?」と聞く人が多く、装置料だけでは実際の支払額と比べられないためです。

精密検査・診断料、装置料、調整料、保定装置の費用を分けて書き、「総額に含まれるもの」「別にかかるもの」を明記してください。

医療広告ガイドラインでも、自由診療は費用や主なリスクなどを書くことが求められています。分割払いや転院時の精算方法もあわせて書くと、1〜3年の治療を考える人の不安に答えられます。

子どもの矯正は、保護者向けに別のページを作るべきですか?

作ったほうがいいです。保護者がAIに聞くのは「何歳から始めるか」「今すぐ始めるべきか」「子どもが通い続けられるか」で、大人の矯正とは知りたいことが違うためです。

保護者向けのページには、開始時期の考え方、治療の段階、通院の付き添いの要否、学校との両立を書きます。「様子を見るよう伝える場合もある」と書いておくと、相談のハードルが下がります。

医療費控除の扱いを聞かれることもありますが、個別の判断は税務署や税理士への確認を案内してください。

認定医の資格は、サイトに書いてもいいですか?

書き方に注意が必要です。医療広告ガイドラインでは、広告として示せる資格の範囲や表記に決まりがあります。

資格の名称をどう書くかは、最新のガイドラインと所属学会の案内を確認してから決めてください。判断に迷う場合は、保健所など所管の窓口に相談する方法もあります。

資格の表記とは別に、経歴、所属学会、矯正治療を担当してきた年数、担当する曜日は事実として書けます。こうした情報も、AIが医院を説明するときの材料になります。

まとめ:矯正歯科のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

矯正歯科のAIO対策会社は、医院の規模と、任せたい範囲で選ぶのがもっとも失敗の少ない方法です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の矯正歯科。装置比較と費用ページの整備から実行まで任せたい医院に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AI最適化とサイト改修や広告運用をまとめて相談したい医院に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい医院に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数院の集客を長期の患者管理まで含めて整えたい法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。解説ページの多いサイトを監修体制ごと運用したい法人に

最初に確認してほしいのは、自院の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の矯正歯科であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

矯正歯科のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。先生方には、内容の確認に集中していただける進め方をとります。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

矯正歯科のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。