「SaaSの管理画面を何本も立て直してきたのに、実績の画面はNDAで1枚も見せられない」

こうした声が増えています。SaaS企業やアプリ事業会社のプロダクト責任者が、AIに課題や工程を伝えて外注先を絞りはじめたためです。AIが返す数社に入らなければ、相談の前に外れます。

結論から言うと、従業員10名以下のUI・UXデザイン会社ならエイチリンク株式会社、広告もあわせて相談したいなら株式会社ジオコード、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • UI・UXデザイン会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 画面を公開できない業界で、プロダクト責任者に選ばれるための対策の違い
  • 費用相場と、相談につなげるために整えるページ

UI・UXデザイン会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

UI・UXデザイン会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • BtoB企業の支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】UI・UXデザイン会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO支援/SEO/Web開発/ChatGPT広告の運用支援要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。代表が営業も案件のディレクションも見ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。支援工程ページやユーザーリサーチのページの整備、AIが読み取れる構造への改修、NDAに配慮した事例記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんなUI・UXデザイン会社におすすめ:従業員10名以下で、デザイナーが自社サイトの更新も兼務している会社。受託案件で手一杯になり、自社サイトは作品画像を並べたまま数年止まっている会社。

公式サイトSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿(ミライナタワー10階)・関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開する会社です。「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」の提供や、ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMOの支援に加え、SEOとWeb開発を同じ会社に相談できます。ChatGPT広告の出稿・運用支援も依頼できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんなUI・UXデザイン会社におすすめ:AI検索への対策とあわせて、広告も含めた集客の選択肢を広げたい中小〜中堅の会社。関西にも拠点があるほうが相談しやすい会社。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんなUI・UXデザイン会社におすすめ:支援工程や事例のページはすでにあり、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんなUI・UXデザイン会社におすすめ:デザイン、開発、コンサルの複数事業を持つ中堅から大手の会社。広告やCRMも含めて、営業の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんなUI・UXデザイン会社におすすめ:デザインに関する解説記事やナレッジ記事を数百本規模で持つ、中堅から大手の会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下のUI・UXデザイン会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

UI・UXデザイン会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

UI・UXデザイン会社は、AIの回答で「外注先の候補に入るかどうか」が提案の機会に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. プロダクト責任者がAIで外注先を探しはじめている

UI・UXデザインの外注先は、これまで知人のデザイナーからの紹介、デザイン系のイベントでの接点、制作会社のポートフォリオ検索で見つけるのが中心でした。いまはSaaS企業やアプリ事業会社のプロダクト責任者が、AIに条件を伝えて候補を絞る動きが出ています。

「BtoB SaaSの管理画面のUX改善を、ユーザーリサーチから任せられて、Figmaでデザインシステムまで作れる会社」といった聞き方です。AIはこの条件に合う会社を数社返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、条件が固まった状態で問い合わせてきます。UI・UXデザインでいえば、対象の画面、抱えている課題、開発体制、リリースの時期がそろった相談です。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「UIデザイン」は月4,900件、「UXデザイン」は月3,200件の検索があります。「UXリサーチ」は月400件、「UX改善」は月300件です(2026年9月時点)。

一方で、発注に近い言葉は小さくなります。「UIデザイン 会社」と「UXデザイン 会社」は月100件、「UI UX デザイン 会社」は月80件、「UIデザイン 外注」は月20件です。「UIデザイン AIO」のような言葉は、検索データが取れないほど少ない状態です。

学ぶための検索は多く、発注のための検索は少ない。この差は、発注の直前の探し方が検索以外に移りつつあることを示している可能性があります。AIは複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。いまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 発注前に「社内向けの比較資料」が作られる

プロダクトのデザインを外注するときは、担当者ひとりでは決まりません。プロダクト責任者が候補を集め、開発責任者や経営陣に比較資料を出して承認を取る流れが一般的です。

この比較資料の下調べに、AIが使われはじめています。「候補3社の違いを表にして」とAIに頼むと、AIは各社のサイトや外部の記事から情報を集めて表をつくります。

ここで自社の工程や納品物がサイトに書かれていないと、比較表の欄が「不明」のまま社内に回ります。空欄の多い会社は、それだけで検討から外れやすくなります。

UI・UXデザイン会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

UI・UXデザイン会社のAIO対策は、「発注者がプロダクトの課題と開発体制を持って、工程の切り方で絞り込む」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 発注者は「見た目」ではなく「課題」の言葉で探す

UI・UXデザインを探すプロダクト責任者は、「おしゃれなデザイン」では探しません。「オンボーディングの離脱が多い」「管理画面の問い合わせが減らない」「機能を足すたびに画面がつぎはぎになった」といった課題から探します。

一般的なSEOでは、検索数の大きい「UIデザイン」「UXデザイン」の解説記事で集客しがちです。ただし、解説記事を読む人の多くは学ぶ目的で、発注者とは限りません。

AIの回答では、課題と解決の工程がセットで書かれたページが参照されやすくなります。そのため、「オンボーディング改善」「管理画面の情報設計の見直し」「複数プロダクトのデザイン統一」のように、課題の単位でページを分けるほうが効きます。

2. 「デザインだけか、開発まで一気通貫か」「リサーチから入れるか」で工程が比べられる

UI・UXデザインの仕事は、会社によって受ける工程の切り方が大きく違います。ユーザーリサーチ、情報設計、ワイヤーフレーム、UIデザイン、デザインシステム、フロントエンドの実装、ユーザビリティテストと、段階が分かれるためです。

発注者の状況もさまざまです。社内にエンジニアがいてデザインだけを外に出したい会社もあれば、デザインから実装まで1社にまとめたい会社もあります。リサーチは社内でやるので、画面の設計から入ってほしいという依頼もあります。

そのため、AIに拾われるべき情報も独特です。工程ごとに「受けられる/受けられない」「どの工程から途中参加できるか」「開発会社や社内エンジニアとどう連携するか」が書かれていないと、条件付きの質問で候補から外れます。

3. 実績画面をNDAで公開できず、作品集では伝わらない

UI・UXデザイン会社は、本来ポートフォリオで選ばれる業種です。ところが、SaaSの管理画面や業務システム、リリース前のアプリは、秘密保持契約(NDA)で画面を出せないことが多くあります。

公開できる数少ない画面だけを並べると、実際の得意分野とサイトの印象がずれます。AIも画像の中身を十分に読み取れないため、画像中心の作品集では会社の違いが伝わりにくくなります。

ここで効くのは、画面の代わりに「工程」と「納品物」を文章で書くことです。たとえば「BtoB SaaSの管理画面、既存ユーザー8名へのインタビュー、情報設計の見直し、Figmaで主要40画面を納品、期間3か月」という書き方です。数字は自社の実態に合わせてください。これならNDAを守ったまま、AIが引用できる一次情報になります。

UI・UXデザイン会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

UI・UXデザイン会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

UI・UXデザイン会社の場合は、プロダクトの種類×課題×工程を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「BtoB SaaSのUX改善を任せられる会社」「アプリのUIデザインを開発まで一気通貫で頼める会社」「ユーザーリサーチから入れるデザイン会社」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。「Web制作会社」とだけ説明され、プロダクトのUI・UXの実績が伝わっていないことはよくあります。競合が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

UI・UXデザイン会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 支援工程ページ(リサーチ・情報設計・UIデザイン・デザインシステム・実装・検証のうち、どこから入り、どこまで担当できるか)
  • ユーザーリサーチ・ユーザビリティテストのページ(インタビューの人数の目安、対象者の集め方、分析結果として何を納品するか)
  • 納品物とツールのページ(Figmaのファイル構成、コンポーネント、プロトタイプ、デザインガイドライン、開発への引き渡し方法)
  • プロダクト種別の事例ページ(BtoB SaaS・toCアプリ・業務システムごとに、課題・工程・期間・体制・見た指標の5項目をそろえて記載)
  • 体制と進め方のページ(プロジェクト型か月額の伴走型か、開発チームとの定例の持ち方、着手までの期間)

この5つが埋まっていない状態では、デザインの解説記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの工程を、どんな形で受けられるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

作品画像とキャッチコピーだけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

「当社はBtoB SaaSの管理画面を中心に、ユーザーインタビューからFigmaでのUIデザイン、デザインシステムの構築までを担当します。実装は、お客さまの開発チームと連携して進めます」のように、1文で言い切る書き方をします。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

表も、画像ではなくテキストの表にします。工程を行、「デザインのみ」「デザイン+実装」「伴走型」などの契約の形を列にした「対応範囲表」は、AIにもプロダクト責任者にも読み取りやすい形です。

事例ページの画面画像には、画像の内容を説明する文章を必ず添えます。画像だけでは、AIがその事例で何をしたのかを判断できないためです。

4. 一次情報と権威性の担保

事例を、工程と数字を入れて書きます。たとえば「設定画面の項目を42から18に整理し、初期設定の完了までの手順を7ステップから4ステップにした」といった形です。数字は自社の実例に置き換えてください。

成果の数値をクライアントが公開できない場合は、「何を指標として追ったか」だけを書く方法もあります。「解約率とサポートへの問い合わせ件数を指標に設定した」と書くだけでも、進め方の具体性は伝わります。

ユーザーリサーチでは、インタビューの録画や回答者の情報といった個人情報を扱います。個人情報保護法をふまえた取り扱いの方針を書いておくと、発注者の社内確認が進みやすくなります。

アクセシビリティへの対応も根拠になります。2024年4月施行の改正障害者差別解消法で、事業者による合理的配慮の提供が義務になりました。JIS X 8341-3を参照した設計に対応している場合は、その範囲を明記します。

5. 外部からの言及の設計

デザイン系のイベントでの登壇、クライアント企業の開発ブログやプレスリリースでの紹介、デザイナー向けメディアへの寄稿など、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

UI・UXデザイン会社は、クライアントの採用ページやテックブログで「デザインパートナー」として名前が出ることがあります。公開の了承が得られる案件では、社名とあわせて「どの工程を担当したか」まで書いてもらえるよう相談します。

あわせて、外部の掲載情報と自社サイトの内容をそろえます。担当できる工程や得意なプロダクトの種類が食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

UI・UXデザイン会社のAIO対策の費用相場

UI・UXデザイン会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+課題別・プロダクト別のページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、支援工程ページや事例ページの整備が含まれているかを確認してください。

UI・UXデザイン会社では、「UXとは」といった解説記事よりも、「どの工程を、どんな納品物で受けられるか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

UI・UXデザイン会社のAIO対策は、作品集(ポートフォリオ)の充実だけで足りるのか

作品集だけでは足りません。作品集は印象を伝える入口にはなりますが、AIが推薦する根拠としては、工程と判断の過程を書いた文章が必要です。

作品集のページは、完成画面の画像が中心になります。見栄えのよい画面は、多くの会社が同じように並べています。「モダン」「使いやすい」「洗練された」といった言葉が並ぶだけでは、AIは会社ごとの違いを判断できません。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 作品集:デザインの品質と雰囲気を、発注者に目で確かめてもらう場として使う
  • 事例ページ:課題・工程・体制・期間・納品物を書き切る「正の情報源」として使う
  • 両者の関係:作品集の各画面から、対応する事例ページへつなぎ、内容をそろえる

すでに作品集がある会社は、まず掲載中の案件を「公開できる画面がある」「画面は出せないが工程は書ける」「どちらも出せない」の3つに分けてください。2つ目に入る案件が、AIO対策でもっとも価値のある材料になります。

UI・UXデザイン会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名のUI・UXデザイン会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. UI・UXデザインの事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社が主に受けているプロダクトの種類と、担当している工程を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「発注者はプロダクト責任者と開発責任者のどちらが多いですか」「実装まで受ける案件の割合はどれくらいですか」「NDAで出せない案件はどこまで書けますか」。こうした質問が出てくる会社は、発注者目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模なUI・UXデザイン会社では、デザイナー全員が受託案件に入っていることが多くあります。提案書だけを渡されても、自社サイトの更新はいつも後回しになります。

事例ページの文章づくりを、担当デザイナーへの30分ほどの聞き取りで進めてくれるかも確認するとよいでしょう。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。事例の取材、クライアントへの掲載確認の段取り、画面画像の加工が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「UI・UXデザイン会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

UI・UXデザイン会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月でプロダクト責任者からの相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが正しい工程と得意なプロダクトで答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「プロダクト種別×課題×工程」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、相談のきっかけ
12か月事例とクライアント側での言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる相談件数、提案に進んだ件数

何を見れば効果がわかるか

UI・UXデザイン会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(プロダクトの種類と課題で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 相談を受けたときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問い合わせフォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、初回の打ち合わせでひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「UIデザイン 会社」「UX改善」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

UI・UXデザイン会社のAIO対策に関するよくある質問

UI・UXデザイン会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小のUI・UXデザイン会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下のUI・UXデザイン会社のほうが、効果が出やすい面があります。

ページ数が少ないため、整備が早く終わるからです。得意なプロダクトの種類、担当できる工程、納品物、進め方を書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「代表デザイナーがリサーチから画面設計まで一貫して担当する」といった体制は、大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

NDAで画面を公開できない実績は、どう書けばいいですか?

画面とクライアント名は伏せたままで構いません。そのうえで「プロダクトの種類」「課題」「担当した工程」「期間と体制」「納品物」を文章で書きます。

たとえば「BtoB SaaSの設定画面の改善、インタビュー8名から情報設計とUIデザインまで担当、期間3か月、Figmaで納品」という形です。

業界を「人事労務系SaaS」程度にとどめれば、NDAの範囲で書けることが多くあります。掲載の範囲は、契約内容にあわせて案件ごとに確認してください。

デザインだけを受ける会社と、開発まで一気通貫の会社では、AIに選ばれやすさは変わりますか?

どちらが有利ということはありません。発注者の条件に合っていることが、AIの回答でわかる状態になっているかどうかで変わります。

社内にエンジニアがいるプロダクト責任者は、「デザインだけを頼める会社」を探します。その質問に対しては、デザイン専業であることを明確に書いた会社のほうが候補に入りやすくなります。

大切なのは、自社の立ち位置を1文で言い切ることです。「実装は行わず、開発チームへの引き渡しまでを担当します」と書くことも、立派な判断材料になります。

Figmaなどのツール名や納品物の中身は、サイトに書いたほうがいいですか?

書いたほうがいいです。プロダクト責任者は、納品後に社内のデザイナーやエンジニアが引き継げるかを気にしているからです。

「Figmaでデザインを作成し、コンポーネントとスタイルを整理した状態で納品」「開発者向けに余白や状態の変化を注記」のように、ツールと納品の状態をあわせて書きます。

AIは「Figma デザインシステム 構築 外注」のように、ツール名を含めた質問にも答えます。使っていないツールは書かないでください。

アクセシビリティ対応は、AIO対策の観点でもサイトに書くべきですか?

対応している場合は、書くべきです。発注者の社内で、アクセシビリティが要件として話題に上ることが増えているためです。

2024年4月施行の改正障害者差別解消法で、事業者による合理的配慮の提供が義務になりました。ウェブのアクセシビリティなどの環境の整備は、努力義務と位置づけられています。

「JIS X 8341-3を参照したチェックに対応」「色のコントラストと文字サイズの基準を設計に反映」のように、対応の範囲を具体的に書いてください。対応していない範囲まで書くのは避けます。

まとめ:UI・UXデザイン会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

UI・UXデザイン会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下のUI・UXデザイン会社。支援工程ページの整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AIO・LLMOの支援とWeb開発や広告をあわせて相談したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の事業を横断して営業の仕組みを整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。解説記事やナレッジ記事のページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下のUI・UXデザイン会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

UI・UXデザイン会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

UI・UXデザイン会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

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人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。