「契約書もWebサイトも訳せるのに、AIに聞くと大きな翻訳会社の名前しか出てこない」

翻訳会社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。翻訳を頼みたい企業の担当者が、ChatGPTなどのAIに言語や分野、用途を伝えて、依頼先を絞りはじめたためです。AIが返す数社に入っていなければ、見積もり依頼の前に比較から外れます。

結論から言うと、従業員10名以下の翻訳会社ならエイチリンク株式会社、分野別の記事を増やしながらSEOを強めたい中堅以上なら株式会社ウィルゲート、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYも候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 翻訳会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 訳文の用途・納品の形・翻訳メモリで比べられる、翻訳会社ならではの対策の違い
  • 費用相場と、見積もり依頼につなげるために整えるページ

翻訳会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

翻訳会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • BtoB企業の支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】翻訳会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ウィルゲートSEOを主軸とするコンテンツマーケティング中堅〜大手コンテンツマーケティング/SEO支援/SEOツール「TACT SEO」/編集支援ツール「EditorU」要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長が営業も翻訳者の手配も見ている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。言語ペアと分野の対応表ページ、品質段階と料金のページ、翻訳メモリの運用ページの整備を担当します。AIが読み取れる構造への改修、事例記事の制作、外部言及の設計まで対応します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな翻訳会社におすすめ:従業員10名以下で、社長が営業とコーディネーターを兼ねている会社。複数の言語と分野に対応しているのに、サイトには「多言語・幅広い分野に対応」としか書けていない会社。

公式サイトSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ウィルゲート

会社名/所在地:株式会社ウィルゲート/東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F

特徴:SEOを主軸に、コンテンツマーケティング事業を展開している会社です。SEOツール「TACT SEO」や、編集支援ツール「EditorU」を提供しています。M&A仲介事業も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO対策の土台になるSEOと、コンテンツマーケティングを軸に相談できます。記事コンテンツを継続的に増やしながら、検索からの流入を伸ばす進め方に向いています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:SEO支援で約200ワードを検索トップ10に入れ、半年間で月8万ユーザーの流入を実現した事例があります。TACT SEOの活用事例では、セッション数が50倍になっています。

こんな翻訳会社におすすめ:言語別・分野別の解説記事を継続的に出していきたい、中堅以上の翻訳会社。社内に編集の担当者を置き、ツールも使いながら記事制作を回したい会社。

公式サイト株式会社ウィルゲート

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな翻訳会社におすすめ:対応表や料金のページはすでにそろっていて、翻訳会社の比較サイトや業界メディアでの露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな翻訳会社におすすめ:翻訳のほかに通訳やローカライズなど複数の事業を持つ、中堅から大手の翻訳会社。広告やCRMも含めて、集客の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな翻訳会社におすすめ:言語ペアと分野の組み合わせごとに、数百ページ規模のサービス情報を持つ中堅から大手の翻訳会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の翻訳会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

翻訳会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

翻訳会社は、AIの回答で「依頼先の候補に入るかどうか」が見積もり依頼の数に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 翻訳を頼みたい企業がAIで依頼先を探しはじめている

翻訳会社の新規取引は、これまで既存の取引先からの紹介、検索広告、翻訳会社の比較サイトが中心でした。いまは法務や海外営業の担当者が、AIに条件を伝えて依頼先を絞る動きが出ています。

「英文の業務委託契約書、約20ページを日本語に訳したい。来週中に納品できて、法務分野に強く、見積もりが早い翻訳会社はどこか」といった聞き方です。AIはこの条件に合う会社を数社返し、違いまで整理して見せます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、言語、分量、用途、納期がある程度固まった状態で問い合わせてきます。翻訳会社でいえば、原稿のファイルを添えて、そのまま見積もりに進める相談です。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「翻訳会社」は月2,600件、「機械翻訳」は月1,400件、「技術翻訳」は月600件の検索があります(2026年9月時点)。「ネイティブチェック」は月500件、「契約書 翻訳」は月450件、「医療翻訳」は月350件、「ポストエディット」は月300件です。

一方で「翻訳会社 SEO」「翻訳会社 AIO」は、検索数のデータ自体が出ませんでした。自社の見つけられ方に手を打っている翻訳会社が、まだ少ないことを示しています。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じ言語や分野の競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 「全部訳してほしい」以外の頼み方が増えている

機械翻訳やAIの翻訳が身近になり、依頼する側の頼み方が分かれてきました。自社でAIに訳させた文の「仕上げだけ」、社内の担当者が訳した英文の「ネイティブチェックだけ」を頼みたい、という相談です。

「ネイティブチェック」に月500件、「ポストエディット」に月300件の検索があることも、こうした頼み方への関心を示しています。AIに聞けば、全訳、ポストエディット、チェックのみといった選択肢を並べた答えが返ってきます。

そのとき、自社がどの頼み方を受けるのかが書かれていなければ、AIは自社を候補に入れられません。全訳を中心にしている会社でも、受けられる頼み方を言葉にしておく必要があります。

翻訳会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

翻訳会社のAIO対策は、「依頼する側が、訳文の使い道と予算から品質の段階を選んで比較する」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 言語や分野より先に「何に使う訳文か」で品質と料金が決まる

翻訳を探す担当者は、言語と分野だけで依頼先を決めるわけではありません。AIに相談すると、まず「その訳文を何に使うか」で選択肢が分かれます。

たとえば、海外の資料の内容を社内で把握したいだけなら、機械翻訳に人の手で修正を加えるポストエディットで足りることがあります。契約書のように一語の違いが意味を変える文書は、人手翻訳が候補になります。Webサイトや広告のように、読み手の心を動かす必要がある文は、ネイティブによる表現の見直しまで求められます。

一般的なSEOでは「高品質な翻訳」「低価格」と一言で打ち出すことが多くありました。AIの回答では、用途ごとに「どの品質の段階を、いくらの考え方で受けるか」が書かれたページほど参照されやすくなります。

そのため、料金表を1つ置くより、「社内確認用」「契約・申請用」「公開用」のように用途で段階を分け、それぞれの工程と料金の考え方を書き分けるほうが効きます。段階の名前と区切り方は、自社の実態に合わせてください。

2. 「どんな形で納品されるか」で絞り込まれる

一般翻訳を依頼する企業の原稿は、Wordの文書だけではありません。PowerPointの提案資料、Excelの製品仕様表、デザインされたPDFのパンフレット、Webサイト、ソフトウェアの画面の文字列、動画の字幕など、形がさまざまです。

依頼する側が困るのは、訳文そのものより、そのあとの作業です。訳した文をレイアウトに戻す作業や、Webサイトの管理画面に流し込む作業を、誰がやるのかという問題です。

そのため、AIに拾われるべき情報も独特です。対応するファイル形式、DTP(レイアウトの組み直し)まで受けるか、Webサイトやアプリの文字列を元の形式のまま訳せるか、といった点です。

「各種ファイルに対応」だけでは、AIは他社と区別できません。形式の名前と、納品物がどの状態で届くのかを書くことで、「パンフレットをレイアウトごと英語にしたい」といった質問に候補として残れます。

3. 継続発注では「翻訳メモリと用語集」が次回以降の費用と訳のそろい方を決める

翻訳会社の取引は、1回きりより、マニュアルの改訂やWebサイトの更新のように継続することが多くあります。そのとき依頼する側が気にするのが、「前回と同じ言葉で訳してもらえるか」「前回と同じ文にまたお金がかかるのか」です。

ここで関わるのが翻訳メモリです。翻訳メモリとは、過去の原文と訳文を文単位で蓄積し、次の翻訳で再利用する仕組みです。同じ文や似た文を見つけて、訳のばらつきを抑えられます。

翻訳会社によっては、翻訳メモリで一致した文の料金を通常と分けて扱うことがあります。用語集をつくり、社名や製品名、業界用語の訳し方を固定する運用もあります。

こうした運用は、依頼する側にとって長く付き合う理由になります。繰り返し部分の料金の考え方、用語集をつくるかどうか、蓄積したデータを契約終了時に渡すかどうかを書いておくと、「継続して頼める翻訳会社」を探す質問で候補に入りやすくなります。

翻訳会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

翻訳会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

翻訳会社の場合は、言語ペア、分野、用途を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「英文契約書 和訳 翻訳会社 納期 1週間」「医療機器 取扱説明書 英訳 ネイティブチェック付き」「Webサイト 多言語化 翻訳会社 CMSに入れるまで」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。古い料金や、いまは受けていない言語が載ったままになっていないかを見ます。競合が引用されている比較サイトや業界団体のページも、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

翻訳会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 言語ペア×分野の対応表ページ(英日・日英・日中・日韓などと、契約書・医療・IT・マーケティングの対応可否、分野ごとの取り扱い実績)
  • 品質段階と料金のページ(機械翻訳+ポストエディット、人手翻訳、人手翻訳+ネイティブチェックの工程の違い、文字単価かワード単価か、用途ごとの目安)
  • ネイティブチェック・校正のページ(社内で訳した文や機械翻訳の文のチェックだけを頼めるか、チェックの範囲、戻し方)
  • 対応ファイル形式と納品形態のページ(Word・Excel・PowerPoint・PDF、DTP、Webサイトやソフトウェアの文字列、字幕など)
  • 翻訳メモリ・用語集の運用ページ(過去の訳文の再利用、繰り返し部分の料金の扱い、用語集の作成、蓄積データの帰属)

この5つが埋まっていない状態では、コラム記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの言語と分野を、どの品質段階で、どんな形で納品できるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

対応言語の国旗アイコンや、料金表の画像だけに頼ったページを、文章と表の組み合わせに直します。

たとえば「当社は、英日・日英の翻訳を中心に、契約書とIT分野の文書を受けています。社内確認用は機械翻訳+ポストエディット、公開用は人手翻訳+ネイティブチェックで対応します」のように、1文で言い切る書き方をします。内容は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

表も、画像ではなくテキストの表にします。用途を行にし、「工程」「おすすめの文書」「料金の考え方」「標準的な納期」を列にした表は、AIにも担当者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

事例を、数字を入れて書きます。たとえば「製品マニュアル約5万字の英訳で、翻訳メモリを再利用し、改訂時の作業量を前回の約半分にした」という形です。「Webサイト30ページの多言語化を、CMSへの流し込みまで3週間で納品した」のような書き方もあります。これは書き方の例なので、実際の数字は自社の記録から拾ってください。

翻訳者やチェッカーの人数、分野ごとの経験年数、ネイティブチェッカーの在籍国も、品質の根拠として書きます。翻訳サービスの国際規格であるISO 17100や、機械翻訳のポストエディットに関する規格ISO 18587の認証を取得している場合は、その情報も明記します。

他社サイトの「翻訳会社の選び方」を並べた記事には、AIが引用する理由がありません。自社の翻訳現場でしか出せない数字が必要です。

5. 外部からの言及の設計

翻訳会社の比較サイト、翻訳関連の業界団体の会員ページ、提携している制作会社やWebサイト制作会社の紹介ページなど、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

翻訳会社にとって、Webサイト制作会社や多言語対応のCMS・ツールの提携先ページは特に効きます。AIが「サイトの多言語化を頼める先」を答えるとき、参照先になりやすいためです。

大事なのは、外部の掲載情報と自社サイトの内容をそろえることです。対応言語や料金の考え方が食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

翻訳会社のAIO対策の費用相場

翻訳会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+言語・分野ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+多言語サイトを含む大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、言語ペア×分野の対応表と、品質段階と料金のページの整備が含まれているかを確認してください。

翻訳会社では、英語表現のコラムよりも「何語の、どの分野を、どの品質段階で受けるか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

契約書・医療・IT・マーケティングなど、分野ごとにページを分けるべきか

主力の分野は、ページを分けたほうが伝わります。分野によって、依頼する人も、求められる品質も、確認の工程も違うためです。

Ahrefsでも「契約書 翻訳」は月450件、「医療翻訳」は月350件と、分野名を入れて探す人がいます(2026年9月時点)。1つのページに分野名を並べるだけでは、AIは分野ごとの違いを答えられません。

分野ページを書き分けるときは、次の3点を押さえると整理しやすくなります。

  • 依頼する人:契約書なら法務担当、医療なら薬事や開発の担当、マーケティングなら広報や海外営業の担当というように、誰から依頼が多いかを書く
  • 品質の要点:契約書は用語の厳密さ、医療は専門用語と規制文書の書式、ITは画面の文字数制限、マーケティングは現地の読み手に伝わる表現というように、分野で重視する点を書く
  • 確認の工程:分野の経験者によるチェックや、ネイティブによる表現の見直しを、どの分野でどう入れるかを書く

対応はできるが件数が少ない分野は、無理にページを分けなくて構いません。主力の2〜3分野を厚くし、その他は対応表の中で扱うほうが、AIにも依頼する側にも得意分野が伝わります。

翻訳会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の翻訳会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 翻訳会社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社の主力の言語ペアと分野、品質段階の分け方、翻訳メモリの運用を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「ポストエディットと人手翻訳は、どの用途で使い分けていますか」「継続の取引先には、何を蓄積していますか」「守秘義務で出せない原稿はどこまでですか」。こうした質問が出てくる会社は、依頼する側の目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な翻訳会社では、社長やコーディネーターがWebを兼務していることが多くあります。年度末や決算期に大型の案件が重なると、提案書を渡されても手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。事例の取材、取引先への掲載許可の取り付け、多言語ページの修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「翻訳会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

翻訳会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で見積もり依頼に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが正しい対応言語と品質段階で答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「言語ペア×分野×用途」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、見積もり依頼のきっかけ
12か月外部言及と事例が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる見積もり依頼数、2回目以降の継続発注に至った件数

何を見れば効果がわかるか

翻訳会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(主力の言語ペアと分野で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 見積もり依頼のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。見積もりフォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、原稿を受け取ったときのメールでひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「翻訳会社」「契約書 翻訳」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

翻訳会社のAIO対策に関するよくある質問

翻訳会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の翻訳会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の翻訳会社のほうが、効果が出やすい面があります。

ページ数が少ないため、整備が早く終わるからです。主力の言語ペアと分野、品質段階ごとの工程、対応ファイル形式、翻訳メモリの扱いを書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「A4で1枚から受ける」「同じ翻訳者が継続して担当する」といった小回りの良さは、大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

機械翻訳+ポストエディットと人手翻訳の料金差は、サイトに書いたほうがいいですか?

書いたほうがいいです。依頼する側は、用途に対して「どこまで費用をかけるか」をAIに相談しているためです。

金額を一律に出しにくい場合は、差の考え方だけでも示してください。たとえば「ポストエディットは、人手翻訳より料金を抑えられる一方、公開用の文書には表現の見直しを追加でおすすめしています」のような書き方です。内容は自社の運用に合わせます。

あわせて、ポストエディットに向かない文書の例を書いておくと、AIが用途に応じて自社の段階を答えやすくなります。

ネイティブチェックだけの依頼も受けていることは、別ページにしたほうがいいですか?

主力のサービスなら、別ページにするのがおすすめです。「ネイティブチェック」で探す人は、すでに訳文を持っていて、全訳を探している人とは目的が違うためです。

ページには、次の3つを書きます。受け付ける訳文の種類(社内で訳した文、機械翻訳の文など)と、チェックの範囲(文法の誤りまでか、表現の自然さまでか、原文との照合までか)です。あわせて、戻し方(修正履歴付きか、コメントのみか)も書きます。

チェックの範囲を段階で示しておくと、AIも「原文との照合まで頼める会社」のように条件ごとに自社を挙げやすくなります。

翻訳メモリで繰り返し部分の料金を分けていることは、どう書けば伝わりますか?

仕組みの説明と、依頼する側にとっての結果を分けて書くと伝わります。翻訳メモリという言葉を知らない担当者も多いためです。

仕組みとしては、過去の訳文を文単位で蓄積し、同じ文や似た文を再利用することを1文で書きます。結果としては、改訂版や更新ページの翻訳で、繰り返し部分の料金をどう扱うかと、訳語がそろうことを書きます。

料金の区分を表で示せるなら、たとえば「完全一致の文」「一部が一致する文」「新しい文」の3行に分けると読み取りやすくなります。区分と料金の扱いは、自社の運用に合わせてください。

特許翻訳会社や通訳会社と、どう区別してもらえばいいですか?

自社が受ける文書と、受けない文書を両方書くのがおすすめです。AIは「翻訳」という言葉だけでは、特許明細書を扱う会社も、通訳を手配する会社も同じ枠で扱うことがあるためです。

たとえば「契約書、社内規程、製品マニュアル、Webサイトの翻訳を受けています。特許明細書と通訳は受けていません」のように、1文ずつはっきり書きます。

受けない分野を書くのは、機会を減らすように感じるかもしれません。ただ、対応範囲がはっきりしている会社ほど、条件に合う質問で候補に挙げられやすくなります。

まとめ:翻訳会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

翻訳会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の翻訳会社。対応表や品質段階のページ整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ウィルゲート:中堅〜大手。SEOを軸に、分野別の記事を継続して増やしたい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。翻訳・通訳・ローカライズなど複数の事業を横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。言語と分野の組み合わせでページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の翻訳会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

翻訳会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

翻訳会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。