「一括査定サイトの売主さんは、何社にも同時に声をかけている。最初からうちを指名してくれる人がほしい」

不動産売買会社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。家を売りたい人も買いたい人も、相談先をAIに聞きはじめたためです。AIが返す数社に名前がなければ、査定依頼の比較にも入れません。

結論から言うと、従業員10名以下の不動産売買会社ならエイチリンク株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。AIO対策を明示した会社にSEOと広告もまとめて相談したい場合は、株式会社ジオコードも比較に入ります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 不動産売買会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 売主集客と買主集客の両面で、一般的なSEOと対策が変わる点
  • 費用相場と、査定依頼につなげるために整えるページ

不動産売買会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

不動産売買会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 中小企業や地域企業を含む支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】不動産売買会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO支援/SEO/Web開発/ChatGPT広告要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。営業担当が査定訪問や案内、契約に追われ、サイトに手が回らない会社でも進められる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。売却査定ページ、エリア×物件種別の成約事例ページ、購入相談ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、記事制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな不動産売買会社におすすめ:従業員10名以下で、1〜2店舗の商圏で売買仲介をしている会社。一括査定サイトやポータルの反響が中心で、自社サイトからの指名の査定依頼を増やしたい会社。

公式サイト業種別SEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿(ミライナタワー10階)、関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開している会社です。「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」を提供し、ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMOのAI最適化支援、SEO、Web開発。ChatGPT広告の出稿・運用まで相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんな不動産売買会社におすすめ:AIO対策とSEOに加えて、サイトの改修や広告の運用もまとめて一社に相談したい会社。査定依頼の後の営業管理まで見直したい会社。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな不動産売買会社におすすめ:査定ページや成約事例はすでにそろっていて、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな不動産売買会社におすすめ:多店舗で売買仲介を展開する中堅から大手の会社。売主集客と買主集客の広告、店舗ごとのMEO、顧客管理までまとめて見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな不動産売買会社におすすめ:物件ページや相場ページが数千単位にある、中堅から大手の不動産売買会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の不動産売買会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

不動産売買会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

不動産売買会社は、AIの回答で「相談先の候補に入るか」が、査定依頼の数に直結しやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 売主も買主も、AIで相談先を探しはじめている

売却の相談先は、これまで一括査定サイト、折込チラシ、知人の紹介が中心でした。いまは売主が、AIに事情を伝えて相談先を絞る動きが出ています。

「相続した築35年の戸建てを、〇〇市で売りたい。どこに相談すればいい?」といった聞き方です。買主側も「〇〇駅で中古マンションを買うなら、どの不動産会社がいい?」と聞きます。AIはこの質問に対して、3〜5社を返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、事情が整理された状態で問い合わせてきます。不動産売買でいえば、物件の所在地、種別、築年数、売りたい時期がそろった査定依頼です。

理由2. 検索は多いのに、AIへの対応を進めている会社はまだ少ない

弊社がAhrefsで調べたところ、「不動産売却」は月14,000件、「不動産売買」は月12,000件の検索があります(2026年9月時点)。「土地 売却」は月6,700件、「マンション 売却」は月4,300件、「不動産 査定」は月3,500件です。

一方で「不動産売買 SEO」「不動産売却 AIO」は、検索データが取れないほど少ない状態です。売りたい人・買いたい人の検索は多いのに、AIへの対応まで手を打っている売買会社はほとんど見当たりません。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じ商圏の競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 一括査定の「横並び比較」から抜ける入口になる

「一括査定」は月2,700件、「不動産 一括査定」は月1,000件検索されています(2026年9月時点)。売主の多くが、まず複数社に同時に依頼する方法を知っています。

一括査定から来た売主は、最初から複数社を並べて比べます。比べる材料は、査定額と連絡の早さに寄りがちです。高い査定額を出した会社が選ばれ、あとで価格を下げる流れになることもあります。

AIに「どこに相談すればいいか」と聞いた売主は、少し違います。AIが挙げた理由、たとえば「〇〇区の戸建てで成約事例が多い」を読んだうえで連絡してきます。査定額だけの比較になりにくいのが、AI経由の相談の特徴です。

不動産売買会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

不動産売買会社のAIO対策は、「売主と買主という逆の立場の2者を、それぞれ別の質問で集める」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 売主集客と買主集客で、AIへの質問も必要な情報も逆になる

多くの業種では、顧客は「買う側」の1種類です。不動産売買会社には、物件を仕入れるための売主と、物件を買ってもらう買主の2種類の顧客がいます。

売主がAIに聞くのは「いくらで、どれくらいの期間で売れるか」「どの会社に任せればいいか」です。買主が聞くのは「この条件の物件はどこで探せるか」「この地域の相場はいくらか」です。同じ「〇〇駅 マンション」でも、知りたいことが逆になります。

一般的なSEOでは、物件検索ページを入口にして、買主を集める設計が中心でした。ところが売買仲介の多くの会社にとって、先に足りなくなるのは売主、つまり物件の仕入れです。

そのため、サイトの中で「売りたい方」と「買いたい方」の入口をはっきり分けます。売主向けには査定の根拠と売却実績、買主向けには購入相談の流れとエリアの情報を置きます。1ページに両方を混ぜると、AIはその会社が何を得意としているのか判断しにくくなります。

2. 検索上位は一括査定サイトとポータルが占め、AIもそこを参照する

「不動産売却」「不動産 査定」で検索すると、上位には一括査定サイトや大手ポータル、大手仲介会社の解説記事が並びます。地域の売買会社が、この言葉で上位に入るのは簡単ではありません。

AIも、こうした比較サイトや解説記事を参照して回答を組み立てます。何もしなければ、AIの回答は「一括査定サイトを使いましょう」で終わります。個別の会社名は出てきません。

地域の売買会社がAIの回答に入るには、比較サイトに書かれていない情報を持つ必要があります。「〇〇市の築30年以上の戸建てで、どんな売り方をして、何か月で成約したか」といった、自社の商圏での取引の中身です。

比較サイトは「どう売るか」の一般論を書きます。自社サイトは「この地域の、この種別の物件を、うちはこう売った」を書きます。この役割の違いを意識してページを作ると、AIが個別の会社を挙げる根拠になります。

3. 相場情報は判断材料になるが、おとり広告・誇大広告にならない出し方が要る

売主も買主も、判断の材料にするのは「エリア×物件種別」の相場です。「〇〇駅徒歩10分以内、築20年前後の3LDKマンションは、いくらで成約しているか」といった情報です。

AIもこの種の情報を重視します。エリアと種別ごとに成約の傾向を書いたページは、相場を聞かれたときの参照先になりやすくなります。

ただし、売買会社には広告のルールがかかります。成約済みで取引できない物件を、集客のために掲載し続けるのは「おとり広告」にあたります。おとり広告は、宅建業法の誇大広告等の禁止(第32条)の対象で、不動産の表示に関する公正競争規約でも禁止されています。

また宅建業法では、媒介を受けて査定額などの意見を述べるとき、その根拠を明らかにすることが求められています(第34条の2第2項)。「どこよりも高く査定します」と書くより、「近隣の成約事例〇件と、築年数・階数・向きの補正で算出します」と書くほうが、ルールにもAIにも合っています。

そのため、事例ページは「成約済み」と明記し、現在の販売物件と分けて置きます。個人が特定されないよう、町名までにとどめ、価格帯と成約までの期間で書く形にします。

不動産売買会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

不動産売買会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

不動産売買会社の場合は、売主側の質問と買主側の質問を分けて、合わせて20〜30パターンを投げます。売主側は「〇〇市 相続した土地 売却 相談先」「〇〇駅 マンション 売却 期間」、買主側は「〇〇区 中古戸建て 購入 不動産会社」といった聞き方です。

あわせて、AIの回答が一括査定サイトに流れているのか、特定の競合の名前が挙がっているのかを確認します。競合が挙がっている場合は、その根拠になっているページ(成約事例、口コミ、地域メディアの記事など)もここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

不動産売買会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 売却査定の依頼ページ(机上査定と訪問査定の違い、査定額の算出根拠、回答までの日数)
  • エリア×物件種別の成約事例ページ(町名・種別・築年数・価格帯・成約までの期間)
  • 売却の流れと媒介契約の説明ページ(一般・専任・専属専任の違いと、自社がすすめる理由)
  • 購入相談のページ(希望条件の聞き方、住宅ローンの相談の流れ、未公開の情報の扱い)
  • 仲介手数料と諸費用のページ(計算方法と、売主・買主それぞれにかかる費用の一覧)

この5つが埋まっていない状態では、売却のお役立ち記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どこの、どんな物件を、どう売ってきたか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

「地域No.1の売却実績」「親身にサポート」といった抽象的な言葉を、事実を1文で言い切る書き方に直します。

「当社は〇〇市と〇〇町で、中古戸建てと土地の売却仲介を中心に扱っています」のような文です。AIはこうした文を抜き出して、回答に使います。

媒介契約の説明も、文章と表で書きます。専任媒介は契約から7日以内、専属専任媒介は5日以内(いずれも休業日を除く)にレインズへ登録する義務があります。報告の頻度も、専任は2週間に1回以上、専属専任は1週間に1回以上と決まっています。こうした数字を表にしておくと、売主にもAIにも読み取りやすくなります。

仲介手数料も同じです。売買価格が400万円を超える場合の上限は「売買価格×3%+6万円」に消費税を加えた額です。計算式と、価格帯ごとの例を表にして載せます。

4. 一次情報と権威性の担保

成約事例を、数字を入れて書きます。「築42年の戸建てを、解体せずに古家付き土地として売り出し、4か月で成約」「3回の価格見直しの根拠を売主と共有し、査定から6か月で売却」といった形です。数字は自社の実態に合わせます。

宅建業の免許番号、在籍する宅地建物取引士の人数、所属団体、地域での営業年数も、文字で載せます。免許番号のカッコ内の数字は更新回数を表すため、営業を続けてきた年数の裏付けになります。

一括査定サイトの一般論と同じことを書いた記事には、AIが引用する理由がありません。自社の商圏でしか出せない取引の数字が必要です。

5. 外部からの言及の設計

Googleビジネスプロフィールの口コミ、地域の業界団体の会員ページ、自治体の空き家相談の窓口、地域メディアなど、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

売買会社の場合は、売却を任せた売主と、購入した買主の両方から口コミをもらうのが理想です。口コミの中に「相続した実家の売却」「〇〇駅のマンション購入」のように取引の種類が書かれていると、AIが得意分野を判断する材料になります。

一括査定サイトに参加している場合は、そこでの会社紹介と自社サイトの内容をそろえます。得意エリアや種別が食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

不動産売買会社のAIO対策の費用相場

不動産売買会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+商圏の成約事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+店舗ごとのエリア×物件種別ページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+物件・相場ページを含む大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、売却査定ページと成約事例ページの整備が含まれているかを確認してください。

不動産売買会社では、「不動産を高く売るコツ」のような一般的な記事より、自社の商圏と取引実績を書いたページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

一括査定サイトへの参加と、AIO対策はどう使い分けるか

一括査定サイトとAIO対策は、どちらかを選ぶものではありません。短期の反響は一括査定、指名の相談はAIと自社サイトで取る、という使い分けが現実的です。

一括査定サイトは、売却を決めた売主にすぐ届く点が強みです。一方で、売主は複数社を比べる前提で動くため、査定額の競争になりやすい面があります。

それぞれの役割は、次のように分かれます。

  • 一括査定サイト:売却を決めた売主から、短期の査定依頼を取る入口
  • 自社サイトのSEO:「〇〇市 土地 売却」など商圏の検索から、会社を知ってもらう場所
  • AIO対策:「どこに相談すればいいか」とAIに聞いた売主・買主に、候補として挙げてもらう入口

判断の材料にするのは、入口ごとの「媒介契約に至った割合」です。査定依頼の数ではなく、専任・専属専任の媒介契約まで進んだ件数を入口別に記録してください。

記録は、査定依頼を受けた時点で「何で当社を知ったか」を聞くだけで始められます。半年ほど続けると、どの入口に予算をかけるべきかが数字で見えてきます。

不動産売買会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の不動産売買会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 不動産売買会社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、「売主と買主、いま足りないのはどちらか」を説明してみてください。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「査定依頼のうち、媒介契約になるのは何割ですか」「一括査定からの依頼は月に何件ありますか」「成約事例はどこまで公開できますか」。こうした質問が出てくる会社は、売主目線と買主目線を分けてページを組み立てられます。

「業界No.1と書きましょう」「高額査定を前面に」といった提案が先に出る場合は注意が必要です。宅建業法や表示規約との関係を確認するよう、こちらから伝えてください。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な売買会社では、社長や営業担当が査定訪問、案内、契約、決済まで兼ねていることが多くあります。提案書だけを渡されても、繁忙期には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。成約事例の取材、物件写真の撮影、口コミ依頼の仕組みづくりが含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「不動産売買会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

不動産売買会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で指名の査定依頼に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、得意エリアと物件種別をAIが正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「〇〇市 戸建て 売却 相談先」系の質問で候補に入りはじめる指名検索数、査定依頼のきっかけ
12か月成約事例と口コミが積み上がり、売主側・買主側の両方の質問で安定して出るようになる査定依頼数、媒介契約数、購入相談数

何を見れば効果がわかるか

不動産売買会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(売主側・買主側の質問文をそれぞれ固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 査定依頼や購入相談のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。査定フォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すだけで記録できます。一括査定、ポータル、自社サイト、AIを分けて記録すると、入口ごとの媒介契約率まで比べられます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「〇〇市 土地 売却」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

不動産売買会社のAIO対策に関するよくある質問

不動産売買会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の不動産売買会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の不動産売買会社のほうが、効果が出やすい面があります。

商圏が絞られているため、書くべきエリアと物件種別がはっきりしているからです。得意な町名、得意な種別、直近の成約事例、査定の根拠の出し方を書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「相続した古家付き土地」「再建築の条件がある土地」など、大手が手を出しにくい物件を扱ってきた経験は、大きな強みになります。注意したいのは依頼先の規模です。

売主集客と買主集客、どちらから手をつけるべきですか?

多くの売買会社では、売主集客から手をつけるのが現実的です。物件の仕入れが増えれば、買主への提案の幅も広がるためです。

ただし、在庫は十分あって成約までの期間が長いなら、買主側の購入相談ページから整えます。判断の目安は、直近6か月の「新規の媒介契約数」と「成約数」の差です。まず売却査定ページと成約事例ページを整え、そのあと購入相談ページを足す順番が多くなります。

成約事例はどこまで公開していいですか?

売主の了承を得たうえで、個人が特定されない範囲で公開します。

目安は、所在地を町名まで、価格は「〇〇万円台」の価格帯、築年数と種別、成約までの期間、工夫した点です。「成約済み」と明記し、販売中の物件と混ぜないことも大切です。

取引できない物件を集客のために残すと、おとり広告にあたるおそれがあります。事例と販売物件は、ページを分けて管理してください。

AIO対策の費用相場はいくらですか?

従業員10名以下の不動産売買会社であれば、月15〜50万円が目安です。中堅企業で月50〜100万円になります。

単発であれば、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。売却査定ページや成約事例ページがまったくない場合は、まずスポットでこの部分を整え、その後に月額で事例と口コミを積み上げる進め方もあります。

効果が出るまでどのくらいかかりますか?

3か月で社名での質問にAIが正しく答えられるようになり、6か月で「〇〇市 戸建て 売却」系の質問の候補に入りはじめるのが、ひとつの目安です。

ただしサイトの状態によって変わります。得意エリアや成約事例が文章で載っていないサイトほど、整備の効果が早く出る傾向があります。効果は査定依頼の数だけでなく、入口別の媒介契約数で確認してください。

まとめ:不動産売買会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

不動産売買会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の不動産売買会社。査定ページと成約事例の整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AIO対策にSEO、Web開発、広告もまとめて相談したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。多店舗の売主集客・買主集客を横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。物件・相場のページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出にくくなります。

従業員10名以下の不動産売買会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

不動産売買会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

不動産売買会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。