「IPO支援もデューデリジェンスも実績はある。でも守秘義務で、1社も名前を出せない」

独立した公認会計士の方から、こうした悩みを聞くことが増えました。上場準備やM&Aを控えた経営者やCFOが、会計士に会う前にAIへ下調べを頼むようになったためです。AIが挙げる数件に入らなければ、面談の候補にも上がりません。

結論から言うと、従業員10名以下の公認会計士事務所ならエイチリンク株式会社、広告も含めて集客の窓口を広げたいなら株式会社PLAN-B、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 公認会計士事務所のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 守秘義務と独立性がある公認会計士事務所ならではの対策の違い
  • 費用相場と、社名を出さずに実績を伝えるために整えるページ

公認会計士事務所のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

公認会計士事務所のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。事務所の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 支援実績が、数字または社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEOをサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】公認会計士事務所のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社PLAN-BSEO・広告を主軸とする会社中堅〜大手SEO対策/インターネット広告/インフルエンサーマーケティング/Webサイト制作要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。代表の会計士が現場のプロジェクトに入っている事務所でも、手が止まらない進め方をとっています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。業務区分ページやIPO準備の工程ページ、社名を伏せた実績サマリーの整備、AIが読み取れる構造への改修、解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな公認会計士事務所におすすめ:監査法人から独立して数年で、会計士数名で運営している事務所。IPO支援やDDの経験はあるのに、サイトには経歴と業務名しか載っていない事務所。

公式サイト公認会計士事務所のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社PLAN-B

会社名/所在地:株式会社PLAN-B/大阪本社:大阪市西区新町1-28-3、東京本社:東京都品川区東五反田2-5-9

特徴:SEO・広告を主軸とする会社です。デジタルマーケティング事業と、マーケティングDX事業を展開しています。大阪と東京の2か所に本社を置いています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO対策の土台になるSEO対策に加え、インターネット広告、インフルエンサーマーケティング、Webサイト制作まで対応しています。検索での露出と広告を、まとめて相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:インフルエンサーマーケティングツール「Cast Me!」の累計導入社数は3,500社を突破しています。

こんな公認会計士事務所におすすめ:複数の会計士が所属し、IPO支援やM&A支援の告知を広告も含めて広げたい中堅以上の事務所。サイトの作り直しから考えている事務所。

公式サイト株式会社PLAN-B

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな公認会計士事務所におすすめ:業務内容のページはすでに整っていて、外部での言及を増やしたい事務所。予算を月10万円前後から始めたい事務所。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな公認会計士事務所におすすめ:複数の拠点やグループ会社を持つ中堅から大手の会計事務所グループ。問い合わせ後の案件管理まで含めて整えたい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな公認会計士事務所におすすめ:会計基準やIPO実務の解説記事を大量に持ち、監修の体制も含めて運用を整えたい中堅から大手の法人。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の公認会計士事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

公認会計士事務所がいまAIO対策をすべき3つの理由

公認会計士事務所は、1件あたりの案件が大きく、発注者が事前に下調べをする業種です。AIの回答で候補に入るかどうかが、面談の数に直結します。理由は3つあります。

理由1. 経営者やCFOが、会計士に会う前にAIで下調べをしている

公認会計士への依頼は、これまで監査法人時代の人脈、証券会社やベンチャーキャピタルからの紹介が中心でした。いまは経営者やCFOが、AIに状況を説明して依頼先を絞る動きが出ています。

「年商20億円、2年後に上場を目指している。社内に経理は2名。IPO準備を手伝える会計士事務所は?」といった聞き方です。AIは条件に合う事務所を数件返し、CFOはその中から面談先を選びます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、自社の状況と依頼したい業務を整理した状態で問い合わせてきます。公認会計士事務所でいえば、初回面談で業務範囲と期間の話まで進めやすい相談です。

理由2. 競合の事務所がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「財務デューデリジェンス」は月600件、「M&A デューデリジェンス」は月700件、「IPO支援」は月300件の検索があります(2026年9月時点)。

「企業価値評価」は月900件、「株価算定」は月400件です。「公認会計士事務所」そのものも月300件検索されています。

一方で、事務所側の関心を示す「公認会計士 集客」は月10件にとどまりました。「公認会計士事務所 SEO」は検索データが取れないほど少ない状態です。高度な業務を探す人は一定数いるのに、見つけられ方に手を打っている事務所はまだ少ないということです。

AIは、複数の情報源で言及されている事務所を候補に選びます。同じ業務を扱う事務所が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 「税理士との違い」がわからないまま相談先を探す人が多い

Ahrefsでは「公認会計士 税理士 違い」が月3,100件検索されています(2026年9月時点)。「公認会計士事務所」の月300件の10倍以上です。

つまり、公認会計士に何を頼めるのかを、依頼する前に調べている人が多いということです。AIに聞けば、両者の違いを説明したうえで、依頼先の候補まで挙げてくれます。

この説明の段階で、自所の業務内容が正しく読み取れる状態になっていれば、候補として挙がりやすくなります。反対に、サイトに「会計・税務のご相談」とだけ書いてあると、税理士事務所と同じ扱いになり、IPOやDDの質問では候補から外れます。

公認会計士事務所のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

公認会計士事務所のAIO対策は、「経営層が業務名とフェーズで探し、実績の多くは公開できない」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 発注者は経営者やCFOで、「業務名×企業のフェーズ」で探す

公認会計士事務所を探すのは、個人の相談者ではありません。上場を目指す会社の経営者、CFO、経営企画の責任者、M&Aを検討する会社の担当役員です。

探し方も、地域名より業務名と企業のフェーズが先に来ます。「N-2期 監査法人 見つからない」「シリーズB 内部統制 整備 支援」「売り手側 財務DD 期間」といった聞き方です。

一般的なSEOでは、「公認会計士 〇〇市」のような地域の言葉で上位を狙う進め方がとられがちでした。オンラインで打ち合わせる案件が多い上場準備やM&Aでは、地域は決め手になりにくくなります。

上場申請には、原則として直前2期分の監査証明が必要です。そのため、発注者は「いまどの期にいて、いつまでに何を終えるべきか」を知りたがります。業務名だけでなく、フェーズごとに「何を、どの順で支援するか」まで書かれたページが、AIの回答に使われやすくなります。

2. 実績の大半に守秘義務があり、「事例」ではなく「工程と成果物」で語る

公認会計士には、公認会計士法で守秘義務が定められています。上場準備中の会社名や、M&Aの対象企業名は、案件が公表された後でも出せないことが多くあります。

一般的なSEOでは、導入事例やお客様の声で信頼を示すのが定番です。公認会計士事務所では、この手法がほとんど使えません。社名を伏せても、「〇〇業界の上場準備を支援」と書くだけで、時期と業界から特定されるおそれがあります。

代わりに書くのは、工程と成果物です。「財務DDで調べる項目の一覧」「報告書の目次の構成」「着手から報告までの標準的な週数」を、特定の案件に結びつけずに書きます。

実績の数字は、個別の案件ではなく合計で示します。「これまでに関与したIPO準備の社数」「DDの対象企業の売上規模の幅」といった形です。AIは、案件名がなくても、工程と規模が具体的に書かれたページを「その業務に詳しい」と読み取ります。

3. 独立性のルールと税理士業務の範囲を、先に説明しておく必要がある

公認会計士には、監査する会社からの独立性が求められます。公認会計士法では、大会社などの監査を担当する場合、同じ会社に一部の非監査業務を同時に提供することが制限されています。

そのため、「監査もコンサルもまとめて頼みたい」という相談には、そのまま応じられない場合があります。この線引きをサイトに書いていないと、面談の場で初めて説明することになり、双方の時間が無駄になります。

もう一つが税務との関係です。公認会計士は税理士となる資格を持ちますが、税理士業務を行うには税理士としての登録が必要です。自所の会計士が税理士登録をしているか、税務申告まで一緒に受けられるかを明記します。

一般的なSEOでは「できないこと」を書くのは避けられがちです。公認会計士事務所では、受けられない組み合わせと、その理由を先に書くことが信頼の根拠になります。AIも、業務範囲の条件が明確な事務所を、条件に合う候補として挙げやすくなります。

公認会計士事務所のAIO対策で実際にやる5つの作業

公認会計士事務所のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自所と同じ業務を扱う事務所がどう扱われているかを調べます。

公認会計士事務所の場合は、主力の業務と企業のフェーズを軸に20〜30パターンの質問を投げます。「IPO準備 N-3期 会計士 支援」「中小企業のM&A 売り手 財務DD 依頼先」「株価算定 事業承継 会計士」といった聞き方です。

あわせて、AIが自所を「税理士事務所」として説明していないかを確認します。公認会計士の事務所なのに、記帳や確定申告の相談先として紹介されていれば、業務区分の書き方から直す必要があります。

2. 基盤ページの整備

公認会計士事務所で整えるべきは、次の5ページです。

  • 業務区分ページ(監査・IPO支援・M&A支援・内部統制・税務を分け、税理士登録の有無と受けられる範囲を明記)
  • IPO準備の期別工程ページ(N-3期から申請期まで、各期で整える体制と事務所が担う作業)
  • デューデリジェンスの調査項目と成果物ページ(財務・税務DDの調査範囲、報告書の構成、着手から報告までの週数)
  • 独立性と利益相反の方針ページ(同時に受けられない業務の組み合わせと、受任前の確認手順)
  • 社名を伏せた実績サマリーページ(関与したIPO準備の社数、DDの対象企業の規模帯、業種の内訳を合計で記載)

この5つが埋まっていない状態では、会計基準の解説記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「何を、どのフェーズで、どこまで受けられるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

経歴と業務名を並べただけのページを、条件を1文で言い切る形に直します。

「当事務所は、N-3期からN-1期の企業を対象に、月次決算の早期化と内部統制の整備を支援しています。監査証明業務は受けていません」のような書き方です。内容は自所の実態に合わせてください。AIはこうした文を抜き出して回答に使います。

業務と対象フェーズの対応も、画像の図ではなくテキストの表にします。行に業務、列に企業のフェーズを置いた表は、AIにもCFOにも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

会計士ごとに、監査法人での担当業種、上場会社の監査に関わった年数、IPO準備やDDに関与した件数を、守秘義務の範囲で書きます。日本公認会計士協会への登録や、税理士登録の有無も事実として載せます。

そのうえで、自所ならではの知見を数字で書きます。「上場準備で指摘を受けやすい論点の上位5つ」「DDで簿外債務が見つかりやすい項目」といった、案件を特定しない形の傾向です。

会計基準の条文を言い換えただけの記事には、AIが引用する理由がありません。現場で繰り返し見てきた論点が、引用される根拠になります。

5. 外部からの言及の設計

M&A仲介会社や証券会社の提携先紹介ページ、ベンチャーキャピタルの支援先向けセミナー、業界団体の講師紹介、専門誌への寄稿など、自所以外の場所で言及される状態をつくります。

このとき、各掲載先で「主力業務」「対象フェーズ」「税理士登録の有無」の表記を自所サイトとそろえます。セミナーの紹介文では「IPO支援」、自所サイトでは「M&A専門」と食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

登壇や寄稿の後は、その内容を自所サイトの解説ページにもまとめ、掲載先へのリンクを添えます。外部の証拠と自所の情報が、互いに裏づけ合う形になります。

公認会計士事務所のAIO対策の費用相場

公認会計士事務所のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、事務所の規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+業務別の解説記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+業務部門ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上グループ全体を横断した情報設計+大規模サイトの運用

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自所の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「守秘義務の確認工程」が入っているかを見る

見積もりを受け取ったら、原稿に案件を特定できる情報が含まれていないかを確認する工程が入っているかを見てください。

公認会計士事務所の原稿は、業種・時期・規模の組み合わせで案件が特定されないかを、会計士自身が確認する必要があります。この工程が抜けた見積もりは、安く見えても事務所側の確認時間が増えます。依頼先が「業種はここまでぼかす」「時期は年単位にする」といった基準を先に提案してくるかも、判断材料になります。

公認会計士事務所のAIO対策は、監査法人時代の経歴を書くだけで足りるのか

経歴だけでは足りません。経歴は信頼の根拠になりますが、AIが「この業務ならこの事務所」と挙げるには、業務の中身を説明したページが必要です。

独立した会計士のサイトでは、「大手監査法人で上場会社の監査に10年従事」のような経歴が中心になりがちです。経歴そのものは、事実として書く価値があります。

ただ、同じような経歴を持つ独立系の会計士は少なくありません。経歴だけでは、「その会計士が、自社のフェーズで何をしてくれるのか」までは伝わりません。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 経歴:会計士個人の信頼を示す「権威性の証拠」として使う
  • 業務ページ:フェーズ・工程・成果物を書き切る「正の情報源」として使う
  • 両者の関係:経歴の中の担当業種や監査年数を、業務ページの対象や論点と結びつける

いまのサイトが経歴ページ中心になっている事務所は、まず主力業務を1つ選び、その業務の工程ページを1枚作ってください。それだけでも、AIが自所を「税理士事務所」ではなく「その業務の依頼先」として扱いやすくなります。

公認会計士事務所がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、会計士数名の事務所が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自所と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 公認会計士事務所の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自所の主力業務と、守秘義務で出せない情報の範囲を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「税理士登録はしていますか」「監査先に提供できない業務はどれですか」「発注者はCFOと経営者のどちらが多いですか」。こうした質問が出てくる会社は、税理士事務所と混同せずにページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。独立系の公認会計士事務所では、代表自身がIPO準備やDDの現場に入っていることが多くあります。DDの報告期限が重なる時期には、提案書だけを渡されても手が止まります。

原稿の作成は依頼先、専門的な内容と守秘義務の確認だけを会計士。この分担が組めるかどうかで、続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。会計士への取材、工程図の作成、提携先の紹介ページの修正依頼が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「公認会計士事務所のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

公認会計士事務所のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で面談の相談に表れはじめるのが目安です。案件の検討期間が長いため、受任までは12か月以上で見てください。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。事務所名での質問に、AIが税理士事務所と混同せず主力業務を答えられるようになるAI回答への登場回数、業務内容の説明の正確さ
6か月「業務名×企業のフェーズ」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、面談依頼のきっかけ
12か月外部言及と工程ページが積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる面談件数、提案から受任に至った件数

何を見れば効果がわかるか

公認会計士事務所の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自所が登場した回数(主力業務とフェーズで質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 事務所名や代表の会計士名での指名検索の数
  • 初回面談のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。面談の冒頭でひとこと聞き、「紹介」「検索」「AI」「セミナー」に分けて記録するだけで比べられます。CFOが社内の稟議でAIの回答を使った場合もあるため、「社内でどう候補に挙がったか」まで聞けると精度が上がります。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「財務デューデリジェンス」「IPO支援」で検索しても見つからない事務所サイトは、AIからも見つかりにくくなります。

公認会計士事務所のAIO対策に関するよくある質問

公認会計士事務所の代表からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の公認会計士事務所でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ会計士数名の事務所のほうが、効果が出やすい面があります。

主力の業務と対象のフェーズがはっきりしているため、書くべきページを絞りやすいからです。業務区分ページ、IPO準備の工程ページ、社名を伏せた実績サマリーを整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「N-3期から伴走できる」「売り手側のDDに特化している」といった絞り込みは、総合型の大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。

上場準備やDDの案件は、社名を伏せても特定されてしまいませんか?

業種・時期・規模の3つを同時に書くと、特定されるおそれがあります。3つのうち少なくとも2つはぼかしてください。

たとえば「2025年に上場したSaaS企業」と書くと、該当する会社はかなり絞られます。「IT業界のN-2期の企業」「売上規模10億円から50億円の範囲」のように、幅を持たせた書き方にします。

個別の案件を書くより、「関与したIPO準備の合計社数」のように合計で示すほうが安全で、AIにも伝わります。公開前には、依頼先ではなく会計士自身が確認してください。

サイトを整えたら、記帳や確定申告の問い合わせばかり来ませんか?

業務区分を明確に書けば、減らせます。むしろ、いま「会計・税務のご相談」とだけ書いているサイトのほうが、記帳や確定申告の問い合わせが混ざりやすい状態です。

「当事務所が受ける業務」と「受けていない業務」を並べて書き、受けていない業務には提携先の案内を1文添えます。

AIも、業務範囲が明確なページを読めば、記帳の相談には税理士事務所を、IPO準備の相談には自所を、と分けて挙げやすくなります。問い合わせフォームに業務の選択欄を置くのも有効です。

経営者やCFOは、本当にAIで会計士を探していますか?

紹介が中心であることは変わりません。ただ、紹介を受けた後にAIで下調べをする使い方は出てきています。

証券会社やベンチャーキャピタルから複数の会計士を紹介されたCFOが、各事務所の業務範囲や強みをAIに要約させて比べる、という流れです。このとき自所の情報が薄いと、紹介された後の比較で不利になります。

弊社の別業種の支援先でも、AI経由の流入は全体の1.53%ながら、有効リードの19%を占めました。数は少なくても、比較の最後の段階に効く経路です。

監査法人から独立した個人事務所は、大手の監査法人とどう差をつければいいですか?

対応できる範囲を広げるのではなく、「どのフェーズの、どの業務を、誰が担当するか」を絞って書くのが基本です。

大手の監査法人は、組織として幅広い業務に対応できる点が強みです。個人事務所は、同じ土俵で業務の数を並べても区別がつきません。

「代表の会計士が、初回面談から報告書の提出まで担当する」「N-3期の体制づくりに絞って支援する」のように、担当者と範囲を明記します。大手の監査法人に依頼するほどの規模ではない会社にとって、判断しやすい情報になります。

まとめ:公認会計士事務所のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

公認会計士事務所のAIO対策会社は、事務所の規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の公認会計士事務所。業務区分と工程ページの整備から実行まで任せたい事務所に
  • 株式会社PLAN-B:中堅〜大手。SEOと広告をまとめて、集客の窓口を広げたい事務所に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい事務所に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数拠点やグループ会社の集客をまとめて整えたい法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。会計・IPO実務の解説記事を大規模に運用したい法人に

最初に確認してほしいのは、自所の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の公認会計士事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

公認会計士事務所のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。会計士の方には、専門的な内容と守秘義務の確認に集中していただける進め方をとります。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

公認会計士事務所のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。