「面接に来た看護師さんが、AIで『夜勤の少ない病院』を調べてうちを知ったと話していた」

医療法人や病院の事務長から、こうした話を聞く機会が増えました。患者だけでなく、医師や看護師の応募者、紹介状を書く地域の開業医までが、ChatGPTなどのAIで病院を調べはじめたためです。AIは条件に合う病院を数件挙げ、その中から受診先や応募先が選ばれはじめています。

結論から言うと、従業員10名以下の医療法人・病院ならエイチリンク株式会社、SEOとLLMOを一緒に相談したいならサクラサクマーケティング株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 医療法人・病院のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 「患者・求職者・紹介元の医師」の3者に向けて整える、病院ならではの対策
  • 費用相場と、診療科の多いサイトで先に整えるべきページ

医療法人・病院のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

医療法人・病院のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。法人の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 支援実績が、数字または社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台となるSEOを正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】医療法人・病院のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
サクラサクマーケティング株式会社SEO・LLMOコンサル中小〜中堅SEOコンサル/LLMOコンサル/記事制作代行/SEOセカンドオピニオン要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。広報やWebの担当者が1人で兼務している法人でも進められるよう、原稿づくりは弊社側で引き受けます。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。診療科ページ、地域医療連携のページ、看護師・医師の採用ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな医療法人・病院におすすめ:診療所を運営する従業員10名以下の小規模な医療法人。あるいは、Webの担当が事務長か広報の1名だけで、採用ページの更新が止まっている中小病院。

公式サイト医療法人・病院のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. サクラサクマーケティング株式会社

会社名/所在地:サクラサクマーケティング株式会社/東京都渋谷区渋谷3-1-9 YAZAWAビル3階

特徴:SEOコンサルティングと、AI検索に対応するLLMOコンサルティングを提供している会社です。「BtoBの成長を加速する」を掲げています。SEOのセカンドオピニオンや、記事制作の代行にも対応しています。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOのコンサルティングが主軸です。すでに別の会社に依頼している施策を見直すセカンドオピニオンや、記事制作の代行も相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:支援サイトは2,000以上、取引実績は6,000社以上です。常時100社以上を支援する体制を持ち、20年の実績があります。

こんな医療法人・病院におすすめ:サイトのリニューアル後に、いまの設計で問題がないかを第三者の目で確認したい病院。SEOとAI検索への対応を、コンサルティングの形で設計したい法人。

公式サイトサクラサクマーケティング株式会社

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな医療法人・病院におすすめ:診療科や採用のページはすでに整っていて、外部での言及を増やしたい病院。予算を月10万円前後から始めたい法人。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな医療法人・病院におすすめ:複数の病院や介護施設を持つ中堅から大手の医療法人グループ。採用広告や地図検索(MEO)まで含めて、法人全体の発信を見直したい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな医療法人・病院におすすめ:数十の診療科と疾患解説を持ち、数百ページ規模のサイトを監修体制ごと運用したい大規模病院。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の医療法人・病院であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

医療法人・病院がいまAIO対策をすべき3つの理由

医療法人・病院は、患者、求職者、紹介元の医師という複数の相手から、AIで調べられる業種です。理由は3つあります。

理由1. 患者と求職者が、AIで病院を探しはじめている

これまで、病院の新患は、診療所からの紹介、救急搬送、地図検索が中心でした。職員の採用は、求人媒体、人材紹介会社、職員の紹介が中心です。

いまは、どちらの相手もAIに条件を伝えて病院を絞る動きが出ています。患者なら「〇〇市で膝の人工関節の手術を受けられる病院は?」。看護師なら「〇〇市、夜勤は月4回以内、院内保育所がある病院は?」といった聞き方です。AIはこうした質問に対して、条件に合う病院を3〜5件返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援しているYouTube運用代行会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ところが有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AIで調べてからたどり着く人は、条件を確かめたうえでサイトを訪れます。病院でいえば、診療内容を理解したうえでの受診や、勤務条件に納得したうえでの応募です。

理由2. 採用の検索は大きいのに、競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「看護師 求人」は月14,000件の検索があります(2026年9月時点)。「医師 求人」は月3,600件、「病院 ホームページ制作」は月1,100件です。

一方で「病院 SEO」は月150件、「病院 採用サイト」は月50件にとどまりました。「病院 AIO対策」は、検索データが取れないほど少ない状態です。

求職者の検索は大きいのに、自院の見つけられ方に手を打っている病院は、まだ少ないと考えられます。AIは、複数の情報源で言及されている病院を候補に選びます。同じ地域の病院が動いていないいまのうちに情報を整えるほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 医師の働き方改革で、「働き方の情報」が選ばれる材料になった

2024年4月から、医師にも時間外労働の上限規制が適用されました。上限は原則として年960時間です。

病院にとっては、医師の勤務体制を見直しながら、必要な人数を確保しなければならない状況です。看護師や医療技術職の採用も、地域の病院どうしで取り合いになっています。

求職者がAIに聞くのは、給与だけではありません。当直の回数、休日数、教育体制、育児との両立といった働き方の中身です。こうした事実を自院サイトに書いておけば、AIが「条件に合う病院」を挙げるときの根拠になります。

医療法人・病院のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

医療法人・病院のAIO対策は、「読み手が3者いて、サイトの構造が複雑で、第三者の評価が重く見られる」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 集患と同じ重さで、医師・看護師の採用が目的になる

一般的な企業のSEOでは、採用ページは会社サイトの一部として扱われがちです。病院では、採用が集患と同じくらい経営を左右します。人員がそろわなければ、病棟を開けることも、診療科を維持することもできないためです。

AIへの聞き方も、求職者ならではです。「〇〇市 回復期リハビリ病棟 看護師 残業少ない」「新卒看護師 教育体制 プリセプター 〇〇県」「医師 当直なし 週4日 〇〇市 病院」といった形です。

求人媒体の掲載ページは項目が決まっていて、どの病院も似た書き方になります。AIが条件で病院を区別できるのは、自院の採用ページに、夜勤の回数、年間休日、配属の決め方、教育の流れが具体的に書かれている場合です。

なお、2022年10月の職業安定法の改正で、求人情報を正確かつ最新の内容に保つことが義務づけられました。採用ページと求人媒体で条件が食い違っていないかは、AIO対策の前に確認しておきたい点です。

2. 診療科・センター・部門が多く、AIが「どこで何ができるか」を読み違えやすい

病院のサイトは、診療科、専門のセンター、看護部、検査や薬剤などの部門が並び、数十から数百ページになります。同じ病気が、複数の診療科やセンターのページに分かれて書かれていることも少なくありません。

この構造は、AIにとって読み取りにくいものです。外来担当医表がPDFや画像だけで載っている。センターのページと診療科のページで、対象の疾患が食い違っている。こうした状態では、AIが「この病院で何の治療が受けられるか」を正しく答えられません。

一般的なSEOでは、ページを増やして検索の入口を広げるのが定番でした。病院のAIO対策では、まず「1つの疾患について、どの科のどのページが正なのか」を決めることが先です。診療科ごとに、対象の疾患、主な検査と治療、担当医、外来の曜日を同じ型で書き、センターのページからはそこへつなぎます。

手術件数などの実績は、医療広告ガイドラインで広告できる事項とされています。一方で、治療の効果を保証するような表現や、他の病院と比べて優れていると示す表現は認められていません。件数は事実として示し、成績の良さを訴える書き方は避けます。

3. 紹介元の開業医という「もう1人の読み手」がいる

病院、とくに地域の中核を担う病院では、新患の多くが診療所からの紹介で受診します。つまり、患者の前に、紹介状を書く開業医に「この病院に送れば診てもらえる」と知られている必要があります。

2022年10月からは、紹介状なしで特定機能病院や一定規模以上の地域医療支援病院などを受診すると、初診で7,000円以上の特別な料金がかかるようになりました。紹介を前提とした受診の流れは、今後も病院経営の軸になります。

一般的なSEOでは、取引先向けの情報を公開サイトに載せることは少ないはずです。病院では、地域医療連携のページが、開業医と患者の両方に読まれます。紹介の手順、受け入れている疾患、CTやMRIなどの検査の共同利用、逆紹介の流れを書いておくことで、AIが紹介先を答えるときの材料になります。

あわせて、紹介状が必要かどうか、特別な料金がかかるかどうかを、受診案内のページで明確にしておきます。患者がAIに「〇〇病院 紹介状なし 費用」と聞いたときに、正しく答えてもらうためです。

医療法人・病院のAIO対策で実際にやる5つの作業

医療法人・病院のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこまでを外に任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自院と地域の病院がどう扱われているかを調べます。

病院の場合は、「患者」「求職者」「紹介元」の3者の立場で、それぞれ10パターン、合わせて30パターンほどの質問を投げます。「〇〇市 心臓カテーテル 検査 病院」「〇〇市 看護師 夜勤専従 病院」「〇〇病院 紹介 手順」といった聞き方です。

あわせて、AIが自院の診療科や病床数をどう説明しているかも確認します。休止した診療科や、退職した医師の名前が回答に残っていないかを見ます。

2. 基盤ページの整備

医療法人・病院で整えるべきは、次の5ページです。

  • 診療科・センター別ページ(対象の疾患、主な検査と治療、担当医、外来の曜日を同じ型で)
  • 受診案内と外来担当医表のページ(紹介状の要否、特別な料金の有無、受付時間をテキストで)
  • 地域医療連携のページ(紹介の手順、受け入れ体制、検査の共同利用、逆紹介の流れ)
  • 医師・看護師の採用ページ(勤務体制、夜勤や当直の回数、年間休日、教育体制、院内保育所の有無)
  • 病院の概要と第三者評価のページ(病床数と病棟の種類、病院機能評価の認定、学会の認定施設)

この5つが埋まっていない状態では、疾患の解説記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どこで何ができ、どう受診し、どう働けるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

PDFや画像だけの外来担当医表、病院案内のパンフレットを載せただけのページを、文章とテキストの表に直します。

「当院の整形外科は、膝と股関節の人工関節手術を行っています。外来は月曜から金曜の午前です。初診は紹介状をお持ちください」のように、1文で言い切る書き方をします。内容は自院の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

採用ページも同じです。「2交代制で、夜勤は月4〜5回です」のように、数字を文章で書きます。求職者の質問は「育休から復帰した看護師はいますか?」「未経験の診療科に配属されることはありますか?」のように、話し言葉で見出しにします。数字は自院の実態に合わせてください。

4. 一次情報と権威性の担保

病院の一次情報でもっとも重いのは、第三者による評価です。公益財団法人日本医療機能評価機構の病院機能評価の認定、臨床研修病院の指定、学会の専門医研修施設の認定などが該当します。

病院機能評価の認定は5年ごとに更新されます。認定の有無だけでなく、認定を受けた年と更新の状況を、概要ページに書いておきます。

そのうえで、自院ならではの事実を足します。「診療科ごとの年間手術件数」「救急車の年間受け入れ件数」「看護師の年間離職率」「新人教育のプログラムの期間」といった形です。疾患の解説記事には、執筆または監修した医師の氏名、所属、専門医資格を明記します。

5. 外部からの言及の設計

自院以外の場所で言及される状態をつくります。対象は、Googleビジネスプロフィール、医療機能情報提供制度の「医療情報ネット」、医師会の医療機関一覧などです。求人媒体や、看護学校・大学の就職先情報も含みます。

このとき、病院名、診療科、病床数、受付時間、採用条件を、すべての掲載先でそろえます。診療科の新設や休止、医師の異動があった月には、自院サイトと外部の掲載ページを同じ月に直す運用にします。

地域の開業医向けに発行している連携の広報誌があれば、その内容もサイトに掲載します。紹介元の医療機関のサイトから自院の連携ページへリンクがあると、外部からの言及にもなります。

医療法人・病院のAIO対策の費用相場

医療法人・病院のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、法人の規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+採用ページの改修+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+診療科・センターごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上法人グループ全体の情報設計+監修体制を含む大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自院がAIでどう扱われているかを知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「院内の確認工程」が見込まれているかを見る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、2点を確認してください。診療科の医師、看護部、地域医療連携室など、複数の部署による確認の時間が工程に入っているか。医療広告ガイドラインに照らした表現の確認が含まれているか、です。

病院のページは、1ページに複数の部署が関わります。確認の段取りが見積もりに入っていないと、原稿が院内で止まり、公開まで数か月かかることがあります。

医療法人・病院のAIO対策は、求人媒体への掲載だけで足りるのか

採用については、求人媒体への掲載だけでは足りません。求人媒体は入口になりますが、AIが病院を推薦する根拠としては、自院の採用ページの一次情報が必要です。

求人媒体の掲載ページは、給与、勤務時間、休日といった決まった項目を埋める形式がほとんどです。そのため、多くの病院が「教育体制充実」「働きやすい職場」と同じような書き方になります。これではAIは病院ごとの違いを判断できません。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 求人媒体・人材紹介:自院以外の場所で言及される「外部の証拠」として使う
  • 自院の採用ページ:夜勤の回数、教育の流れ、配属の決め方を書き切る「正の情報源」として使う
  • 両者の関係:媒体の掲載ページから自院の採用ページへつなぎ、条件をそろえる

すでに複数の媒体に求人を出している病院は、まず掲載内容を一覧にしてください。給与や休日数が古いままの掲載が見つかれば、それを直すだけでもAIの回答が変わる可能性があります。

医療法人・病院がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、法人の規模やWeb担当の人数に合わない会社に依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自院と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 医療法人・病院の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自院の診療科の構成と、採用で困っている職種を説明してみてください。最初から詳しくなくても問題ありません。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「紹介元の診療所はどの地域に多いですか」「外来担当医表の更新は誰がしていますか」「看護師の応募は、どの媒体から来ていますか」。こうした質問が出てくる会社は、患者・求職者・紹介元の3者からページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。多くの中小病院では、Webの更新を事務長や総務の職員が兼務しています。提案書だけを渡されても、院内の調整に追われて手が止まります。

原稿の作成と更新は依頼先、各部署は内容の確認だけ。この分担が組めるかどうかで、続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。医師への取材、採用ページの写真撮影、求人媒体や外部掲載の修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「医療法人・病院のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

医療法人・病院のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6か月から12か月で応募数や紹介件数に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。病院名での質問に、AIが正しい診療科と受診の流れで答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「〇〇市 看護師 夜勤少ない」「〇〇市 人工関節 病院」のような条件つきの質問で候補に入りはじめる指名検索数、応募時・初診時の「何で知ったか」
12か月第三者評価と外部言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる採用ページ経由の応募数、紹介件数、新患数

何を見れば効果がわかるか

医療法人・病院の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自院が登場した回数(患者・求職者・紹介元の質問文を固定して、月1回確認する)
  • 病院名での指名検索の数
  • 初診の問診票と応募フォームで聞く「当院を何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問診票と応募フォームの両方に「AI(ChatGPTなど)」の選択肢を1つ足すだけで記録できます。採用では、人材紹介会社への手数料と比べて、自院サイト経由の応募がどれだけ増えたかも見ておくと、費用対効果がつかみやすくなります。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「〇〇市 看護師 求人」「〇〇市 整形外科 病院」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

医療法人・病院のAIO対策に関するよくある質問

医療法人の理事長や病院の事務長からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の医療法人・病院でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ地域に根ざした中小の病院のほうが、効果が出やすい面があります。

診療圏と得意な領域がはっきりしているため、書くべき内容を絞りやすいからです。主な診療科のページ、受診案内、採用ページの3つを整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「回復期リハビリ病棟がある」「在宅復帰まで同じ法人で支援できる」といった地域での役割は、大規模病院とは違う強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

採用サイトは、病院のサイトと分けたほうがいいですか?

分けても分けなくても構いません。大事なのは、AIが「同じ病院の情報だ」と判断できる状態にすることです。

分ける場合は、病院名、所在地、病床数の表記を両方のサイトでそろえ、互いにリンクでつなぎます。採用サイトだけが古い情報のまま残ると、AIが異なる条件で答える原因になります。

Webの担当が1〜2名の病院であれば、病院サイトの中に採用ページを置くほうが、更新の手間を抑えられます。

手術件数などの実績は、サイトに載せてもいいですか?

載せられます。手術件数などの実績は、医療広告ガイドラインで広告できる事項とされています。

書くときは、対象の期間と集計の範囲を明記してください。「2025年1月から12月、整形外科で実施した人工関節置換術の件数」のような形です。

一方で、治療の効果を保証するような表現や、他の病院と比べて優れていると示す表現は認められていません。件数は事実として淡々と示し、「地域で一番」のような言い方は避けてください。

開業医の先生向けの情報を、患者も見る公開サイトに載せていいですか?

載せて問題ありません。紹介の手順や受け入れている疾患は、開業医だけでなく、紹介状を持って受診する患者にも役立つ情報です。

地域医療連携のページには、紹介の方法(予約の取り方、FAXや専用窓口の受付時間)、受け入れている疾患、検査の共同利用、逆紹介の方針を書きます。

ただし、患者の個人情報に関わる書式や、医療機関だけに見せたい資料は、公開ページとは分けて管理してください。

病院機能評価の認定は、AIO対策に役立ちますか?

役立ちます。AIは、自院の説明だけでなく、第三者がどう評価しているかも参考にするためです。

日本医療機能評価機構の病院機能評価は、第三者が病院の組織と運営を評価する仕組みです。認定を受けている場合は、概要ページに認定の種別と認定年月を書き、認定期間の5年ごとに更新の状況を反映させます。

臨床研修病院の指定や学会の認定施設も、同じページにまとめて書いておくと、患者と求職者の両方に伝わりやすくなります。

まとめ:医療法人・病院のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

医療法人・病院のAIO対策会社は、法人の規模と、Web担当の体制に合うかどうかで選ぶのがもっとも失敗の少ない方法です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の医療法人、Web担当が1名の中小病院。採用・連携ページの整備から実行まで任せたい法人に
  • サクラサクマーケティング株式会社:中小〜中堅。SEOとLLMOをコンサルティングで設計したい病院に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい病院に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の病院や施設を持つ法人グループの発信を整えたい法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。数百ページ規模のサイトを監修体制ごと運用したい大規模病院に

最初に確認してほしいのは、自院の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の医療法人・病院であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

医療法人・病院のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。院内の皆さまには、内容の確認に集中していただける進め方をとります。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

医療法人・病院のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。