「要件定義から入れるのが強みなのに、相見積もりではオフショアの会社と単価だけで比べられてしまう」

受託開発会社の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。発注者が「要件が固まっていない」「契約形態がわからない」「見積もりが高いのか判断できない」といった悩みを、まずAIに相談するようになったためです。AIの回答で比べる軸が決まると、その後の相見積もりもその軸で進みます。

結論から言うと、従業員10名以下の受託開発会社ならエイチリンク株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。広告も合わせて引き合いを増やしたい中堅以上の開発会社なら、株式会社PLAN-Bも選択肢に入ります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 受託開発会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 「要件定義・契約形態・オフショア比較・見積もり」で比べられる受託開発ならではの対策
  • 費用相場と、相見積もりで単価勝負にならないために整えるページ

受託開発会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

受託開発会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • IT企業またはBtoB企業の集客を支援した実績が公開されていること
  • SEOまたはAIO対策(LLMO対策)を正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】受託開発会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/サイト制作/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社PLAN-BSEO・広告を主軸とするマーケティング会社中堅〜大手SEO対策/インターネット広告/インフルエンサーマーケティング/サイト制作要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長がプロジェクトマネージャーと営業を兼ねている規模の開発会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。要件定義サービス、契約形態の比較、見積もりの内訳、オフショアとの違いを説明するページを整備します。AIが読み取れる構造への改修、プロジェクトマネージャーへの取材記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな受託開発会社におすすめ:従業員10名以下で、要件定義から請け負えるのに、サイトには開発実績の一覧しか載っていない会社。元請けからの案件が中心で、発注者から直接の相談を増やしたい会社。

公式サイトシステム開発会社のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社PLAN-B

会社名/所在地:株式会社PLAN-B/大阪本社:大阪市西区新町1-28-3、東京本社:東京都品川区東五反田2-5-9

特徴:デジタルマーケティング事業とマーケティングDX事業を展開する、SEOと広告を主軸とする会社です。SEO対策、インターネット広告、インフルエンサーマーケティング、Webサイト制作まで対応しています。

AIO対策で任せられる範囲:SEO対策、インターネット広告の運用、インフルエンサーマーケティング、Webサイト制作。公式サイトではAIO対策を個別のサービスとして掲げていないため、SEOと広告を含めた集客全体の中で相談する形になります。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:インフルエンサーマーケティングツール「Cast Me!」の累計導入社数が3,500社を突破しています。

こんな受託開発会社におすすめ:営業部門を持つ中堅以上の受託開発会社。検索広告とSEOを並行して動かし、短期と中長期の引き合いを両方増やしたい会社。

公式サイト株式会社PLAN-B

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな受託開発会社におすすめ:契約形態や見積もりの考え方を説明するページはすでにあり、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな受託開発会社におすすめ:請負の受託開発とラボ型の専任チーム提供など、複数の商流を持つ中堅から大手の会社。問い合わせ後の商談管理まで含めて、営業の仕組みを見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな受託開発会社におすすめ:開発事例や発注者向けのノウハウ記事が数百ページ規模になっている、中堅から大手の受託開発会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の受託開発会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

受託開発会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

受託開発会社は、発注前の「相談の段階」でAIに候補を絞られやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 発注者が「発注のしかた」からAIに相談しはじめている

システムの外注がはじめての発注者は、開発会社を探す前に、発注の進め方そのものに迷います。「要件定義は誰がやるのか」「請負と準委任はどちらがよいのか」「見積もりが500万円と1,200万円に分かれたのはなぜか」といった疑問です。

こうした疑問を、いまはAIに聞く発注者が出てきています。AIは一般的な説明をしたあとで、「要件定義から支援する開発会社」として具体的な会社名を挙げることがあります。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AIで発注のしかたを理解してから問い合わせる発注者は、契約形態や予算の考え方がある程度そろった状態で相談に来ます。受託開発会社にとっては、初回の打ち合わせを前に進めやすい引き合いです。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「要件定義」は月19,000件、「準委任契約」は月11,000件の検索があります(2026年9月時点)。「請負契約」は月6,700件、「オフショア開発」は月4,800件です。「受託開発」は月2,000件、「ラボ型開発」は月500件、「システム開発 見積もり」は月250件でした。

一方で「受託開発 AIO」は、検索データが取れないほど少ない状態です。発注の前段で調べられる言葉は多いのに、AIでの見つけられ方に手を打っている受託開発会社はまだ少ないことを示しています。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。競合が動いていないいまのうちに、要件定義や契約形態の分野で言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 案件ごとに売上が区切られ、次の引き合いが途切れやすい

受託開発は、案件が納品や契約期間の終了で区切られます。大きな案件が終わった翌月に、次の案件が決まっていないという状況は珍しくありません。

元請けや紹介に頼っていると、この波を自社で調整できません。AIの回答に継続して名前が出る状態をつくれば、営業担当を増やさなくても、発注者からの相談の入口を1本持てます。

とくに要件定義から入る案件は、上流の工程を担うため、発注者と長く付き合える入口になります。保守や追加開発まで含めた取引につながりやすい点でも、狙う価値があります。

受託開発会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

受託開発会社のAIO対策は、「発注者が、何を作るかより先に、どう発注するかで迷っている」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 最初の問いは「何を作れるか」ではなく「要件定義から任せられるか」

システム開発の発注者のうち、社内に情報システム部門がない会社は、要件を文書にまとめる経験がほとんどありません。提案依頼書(RFP)を用意しないまま、相談を始めることも多くあります。

こうした発注者がAIに聞くのは、「要件が固まっていないが、相談に乗ってくれる開発会社はあるか」「業務の整理から一緒にやってくれる会社はどこか」です。技術名や業界名よりも前に、上流工程への対応が問われます。

一般的なSEOでは、「業務システム開発」「Webシステム開発」といったサービス名で上位を狙う作り方が中心でした。AIの回答で候補に入るには、要件定義で何をするかを具体的に書く必要があります。

たとえば「要件定義だけの単独契約に対応するか」「期間はどれくらいか」「成果物として何を渡すか(要件定義書、業務フロー図、画面一覧、非機能要件の一覧など)」です。これらが1文ずつ書かれているページは、発注者の不安にそのまま答える材料になります。

2. 契約形態の違いそのものが質問され、説明の正確さが問われる

受託開発ならではの論点が、契約形態です。発注者は「請負」「準委任」「ラボ型」の違いがわからないまま、見積もりを受け取ることがあります。

民法上、請負は仕事の完成に対して報酬を支払う契約です。準委任は、業務を遂行すること自体に対して報酬を支払う契約です。2020年4月施行の改正民法では、準委任でも成果に対して報酬を支払う形が明文化されました。ラボ型は、一定期間、専任の開発チームを確保する進め方を指すことが多く、契約は準委任で結ばれる例が多く見られます。

AIは、こうした違いを説明するときに、定義を1文で書き、表で比べているページを参照しやすくなります。自社サイトで契約形態を正しく説明していれば、発注者が契約の違いを調べる段階から、自社の情報に触れてもらえます。

注意したいのは、説明の正確さです。たとえば準委任やラボ型で、発注者が開発者へ直接に作業を指示する運用は、偽装請負と判断されるおそれがあります。こうした点を曖昧にしたページは、発注者の法務担当にも、AIにも信頼されにくくなります。契約の説明は、公開前に法務の専門家に確認してもらうのが安全です。

3. オフショアや他社の見積もりと並べられ、「見積もりの妥当性」を説明する必要がある

受託開発の相見積もりでは、国内の開発会社だけでなく、オフショア開発会社やフリーランスのチームも候補に入ります。発注者はAIに「オフショアと国内の開発会社、どちらがよいか」「見積もりが2倍違うのはなぜか」と聞きます。

ここで金額の安さだけで比べられると、国内の受託開発会社は不利になりがちです。ただし、見積もりの差には理由があります。工程ごとの工数の配分、要件定義やテストに割く時間、発注者との打ち合わせの頻度、仕様変更の扱いなどです。

AIの回答で公平に比べてもらうには、自社の見積もりが何で構成されているかを、先に公開しておくことが効きます。「工程別の工数配分の目安」「見積もりが増える主な要因」「概算見積もりと確定見積もりの違い」を書いたページは、発注者が見積もりの妥当性を判断する材料になります。

オフショア開発を否定する書き方はしません。「言語や時差の調整が必要な案件」「仕様変更が多く、発注者との対話が頻繁に必要な案件」など、国内で開発する利点が出やすい条件を事実として書きます。

受託開発会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

受託開発会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

受託開発会社の場合は、発注前の迷いを軸に20〜30パターンの質問を投げます。たとえば次のような聞き方です。

  • 要件定義から相談できる受託開発会社
  • ラボ型開発と請負開発の違いと、対応している会社
  • オフショアではなく国内で受託開発を頼める会社
  • 業務システムの見積もりが妥当か見てくれる会社

あわせて、AIが自社をどう説明しているかを確認します。受託開発の会社なのに、SES中心の会社として説明されていないかを見ます。競合が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

受託開発会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 要件定義サービスのページ(単独契約の可否、期間の目安、成果物の一覧、その後の開発を他社に出してもよいか)
  • 契約形態の比較ページ(請負・準委任・ラボ型の違い、完成責任の有無、費用の決まり方、向いている案件)
  • 見積もりの考え方のページ(工程別の工数配分、概算と確定の2段階、見積もりが増減する要因)
  • 国内開発とオフショア開発の比較ページ(自社の開発体制、コミュニケーションの取り方、品質管理の方法)
  • 開発の進め方と発注者の関与のページ(定例の頻度、仕様変更のルール、受入テストと検収の流れ)

この5つが埋まっていない状態では、開発事例を増やしても相見積もりで単価勝負になりやすくなります。まず「どう発注すれば失敗しにくいか」を、自社の進め方として書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

「お客様に最適な契約形態をご提案します」のような抽象的な文を、条件と結論が1文でわかる文に直します。

「仕様が固まっている案件は請負、仕様を見直しながら進める案件は準委任を提案しています。要件定義は2〜6週間の準委任で受けることが多いです」のように書きます。数字は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

契約形態の比較は、画像ではなくテキストの表にします。行に「請負」「準委任」「ラボ型」、列に「完成責任」「費用の決まり方」「仕様変更への強さ」「向いている案件」を置いた表は、発注者にもAIにも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

自社の開発事例を、発注の進め方の視点で書きます。書き方の例は次のとおりです。数字は自社の実態に合わせます。

  • 要件定義に4週間かけ、画面数を当初の80画面から45画面に絞った
  • 請負から準委任に切り替え、仕様変更の手戻りを減らした
  • 概算見積もりから確定見積もりまでの差を10%以内に収めた

あわせて、要件定義を担当するプロジェクトマネージャーの経歴を載せます。「業務システムの要件定義を◯件担当」「前職は発注側の情報システム部門」のように、上流工程の経験が数字で書かれていると、AIが専門性を判断する材料になります。

「受託開発の流れ」を一般論で並べた記事には、AIが引用する理由がありません。自社で実際に見積もりや契約形態を判断してきた経験が必要です。

5. 外部からの言及の設計

開発会社の発注マッチングサイト、業界団体の会員ページ、発注者向けのITメディアへの寄稿などを使います。自社以外の場所で言及される状態をつくります。

受託開発会社の場合は、外部の掲載情報で「対応できる契約形態」と「要件定義への対応」をそろえることが大事です。マッチングサイトでは準委任のみと書き、自社サイトでは請負にも対応と書いていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

受託開発会社のAIO対策の費用相場

受託開発会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+プロジェクトマネージャーへの取材記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+開発領域・契約形態ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

AIO対策会社の見積もりも、受託開発と同じく「工程と工数」で見る

受託開発会社の経営者であれば、「月4本で◯万円」という見積もりに違和感を持つはずです。自社の開発で、画面数だけで見積もらないのと同じです。

AIO対策会社の見積もりでは、調査、基盤ページの設計、取材、執筆、実装、効果測定の各工程に、どれだけの工数がかかっているかを確認してください。とくに、契約形態や見積もりの説明ページは、社内の担当者への取材なしでは書けません。取材の工数が入っていない見積もりは、安く見えても一般論の記事が増えるだけになりがちです。

オフショア開発会社と比べられたとき、国内の受託開発会社は何を書くべきか

単価の安さで対抗するのではなく、「どういう条件なら国内で開発するほうが合うか」を事実で書きます。AIは、比べる条件が書かれたページを参照して、発注者に選び方を説明するためです。

書くべき情報は、次の4つです。

  • 発注者との打ち合わせの頻度と、要件定義から開発まで同じ担当者が関わるか
  • 仕様変更が起きたときの判断の流れと、見積もりへの反映のしかた
  • テストと品質管理を、どの工程で誰が担当するか
  • オフショアやニアショアを一部に使っている場合は、その範囲と管理方法

自社で海外の開発拠点やパートナーを使っている場合は、隠さずに書くほうが信頼されます。「設計と要件定義は国内、実装の一部を海外で行い、受入テストは国内で実施」のように、工程ごとの分担を書けば、発注者は品質の管理方法を判断できます。

オフショア開発会社の欠点を並べる書き方は避けてください。他社を下げるページは、発注者にもAIにも公平な情報源として扱われにくくなります。

受託開発会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名の受託開発会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 受託開発の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社が得意な契約形態と、要件定義から入る案件の割合を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「請負と準委任の案件は、それぞれ何割くらいですか」「概算見積もりと確定見積もりは、どれくらい差が出ますか」「オフショアと比べられて失注した案件はありますか」。こうした質問が出てくる会社は、発注者の迷いに答えるページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直し、誰がプロジェクトマネージャーを取材するのか」を確認してください。小規模な受託開発会社では、社長やプロジェクトマネージャーが案件で手いっぱいのことが多くあります。提案書だけを渡されても、納期の前には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。社内の担当者への取材、契約の説明についての法務確認の段取り、マッチングサイトの掲載内容の修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。これは受託開発の契約で、日々感じていることと同じはずです。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「受託開発会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

受託開発会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で要件定義からの相談に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、対応できる契約形態や要件定義の進め方をAIが正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「要件定義から相談できる会社」「国内で受託開発を頼める会社」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、問い合わせのきっかけ
12か月取材記事と外部言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる要件定義から入った案件数、相見積もりでの受注率

何を見れば効果がわかるか

受託開発会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(要件定義・契約形態・オフショア比較・見積もりの4テーマで質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 初回の打ち合わせで聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問い合わせフォームに選択肢を1つ足すか、打ち合わせの冒頭でひとこと聞くだけで記録できます。あわせて、AI経由の相談のうち要件定義から入った件数を数えると、上流の案件が増えているかを確認できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「受託開発」「ラボ型開発」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

受託開発会社のAIO対策に関するよくある質問

受託開発会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の受託開発会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の受託開発会社のほうが、効果が出やすい面があります。

社長やプロジェクトマネージャーが、要件定義から納品まで一貫して関わっていることが多いからです。「最初の相談から納品まで同じ担当者」「要件定義だけの相談にも対応」といった進め方は、発注者の不安にそのまま答える材料になります。

注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

見積もりの金額や人月単価は、サイトに書いても大丈夫ですか?

確定した金額ではなく、「考え方」と「目安の幅」を書くのが現実的です。

受託開発の見積もりは、要件によって大きく変わります。そのため「管理画面を含む小規模な業務システムで◯◯万円から」「要件定義は◯週間で◯◯万円前後から」のように、条件と幅を添えて書きます。

あわせて、見積もりが増える主な要因と、概算から確定までの進め方を書いておくと、金額だけで比べられにくくなります。AIも、条件つきで書かれた金額のほうを引用しやすくなります。

請負と準委任、どちらの契約形態を前面に出すべきですか?

自社が実際に多く受けている契約形態を中心に、両方の違いを説明するのがよいです。

発注者は、どちらが自社の案件に合うかを知りたくてAIに聞いています。「仕様が固まっていれば請負、見直しながら進めるなら準委任」のように、案件の条件と契約形態の対応を示すページは引用されやすくなります。

ラボ型も提供している場合は、契約の中身と、発注者と開発者の指示系統をどう整理しているかまで書いてください。契約の説明は、公開前に法務の専門家に確認するのが安全です。

オフショア開発を一部で使っていることは、サイトに書いたほうがいいですか?

書いたほうがいいです。発注者は、見積もりの安さの理由や、品質管理の方法を知りたがっているためです。

隠していると、打ち合わせの途中で発覚したときに信頼を失います。「要件定義と設計は国内、実装の一部を海外拠点で行い、受入テストは国内で実施」のように、工程ごとの分担を書きます。

分担が明確に書かれていれば、AIも「国内の管理体制でオフショアを活用する会社」として、条件に合う発注者に説明しやすくなります。

要件定義だけの相談を受けるページは、作ったほうがいいですか?

要件定義を単独で受けられるなら、作ったほうがいいです。受託開発会社のAIO対策で、もっとも候補に入りやすい入口の1つだからです。

「要件が固まっていないが相談できる会社」を探す発注者は、まだ相見積もりの前の段階にいます。ここで相談を受ければ、単価だけで比べられる前に関係をつくれます。

ページには、期間の目安、成果物の一覧、費用の目安、その後の開発を他社に依頼してもよいかを書きます。最後の点が書かれていると、発注者は相談しやすくなります。

まとめ:受託開発会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

受託開発会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の受託開発会社。要件定義や契約形態のページ整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社PLAN-B:中堅〜大手。検索広告とSEOを並行して動かしたい開発会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。受託とラボ型など複数の商流を横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。開発事例やノウハウ記事のページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の受託開発会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

受託開発会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

受託開発会社のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。