「案件はあるのに、エンジニアが採れない。社名で調べると『SESはやめとけ』が先に出てくる」

SES企業の経営者から、こうした声を聞くことが増えました。転職を考えるエンジニアは「還元率が高いSES企業」、エンジニアを探す企業は「Javaの要員をすぐ出せる会社」とAIに聞いています。どちらの回答にも名前がなければ、採用も営業も入口で止まります。

結論から言うと、従業員10名以下のSES企業ならエイチリンク株式会社、採用向けと企業向けの記事を量で積み上げたいなら株式会社ウィルゲート、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • SES企業のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • エンジニア採用と案件獲得の両面で探されるSES企業ならではの対策の違い
  • 費用相場と、還元率・契約形態・待機時の扱いの書き方

SES企業のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

SES企業のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • BtoB企業の支援実績、またはコンテンツによる集客の実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEO・コンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】SES企業のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ウィルゲートSEOを主軸とする会社中堅〜大手コンテンツマーケティング/SEOツール「TACT SEO」/編集支援ツール「EditorU」要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。社長が営業も採用面接も担っている規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。還元率と給与の決まり方、契約形態の説明、案件・参画実績、企業向けのエンジニア提案の各ページを整備します。AIが読み取れる構造への改修、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。営業代行会社では新規サイトから月40件の問い合わせを獲得しました。YouTube運用代行会社では、生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんなSES企業におすすめ:従業員10名以下で、社長が営業と採用を兼ねている会社。エンジニアの定着率はよいのに、サイトには事業内容と募集要項しか載っていない会社。

公式サイトSES企業のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ウィルゲート

会社名/所在地:株式会社ウィルゲート/東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F

特徴:コンテンツマーケティング事業を展開している、SEOを主軸とする会社です。SEOツール「TACT SEO」と、編集支援ツール「EditorU」を提供しています。M&A仲介事業も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:SEOを軸にしたコンテンツマーケティングの支援を依頼できます。AIが参照する検索結果で、記事の露出を広げる土台づくりに向いています。自社で記事を運用したい場合は、ツールを使った内製の支援も選べます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:SEO支援で約200ワードを検索トップ10に入れ、半年間で月8万ユーザーの流入を実現した事例があります。TACT SEOの活用事例では、セッション数が50倍になっています。

こんなSES企業におすすめ:エンジニア向けのキャリア記事と、企業向けの技術・契約の記事を、両方とも継続して増やしたい中堅から大手の会社。社内に記事の担当者を置き、ツールで運用したい会社。

公式サイト株式会社ウィルゲート

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんなSES企業におすすめ:還元率や制度のページはすでにそろっていて、比較記事や紹介ページでの露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんなSES企業におすすめ:SESに加えて受託開発や自社サービスの事業も持つ中堅から大手の会社。採用広告やCRMも含めて、採用と営業の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんなSES企業におすすめ:案件情報や求人、キャリア記事を数百ページ規模で持つ、中堅から大手のSES企業。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下のSES企業であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

SES企業がいまAIO対策をすべき3つの理由

SES企業は、エンジニアの採用と案件の獲得という2つの入口が、どちらもAIの回答に左右されはじめている業種です。理由は3つあります。

理由1. 求職者も発注企業も、AIでSES企業を調べはじめている

SES企業の採用は、これまで求人媒体と転職エージェントが中心でした。案件の獲得は、取引先からの紹介や、パートナー企業どうしの案件共有が中心でした。

いまは両方の入口で、AIに条件を伝えて候補を絞る動きが出ています。求職者は「未経験からインフラに進めて、待機中も給与が出るSES企業」と聞きます。発注企業は「AWSの設計ができる要員を来月から2名出せる会社」と聞きます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AIに相談してからたどり着く人は、条件を整理した状態で応募や問い合わせをしてきます。SES企業でいえば、希望する技術や働き方が明確な応募者と、スキルと時期が固まった引き合いです。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「SES 転職」は月800件、「SES 企業」は月600件、「SES 案件」と「SES 求人」はそれぞれ月250件、「SES 還元率」は月100件の検索があります(2026年9月時点)。

一方で「SES AIO」といった言葉は、検索データが取れないほど少ない状態です。AIでの見つけられ方に手を打っているSES企業が、まだ少ないことを示しています。

SES企業は数が多く、サイトの内容も似通いがちです。いまのうちに、自社にしか書けない数字と制度をAIが読める形で出した会社ほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 業界イメージの悪い情報が、先に読まれている

Ahrefsでは「SES やめとけ」が月1,900件の検索がありました。「偽装請負」は月7,800件、「準委任契約」は月11,000件です(2026年9月時点)。後の2つはSESに限った言葉ではありませんが、契約形態への関心の高さがわかります。

転職を考えるエンジニアは、応募の前にこうした情報に触れています。AIに「SES企業はやめたほうがいい?」と聞けば、一般的な懸念が並んだ回答が返ります。

そこで自社サイトに具体的な事実がなければ、AIは業界全体の一般論だけで答えます。還元率、待機時の給与、案件の選び方を自社の実態で書いておけば、「こういう会社もある」という材料をAIに渡せます。

SES企業のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

SES企業のAIO対策は、「働く人と頼む企業の両方から、業界への不安や誤解を前提に質問される」ことを踏まえて組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 「働きたい人」と「頼みたい企業」の2方向の質問に、同じ会社として答える

SES企業のサイトには、性質の違う2種類の読み手が来ます。エンジニアとして働きたい求職者と、エンジニアを探している企業の担当者です。

求職者の質問は「還元率はいくらか」「待機中の給与は出るか」「案件は選べるか」「キャリアアップできるか」です。企業の質問は「どのスキルの人が何名いるか」「いつから参画できるか」「どういう契約になるか」です。

一般的なSEOでは、採用サイトとコーポレートサイトを分け、それぞれで検索順位を追う設計がよく取られました。AIの回答では事情が変わります。AIは社名を軸に情報をまとめるため、採用向けと企業向けの情報が食い違っていると、会社としての像がぶれます。

たとえば採用ページで「上流工程の案件が中心」と書き、企業向けページで「テスト要員を多数提供」と書いていると、AIはどちらの会社として紹介すればよいか判断できません。在籍エンジニアのスキル構成を1つの事実として持ち、両方の読み手に向けて書き分けることが必要になります。

2. 「SES やめとけ」という業界イメージを前提に質問される

SES企業について調べる人の多くは、客先常駐、多重下請け、スキルが身につかない、といった懸念をすでに持っています。AIへの質問も、その懸念を前提にしたものになります。

一般的なSEOであれば、否定的な言葉は避けて、自社の魅力だけを書く判断もありえました。AIO対策では、それでは足りません。AIは質問者の懸念に答える材料を探すため、懸念に触れていないページは参照されにくくなります。

効くのは、懸念の一つひとつに、自社の数字と制度で答えることです。「直近12か月の待機期間の平均」「エンド企業や元請けから直接受けている案件の割合」「本人の希望で案件を変えた件数」などです。数字は自社の実態に合わせ、集計期間を明記します。

業界の問題を否定する書き方は逆効果です。「こうした懸念があることは事実です。当社ではこう運用しています」と、事実を並べる書き方が、AIにも求職者にも受け入れられやすくなります。

3. 契約形態の説明が、求職者と発注企業の両方から求められる

SESは一般に、準委任契約で技術者の業務を提供する形として説明されることが多い契約形態です。準委任契約や請負契約では、発注先の企業が技術者に直接の指揮命令を行わないことが前提とされています。

一方で、発注先が直接指揮命令をする形であれば、労働者派遣にあたり、派遣の許可を持つ会社との派遣契約が必要とされています。契約の名前は準委任や請負なのに、実態は派遣と同じになっている状態が、一般に偽装請負と呼ばれます。判断は契約書の名前ではなく、現場の実態で行われるとされています。

ここが誤解されやすい点です。求職者の中には「SESは偽装請負だ」と受け止めている人がいます。発注企業の中には、準委任で受け入れた技術者に、自社の社員と同じように指示を出してよいと考えている担当者もいます。

そのためSES企業のAIO対策では、自社が扱う契約形態と、現場での指示の受け方、報告の流れを、一般的な事実の範囲で説明するページが必要になります。個別の契約が適法かどうかの判断は、弁護士や社会保険労務士、労働局などに確認するよう案内します。

SES企業のAIO対策で実際にやる5つの作業

SES企業のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

SES企業の場合は、求職者向けと企業向けに分けて、合わせて20〜30パターンの質問を投げます。求職者向けは「還元率 公開 SES企業」「未経験 SES 待機 給与」、企業向けは「Java 要員 月末から 準委任」「インフラエンジニア 常駐 2名 依頼先」といった聞き方です。

あわせて、社名で質問したときにAIがどう説明しているかを確認します。口コミサイトの古い書き込みや、実態と違う情報が回答に使われていないかを見ます。

2. 基盤ページの整備

SES企業で整えるべきは、次の5ページです。

  • 還元率と給与の決まり方ページ(還元率の計算式、含むもの・含まないもの、単価が上がったときの反映時期)
  • 案件・参画実績ページ(技術、業界、担当工程、参画期間、エンド企業から数えた商流の位置)
  • 契約形態と現場での働き方の説明ページ(準委任・派遣・請負の違い、指示の受け方、報告の流れ)
  • 企業向けのエンジニア提案ページ(在籍エンジニアのスキル構成、提案までの流れ、契約期間の単位)
  • 待機期間と案件選択・キャリア支援の制度ページ(待機中の給与、案件を選べる範囲、面談の頻度、研修)

この5つが埋まっていない状態では、エンジニア向けのキャリア記事を増やしても応募につながりにくくなります。まず「どういう条件で働き、どういう契約で企業に参画するか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

「高還元」「案件多数」「風通しのよい社風」といった言葉だけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

「当社の還元率は、エンジニアの契約単価に対する、給与と賞与と会社負担の社会保険料の合計の割合で計算しています」のように、1文で言い切る書き方をします。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

還元率には法律上の決まった計算方法がなく、会社によって含める費用が違います。そのため、数字だけでなく計算式を書くことが、比較されるときの信頼につながります。在籍エンジニアのスキル構成も、画像ではなくテキストの表にします。

4. 一次情報と権威性の担保

自社の運用を、数字を入れて書きます。「直近1年の待機期間は平均◯日」「エンジニアとの面談は月1回」「参画中の案件のうち、エンド企業または元請けとの直接契約が◯割」といった形です。数字は自社の実態に合わせ、集計期間を明記します。

エンジニア本人の声も一次情報になります。未経験から参画した人が、どの工程から始め、何年目にどの工程を担当しているかを、本人の了承を得て書きます。

発注企業向けには、参画した案件の業界、技術、期間、チームの人数を、取引先名を伏せた形でまとめます。

5. 外部からの言及の設計

求人媒体の企業ページ、エンジニア向けの口コミサイト、IT業界団体の会員ページ、技術イベントの登壇情報など、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

SES企業では、求人媒体に書く還元率や待機時の条件と、自社サイトの内容をそろえることが特に大事です。媒体ごとに数字が違うと、AIはどれを信じてよいか判断できません。制度を変えたら、自社サイトと掲載中の媒体を同じ月に更新します。

SES企業のAIO対策の費用相場

SES企業のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+エンジニア取材の記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+採用向け・企業向けのページ展開+求人媒体との情報統一+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上採用サイトとコーポレートサイトを横断した情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「採用向けと企業向けの両方」が入っているかを見る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、採用向けと企業向けのどちらの記事かを確認してください。片方だけの見積もりでは、もう一方の入口が手つかずのまま残ります。

SES企業では、キャリア論の一般記事より、還元率・待機・契約形態の基盤ページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

「SES やめとけ」という評判は、AIO対策で消せるのか

消すことはできません。できるのは、自社の事実をAIが参照できる形で並べ、一般論だけで判断されない状態をつくることです。

業界への否定的な記事や口コミは、自社の管理の外にあります。削除を求めたり、否定する記事を大量に出したりしても、AIの回答から懸念が消えるわけではありません。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 業界の一般論:AIは今後も懸念として挙げる前提で考える
  • 自社サイト:懸念の項目ごとに、自社の数字と制度で答える「事実の情報源」として使う
  • 外部の情報:口コミサイトや求人媒体の内容を、自社サイトの事実とそろえる

AIに「◯◯社はSESだけど大丈夫?」と聞かれたとき、「還元率の計算式を公開している」「待機中も給与を支払う制度がある」と答えられる材料があるかどうかで、応募につながるかが変わります。

SES企業がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名のSES企業が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. SES企業の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社の採用の課題と営業の課題、扱っている契約形態を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「還元率には何を含めて計算していますか」「待機期間はどれくらい発生していますか」「商流の中で、どの位置の案件が多いですか」。こうした質問が出てくる会社は、求職者と発注企業の両方の目線でページを組み立てられます。

契約形態の説明について、法的な判断を安易に言い切らない姿勢があるかも見てください。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直し、誰がエンジニアに取材するのか」を確認してください。小規模なSES企業では、社長や営業担当者が案件の調整と面接で手いっぱいです。提案書だけを渡されても、案件の切り替え時期には手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。エンジニアへの取材、求人媒体の掲載内容の修正、採用サイトと企業向けサイトの両方の改修が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「SES企業のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

SES企業のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で応募と企業からの問い合わせに表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、還元率や待機時の扱い、契約形態をAIが正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「条件付きのSES企業探し」と「スキル×時期の要員探し」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、応募と問い合わせのきっかけ
12か月エンジニアの声と外部言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる応募数と採用数、企業からの問い合わせ数と参画決定数

何を見れば効果がわかるか

SES企業の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(求職者向けと企業向けで質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 応募時と企業からの問い合わせ時に聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。応募フォームと問い合わせフォームの両方に「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、カジュアル面談や初回の打ち合わせでひとこと聞くだけで記録できます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「SES 転職」「SES 企業」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

SES企業のAIO対策に関するよくある質問

SES企業の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小のSES企業でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下のSES企業のほうが、効果が出やすい面があります。

在籍エンジニアの人数が少ない分、還元率の計算式、待機時の扱い、参画中の案件の傾向を、社長がすべて把握しているからです。この3つを書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「全員と社長が毎月面談している」といった距離の近さは、大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

「SES やめとけ」と検索されるのですが、サイトでその話題に触れたほうがいいですか?

触れたほうがいいです。求職者の多くは、その懸念を持ったまま応募を検討しているからです。

書き方は、業界を否定することではなく、懸念の項目ごとに自社の運用を示すことです。「待機中の給与」「案件の選び方」「スキルアップの支援」「商流の深さ」について、自社の制度と数字で答えます。

懸念に正面から答えるページは、AIが「SES企業を選ぶときの注意点」を答えるときの材料になりやすくなります。

還元率は公開したほうがいいですか?

公開するなら、数字と計算式をセットで出すことをおすすめします。

還元率には法律で決まった計算方法がありません。会社負担の社会保険料や賞与、交通費を含めるかどうかで、同じ給与でも数字が変わります。数字だけを出すと、計算方法の違う他社と単純に比べられてしまいます。

「契約単価のうち、何を含めた金額を還元率として出しているか」を1文で書き、給与への反映時期も添えます。公開しない場合も、給与の決まり方の説明ページは用意しておくと、AIが答える材料になります。

求職者から「偽装請負ではないか」と聞かれます。サイトでどう説明すればいいですか?

自社が扱う契約形態と、現場での指示の受け方を、一般的な事実の範囲で説明します。

一般に、準委任契約では発注先の企業が技術者に直接の指揮命令を行わないことが前提とされています。実態として直接の指揮命令が行われていれば、偽装請負と判断されるおそれがあるとされています。

サイトには、自社の契約形態、現場での作業指示を誰から受けるか、報告の流れを書きます。法的な判断を自社で言い切るのは避け、個別の契約内容は弁護士や社会保険労務士に確認している、といった体制を書くほうが誤解を招きません。

採用向けのサイトと企業向けのサイトは、分けたほうがいいですか?

分けても分けなくても構いません。大事なのは、両方で同じ事実を書くことです。

AIは社名を軸に情報をまとめるため、採用ページと企業向けページで在籍エンジニアの人数や得意な技術が食い違うと、会社の像がぶれます。

サイトを分ける場合は、在籍人数、スキル構成、参画中の案件の傾向といった共通の事実を1か所で管理し、両方に同じ数字を載せます。更新するときは、2つのサイトと求人媒体を同じ月に直すと、情報のずれを防げます。

まとめ:SES企業のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

SES企業のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下のSES企業。還元率・契約形態のページ整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ウィルゲート:中堅〜大手。採用向けと企業向けの記事を量で積み上げたい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。採用と営業の仕組みを横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。求人や案件情報を含むページ数の多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下のSES企業であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

SES企業のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

SES企業のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。