「サーバーの保守切れで困っている会社は多いのに、比較の候補にうちの名前が挙がってこない」

クラウド移行支援会社の経営者から、こうした声を聞くようになりました。情報システム担当者が、ChatGPTなどのAIに移行元の環境と移行先のクラウドを伝えて、相談先を絞りはじめたためです。AIが返す数社に入っていなければ、提案依頼書(RFP)が届く前に外れてしまいます。

結論から言うと、従業員10名以下のクラウド移行支援会社ならエイチリンク株式会社、BtoBのSEOとAI検索対応をまとめて見直したいならサクラサクマーケティング株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • クラウド移行支援会社のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 「移行元×移行先×移行方式」で探されるクラウド移行ならではの対策の違い
  • 費用相場と、移行の相談につなげるために整えるページ

クラウド移行支援会社のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

クラウド移行支援会社のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • IT企業またはBtoB企業の支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEOやコンテンツ制作をサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 技術的な内容を、発注側の担当者と経営層の両方に伝わる形へ整理できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】クラウド移行支援会社のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月7万円〜(コンサルのみ)/月22万円〜(対策代行込み)
サクラサクマーケティング株式会社BtoB向けSEO・LLMOコンサル中小〜中堅SEOコンサル/LLMOコンサル/SEOセカンドオピニオン/記事制作代行要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。エンジニアが案件対応で手いっぱいになりやすい規模の会社と、同じ速度で動くことを前提にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。移行元環境別・移行先クラウド別の対応ページ、移行方式の比較ページ、移行後のコスト試算ページの整備まで担当します。AIが読み取れる構造への改修、移行事例の記事制作、外部言及の設計も含みます。

費用目安:月7万円+税〜(コンサルのみ)/月22万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんなクラウド移行支援会社におすすめ:従業員10名以下で、社長や技術責任者がWebも兼務している会社。移行の実績はあるのに、サイトには「クラウド導入支援」の一文とロゴしか載っていない会社。

公式サイトIT企業のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. サクラサクマーケティング株式会社

会社名/所在地:サクラサクマーケティング株式会社/東京都渋谷区渋谷3-1-9 YAZAWAビル3階

特徴:SEOコンサルティングと、AI検索に対応するLLMOコンサルティングを提供しています。「BtoBの成長を加速する」を掲げる会社です。SEOセカンドオピニオンや記事制作代行も手がけています。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOのコンサルティングが主軸です。すでに別の会社にSEOを依頼している場合でも、セカンドオピニオンとして方針を見直す使い方ができます。記事制作の代行も依頼できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:支援サイト2,000以上、取引実績6,000社以上、常時支援体制100社以上。20年の実績があります。

こんなクラウド移行支援会社におすすめ:BtoBのリード獲得を、SEOとAI検索の両面から設計し直したい会社。いまのSEO施策が合っているか、第三者の目で確かめたい会社。

公式サイトサクラサクマーケティング株式会社

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんなクラウド移行支援会社におすすめ:対応クラウドや移行方式のページはすでにそろっていて、外部での露出を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんなクラウド移行支援会社におすすめ:移行だけでなく、運用保守や開発など複数のサービスラインを持つ中堅から大手の会社。広告やCRMも含めて、営業の仕組み全体を見直したい会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんなクラウド移行支援会社におすすめ:クラウドサービスごとの技術解説記事を数百本規模で持つ、中堅から大手の会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下のクラウド移行支援会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

クラウド移行支援会社がいまAIO対策をすべき3つの理由

クラウド移行支援会社は、「移行を決めた担当者が最初に作る候補リスト」に入れるかどうかで受注が決まりやすい業種です。理由は3つあります。

理由1. 情報システム担当者がAIで相談先を探しはじめている

クラウド移行の相談先は、これまでハードウェアの保守ベンダーや、付き合いのあるシステム会社が中心でした。いまは情報システム担当者が、AIに条件を伝えて相談先を絞る動きが出ています。

「Windows ServerとSQL Serverで動く販売管理システムを、Azureに移したい。社員50名程度で実績のある会社は」といった聞き方です。AIはこの条件に合う会社を数社返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、移行元の構成や予算感をある程度固めた状態で問い合わせてきます。クラウド移行でいえば、アセスメント(現状調査)の依頼に進みやすい相談です。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「オンプレミス クラウド 移行」は月600件、「クラウド移行」は月500件の検索があります。「Azure 移行」は月150件、「AWS移行」は月100件でした(2026年9月時点)。

一方で「クラウド移行 支援」は月30件、「クラウド移行 費用」は月10件にとどまります。「クラウド移行 AIO」は、検索データが取れないほど少ない状態です。

検索数が小さいのは、需要がないからではありません。移行を検討する担当者が、検索窓に短い言葉を入れる代わりに、AIに長い条件で相談しはじめているとも読めます。この聞き方に答えられるページを持つ会社は、まだ多くありません。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じクラウド、同じ移行元環境を得意とする競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 移行のきっかけに「期限」があり、情報収集が短期間に集中する

クラウド移行の相談は、ある日突然思い立って始まるものではありません。多くはサーバーやOSの保守切れ、データセンターの契約更新、ハードウェアのリース満了がきっかけです。

たとえばMicrosoftの公表では、Windows Server 2016の延長サポートは2027年1月に終了します。こうした期限の1年ほど前から、情報システム担当者は移行先と相談先を探しはじめます。

期限がある検討は、比較にかけられる時間が限られます。数週間で候補を3社ほどに絞り、見積もりを取って稟議に回す流れです。この短い期間にAIの回答で名前が出るかどうかが、そのまま商談の数に表れます。

クラウド移行支援会社のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

クラウド移行支援会社のAIO対策は、「移行元と移行先と移行方式を掛け合わせて、移行後の費用まで確かめながら探す」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 発注者は「移行元×移行先×移行方式」の組み合わせで探す

クラウド移行を探す担当者は、「クラウド移行 東京」のような広い言葉だけでは探しません。いま動いている環境、移したい先、移し方を組み合わせて探します。

移行元だけでも、VMwareの仮想環境、Windows Server、Oracle Database、社内の物理サーバー、他社のデータセンターと枝分かれします。移行先はAWS、Microsoft Azure、Google Cloudの3つが中心です。

移し方も3つに分かれます。そのまま載せ替える「リフト&シフト」、データベースなど一部をクラウドのサービスに置き換える「リプラットフォーム」、アプリケーションから作り直す「モダナイズ」です。

一般的なSEOでは、こうした組み合わせは検索数が小さく、優先度が下がりがちでした。AIの回答では事情が変わります。AIは複数の条件をまとめて処理します。「VMware環境からAWSへ、リフト&シフトで、ダウンタイムを最小にした事例」が書かれたページほど、参照されやすくなります。

そのため、「AWS・Azure・Google Cloudに対応」と1行でまとめるより、組み合わせごとに対応の可否と進め方を書き分けるほうが効きます。

2. 問いの中心が「移せるか」から「移した後いくらかかるか」に移っている

クラウドへの移行は、費用が下がると期待されて始まることが少なくありません。ところが、移行後に従量課金の請求額が想定を上回り、見直しを迫られる会社も出ています。

この経験が広まったことで、担当者の質問は変わりました。「移行できますか」より、「移行後の月額はいくらになりますか」「使っていないリソースに払い続けないためには」が問われます。

クラウドの費用を継続的に見える化し、最適化していく考え方はFinOpsと呼ばれます。Ahrefsでは「FinOps」だけで月1,600件の検索があり、「クラウド移行」の3倍を超えています(2026年9月時点)。

ここで効くのは、移行後のコストの考え方を具体的に書くことです。どのタイミングで試算を出すか、リザーブドインスタンスなどの割引の使い方をどう提案するか、移行後の請求をどう点検するか。こうした内容があるページは、AIが「費用を気にする相談者」に答えるときの材料になります。

逆に「コスト削減を実現します」とだけ書くと、AIは他社と区別できません。削減の幅を書く場合は、たとえば「月額の請求を毎月点検し、使われていないリソースを一覧で報告する」のように、何をするかで書くのが安全です。

3. 技術を見る担当者と、費用とリスクを見る経営層の両方に答える必要がある

クラウド移行は、情報システム担当者だけでは決まりません。基幹システムに関わる投資になりやすく、経営層の決裁が必要になります。

担当者がAIに聞くのは、構成や移行手順の話です。経営層がAIに聞くのは、「オンプレミスのまま使い続けるリスクは何か」「移行中に業務は止まるのか」といった話です。1つのサイトで、この2種類の質問に答える必要があります。

さらに業種によっては、ルールへの適合も質問に入ります。医療機関なら厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」、金融機関ならFISCの安全対策基準を前提に相談されます。自治体や政府系の案件では、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)への登録状況も確認されます。

自社がどの業種のどの基準を踏まえて移行を支援してきたかを書いておくと、AIはその条件で質問されたときに候補として挙げやすくなります。対応していない基準を「対応」と書くのは避けてください。

クラウド移行支援会社のAIO対策で実際にやる5つの作業

クラウド移行支援会社のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

クラウド移行支援会社の場合は、得意な移行元と移行先を軸に20〜30パターンの質問を投げます。「VMware 保守切れ AWS 移行 中小企業 支援会社」「オンプレのファイルサーバーをAzureに移したい 相談先」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。すでにやめたサービスや、古いパートナー区分が載ったままになっていないかを見ます。競合が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

クラウド移行支援会社で整えるべきは、次の5ページです。

  • 移行元環境別の対応ページ(VMware・Windows Server・Oracle Database・物理サーバーごとの移行実績と注意点)
  • 移行先クラウド別のページ(AWS・Azure・Google Cloudごとの対応範囲と保有する認定)
  • 移行方式の比較ページ(リフト&シフト・リプラットフォーム・モダナイズの違いと、向いているケース)
  • 移行後のコスト試算と最適化のページ(試算を出す時期、請求の点検方法、FinOpsの進め方)
  • 移行の進め方とスケジュールのページ(アセスメントから本番切り替えまでの工程、期間、業務停止の有無)

この5つが埋まっていない状態では、クラウドの技術解説記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どの環境から、どこへ、どう移せるか」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

パートナーのロゴと構成図の画像だけのページを、文章と表の組み合わせに直します。

「当社はVMware環境からAWSへの移行を支援しています。アセスメントから本番切り替えまでの期間は、サーバー10台規模でたとえば3〜4か月です」のように、1文で言い切る書き方をします。数字は自社の実態に合わせます。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

構成図も、画像だけで終わらせず、何から何へ移したかを文章で添えます。移行元を行、移行先を列にした「対応表」は、AIにも担当者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

移行事例を、数字を入れて書きます。たとえば「物理サーバー12台を仮想化してAWSへ移し、切り替え時の業務停止を土日の2日間に収めた」「移行後3か月の請求を点検し、使われていないストレージを整理した」といった形です。

各クラウド事業者のパートナー認定の区分、社内の資格保有者の人数、ISO/IEC 27001などの認証の有無も、根拠として書きます。

クラウド事業者の公式ドキュメントを言い換えただけの記事には、AIが引用する理由がありません。自社の移行現場でしか出せない数字と判断の理由が必要です。

5. 外部からの言及の設計

クラウド事業者のパートナー検索ページ、IT製品の比較サイト、業界団体の会員ページ、登壇したセミナーの告知ページなど、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

ここで大事なのは、外部の掲載情報と自社サイトの内容をそろえることです。認定の区分や対応クラウドが食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。認定を更新したら、自社サイトと外部の掲載ページを同じ月に更新します。

クラウド移行支援会社のAIO対策の費用相場

クラウド移行支援会社のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+移行事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+クラウド別・業種別のページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+大規模サイトの構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「移行の組み合わせの数」で考える

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、移行元環境別・移行先クラウド別の対応ページが含まれているかを確認してください。

クラウド移行支援会社では、技術解説のコラムよりも「どの組み合わせを受けられるか」のページが先に効きます。たとえば得意な移行元が3種類、移行先が2種類なら、6通りの組み合わせをどう書き分けるかが設計の中心になります。

クラウド移行支援会社のサイトは「移行して終わり」の情報だけで足りるのか

足りません。いまのAIの回答では、移行後の運用とコスト管理まで書かれている会社のほうが、相談先として挙げられやすくなっています。

多くのクラウド移行支援会社のサイトは、移行プロジェクトの完了までで説明が終わっています。ところが相談する側は、移行した後の数年間を含めて判断しています。「移行後に障害が起きたら誰が対応するのか」「請求が膨らんだら相談できるのか」という疑問です。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 移行ページ:アセスメントから本番切り替えまでの工程と期間を書く
  • 運用ページ:監視、障害対応、バックアップの範囲と、対応時間を書く
  • コスト管理ページ:請求の点検の頻度、報告の形式、見直しの提案方法を書く

移行後の運用を他社に任せている場合は、そのことも書いておきます。「移行までを担当し、運用は提携先が担当します」と書かれていれば、AIも相談者も誤解せずに済みます。

クラウド移行支援会社がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、従業員数名のクラウド移行支援会社が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. クラウド移行支援会社の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社が得意な移行元と移行先、よく使う移行方式を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「相談のきっかけは保守切れと契約更新のどちらが多いですか」「移行後の運用まで受けていますか」「事例で出せない顧客情報はどこまでですか」。こうした質問が出てくる会社は、発注者目線でページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模なクラウド移行支援会社では、技術責任者がWebも兼務していることが多くあります。移行プロジェクトの切り替え時期と重なると、提案書だけを渡されても手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。エンジニアへの取材、構成図の作り直し、パートナー検索ページなど外部掲載の修正が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「クラウド移行支援会社のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

クラウド移行支援会社のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月でアセスメントの依頼に表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名での質問に、AIが正しい対応クラウドと移行方式で答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「移行元×移行先」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、問い合わせのきっかけ
12か月移行事例と外部言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになるアセスメント依頼数、提案から受注に至った件数

何を見れば効果がわかるか

クラウド移行支援会社の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(得意な移行元と移行先で質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名での指名検索の数
  • 問い合わせのときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。問い合わせフォームに「当社を知ったきっかけ」の選択肢を1つ足すか、初回の打ち合わせでひとこと聞くだけで記録できます。保守切れの時期と照らし合わせると、どの期限の前に相談が増えるかも見えてきます。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「オンプレミス クラウド 移行」「AWS移行」で検索しても見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

クラウド移行支援会社のAIO対策に関するよくある質問

クラウド移行支援会社の経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小のクラウド移行支援会社でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下のクラウド移行支援会社のほうが、効果が出やすい面があります。

得意な移行元と移行先が絞られているため、書くべきページがはっきりしているからです。「VMwareからAWSへの移行を、社員30〜100名の会社向けに専門で受けている」のように書ければ、条件の合う質問で候補に入りやすくなります。

大手が書きにくい「技術者が最初の相談から切り替えまで担当する」といった体制も強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

AWS・Azure・Google Cloudの対応ページは、クラウドごとに分けたほうがいいですか?

分けたほうがいいです。担当者は、移行先を決めたうえで「Azureに強い会社」のように探すことが多いからです。

1ページにまとめると、どのクラウドでどこまでできるのかが、AIにも読み取りにくくなります。クラウドごとに、保有する認定、移行実績の件数、得意な移行元、運用まで受けるかを書き分けてください。

実績の少ないクラウドは、無理にページを作らなくて構いません。「対応可能だが実績は少ない」と正直に書くほうが、信頼につながります。

移行費用や移行後の月額コストの目安は、サイトに載せても大丈夫ですか?

載せたほうがいいです。ただし金額を言い切るのではなく、「どう決まるか」と「たとえばの例」を分けて書きます。

移行費用はサーバーの台数、データ量、業務を止められる時間で変わります。そこで、たとえば「サーバー5台、業務停止は週末のみ」という前提を置き、その場合の費用の幅を示す書き方をします。

移行後の月額は、クラウド事業者の料金改定や為替でも動きます。「試算時点の料金にもとづく」と明記し、試算をいつ出すかをあわせて書いておくと、誤解を防げます。

保守切れの駆け込み需要に間に合わせるには、いつから始めればいいですか?

期限の1年半前には、基盤ページの整備を始めておくのが目安です。

理由は2つあります。1つは、担当者が期限の1年ほど前から情報収集を始めるためです。もう1つは、ページを整えてからAIの回答に反映されるまで、3〜6か月ほどかかるためです。

たとえば2027年1月に延長サポートが終わる製品であれば、2025年の後半から準備していた会社が有利になります。すでに期限が近い場合でも、社名での質問に正しく答えられる状態は3か月ほどで作れます。次の期限に向けて、いまから整えておく価値はあります。

顧客名を出せない移行事例でも、AIに引用されますか?

引用される可能性はあります。AIが重視するのは顧客名よりも、条件と結果が具体的に書かれているかどうかです。

「製造業・従業員80名」のように業種と規模だけを書き、移行元の構成、移行先、移行方式、期間、業務停止の時間を数字で書きます。たとえば「オンプレミスのファイルサーバーとActive DirectoryをAzureへ移行、期間4か月、停止は土日の2日間」という形です。

障害やトラブルをどう乗り越えたかを1段落足すと、ほかの会社の事例と区別されやすくなります。

まとめ:クラウド移行支援会社のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

クラウド移行支援会社のAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下のクラウド移行支援会社。移行の組み合わせごとのページ整備から実行まで任せたい会社に
  • サクラサクマーケティング株式会社:中小〜中堅。BtoBのSEOとAI検索対応をまとめて見直したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。移行・運用・開発など複数のサービスを横断して整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。技術解説のページ数が多いサイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下のクラウド移行支援会社であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

クラウド移行支援会社のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

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業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。