「用地の情報は、ほとんど仲介会社経由でしか入ってこない。地主さんから直接相談が来ることは、年に何件もない」

地域のデベロッパーの経営者から、こうした声を聞くことが増えました。一方で、土地を持つ人やマンションの購入を考える人は、ChatGPTなどのAIに「〇〇市で土地を相談できるデベロッパー」「〇〇市の新築マンション、どの会社が建てているか」と聞きはじめています。AIが返す数社に名前がなければ、用地の相談も購入の検討も、始まる前に外れます。

結論から言うと、従業員10名以下のデベロッパーならエイチリンク株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。AI最適化とWeb広告をまとめて相談したい場合は、株式会社ジオコードも比較に入ります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • デベロッパーのAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 購入者と用地の売主という2種類の相手に向けた、一般的なSEOとの違い
  • 費用相場と、用地の直接相談と分譲の反響につなげるために整えるページ

デベロッパーのAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

デベロッパーのAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。自社の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 中小企業、または不動産・BtoB領域での支援実績が公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)を正式なサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで担当できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。本記事は、首都圏や地方都市で分譲事業を行う中堅・地域のデベロッパーを読者として想定しています。

【比較表】デベロッパーのAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
株式会社ジオコードAI最適化・SEO・Web開発中小〜中堅AIO・LLMO支援/SEO/Web開発/ChatGPT広告の運用支援要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。用地の仕入れと事業の管理を少人数で回し、会社サイトまで手が回らないデベロッパーでも進められる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。開発実績のアーカイブ、用地情報の募集ページ、土地所有者向けの事業手法ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、記事制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんなデベロッパーにおすすめ:従業員10名以下で、年に数棟規模の分譲や用地取得を行う地域のデベロッパー。物件ごとの販売サイトはあるが、会社サイトには会社概要しか載っていない会社。

公式サイト建設・不動産業のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. 株式会社ジオコード

会社名/所在地:株式会社ジオコード/東京都新宿(ミライナタワー10階)・関西支社あり(代表取締役:原口大輔)

特徴:AI最適化、SEO、Web開発の事業を展開する会社です。「AIO・LLMOなどAI最適化も徹底支援」と明示しています。営業支援ツール「ネクストSFA」も提供し、ChatGPT広告の出稿・運用支援も行っています。

AIO対策で任せられる範囲:AIO・LLMOの支援、SEO、Web開発に加え、ChatGPT広告の出稿・運用支援まで相談できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:Google Premier Partner Award 2023を受賞しています。

こんなデベロッパーにおすすめ:分譲の販売期に、AI最適化とWeb広告をまとめて検討したい会社。東京と関西に拠点を持つ会社と進めたい会社。

公式サイト株式会社ジオコード

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんなデベロッパーにおすすめ:開発実績のページはすでに整っていて、住宅情報メディアなど外部での言及を増やしたい会社。予算を月10万円前後から始めたい会社。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんなデベロッパーにおすすめ:分譲、賃貸、管理など複数の事業を持ち、広告や顧客管理まで含めて集客の仕組みを見直したい中堅から大手の会社。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんなデベロッパーにおすすめ:複数のブランドと多数の物件サイトを持ち、サイト全体の設計を見直したい中堅から大手の会社。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下のデベロッパーであれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

デベロッパーがいまAIO対策をすべき3つの理由

デベロッパーは、AIの回答に名前が出るかどうかで、分譲の反響と用地の相談の両方が変わる業種です。理由は3つあります。

理由1. 購入検討者も土地の所有者も、AIで会社を調べはじめている

分譲マンションの購入検討者は、これまで住宅情報サイトやモデルルームの広告から物件を知り、そのあとで売主の会社を調べていました。いまはAIに「〇〇市の新築マンションを建てている会社の特徴」「〇〇という会社のマンションの評判」と聞く動きが出ています。

土地の所有者も同じです。「〇〇駅の近くの土地を、マンション用地として相談できる会社」とAIに聞けば、AIは条件に合う会社を3〜5社返します。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、条件が固まった状態で問い合わせてきます。デベロッパーでいえば、土地の面積や場所がわかっている売却の相談や、エリアと予算が決まった購入の相談です。

理由2. 競合がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「デベロッパー」は月19,000件、「分譲マンション」は月9,800件、「新築マンション」は月7,600件の検索があります(2026年9月時点)。土地の所有者側でも、「土地 売りたい」は月1,400件です。

一方で、「マンション デベロッパー」は月150件、「マンション用地」は月90件と、会社を探す言葉になると数が小さくなります。「デベロッパー AIO」は検索データが取れないほど少ない状態です。会社としての見つけられ方に手を打っているデベロッパーが、まだ少ないことを示しています。

AIは、複数の情報源で言及されている会社を候補に選びます。同じエリアの競合が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 用地の売主が、付き合いのない会社をAIで調べるようになった

用地の情報は、仲介会社や金融機関、地元の人脈を通じて届くのが一般的でした。売主の側も、昔から付き合いのある会社に相談することが多くありました。

ところが、相続で土地を引き継いだ人や、遊休地の扱いを任された法人の担当者は、地域のデベロッパーとの付き合いを持っていないことがあります。こうした人は、まず自分で相談先を調べます。その入口に、AIが入ってきています。

ここでAIが自社を「〇〇市で分譲マンションを手がけ、用地の相談を受け付けている会社」と説明できれば、仲介を通さない直接の相談につながる可能性があります。

デベロッパーのAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

デベロッパーのAIO対策は、「性質の違う2種類の相手に、同じ会社を信頼してもらう」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 相手が「分譲の購入者」と「用地の売主」の2種類いる

一般的な会社サイトのSEOは、1種類の顧客を想定して組み立てます。デベロッパーは違います。BtoCでは分譲マンションの購入検討者、BtoBでは用地の売主である地主や法人が相手です。

2種類の相手は、AIへの聞き方も判断の軸もまったく違います。購入検討者は「住み心地」「設備」「アフターサービス」「会社の信頼性」を気にします。用地の売主は「いくらで、いつまでに、どんな条件で買ってもらえるか」「近隣への説明を任せられるか」を気にします。

この2つを1つのページに混ぜると、AIはどちらの質問に対しても、自社をはっきり説明できません。会社サイトの中で、購入者向けの入口と、土地所有者向けの入口を分けることが必要です。

そのうえで、2つの入口をつなぐのが「開発実績」です。購入者にとっては品質の根拠になり、売主にとっては「この会社に任せれば、こういう建物になる」という判断材料になります。

2. 情報発信の目的に「用地の仕入れ」が入る

一般的なSEOの目的は、商品やサービスの問い合わせを増やすことです。デベロッパーの場合は、もう1つ目的があります。事業の原材料である用地を仕入れるための情報発信です。

用地の取得では、同じ土地に複数の会社が手を挙げることがあります。仲介会社経由の情報だけに頼っていると、競争の条件はほかの会社と同じになります。土地の所有者から直接相談が来る入口を持てれば、仕入れの選択肢が増えます。

このためにAIに読み取らせたいのは、買い取りや事業化の対象になる土地の条件です。「駅から徒歩10分以内、面積300㎡以上、指定容積率200%以上」のように、検討の対象を具体的に書きます。数字は自社の基準に合わせてください。

あわせて、売却以外の選択肢も説明します。等価交換や共同事業など、土地を手放さずに事業化する方法を扱っている場合は、その流れと、所有者側の判断のポイントを書いておくと、「土地を売らずにマンションを建てたい」といった質問の候補にも入りやすくなります。

3. ブランドと開発実績が信頼の根拠なのに、完売すると消えてしまう

デベロッパーの信頼の根拠は、ブランドと開発実績です。購入検討者は「この会社が過去にどんな建物を建ててきたか」を、売主は「どれだけの規模の事業をやり切ってきたか」を見ます。

ところが、分譲の物件サイトは、完売すると閉じられることが少なくありません。販売期間中に作ったページや写真が消え、会社サイトには物件名の一覧だけが残る、という状態がよくあります。

AIは、公開されている情報しか参照できません。完売した物件の情報が消えていれば、10年分の開発実績があっても、AIの回答では「実績のよくわからない会社」と扱われかねません。

そこで、会社サイトに開発実績のアーカイブをつくります。所在地の市区町村、竣工年、総戸数、構造と階数、ブランド名を同じ項目でそろえて残します。物件ごとの販売サイトは販売のため、会社サイトは実績を残すため、と役割を分けるのがデベロッパーのAIO対策の要です。

デベロッパーのAIO対策で実際にやる5つの作業

デベロッパーのAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自社と競合がどう扱われているかを調べます。

デベロッパーの場合は、購入者向けと土地所有者向けに分けて20〜30パターンの質問を投げます。購入者向けは「〇〇市 新築マンション 売主 評判」「〇〇(ブランド名) 特徴」、土地所有者向けは「〇〇市 土地 マンション用地 相談」「土地を売らずにマンションを建てる方法 会社」といった聞き方です。

あわせて、AIが自社をどう説明しているかも確認します。ブランド名と会社名が別の会社として扱われていないか、過去の物件が他社の実績として紹介されていないかを見ます。

2. 基盤ページの整備

デベロッパーで整えるべきは、次の5ページです。

  • 開発実績のアーカイブ(所在地の市区町村・竣工年・総戸数・構造と階数・ブランド名を、完売物件も含めて同じ項目で記載)
  • 用地情報の募集ページ(検討の対象になる土地の面積・駅距離・用途地域の目安、回答までの日数、仲介会社経由と直接相談の両方の窓口)
  • 土地所有者向けの事業手法ページ(売却、等価交換、共同事業など、自社が扱う方法ごとの流れと所有者側の判断ポイント)
  • ブランド・品質方針ページ(シリーズ名の由来、設計や施工で守っている基準、アフターサービスの期間と内容)
  • 会社概要(創業年、事業エリア、累計の供給戸数、宅地建物取引業の免許番号、主な施工会社との取り組み方)

この5つが埋まっていない状態では、物件の販売ページやコラム記事を増やしても効果が出にくくなります。まず「どんな建物を、どこで、どれだけ手がけてきた会社か」を書き切るのが先です。

3. AIが読み取れる構造への整備

「上質な住まい」「街の価値を高める」といった抽象的な言葉を、事実を1文で言い切る書き方に直します。

「当社は〇〇市と〇〇市を中心に、総戸数30〜80戸規模の分譲マンションを開発しています。これまでの供給は〇棟、〇戸です」のような文です。AIはこうした文をそのまま抜き出します。

開発実績は、写真のギャラリーだけで終わらせず、テキストの表にします。ブランド名と会社名の関係も、「〇〇シリーズは、〇〇株式会社が開発する分譲マンションのブランドです」と1文で書いておきます。

4. 一次情報と権威性の担保

開発事例を、数字と判断の過程を入れて書きます。「駅から徒歩8分の工場跡地を、近隣説明を重ねて約2年で着工」「旗竿地を含む3筆をまとめて、総戸数42戸の計画にした」といった形です。売主や購入者が特定されない範囲で書きます。

用地の相談を受けてから回答するまでの日数、近隣説明の進め方、アフターサービスの点検の回数なども、信頼の材料になります。数字は実数だけを使います。

「マンション購入の注意点」のような、どの会社にも書ける一般論の記事には、AIが引用する理由がありません。自社の開発の現場でしか出せない数字が必要です。

5. 外部からの言及の設計

住宅情報サイトの物件ページや売主紹介、業界団体の会員ページ、地域の新聞やメディアでの竣工の記事、自治体の開発に関する公開情報など、自社以外の場所で言及される状態をつくります。

ここで大事なのは、外部の情報と自社サイトの内容をそろえることです。ブランド名の表記ゆれや、竣工年、総戸数の食い違いがあると、AIは同じ会社の実績だと判断できません。完売した物件でも、外部の掲載情報が残っていれば、自社サイトの開発実績と同じ表記に合わせます。

デベロッパーのAIO対策の費用相場

デベロッパーのAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、企業規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+開発事例の追加+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+ブランド・エリアごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全社横断の情報設計+複数ブランドと物件サイト群の構造改善

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自社の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりは「記事の本数」ではなく「工程」で取る

「月4本で◯万円」という見積もりが出てきた場合は、開発実績のアーカイブと用地情報の募集ページの整備が含まれているかを確認してください。

デベロッパーでは、マンション購入の入門記事よりも、「何を建ててきたか」「どんな土地の相談に乗れるか」のページが先に効きます。本数だけの見積もりでは、この部分が抜けている可能性があります。

デベロッパーのAIO対策は、物件ごとの販売サイトと何が違うのか

物件ごとの販売サイトは、その物件を売り切るための場所です。AIO対策で整える会社サイトは、会社としての実績と用地の相談窓口を、完売後も残し続ける場所です。

販売サイトは、販売期間に合わせて広告と一緒に作られ、完売後に閉じられることが少なくありません。販売の役割としては自然なことです。ただ、AIの回答で会社が推薦されるための材料は、そのたびに失われていきます。

それぞれの役割は、次のように分かれます。

  • 物件ごとの販売サイト:販売期間中に、その物件の購入検討者へ詳細を伝える場所
  • 会社サイトの開発実績と品質方針:完売後も含めて、会社として何を建ててきたかを残す場所
  • 会社サイトの用地情報の募集ページ:土地の所有者と仲介会社に、相談できる条件を示す場所

販売サイトを閉じるときは、物件の概要と竣工年、総戸数を会社サイトの開発実績へ移す手順を決めておいてください。これを毎回続けるだけで、AIが参照できる実績は年ごとに積み上がっていきます。

すでに多くの物件を完売している会社は、まず過去の物件を一覧にしてください。会社サイトに載っていない物件が見つかれば、それを追加するだけでもAIの回答が変わる可能性があります。

デベロッパーがAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、少人数で事業を回す地域のデベロッパーが依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補企業の実績ページを見て、載っている会社の規模が自社と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. デベロッパーの事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自社の事業エリア、年間の供給戸数、用地の主な仕入れ経路を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「用地の情報は、仲介経由と直接でどのくらいの割合ですか」「完売した物件のサイトはどうしていますか」「購入者向けと土地所有者向けの窓口は分かれていますか」。こうした質問が出てくる会社は、2種類の相手を踏まえてページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。地域のデベロッパーでは、用地の担当者が事業の管理や近隣対応まで抱えていることが多くあります。販売サイトは広告会社が作っても、会社サイトの更新は止まりがちです。提案書だけを渡されても手が止まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。過去物件の情報整理、竣工写真の選定、販売サイトからの情報移行が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「デベロッパーのAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

デベロッパーのAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で用地の直接相談や指名での問い合わせに表れはじめるのが目安です。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。社名やブランド名での質問に、開発実績と事業エリアをAIが答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「〇〇市 マンション用地 相談」「〇〇市 新築マンション 売主」系の質問で候補に入りはじめる指名検索数、問い合わせ時の「何で知ったか」
12か月開発実績と外部言及が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる用地の直接相談の件数、資料請求数、来場予約数

何を見れば効果がわかるか

デベロッパーの場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自社が登場した回数(購入者向けと土地所有者向けに質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 社名とブランド名での指名検索の数
  • 用地の相談や資料請求のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。特に用地の相談は、仲介会社経由か、直接か、直接ならどこで知ったかを分けて記録してください。直接相談が年に数件増えるだけでも、仕入れの選択肢は大きく変わります。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。社名やブランド名で検索しても開発実績が見つからないサイトは、AIからも見つかりにくくなります。

デベロッパーのAIO対策に関するよくある質問

デベロッパーの経営者からよく受ける質問を5つまとめました。

中小のデベロッパーでもAIO対策はできますか?

できます。むしろ従業員10名以下の地域のデベロッパーのほうが、効果が出やすい面があります。

事業エリアが絞られていて、書くべき開発実績と土地の条件がはっきりしているからです。過去の物件一覧、用地情報の募集条件、事業手法、品質方針を書き出すところから始めれば、3か月ほどで形になります。

「社長が土地の所有者と直接話す」「地域の土地事情に詳しい」といった点は、大手が書きにくい強みです。注意したいのは依頼先の規模です。大手向けの会社に小さい予算で依頼すると、支援の密度が下がります。

物件ごとの販売サイトと会社サイト、どちらを先に整えるべきですか?

AIO対策としては、会社サイトを先に整えることをおすすめします。

販売サイトは販売期間が終われば役割を終えますが、会社サイトは実績を積み上げ続けられるからです。まず開発実績のアーカイブと会社概要を整え、販売中の物件サイトから会社サイトへリンクをつなぎます。そうすると、購入検討者が売主を調べたときにも、AIが会社を説明するときにも、同じ情報源を参照してもらえます。

用地の買い取り条件をサイトに書くと、仲介会社との関係が悪くなりませんか?

書き方しだいで、むしろ仲介会社からの紹介が増えることもあります。

検討の対象になる土地の条件は、仲介会社にとっても紹介の判断材料になるからです。「仲介会社様からのご紹介も歓迎します」と明記し、窓口を分けておけば、直接相談と対立するものにはなりません。価格の基準など、競争上出せない情報は書く必要はありません。面積や駅距離、用途地域の目安だけでも、相談の質は上がります。

完売した物件の情報は、会社サイトに残しておいたほうがいいですか?

残しておいたほうがいいです。開発実績は、購入検討者と土地の所有者の両方にとって、会社を判断する根拠になるからです。

残す項目は、所在地の市区町村、竣工年、総戸数、構造と階数、ブランド名で十分です。価格や間取りなど販売時の情報は、古くなると誤解を生むため、実績のページには載せなくて構いません。販売サイトを閉じるときに、この項目を会社サイトへ移す手順を決めておくと続けやすくなります。

効果が出るまでどのくらいかかりますか?

3か月で社名やブランド名での質問にAIが正しく答えられるようになり、6か月でエリアを含む質問の候補に入りはじめるのが、ひとつの目安です。

ただしサイトの状態によって変わります。完売物件の情報がほとんど残っていないサイトほど、アーカイブを整えた効果が早く出る傾向があります。効果は、用地の相談や資料請求のときの「何で知ったか」で確認してください。

まとめ:デベロッパーのAIO対策は「企業規模」で選ぶ

デベロッパーのAIO対策会社は、自社の企業規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下のデベロッパー。開発実績と用地の相談窓口の整備から実行まで任せたい会社に
  • 株式会社ジオコード:中小〜中堅。AI最適化とWeb広告をまとめて相談したい会社に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい会社に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数の事業を横断して集客の仕組みを整えたい会社に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。複数ブランドと多数の物件サイトを持つ会社に

最初に確認してほしいのは、自社の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出にくくなります。

従業員10名以下のデベロッパーであれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

デベロッパーのWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

デベロッパーのSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

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著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。