「新規の顧問先は、紹介と税理士紹介サービス頼み。サイトから来た相談は、この1年で数えるほどです」

税理士事務所の所長から、こうした声を聞くことが増えました。経営者が「飲食店に強くてfreeeに対応している税理士」のように、条件をAIに伝えて候補を絞りはじめたためです。AIが返す数件に入らなければ、面談の前に比較から外れます。

結論から言うと、従業員10名以下の税理士事務所ならエイチリンク株式会社、SEOとAI検索対策をまとめて見直したいならサクラサクマーケティング株式会社、中堅から大手ならStockSun株式会社かLANYが候補になります。

この記事では、次の3つがわかります。

  • 税理士事務所のAIO対策会社おすすめ5社と、それぞれの向き不向き
  • 業種特化・会計ソフト・顧問料で探される税理士事務所ならではの対策の違い
  • 費用相場と、確定申告期をまたいで対策を続けるための進め方

税理士事務所のAIO対策会社おすすめ5社【比較表あり】

税理士事務所のAIO対策を依頼できる会社を5社紹介します。事務所の規模と、任せたい範囲で選んでください。

本記事の選定基準

次の4つを基準に選びました。

  • 中小企業またはBtoB企業の支援実績が、数字や社名で公開されていること
  • AIO対策(LLMO対策)か、その土台になるSEOをサービスとして提供していること
  • 対応範囲が公式サイトで確認できること
  • 戦略設計だけでなく、実行まで相談できること

なお、筆者はエイチリンク株式会社の代表です。自社を1番目に掲載しています。判断材料としてお読みください。掲載各社の情報は、2026年9月時点の公式サイトをもとにしています。

【比較表】税理士事務所のAIO対策会社5社

会社名タイプ向いている企業規模対応範囲費用の目安
エイチリンク株式会社SEO・AIO実行支援従業員10名以下戦略設計/ページ修正/記事制作/実行代行月8万円〜(コンサルのみ)/月20万円〜(対策代行込み)
サクラサクマーケティング株式会社SEO・LLMOコンサル中小〜中堅SEOコンサル/LLMOコンサル/セカンドオピニオン/記事制作代行要問い合わせ
株式会社MesutLLMO・AIO専業中小〜中堅AI引用の調査/掲載営業/相互リンク施策月10万円〜
StockSun株式会社総合コンサル中堅〜大手LLMO・AIOコンサル/SEO/Web広告/MEO/CRM要問い合わせ
株式会社LANYSEO・LLMOコンサル中堅〜大手SEO/LLMO/コンテンツ制作/マーケBPO要問い合わせ

1. エイチリンク株式会社

会社名/所在地:エイチリンク株式会社/東京都板橋区志村1-13-14

特徴:従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで自社側で担当します。所長が申告業務と営業を兼ねている事務所でも、確定申告期に手が止まらない進め方をとっています。

AIO対策で任せられる範囲:AIでの言及状況の調査から始めます。業種特化ページや対応会計ソフトのページ、顧問料の算定条件ページの整備、AIが読み取れる構造への改修、解説記事の制作、外部言及の設計まで担当します。

費用目安:月8万円+税〜(コンサルのみ)/月20万円+税〜(コンサル+対策代行)/月40万円+税(強化版)

主な実績:7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO支援。YouTube運用代行会社では、支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)増えました。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。

こんな税理士事務所におすすめ:職員10名以下で、所長か副所長がサイトの更新も抱えている事務所。飲食や医療など得意な業種があるのに、サイトでは「幅広い業種に対応」としか書けていない事務所。

公式サイト税理士事務所のSEOコンサルティング|エイチリンク株式会社

2. サクラサクマーケティング株式会社

会社名/所在地:サクラサクマーケティング株式会社/東京都渋谷区渋谷3-1-9 YAZAWAビル3階

特徴:SEOコンサルティングと、AI検索に対応するLLMOコンサルティングを提供している会社です。「BtoBの成長を加速する」を掲げています。いまのSEO施策を第三者の目で点検する、SEOセカンドオピニオンも用意しています。

AIO対策で任せられる範囲:SEOコンサル、LLMOコンサル、SEOセカンドオピニオン、記事制作代行に対応しています。すでに制作会社にサイトを任せている事務所が、方針だけを見直す使い方もできます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:支援サイトは2,000以上、取引実績は6,000社以上です。常時100社以上を支援する体制を持ち、20年の実績があります。

こんな税理士事務所におすすめ:法人の顧問先を中心に増やしたい事務所。いまのサイト運用に不安があり、まず第三者の意見を聞きたい事務所。

公式サイトサクラサクマーケティング株式会社

3. 株式会社Mesut

会社名/所在地:株式会社Mesut/東京都新宿区(代表取締役:宇田晃平)

特徴:LLMO・AIO対策を専業とする会社です。月額10万円からのサービス「メントリAIO」を提供しています。相互リンクや掲載営業といった、外部からの言及を増やす施策を主軸にしています。

AIO対策で任せられる範囲:AI引用状況の調査、掲載営業、相互リンク施策。導入前のサイト分析を無料で実施しています。

費用目安:月10万円〜

主な実績:代表の宇田氏はSEO検定1級とYMAA認証を保有しています。被リンク施策で20社以上を支援し、コスメメディアを18か月で月間350万PVに成長させました。

こんな税理士事務所におすすめ:業種特化ページや料金の説明はすでに整っていて、外部での露出を増やしたい事務所。予算を月10万円前後から始めたい事務所。

公式サイト株式会社Mesut

4. StockSun株式会社

会社名/所在地:StockSun株式会社/東京都新宿区西新宿3-8-3(代表取締役:岩野圭佑)

特徴:Web集客コンサルティングを軸に、事業コンサルや定額制BPOまで手がける会社です。LLMO・AIOコンサルティングも提供しています。認定パートナー制度を持ち、案件ごとに専門家を組み合わせる体制です。

AIO対策で任せられる範囲:LLMO・AIOコンサルティングに加え、SEO、Web広告運用、MEO、CRMまで横断して対応できます。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:電通総研、KADOKAWA、村田製作所、オープンハウスグループなど、大手企業の支援実績が公開されています。

こんな税理士事務所におすすめ:複数の拠点を持つ中堅から大手の税理士法人。地図検索での見え方や、問い合わせ後の顧客管理まで含めて整えたい法人。

公式サイトStockSun株式会社

5. 株式会社LANY

会社名/所在地:株式会社LANY

特徴:SEOコンサルティングを主軸に、LLMOコンサルティング(LLMO・GEO・AIO・AEO)を提供しています。大規模サイトの運用実績が豊富です。

AIO対策で任せられる範囲:SEOとLLMOを一体で設計します。コンテンツ制作、Web広告、SNS運用、マーケティングBPOまで対応しています。

費用目安:要問い合わせ

主な実績:マネーフォワードの支援では、サイト全体で約600万PVの増加、記事制作1,200本以上、記事監修980本以上を担当しています。

こんな税理士事務所におすすめ:税務の解説記事を数百本単位で持ち、監修の体制も含めて運用を整えたい中堅から大手の税理士法人。

公式サイト株式会社LANY

StockSun株式会社とLANYは、大手企業の大規模サイトで実績を積んだ会社です。支援体制もそれに合わせて組まれているため、予算規模の大きい企業に向いています。一方で従業員10名以下の税理士事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンクのほうが合います。

税理士事務所がいまAIO対策をすべき3つの理由

税理士事務所は、顧問契約が年単位で続くため、AIの回答で候補に入るかどうかが長期の売上に響く業種です。理由は3つあります。

理由1. 経営者が条件を並べてAIに税理士を探させはじめている

税理士事務所の新規顧問先は、これまで金融機関や同業者からの紹介、税理士紹介サービスが中心でした。いまは経営者が、AIに自社の条件を伝えて候補を絞る動きが出ています。

「従業員5名の飲食店。マネーフォワードを使っていて、顧問料は月3万円以内。記帳は自分でやる」といった聞き方です。AIはこの条件に合う事務所を数件返し、経営者はその中から面談先を選びます。

数としては、まだ多くありません。弊社が支援している別業種の会社では、生成AI経由の流入は全体の1.53%でした。ただし、有効リード48件のうち9件、つまり19%がAI経由です。流入の比率に対して、リードの比率が約12倍になっています。エンゲージメント率も69.2%で、サイト全体の53.5%を上回りました。

AI経由でたどり着く人は、業種や会計ソフト、予算がすでに固まった状態で問い合わせてきます。税理士事務所でいえば、面談で条件をすり合わせる手間が少ない相談です。

理由2. 競合の事務所がまだ手をつけていない

弊社がAhrefsで調べたところ、「税理士事務所」は月5,600件、「税理士 探し方」は月900件、「税理士 顧問料」は月700件の検索があります(2026年9月時点)。

条件つきの検索も一定数あります。「freee 税理士」は月900件、「マネーフォワード 税理士」は月400件、「創業融資 税理士」は月350件です。

一方で、事務所側の関心を示す「税理士事務所 SEO」は月20件にとどまり、「税理士事務所 AIO」は検索データが取れないほど少ない状態でした。探す側の条件は細かくなっているのに、それに合わせてサイトを整えている事務所はまだ少ないということです。

AIは、複数の情報源で言及されている事務所を候補に選びます。近隣の事務所が動いていないいまのうちに言及を積むほど、後から追いつかれにくくなります。

理由3. 創業時に選ばれた税理士は、長く顧問を続けやすい

税理士を最初に探すタイミングとして多いのが、法人設立や創業融資の申し込みです。事業計画書の作成や、融資の面談に向けた準備を相談したいという動機で探されます。

創業期の経営者には、まだ紹介してくれる税理士の知り合いがいないことも少なくありません。そのため、検索やAIで相談先を探す割合が高くなりやすい層です。

創業時に決めた税理士は、決算や申告を重ねるほど会社の数字を把握していきます。乗り換えの手間もあるため、そのまま顧問を続けることが多くあります。創業期の相談で候補に入ることは、数年単位の顧問契約の入口になります。

税理士事務所のAIO対策が一般的なSEOと違う3つの点

税理士事務所のAIO対策は、「経営者が業種・会計ソフト・予算の条件で絞り込み、繁忙期をまたいで検討する」前提で組み立てます。一般的なSEOと違う点は3つあります。

1. 「業種×会計ソフト」で絞り込まれ、若手事務所と老舗事務所で勝ち筋が分かれる

税理士事務所を探す経営者は、「〇〇市 税理士」だけでは決めません。「飲食店に強い」「医療法人の顧問実績がある」「建設業の経営事項審査に慣れている」といった業種の条件をつけます。

そこに会計ソフトの条件が重なります。freeeやマネーフォワード クラウドを使っている会社は、同じソフトに慣れた事務所を探します。Ahrefsでは「クラウド会計 税理士」も月350件の検索がありました(2026年9月時点)。

ここで、税理士業界の二極化がそのまま表れます。クラウド会計やチャットでのやりとりに強い若手の事務所と、長年の顧問実績と訪問対応を持つ老舗の事務所です。

一般的なSEOでは、どちらも「税理士 〇〇市」で上位を狙う同じ戦い方になりがちでした。AIの回答では、条件ごとに候補が変わります。若手の事務所は「対応ソフト・連絡手段・月次の締め方」を、老舗の事務所は「業種ごとの顧問年数・訪問の頻度・事業承継の相談歴」を書き切るほうが効きます。

自所がどちらの型で選ばれたいのかを決めずにページを作ると、両方の条件で中途半端な扱いになります。

2. 「顧問料の安さ」で探されるが、他の事務所と比べる書き方はできない

経営者がAIに税理士を相談するとき、顧問料は条件に入りやすい項目です。「月2万円以内」「決算申告だけ頼みたい」といった聞き方です。

ところが税理士には、広告のルールがあります。税理士法は税理士の信用や品位を損なう行為を禁じています。所属する税理士会の会則でも、事実に反する広告や誤認させる広告、他の税理士と比べる広告などが規制されています。

そのため、一般的なSEO記事でよく見る「業界最安値」「他の事務所より30%安い」といった書き方は使えません。自所の資格の規程を確認したうえで、表現を決める必要があります。

代わりに書くのは、顧問料が決まる条件です。「年商3,000万円以下・仕訳数月100件以内・訪問なしの場合の月額」「決算料は顧問料の何か月分か」を、自所の実態に合わせて表にします。数字は各事務所の料金体系に合わせてください。

AIは「安い」という形容詞では事務所を区別できません。条件と金額の組み合わせが書かれていれば、経営者の予算条件に合う事務所として挙げやすくなります。

3. 確定申告期に検索が約5倍に跳ね、しかも事務所がいちばん忙しい

Ahrefsで「確定申告 税理士」の月ごとの検索数を見ると、2026年2月は5,165件でした。同じ年の4月は1,035件で、約5倍の差があります(2026年9月時点で取得)。2026年1月と3月も、3,500件前後まで増えていました。

一般的なSEOでは、検索が増える時期に合わせて記事を公開する進め方がとられます。税理士事務所では、この時期にこそ所長も職員も申告業務で手が止まります。記事の確認や、問い合わせへの返信も後回しになります。

AIが参照する情報は、公開してから引用されるまでに時間がかかります。そのため、確定申告期向けのページは前年の秋までに仕上げておくのが現実的です。「個人事業主の確定申告だけの依頼を受けるか」「受付の締め切りは何月何日か」も、先に書いておきます。

さらに、3月決算の法人申告が集中する5月も繁忙期です。対策の作業は、比較的落ち着く6月から12月に寄せる年間計画にします。

税理士事務所のAIO対策で実際にやる5つの作業

税理士事務所のAIO対策は、次の5つの工程に分かれます。どこを任せるかで費用が変わります。

1. AIでの言及状況の棚卸し

ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewで、自所と近隣の事務所がどう扱われているかを調べます。

税理士事務所の場合は、得意な業種、対応する会計ソフト、顧問料の条件を組み合わせて20〜30パターンの質問を投げます。「〇〇市 医療法人 税理士 マネーフォワード対応」「創業融資に強い税理士 〇〇区」「月2万円 顧問 税理士 記帳なし」といった聞き方です。

あわせて、AIが自所をどう説明しているかを確認します。すでにやめた記帳代行のプランや、古い顧問料が回答に残っていないかを見ます。近隣の事務所が引用されている情報源も、ここで見えてきます。

2. 基盤ページの整備

税理士事務所で整えるべきは、次の5ページです。

  • 業種特化ページ(飲食・医療・建設など、顧問先の多い業種ごとに、よくある税務の論点と対応件数を1ページずつ)
  • 対応会計ソフトとクラウド移行のページ(freee・マネーフォワード クラウドなどの対応範囲、移行の手順と期間)
  • 顧問料の算定条件ページ(年商・仕訳数・訪問頻度・記帳の有無ごとの月額と、決算料の考え方)
  • 創業・創業融資のサポートページ(法人設立から融資の申し込み、最初の決算までの流れと時期)
  • 税理士の変更(乗り換え)ページ(前任の税理士から引き継ぐ資料、切り替えに適した時期、契約までの日数)

この5つが埋まっていない状態では、税務の解説記事を増やしても効果が出にくくなります。とくに乗り換えのページは、Ahrefsで「税理士 変更」が月700件検索されている一方で、書いている事務所が少ない部分です(2026年9月時点)。

3. AIが読み取れる構造への整備

「お客様に寄り添ったサービス」という書き方を、条件を1文で言い切る形に直します。

「当事務所の顧問先は、飲食業と美容業で全体の約半数を占めます。freeeとマネーフォワード クラウドの両方に対応しています」のような書き方です。数字は自所の実態に合わせてください。AIはこうした文を抜き出して回答に使います。

顧問料も、画像の料金表ではなくテキストの表にします。行に年商の区分、列に「記帳あり・記帳なし」を置いた表は、AIにも経営者にも読み取りやすい形です。

4. 一次情報と権威性の担保

業種特化ページには、自所でしか出せない数字を入れます。「飲食業の顧問先数」「医療法人の決算の対応年数」「創業融資の申し込みを支援した件数」といった形です。

税理士の登録番号や所属する税理士会、認定経営革新等支援機関に認定されている場合はその旨も書きます。freeeの認定アドバイザーやマネーフォワード クラウドの公認メンバーといった制度に登録していれば、それも事実として載せます。

顧問先の実名や数字は、守秘義務の範囲で扱います。業種と規模だけを残し、「記帳の月次化で、試算表の完成が翌月末から翌月10日になった」のように変化だけを書けば、特定されずに一次情報になります。

5. 外部からの言及の設計

税理士紹介サービスの掲載ページ、会計ソフト各社の税理士検索ページ、地域の商工会議所や金融機関のセミナー告知など、自所以外の場所で言及される状態をつくります。

このとき、各掲載先で「得意業種」「対応ソフト」「顧問料の目安」の表記を自所サイトとそろえます。紹介サービスでは「建設業に強い」、自所サイトでは「飲食業専門」と食い違っていると、AIはどちらを信じてよいか判断できません。

顧問料を改定したら、自所サイトと外部の掲載ページを同じ月に更新します。改定の時期は、確定申告期を避けて決めておくと手が回ります。

税理士事務所のAIO対策の費用相場

税理士事務所のAIO対策は、月額15万円から100万円程度が目安です。差を生むのは、事務所の規模と対応範囲です。

企業規模別の予算の目安

企業規模月額の目安主な対応範囲
従業員10名以下15〜50万円基盤5ページの整備+業種別の解説記事+実行代行
従業員50〜300名50〜100万円上記+拠点・業種ごとのページ整備+外部言及の設計
大手・上場企業100万円以上全拠点を横断した情報設計+監修体制を含む大規模サイトの運用

単発で頼む場合は、30〜80万円で現状調査と基盤ページの整備までを依頼できます。まず自所の状況を知りたい段階であれば、ここから始める方法もあります。

金額は、筆者が実際に見てきた見積もりの範囲です。会社や商流によって変わります。

見積もりでは「繁忙期の進め方」が決まっているかを見る

見積もりを受け取ったら、1月から3月と5月の作業がどう扱われているかを確認してください。

この時期に所長の確認が必要な作業が集中していると、原稿が止まったまま月額費用だけが発生します。繁忙期は依頼先側で進められる作業に寄せ、所長の確認が要る作業は6月から12月に集める。この配分が書面で出る会社を選ぶと、年間を通して止まりにくくなります。

税理士事務所のAIO対策は、税理士紹介サービスへの登録だけで足りるのか

登録だけでは足りません。紹介サービスは入口になりますが、AIが「この条件ならこの事務所」と挙げる根拠には、自所サイトの情報が必要です。

税理士紹介サービスは、経営者の条件を聞いて事務所を紹介する仕組みです。外部からの言及として意味があり、登録しておく価値はあります。

ただ、紹介サービス上の情報は、どの事務所も決まった項目を埋める形式です。「得意業種」のチェック欄や短い紹介文だけでは、医療法人の顧問を何年続けているのかまでは伝わりません。

役割を分けて考えると整理しやすくなります。

  • 紹介サービス:自所以外の場所で言及される「外部の証拠」として使う
  • 自所サイト:業種・会計ソフト・顧問料の条件を書き切る「正の情報源」として使う
  • 両者の関係:掲載情報と自所サイトの得意業種や料金をそろえ、食い違いをなくす

すでに複数の紹介サービスに登録している事務所は、まず掲載内容を一覧にしてください。古い顧問料や、いまは受けていない業務が残っているページが見つかれば、それを直すだけでもAIの回答が変わる可能性があります。

税理士事務所がAIO対策会社を選ぶ5つの基準

次の5つを順番に確認してください。上から重要な順です。

基準1. 自社の企業規模に合っているか

もっとも多い失敗は、大手向けの会社に、職員数名の税理士事務所が依頼することです。

大手を主戦場にしている会社は、支援体制も進め方も、それに合わせて組まれています。月100万円規模を前提にした設計を月20万円に縮めても、同じ成果にはなりません。

候補の会社の実績ページを見て、載っている企業の規模が自所と2桁違うなら、いったん保留にしてください。

基準2. 税理士事務所の事情を理解しようとするか

初回の打ち合わせで、自所の得意業種、対応ソフト、顧問料の決め方を説明してみてください。すべてを理解できないのは当然です。見るべきは、そこで質問を重ねてくるかどうかです。

「確定申告期は何月から何月まで手が止まりますか」「顧問料の表現で、税理士会の規程上避けたい言い方はありますか」「若手とベテランのどちらの型で選ばれたいですか」。こうした質問が出てくる会社は、経営者の探し方に合わせてページを組み立てられます。

基準3. 戦略だけか、実行まで担当するか

「誰がページを直すのか」を確認してください。小規模な税理士事務所では、所長が申告業務と営業とサイト更新を一人で抱えていることが多くあります。提案書だけを渡されても、1月に入れば手が止まります。

原稿の作成は依頼先、税務の内容確認だけを所長。この分担が組めるかどうかで、1年続くかどうかが決まります。

基準4. 費用と対応範囲が明示されているか

初回の見積もりで「含まれるもの」と「含まれないもの」が書面で出るかを見てください。業種特化ページの取材、紹介サービスの掲載情報の修正、会計ソフト各社の税理士検索ページの更新が含まれるかは、会社によって分かれます。口頭の説明だけで進めると、3か月後に認識がずれます。

基準5. その会社自身がAIに引用されているか

ChatGPTに「税理士事務所のAIO対策会社 おすすめ」と聞いてみてください。候補の会社が出てくるかを見ます。

AIO対策を提供している会社が、自社をAIに引用させられていないのであれば、施策の再現性を確認する理由になります。

効果が出るまでの期間と効果測定の方法

税理士事務所のAIO対策は、3か月で基盤が整い、6〜12か月で顧問契約の相談に表れはじめるのが目安です。確定申告期を1回またいで評価してください。

3か月・6か月・12か月で何が変わるか

期間起きること見るべき指標
3か月基盤5ページの整備が終わる。事務所名での質問に、AIが得意業種と対応ソフトを正しく答えられるようになるAI回答への登場回数、回答内容の正確さ
6か月「業種×会計ソフト×地域」の質問で候補に入りはじめる指名検索数、面談予約のきっかけ
12か月確定申告期をまたいで外部言及と解説記事が積み上がり、複数のAIで安定して出るようになる顧問契約の件数、スポット依頼から顧問に移った件数

何を見れば効果がわかるか

税理士事務所の場合、次の3つを見てください。

  • AIの回答に自所が登場した回数(得意業種と対応ソフトで質問文を固定し、月1回同じ条件で確認する)
  • 事務所名や所長名での指名検索の数
  • 面談予約のときに聞く「何で知ったか」の内訳

3つ目がもっとも確実です。予約フォームに「AI(ChatGPTなど)」の選択肢を1つ足すか、初回面談の冒頭でひとこと聞くだけで記録できます。確定申告期のスポット依頼と、顧問契約の相談は分けて数えてください。

そもそもAIO対策とは?SEO・LLMOとの違い

AIO対策とは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答に、自社の情報が引用・推薦されるように整えることです。

用語指している内容
SEO検索エンジンの結果で上位に表示させる
AIOAIの回答に引用・推薦されるようにする
LLMOAIOとほぼ同義。大規模言語モデル側を主語にした言い方
GEOAIOとほぼ同義。生成エンジン側を主語にした言い方

会社によって使う言葉が違うだけで、やる作業に大きな差はありません。用語の違いで会社を選ぶ必要はありません。

なお、SEOとAIOは対立しません。AIは検索結果を参照して回答を組み立てています。「税理士事務所」「税理士 顧問料」で検索しても見つからない事務所サイトは、AIからも見つかりにくくなります。

税理士事務所のAIO対策に関するよくある質問

税理士事務所の所長からよく受ける質問を5つまとめました。

中小の税理士事務所でもAIO対策はできますか?

できます。むしろ職員10名以下の事務所のほうが、効果が出やすい面があります。

得意な業種や対応ソフトがはっきりしているため、書くべき内容を絞りやすいからです。業種特化ページ、対応ソフトのページ、顧問料の算定条件を整えるところから始めれば、3か月ほどで形になります。

注意したいのは、作業の時期と依頼先の規模です。確定申告期に立ち上げると所長の確認が止まるため、6月から12月の開始をおすすめします。

顧問料を安く設定していることは、サイトに書いても大丈夫ですか?

金額と条件を事実として書くことは問題になりにくい一方、他の事務所と比べる書き方は避けてください。

「業界最安」「他所より安い」は、税理士会の広告のルールに触れるおそれがあります。「年商1,000万円以下・記帳なし・訪問なしで月額〇円」のように、条件と金額を並べる形にします。

経営者もAIも、知りたいのは自社の条件でいくらかかるかです。比較の言葉を使わなくても、予算に合う事務所として挙げられる材料になります。最終的な表現は、所属する税理士会の規程で確認してください。

確定申告の時期は、AIO対策の作業を止めてもいいですか?

所長の確認が必要な作業は止めて構いません。ただし、計画ごと止めるのはおすすめしません。

1月から3月は、依頼先側で進められる作業に寄せます。AIでの言及状況の定点確認、紹介サービスの掲載情報の点検、公開済みページの表記ゆれの修正などです。

そのうえで、Ahrefsで2026年2月に月5,165件まで増えた「確定申告 税理士」の検索に向けたページは、前年の秋までに公開しておきます。繁忙期に「作る」のではなく、繁忙期に「見られる」状態にしておくのが基本です。

飲食・医療・建設など業種を絞ると、ほかの業種の顧問先が来なくなりませんか?

来なくなるわけではありません。業種特化ページを増やしても、既存のサービス案内は残るからです。

AIは「飲食店に強い税理士」と聞かれたとき、飲食業について具体的に書いている事務所を挙げます。「幅広い業種に対応」とだけ書いた事務所は、どの業種の質問でも候補に入りにくくなります。

顧問先の多い業種から2〜3つを選び、1業種1ページで書き分けてください。その業種以外の相談は、これまでどおり紹介や総合ページから受けられます。

freeeやマネーフォワードの認定を持っていれば、AIに選ばれますか?

認定だけで選ばれるとは限りません。ただし、根拠のひとつとして有効です。

認定や公認メンバーの登録は、会計ソフト各社の税理士検索ページに載るため、外部からの言及になります。一方で、同じ認定を持つ事務所は地域に複数あることが多く、それだけでは区別がつきません。

自所サイトには「クラウド移行を支援した件数」「移行にかかった期間の目安」「チャットでの月次の締め方」まで書きます。認定という外部の証拠と、自所の一次情報がそろいます。

まとめ:税理士事務所のAIO対策は「企業規模」で選ぶ

税理士事務所のAIO対策会社は、事務所の規模と、任せたい範囲で選ぶのが基本です。紹介した5社を、もう一度整理します。

  • エイチリンク株式会社:従業員10名以下の税理士事務所。業種特化ページの整備から実行まで任せたい事務所に
  • サクラサクマーケティング株式会社:中小〜中堅。法人顧問先を中心にSEOとLLMOをまとめて見直したい事務所に
  • 株式会社Mesut:中小〜中堅。予算を抑えて外部言及から始めたい事務所に
  • StockSun株式会社:中堅〜大手。複数拠点の集客と顧客管理をまとめて整えたい税理士法人に
  • 株式会社LANY:中堅〜大手。税務の解説記事を大規模に運用したい税理士法人に

最初に確認してほしいのは、自所の規模と合っているかです。実力のある会社でも、規模が合わなければ成果は出ません。

従業員10名以下の税理士事務所であれば、実行まで一緒に動けるエイチリンク株式会社から相談するのが現実的です。

税理士事務所のWeb集客でお困りなら、エイチリンク株式会社へ

エイチリンク株式会社は、従業員10名以下の中小企業に特化した、SEO・AIO対策の実行支援会社です。

代表の本郷が7年間で100サイト以上を制作し、30社以上のSEO支援を担当してきました。戦略設計だけでなく、ページの修正やコンテンツ制作まで弊社側で担当します。所長には税務の内容確認に集中していただき、繁忙期を避けた年間計画で進めます。

支援実績の一例です。

  • SNS運用会社:支援5か月で問い合わせ0件から月7件へ。SEO経由で月100万円の案件を受注
  • イベント会社:サイト経由で月96件の問い合わせ、月商500万円を創出
  • 営業代行会社:新規サイトから月40件の問い合わせ。AI検索経由の問い合わせも増加
  • YouTube運用代行会社:支援1年3か月で検索クリックが月129件から1,455件へ(11.3倍)。ドメイン評価は0.4から42に。生成AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%を生んでいます。ChatGPT経由で獲得した1社からは、累計で税別約579万円を受注しました

初回のご相談は無料です。いまAIで自社がどう出ているかの調査結果をお持ちします。営業のご連絡はいたしません。

税理士事務所のSEO・AIO対策について相談する

業種別のAIO対策・LLMO対策代行(エイチリンク株式会社)

エイチリンク株式会社では、業種ごとにAIO対策・LLMO対策代行のページを用意しています。自社の業種のページで、AIに推薦されるための進め方と費用をご確認ください。

士業・専門家

建設・不動産

医療・介護

人材・採用

IT・システム

製造業

物流・BPO

業種別AIO対策・LLMO対策代行の一覧を見る

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。